英語コーチングが怪しいと言われる5つの理由
英語コーチングは比較的新しい業界ですが、なんとなく「怪しい」と感じている人も多いのではないでしょうか?
結論から言うと「英語コーチング」は短期で成果を出すのに最適なサービスだと言えますが、中には「これは英語コーチングと言えるのだろうか?」というサービスがあるのも事実です。
この記事では現役の英語コーチである私が以下の疑問に答えます。
・英語コーチングが怪しく感じるのはなぜ?
・成果の出る英語コーチングを選ぶにはどうしたらいい?
英語コーチングが怪しいと言われる5つの理由
英語コーチングが怪しいと言われるのは主に以下の5つの理由のためです。
- 具体的にどんなサービスか理解されていないから
- 資格がいらず誰でもサービス提供できるから
- 高額で無形のサービスだから
- 広告などに掲載される実績がすごすぎるから
- 効果が定量化しづらいから
理由①具体的にどんなサービスか理解されていないから
英語コーチングは比較的新しいサービスです。私も「英語コーチをしています!」と言うと、たいてい「英語コーチングってなんですか?」と聞かれます。
誰しも得体のしれないものに対しては「怪しい」という感情を持ってしまうものです。
英語コーチングは、コーチと呼ばれる英語学習のプロが英語を習得したい受講者に対して英語学習のサポートを行うサービスです。
もちろん英語そのものを指導することもサービスに含まれますが、「英語学習の方法」「英語学習の習慣化」を重視しているのが特徴となります。
学習塾や英会話教室との違いは、英語の内容そのものを扱う「ティーチング」ではなく、学習計画に沿って都度修正を加えながら学習をマネジメントしていく「コーチング」に重きを置いている点です。
具体的に提供されるのは以下のようなサービスです。
なお、サービスによって面談の頻度・時間が異なったり、添削がついていなかったりとそれぞれ特徴があります。
・マンツーマンでコーチがサポート
・コーチによる面談
・学習計画の作成
・日々の学習で出た質問の解決
・学習成果・定着度チェック
・学習進捗の確認・修正
・発音やライティングの添削
・教材の提供
英語コーチングが具体的にどんなサービスを提供しているかについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事で解説しています。
理由②資格がいらず誰でもサービス提供できるから
英語コーチングには、教員免許のように特別な資格が必要ありません。
中には「認定英語コーチ」といった資格もあるようですが、そもそも認知されていないので受講者にとって安心できるものにはならないでしょう。
大手の会社ですと、コーチに対して研修を施した上でコーチングを提供していることが多いはずですが、業界自体が新しいため、誰でも英語コーチとして活動することができてしまうのが現状です。
例えば十分に英語力がない、英語の指導経験がない人が個人でサービスを提供していることもありますし、オンラインでは資格試験がアピールポイントとなるため、TOEICのスコアを偽っているコーチもいるかも知れません。
とはいえ、もちろんほとんどのコーチがきちんとコーチング教育を受け、高い英語力を保有しています。相手が個人で活動しているコーチで不安な場合は、資格の証明書を見せてもらうようお願いするといいでしょう。
理由③高額で無形のサービスだから
英語コーチングは平均の月額が約13万円と高額なサービスになります。
さらに形のある「モノ」を提供するわけではなく、「英語力」や「習慣化」の習得のために面談やチャットでのサポートといった目に見えないものをサービス提供しています。
もちろん受講者の英語力を伸ばすために、真面目に英語コーチングを伸ばしたい一心でサービスを提供しているコーチがほとんどですが、「無形で高額」というサービスの特性上どうしても「怪しい」不誠実なサービスを提供している人もいます。
名前は伏せますが、実際過去にグループチャットのようなものに受講者を集めて、ただ主催者のインフルエンサーに質問できるだけのサービスを英語コーチングと銘打って多額の受講料を集めた例があります。
理由④広告などに掲載される実績がすごすぎるから
英語コーチングの広告には「3ヶ月でTOEICスコア400アップ!」「4ヶ月でビジネス英会話習得!」といったようにすごすぎる実績が掲載されていることがよくあります。
広告などに掲載されているのはごく一部の極端な例です。
もちろん中には短期間で大きな成果を得られる人もいますが「3ヶ月で英語がペラペラに!」といったようなことは通常ありえません。
広告では多くの人の関心を集めるために、様々な事情をカットした極端な事例を打ち出すこともあります。
そのため、英語学習に取り組んだことがある方だと「そんな短期間で広告にあるような成果が出るはずがない」と怪しさを感じてしまうのも頷けます。
理由⑤効果が定量化しづらいから
英語コーチングでは主に
- 英語力
- 習慣化
- 英語学習力
を受講者に身に付けてもらうことを目指します。
英語力はTOEICなどの資格試験を用いれば可視化できますが、英会話力はVERSANTなどの試験はあれどなかなか実際の英会話の力の伸びを測定するのは難しいのが現状です。
このほか、学習が習慣化出来たか、英語学習を自分で進めることが出来るかといった能力は可視化することは出来ません。
