オンライン英会話は毎日やるべき?やるべき人・やらなくてもいい人の違い!
英会話・スピーキング力を上げるためのトレーニングとして、オンライン英会話が人気です。
出来れば毎日やりたい!と思いながらも、なかなか続けられないでいる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、以下の疑問・悩みにお答えしていきます!
・オンライン英会話は毎日やらなきゃダメ?
・オンライン英会話を毎日やるべき人・やらなくてもいい人の違いは?
・オンライン英会話の毎日レッスンが辛いのはなぜ?
・オンライン英会話を毎日継続するコツは?
現役の英語コーチが、オンライン英会話を毎日すべきかどうかにお答えします!
オンライン英会話は毎日やらなきゃダメ?
結論から言うと、「オンライン英会話は、出来れば毎日やったほうがいい」です。
理由は3つです。
- 習慣化しやすいから
- 対人の英会話に慣れることが出来る
- アウトプットの学習時間を確保できるから
理由①習慣化しやすいから
詳しくは後述しますが、英会話は継続するのが難しいです。
25分間誰にも邪魔されずに、英会話をする準備をするのは社会人にとって意外と難しいです。
そこで有効なのは、毎日同じ時間に英会話をするということです。
毎日、同じ時間、場所で取り組むのが習慣化への近道です。
「この時間・場所になったら、英会話をする」というように習慣化出来るため、英会話が継続しやすくなります。
理由②対人の英会話に慣れることが出来る
英語力とは別にして、英会話ではコミュニケーション能力が必要です。
日本語でもそうですが、最終的には英語で英会話をたくさんしないと慣れることは出来ません。
最初のうちは「英語で話すのが恥ずかしい」「初対面の相手と英語で話すなんて無理!」というところから皆さんスタートしますが、回数を重ねるにつれてリラックスして英会話が出来るようになります。
毎日英会話に取り組むことで、早く対人での英語コミュニケーションに慣れることが出来ます。
理由③アウトプットの学習時間を確保できるから
効率的に英語力をつけるためには、インプット7割・アウトプット3割で進めていくことが重要です。
インプットとは、語彙・文法、リスニング、リーディングなどの受容的な学習を指します。
アウトプットとは、ライティング・スピーキングという産出的な学習を指します。
英会話の能力を伸ばしたい場合も、学習の3割の時間はアウトプットに時間を割きましょう。
3割と聞くと「少ない」と感じるかもしませんが、アウトプットの時間を確保するのは意外と大変です。
例えば週に10時間勉強する場合、3時間アウトプットが必要です。
週に3時間、英会話が必要となると「けっこう多いな」と感じませんか?
1回あたり25分とすると、7レッスンくらいになります。
これはつまり、1日1回英会話をやってちょうど3割のアウトプット学習時間を確保できるわけです。
もちろん1日2回にする日を作ったり、反対にアウトプットはおやすみにしても良いですが、1日2回英会話に取り組むよりも毎日1回のほうが継続しやすくなります。
最後に「出来れば」やったほうがいい、という風に言ったのはそもそもオンライン英会話を毎日やるよりも他に時間を使ったほうがいい方もいるためです。
次節では、オンライン英会話を毎日やるべき人・やらなくてもいい人の違いを解説します。
オンライン英会話を毎日やるべき人・やらなくてもいい人の違いは?
オンライン英会話を毎日やるべき人の特徴
- 一刻も早く英会話に慣れる必要がある
- 中学英語で瞬時に英文を口に出すことが出来る
- トータルで週10時間以上の英語学習を行っている
「海外出張まで時間がない!」「近々、スピーキングのテストがある!」など切羽詰まっている人は、現状に関わらず毎日できるだけ多くの英会話レッスンを受けるのがいいでしょう。
論文でも、短期集中で英会話の回数を増やすことには一定の効果があることが立証されています。
(もちろん、期間に余裕がある場合は続けられるペースにしましょう)
また「中学英語で瞬時に英文を口に出すことが出来る」という方も積極的にオンライン英会話に取り組むといいでしょう。
例文データをしっかり蓄積して、基礎が固まればあとはアウトプットの量が大切になってきます。
毎日継続することで、実践の場でアウトプット出来る幅がドンドン広がるでしょう。
後述しますが、英会話の力を効率的につけるなら、アウトプットの時間は全体の3割ほど必要です。
週10時間の勉強をする人は3時間、つまり1レッスン25分と仮定すると約7レッスン必要になります。
複数レッスン確保するのは難しいことが多いので、週10時間以上英語学習をしている人も毎日英会話に取り組んだほうがいいでしょう。
オンライン英会話を毎日やらなくてもいい人の特徴
- 中学英語の基礎定着が不十分である
- アウトプットの経験が乏しく、英会話が初心者の人
- 1週間のトータルの英語学習時間が10時間以下である
中学英語が使いこなせるレベルにない場合は、オンライン英会話の前に基礎学習に時間を割いたほうが懸命です。
中学英語が知っているだけではダメで、使いこなせるレベルにないとNGです。
中学英語を理解した上で、瞬間英作文で「使いこなせる」レベルになってはじめてオンライン英会話の意味が出てきます。
インプットが優れていても、継続的にアウトプットをしてこなかった場合、いきなり毎日オンライン英会話に取り組むのは大変です。
まずは週に2日、休日だけレッスンを受けてから、徐々にレッスン数を増やしていくのが継続のコツです。
また、週のトータルの英語学習が10時間未満の場合、そもそもアウトプットを3時間以上確保する必要がありません。
週の英語学習の3割程度がアウトプットの時間になるようにすれば十分です。
オンライン英会話の毎日レッスンが辛いのはなぜ?
