【どっちがおすすめ?】英語コーチングと英会話教室の10個の違い

英語を学習している社会人の方は英語コーチング英会話教室、どちらのサービスも聞いたことがあるのではないでしょうか?

2つは似て非なるものですが、具体的にはどんな違いがあるのでしょうか?

この記事では以下の疑問に答えていきます。

英語コーチングと英会話教室って何が違うの?
自分には、英語コーチングと英会話教室のどちらが合っている?

Kai

自分の受講目的や予算に合ったサービスを選べるようにしましょう!

目次

英語コーチングと英会話教室の違いを一覧表で確認

英語コーチングは「英語ができるようになりたい」というざっくりした目標に、広く対応したコンサルティング・サービスです。

一方、英会話教室は「英会話の機会がほしい」という要望に応える特化型のサービスです。

これだけを聞いても「具体的には何が違うの?」となってしまうので、一覧表で10個の観点から英語コーチングと英会話教室の違いをまとめました。

英語コーチング英会話教室
月額料金約12万円1〜5万円
受講人数マンツーマン1〜10人
1週間の学習時間20時間1時間
指導者日本人外国人
カリキュラム個別に作成一律
学習内容語彙・文法・リーディング・リスニング・ライティング・英会話英会話
個別面談ありなし
学習進捗管理ありなし
課題日次で個別に設定集団で一律
チャットでの相談不可

それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。

月額料金

基本的に、月額料金は英語コーチング>>>>英会話教室という形で、英語コーチングのほうが高額です。

サービス内容として、英語コーチングでは1人のコーチが1人の受講者を担当するため、きめ細かいフォローや個別最適化されたサービスの提供が可能です。

その反面、人件費の問題で、コーチングのほうが高額になります。

コーチングの中でもライトなサービスだと月額3万円〜受講できますが、本格的な英語コーチングでは月額12万円程度が相場となっています。

一方、英会話教室はオンラインのものを選べば月額7,000円程度で、教室型でも3万円程度で受講ができます。

教室型の場合、マンツーマンの形式はグループで受講するよりも高額になる傾向があります。

受講人数

コーチングは受講生とコーチが1対1で行われますが、英会話教室はマンツーマンの場合もあれば、グループレッスンで10人以上の受講者と同時にレッスンを受けることもあります。

1週間の学習時間

英会話教室は課題の量にもよりますが、原則レッスンの時間でサービスが完結します。

週1回1時間のレッスンを受けている場合、1週間の学習時間は1時間になります。

一方で、英語コーチングはレッスンではなく「面談」という形で、定期的にコーチと話をします。

面談では、学習進捗の確認や定着度のチェックなどがメインの話題となり、教室のように英文法のレッスンをしたり、英会話を行うわけではありません。

英語コーチングは、英語学習自体は自習が前提となっているため、「1日3時間」などの目標が設定され、日次で課題が設定されたりします

そのため、1週間のトータルで見たときに英語コーチングの方が長く時間を確保する必要があります。

指導者

英会話教室の講師は、日本人のこともありますが、外国人の場合が多いです。

オンライン英会話だとフィリピンの講師が多く、対面だとネイティブの講師が多い印象です。

一方、英語コーチングのコーチは日本人です。

というのも、英語コーチングでは英語そのものを教えるのではなく「英語の勉強の仕方」を教えるため、勉強して英語を身に着けたわけではない外国人講師とは専門領域が異なるためです。

留学して英語を習得したコーチ、留学無しで国内で英語を習得したコーチ、大人になってからの学び直しで英語を習得したコーチなど、様々なバックグラウンドを持つコーチがいます。

コーチングスクールによっては高い選考基準でコーチを採用しているため、TOEIC900以上コーチのみ、英検1級を保有しているコーチなども在籍しています。

カリキュラム

英会話教室では「ビジネス初級」「日常英会話中級」などレベルごとに分けられた一律のカリキュラムに沿ってレッスンを受講します。

一方で、英語コーチングでは受講者の目的に合わせて一人ひとり異なる、個別最適化されたカリキュラムを受講開始時に作成してもらえます。

学習内容

英会話教室はその名の通り、英会話の習得を目指して実際にレッスンの中で英語を聞き取り、話していきます

発音講座や、文法講座などを提供している教室もありますが、基本的にスピーキングで使用することが前提になっています。

英語コーチングでは、4技能(読む・聞く・話す・書く)すべての能力の育成に対応しています。

もちろんコーチング会社や、コースによって「TOEIC対策」や「英会話」など強みは違いますが、すべての基礎となる語彙・文法学習から4技能に至るまで、受講者の希望に合わせて、あらゆる英語学習をサポートします。

