大学生のアルバイトで人気の職種といえば、必ずと言っていいほど塾講師が挙がります。
今まで自分が勉強してきたことを活かせる塾講師は初めてのアルバイトとしても始めやすいものです。
そして、塾講師の魅力はなんと言っても高時給。
高時給のバイトをすれば、その分浮いた時間やお金で大学生活を謳歌することができます。
しかし、塾講師のアルバイトの高時給にはカラクリがあります。
アルバイトを始めてから「こんなはずじゃなかった!」となる前にしっかりと実情を把握しておきましょう。
この記事では、学生時代から塾講師として働く私が塾講師が高時給の理由を解説します!
塾講師バイトの時給
塾講師のアルバイトは他のアルバイトに比べて時給が高く設定されています。
しかし、同じ塾講師でも1授業につきもらえる給料は、教える学年と指導形態によって異なり1500〜5000円と大きく幅があります。
指導する相手が小学生よりは中学生、中学生よりは高校生の方が高くなります。
また、個別指導よりは集団指導のほうが高くなります。
私の経験でいうと、個別指導の場合1授業でだいたい1500円、集団指導の場合は中学生相手で2000〜2500円、高校生相手になると3000〜5000円になります。
塾講師バイトの時給はなぜ高い?
飲食店や店員さんのアルバイトでは通常時給は1000円ほどですよね。
ではなぜ塾講師のアルバイトはこんなに時給が高いのでしょうか?
これにはきちんと理由があります。
3つの観点から解説していきます。
コマ給で設定されているから
塾業界では授業の単位を「コマ」といいます。
授業が一つだったら「1コマ」、2つだったら「2コマ」となります。
なぜこのような呼び方をするかと言うと1コマの長さが塾によって異なり、必ずしも1コマ=1時間ではないからです。
1コマ80分や90分など多くの塾では1コマの長さは1時間より長めに設定しています。
このため塾の求人は時給ではなく1コマ働いた場合の「コマ給」で掲載され、見た目上は高時給に見えるのです。
例えば「コマ給1500円」と書いてあり1コマの長さが90分の場合、時給に換算すると「時給1000円」となります。
他のアルバイトと時給を比較するときにはこの点を考えておきましょう。
授業給と事務給は別だから
塾の給料には授業給と事務給の2つがあります。
授業給はその名の通り授業時間に対して支払われる給料で、金額は高めに設定されます。
一方、事務給というのは授業時間以外の勤務時間に支払われる給料で、金額は最低賃金に合わせて設定されることが多いです。
具体的には授業前15分からの出勤手当、授業間、採点、教室運営業務などの時間に対して事務給が支払われます。
求人サイトの募集要項では目立つように高額な授業給を全面に打ち出して、事務給の存在は小さく書き添えてあることが多いです。
ですから、塾の給料は授業給だけで支払われるわけでなはい、ということを理解しておきましょう。
準備時間が時給に含まれないから
特に塾講師になりたての頃は授業前の準備に時間がかかります。
例えば中学生内容を教えるのに、少し勉強しないと思い出せなかったり、高校生の内容でしっかり予習しないと教えるのに不安になったりと授業には準備が必要です。
しかし、この授業準備は塾の勤務時間には含まれません。
自宅や早めに出勤して塾で予習をします。
初めは1時間の授業に対して1時間の準備を要することもありますが、同じ単元の授業や慣れてくると授業準備の時間はどんどん短くなってきます。
ですから始めのうちは時間外労働が多く発生しますが、勤務期間が長くなるにつれて段々と短くなってくると言えます。
塾講師になろう
塾講師の高時給のカラクリがおわかりいただけたでしょうか?
必ずしも短い時間でたくさんのお金を稼ぐというわけではなく、実際には様々な制約があります。
とはいえ、塾講師は長く続けるほど時給は上がっていきますし、生徒の成長を実感できる魅力的なアルバイトであることに変わりはありません。
まずはこの記事で紹介した高時給のカラクリを意識して、求人広告を見てみましょう。
お近くに気になる塾があったらぜひアルバイトに応募してみましょう!
アルバイト探しは求人数が多いところから探してみるのがおすすめです。
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