オンライン英会話は必要だと思いつつも、なかなか継続できずに悩んでいる人が多いのも事実です。
その理由の多くは以下の3つに集約されます。
- 成長を感じられないから
- 時間を確保できないから
- 英会話が成立しないから
理由が分かれば、対策を立てられるようになります!
①成長を感じられないから
英会話の能力は数値化するのが一般的ではなく、特に自分でも成長を感じづらいことが多いです。
実際、受講者さんの中にも、明らかに成長しているのに「私、全然英会話が出来るようになりません…」と伸び悩んでいるように感じている方もいらっしゃいます。
この対策としては、スピーキングのテストを定期的に受けてみることをおすすめします。
特に勉強開始時点のタイミングで一度試験を受けることで、その後の成長が分かりやすくなります。
結構「しっかり練習してからじゃないと試験を受けたくない!」という方もいますが、長い目で見ればスタート地点がわからないのに、その後の成長を測ることはできません。
スマホで無料で受けられるスピーキングテストもありますので、ぜひ活用されてくださいね。
以下の記事にスピーキングのテストについてまとめています。
②時間を確保できないから
オンライン英会話はしっかり自分だけの時間を確保する必要があるため、継続が難しいことが多いです。
家庭や仕事があると、突発的に予定が入ってきて、なかなかオンライン英会話のためだけに25分を確保するのは難しいですよね。
ちなみに僕はこのタイプです。
有効な手立てとしては、
- 仕事前の朝早い時間に受講する
- 週初めにカレンダーでオンライン英会話のための時間を設定しておく
といったことが挙げられます。
朝だと比較的予定外のことが発生しづらいですし、1日のスタートを英語学習で切れると自己肯定感も上がっていいですね。
また予め「この時間に英会話をする!」と決めておくのも手です。
③英会話が成立しないから
特に初学の方ですと、英会話が成立しないケースがあり、そうなるとオンライン英会話の時間が苦痛に感じるかも知れません。
講師の言っていることが理解できない、自分の言いたいことが言えないというのは積もり積もると大きなストレスになって「英会話なんてしたくない!」とトラウマになってしまうこともしばしばです。
対策としては以下が挙げられます。
- ゆっくり話してくれるようお願いする
- 最低限の基礎が出来てからオンライン英会話に取り組む
まず講師の言っていることが理解できない場合は、「ゆっくり話してくれませんか?」としっかり伝えることが重要です。
また、オンライン英会話でストレスが溜まるほどうまくいかない場合は、そもそもの基礎力に問題があることがほとんどです。
TOEICで言えば550くらいのスコアがないと、相手の言っていることを理解するのに困るでしょうし、スピーキングで言えば中学英語で瞬間英作文が出来るくらいでないと言いたいことが言えないもどかしさを感じやすくなります。
オンライン英会話を毎日継続するコツ
オンライン英会話を毎日継続するために有効な手立てを9つ紹介します。
- 100%を目指さない
- 定期的に試験を受ける
- 英語コーチングを利用する
- お気に入りの講師を見つける
- 毎日同じ場所・時間で受講する
- 少しづつ負荷・回数を上げていく
- 学習を記録し、SNSなどで共有する
- 中学英語が完璧になってから始める
- レッスン時に次の予約を入れてしまう
継続のコツを抑えて行きましょう〜!