個別面談

英会話教室はレッスンの提供がメインですから、受講者と個別に学習の進捗などを確かめる時間はありません

英語コーチングでは、この面談が大きな特徴で、学習上の悩みやモチベーションの維持の仕方から英語学習に関わるあらゆることまで面談の時間で相談ができます

学習進捗管理

英語コーチングでは、面談で設定された課題をコーチが逐次、進捗をチェックして必要とあらば受講者に連絡をしたり、計画の修正を提案します。

英会話教室では個別で学習管理をされることはありません

課題

既述の通り、英語コーチングでは自習が前提となりますから、週次の面談の中で必要な能力を得るために行う課題を細かく設定します。

課題の取り組み方から、量、復習の頻度まで課題の管理が行われます。

サービスによっては、課題の提出が求められたり、コーチによる添削が入ることもあります。

チャットでの相談

英会話教室と違い、コーチング受講中は自習時間に浮かんだ質問をリアルタイムでコーチに質問が出来ます

文法事項で気になる点や、課題の進捗などに関しても相談が気軽に出来ます。

英語教室がおすすめの人

英会話教室がおすすめできるのは以下の人です。

英語の基礎が出来ている人
教室のレッスン時間以外に自習を行える人
ゆっくり自分のペースで英会話の上達を目指したい人
英会話のコミュニティーが好きな人
趣味として英語を勉強したい人

英語の基礎が出来ている人

英会話は英語の基礎が出来ていないうちに練習しても、なかなか正しい英語を話せるようになりません。

最低限の英語の基礎=中学英文法、3000語程度の語彙がない場合はまず集中的に英文法と単語学習に時間を割いたほうがいいでしょう。

反対に英語の基礎が出来ている場合は、英会話教室に通うことで上達が見込めます。

教室でのレッスン時間以外に自習を行える人

上で「英語の基礎が出来ている場合は、英会話教室に通うことで上達が見込めます」と書きましたが、漫然と教室に通っているだけではすぐに成長は止まってしまいます

本気で英語を話せるようになりたいなら、英会話教室でレッスンを受けている時間以外の時間に自分で学習を進める必要があります

第二言語習得理論という英語を習得するための学術分野の研究では、英語が上達するためには「インプット7割、アウトプット3割」の割合で学習するのがもっとも効率的であると言われています。

インプットとは、読む・聞くなどの学習、アウトプットとは書く・話すなどの学習を指します。

つまり英会話が出来るようになりたいなら、英会話の時間の2倍はインプットに時間を割く必要があるということです。

英会話のレッスン以外に、自分で単語、リーディング、リスニングなどの学習を繰り返し行ったり、英会話教室で言えなかった表現をなんども読んで定着させたりと、自分でしっかりと学習を進められるなら、英会話教室への通塾は有効です。

ゆっくり自分のペースで英会話の上達を目指したい人

英語コーチングは短期での目標達成を目指して、コーチがときには叱咤激励しながら学習を進めていきます。

一方、英会話教室はそれぞれのペースやレベルに合わせて受講カリキュラム・教室を選んで通塾します。

すべての人が「すぐに英会話ができるようになりたい!」というわけではないと思います。

ゆっくり自分が無理ないペースで、長期間で英会話に親しんでいきたい、という方には英語教室のほうが金銭的にも精神的にもオススメです。

英会話のコミュニティーが好きな人

英会話教室は同じ目的を持った人が集まって受講します。

仲間がいることで英会話が続けやすい、社会参加している、という感覚を得ることが出来ます。

英語コーチングは個人での受講がメインとなるため、仲間は出来づらいので、仲間との交流を楽しみながら学習を続けたい方には英会話教室がぴったりです。

趣味として英語を勉強したい人

人生100年時代と言われる中、大人の学び直しが豊かに生きるための重要な要素として取り上げられています。

「旅行中、英語で注文がしてみたい」「新しいことを学んでいくことが楽しい」といった趣味の一環として、英会話教室は人気です。

上述の通り仲間もできて、マイペースに楽しんで英語を学習していく場合、英会話教室はとても居心地のいいコミュニケーション場所として機能してくれます。

英語コーチングがおすすめの人

英語コーチングがおすすめできるのは以下の方です。

意思が強くなく、独学やスクールで挫折した事がある人
直近で結果を出す必要がある人
英語の勉強の仕方を習得したい人
仕事で使える英会話力を身につけたい人
英語力の伸び悩みを感じている人
初学者の人