これらは受講者の実感ベースでの判断となるので、人によっては「効果はあるの?」と怪しく感じてしまうかもしれません。
【3つの基準】怪しい英語コーチングを避ける正しい選び方
英語コーチングは怪しい言われることもありますが、怪しいものを避けてきちんと自分に合ったサービスを選べば非常に大きな効果が期待できます。
怪しい英語コーチングを避ける3つの方法は以下です。
- サービス・サポート内容は適切か
- コーチの能力は高いか
- 無料カウンセリングを受けて問題ないか
1つずつ見ていきましょう。
①サービス・サポート内容は適切か
「英語コーチング」はまだ業界が新しく、サービスも無形であるため、中には「これはコーチングとは呼べないのでは?」というサービスも多々あります。
例えば講師からの講義を「グループ・コーチング」と銘打っている場合、それは「英語スクール」のサービスと言えるでしょう。
すでに紹介したインフルエンサーが主催する英語コーチングのサービス内容は「コミュニティーへの参加」「インフルエンサーに質問ができる」というもので、到底コーチングとは言えないものでした。
「マンツーマンの英語コーチング」というつもりで、こういったサービスを受けてしまうと「英語コーチングって効果があるのだろうか?」と思ってしまうはずです。
実際に提供されるサービスがどんなものなのかしっかり確認しましょう。
以下の記事では、英語コーチングとはどんなものなのかが完全に分かるようにサービス内容・料金と受講の流れをまとめています。
②コーチの能力は高いか
英語コーチの中には残念ながら、英語の実力がなかったり指導経験が浅い人が一定数います。
実力が怪しいコーチに当たらないように事前に以下のポイントで担当になるコーチを確認しておきましょう。
- コーチ自身の英語力
- 自分が求めるバックグラウンドを持っているか
- 人間として信頼できそうか
- 自分の性格と合いそうか
- まめに連絡をくれるか
- 添削は何ができるのか
英語力が高い=優れた英語コーチというわけではありませんが、自分の英語力以上のものは伝えることが出来ないというのは事実です。
例えば初級者を脱出したい、という目標の場合はTOEICが700点程度のコーチでも十分指導は可能です。
しかし、上級者で英会話をバリバリできるようになりたい、TOEICで900overを達成したい、という受講者は自分の目指す英語力に達していないコーチを選ぶのは避けたほうがいいでしょう。
英語コーチは比較的新しい職業で、本業にプラスしてコーチングを行っている方や、今まで英語を使った仕事をしていて、そこからの転職で英語コーチを仕事にした人が多いです。
海外留学経験がある、外資系でのビジネス経験がある、移住経験がある、日本にいながらにして英語を身に着けた、学校英語から発展して英語を身に着けた、大人になってからの学び直しで英語を身に着けた、など様々なバックグラウンドを持ったコーチがいます。
自分と似た境遇だったり、自分が目指していることを達成したコーチを選ぶことで、英語以外にも留学中の話やビジネスでの実践などの話を聞くことが出来ます。
③無料カウンセリングを受けて問題ないか
英語コーチングでは、多くのサービスが受講前の「無料カウンセリング」を実施しています。
無料のカウンセリングでは以下のような項目について、話をします。
- 英語学習の動機
- コーチングに求めるもの
- 確保できる学習時間
- これまでの英語学習の経歴
- 現在の英語力
- 期間の希望
- 面談の実施日時の希望
- コーチの希望
- 営業担当者によるサービス内容の説明
無料カウンセリング=受講決定というわけではないので、サービスの説明をしっかり理解するためにも一番わかり易いのがこの無料カウンセリングを受講してみることです。
大手の場合、面談担当者=英語コーチではないケースも多いです。
面談は営業担当者が行い、実際のコーチングは担当の英語コーチが行うためです。
その場合は、「コーチはどんな人がいるのか」という点をしっかり確認しておくといいでしょう。
無料カウンセリングのときは「説明を聞きに行く」だけでなく、自分で確認したいことを明確にして「サービスを見極める」という気持ちを持つことでしっかりとサービスについて理解が深まり、怪しい英語コーチングを避けることができます。
無料カウンセリングを経て「怪しい」と感じた場合は受講を避けたほうがいいでしょう。
まとめ
この記事では英語コーチングが怪しいと言われる5つの理由と、怪しい英語コーチングを見極めるためのポイントを解説しました。
- 具体的にどんなサービスか理解されていないから
- 資格がいらず誰でもサービス提供できるから
- 高額で無形のサービスだから
- 広告などに掲載される実績がすごすぎるから
- 効果が定量化しづらいから
英語コーチングは、マンツーマンで学習者に最適なサポートを行うことで短期集中での学習を支援するのに有効です。
一方で業界が新しく、資格がなくてもサービスの提供ができるために「英語コーチングと言えるのだろうか?」というサービスがあるのも事実です。
大切なのは受講前に「どんなサービスを提供しているのか」を吟味することです。
盲目的に「英語ができるようになる」というような文句に釣られて申込みをせずに、しっかりサービス内容を吟味したうえで、受講するようにしましょう!
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