意思が強くなく、独学やスクールで挫折した事がある人

英語コーチングでは、「ティーチング」と違って英語学習の継続のサポートも行っています。

具体的には定期的な面談とチャットでの学習進捗の確認を通して、受講者が英語学習を継続できるようにサポートします。

また独学やスクールでは「この学習方法は自分に合っているんだろうか?」などと英語以外の部分で悩みが生じて挫折してしまう人が出てきます。

コーチングでは、一人ひとりに合わせて細かいフォローを行うので「英語学習の時間をとるだけ」という状態を作ることができます。

独学やスクールに通ったけど、英語学習が続かなかったという人にこそ、英語コーチングはおすすめできます。

直近で結果を出す必要がある人

英語コーチングは他の学習方法に比べて「短期で結果が出やすい」という特徴があります。

これは一人ひとりに個別最適化されたカリキュラムと、都度軌道修正を行いながら学習を進めることが出来るためです。

例えば、市販の教材を全員が同じように使ったとしても、試験の結果はバラバラになります。

これは一人ひとり、確保できる時間、モチベーション、学習性向、スタート時点での英語力などがバラバラだからです。

英語コーチングでは、マンツーマンで担当コーチが「あなたのためだけ」に英語学習をサポートしてくれるので、最短ルートで目標の達成にアプローチできます。

例えば「会社から6ヶ月後にTOEIC750を取るように言われている」「来年の春からの駐在までに、基礎的な英会話力を身に付けたい」といった直近に迫った大きな目標を達成する上で、英語コーチングは大きな役割を発揮してくれるでしょう。

英語の勉強の仕方を習得したい人

英語コーチングでは、英語力の他に「自走する力」の習得も期待できます。

コーチングで行っている行為は、まさに英語学習者が期間終了後に身に付けたい能力でもあります。

現状を把握し、目標との距離を測り、計画を立て、実行し、進捗を記録しながら、都度修正していくというコーチングのプロセスはそのまま一流の英語学習者になるためのプロセスと重なるわけです。

長い英語学習の海を航海していく上で、コーチングを通して身につけた「英語学習力」は海図として大きな役割を担ってくれるはずです。

仕事で使える英会話力を身につけたい人

英会話力を身につけるためには、豊富なインプットとアウトプットが必要です。

一般的にはアウトプット(英作文・英会話)に掛けた時間の倍はインプット(瞬間英作文・語彙・リーディング・リスニング)が必要です。

週1回30分英会話を行うだけでは、インプット・アウトプット共に足りません。

毎日圧倒的な量のインプットを行いながら、アウトプットも欠かさない、そんな風にしてはじめて英会話力がジワジワと身についてきます。

英語コーチングでは、受講者の狙いに合わせて短期間で集中的に英会話力を身につけるカリキュラムで学習を進めていくので仕事で使える英語力を本気で身に付けたい方にはぴったりです。

英語力の伸び悩みを感じている人

「これまで独学・同じスクールで英語を学習してきたけど、思うように結果が出ない。。。」

そんな方にも英語コーチングはオススメです。

伸び悩みを感じている場合、正しい現状把握→目標の設定→学習計画の作成・実行、この流れのどこかに問題が生じています。

例えば自分では「読解力を身につけるために、多読を行っている」としても実際には英文法があやふやで、一文一文を十分に精読できていない場合、先に取り組むべきは「英文法の定着させるためのドリル」になります。

また目標が「英会話力の強化」なのに、十分なインプットを行っておらずバランスの悪い学習をしてしまっている、ということもあるでしょう。

こういった「チグハグな学習」は単純ですが、実際には多くの英語学習がその沼にハマってしまっています。

プロの英語コーチから第三者的なアドバイスを貰うことで、一気にブレイクスルーすることが期待できます。

初学者の人

英語コーチングは少し敷居が高く「上級者の人が受講するもの」と思い込んでいる方がいるかも知れません。

実際にはそんなことはなく、反対に「初学者の方にこそおすすめ」できるのが英語コーチングです。

既述ですが、英語コーチングでは「英語の勉強の仕方」=英語学習の正しいフォームを身に付けることができます

初学者の方が英語コーチングを通して、学習の早い時期に正しい勉強法を習得することができればその後の英語学習でもスムーズに実力を伸ばすことができます。

スポーツなどと一緒で、最初に正しいフォームをマンツーマンで教わることで、効率よくその後の成長につなげることができます。

まとめ

この記事では、英会話教室英語コーチングの違いとそれぞれのサービスに向いている人の特徴を解説しました。

大切なのは「自分はどうしたいのか?」という軸をきちんと持った上で、サービスの受講を決めることです。

ただ漫然と「英語ができるようになりたい」や「安く抑えたい」という意思だけでは、長続きしませんし、ミスマッチの原因となります。

ぜひご自分にピッタリのサービスを探してみてくださいね!

英語コーチングの受講を検討している方はぜひ以下の記事をご覧くださいね。

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この記事を書いた人

現役の英語コーチ・講師が英語学習に関するお役立ち情報を発信中!
TOEIC985・英検1級保有

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