①100%を目指さない
英会話は精読や精聴トレーニングと違って、一言一句の正確性を求められません。
英会話で挫折する人の多くは「完璧主義」であることが多いです。
学校英語では減点方式で、常にミスを恐れるマインドが育ってしまいます。
英会話はもっともっと自由で、大切なのは相手とコミュニケーションを成立させることです。
非ネイティブのオンライン英会話講師は、自信満々に楽しそうに話していますが、文に起こせば大なり小なりのミスはあります。
100%完璧な英会話など英検1級を持っていても不可能です。
特に英会話を始めたての頃は「なんでこんなに出来ないんだろう」と落ち込む方が本当に多いです。
しかし考えてみれば当たり前で、今までアウトプットをやってこなかったから、というだけの話です。
「出来なくても楽しいからOK」くらいの気構えでいきましょう。
②定期的に試験を受ける
英会話は成長が目に見えにくいという特徴があります。
毎日受講しても、成長しているかどうかが分からなければそのうち、モチベーションは尽きてしまいます。
定期的に試験を受けることで、自分の英語力が目に見えて成長していることが分かり、モチベーションの維持に繋げやすくなります。
個人の成長を可視化する目的なら、PROGOSという試験がおすすめです。
スマホで無料で受験でき、20分間の試験でAI判定ですぐに結果が分かります。
その他の検定試験については以下の記事で詳しくまとめています。
③英語コーチングを利用する
独学で英会話を習得するのははっきり言ってかなり難しいです。
もちろん不可能ではないですが、英会話・スピーキングの学習方法というのは学校で習わず、世に出ている情報も少なく自分に合った正しい学習法を見つけるのに膨大な労力を要するからです。
周りを見ても、独学でTOEIC900をオーバーした方はいても、国内独学で英会話が出来るようになった方はあまり見かけないのではないでしょうか?
そこでおすすめしたいのが英語コーチングです。
英語コーチングとは、比較的新しいサービスで英語学習のプロである英語コーチがマンツーマンで受講者の英語学習をサポートしてくれるサービスです。
英語コーチングは、第二言語習得理論という科学的に正しい英語学習法をもとに学習者一人ひとりに合わせた最適なカリキュラムを作成し、継続的に進捗の確認やカリキュラムの調整を行ってくれる唯一無二のサービスです。
英語コーチングの詳細は、以下の記事で解説しています。
④お気に入りの講師を見つける
オンライン英会話にはたくさんの講師がいます。
毎回違う講師も楽しいですが、会話の相性がよく、自分のことを認知してくれている講師を見つければ継続しやすくなります。
また毎回自己紹介したりする必要もなく、レッスンの進め方も分かっているので心理的な負担を減らして受講できるようになりますよ。
予約が出来るなら、お気に入りの講師を事前に予約しておくといいですね。
ただし、お気に入りの講師の予約が埋まっていたり、突然辞めてしまったりすることもあり得るので、お気に入りの講師は常に複数人抱えておいたほうがいいでしょう。
⑤毎日同じ場所・時間で受講する
長く一つのことを継続できる人は、一定のリズムで、毎日同じ場所・時間で作業を繰り返します。
英会話においてもそれは同じで、毎日同じ場所・時間で受講することで、習慣化しやすくなります。
反対に継続ができない人は、「空いた時間にやる」と目標を立てますが、空いた時間は来ません。
もし生活のリズムが一定でない人は、代わりにカレンダーを先に押さえておくなどの対策が有効です。
⑥少しづつ負荷・回数を上げていく
オンライン英会話をいきなり毎日やろうとするのは無謀です。
ただでさえ、慣れないアウトプットに取り組む中で初対面の外国人と話をするのはかなり負担がかかります。
また、いきなり英会話に100%振るよりも、まずは平日に英作文・休日に英会話というような入り方をおすすめします。
慣れてきたら、平日に英会話・休日に英作文という風にして、徐々に慣らしていきましょう。
⑦学習を記録し、SNSなどで共有する
特に独学の場合、英会話の学習を一人で取り組み続けるのは至難の技です。
学習記録アプリに記録した内容をSNSに投稿すると、同じ志を持つ仲間を見つけることが出来たり、自分の努力を誰かが見てくれている、という実感を持つことが出来るのは思いの外メリットが大きいです。
私もTwitterを運用していますが、世の中には本当にたくさんの英語学習者がいることにびっくりして、時には刺激を受けながら勉強に熱を入れています。
⑧中学英語が完璧になってから始める
英会話が続かない原因として「いつまでも出来るようにならない」というフラストレーションが挙げられます。
この場合「中学英語を使って、即座に口頭で英作文が出来るか」という視点を持ってみましょう。
もし自信を持ってYesと言えない場合は、一度英会話の練習を辞めて基礎の習得に努めるべきです。
最低限、中学英語が出来ていないとオンライン英会話を続けてもなかなか成長ができないことが多いです。
⑨レッスン時に次の予約を入れてしまう
英会話のレッスンが終わったら、そのまま次のレッスンの予約を入れてしまうのも手です。
一旦予約をしてしまえば、腰が重くても「先生に迷惑がかかるし、レッスンを受けよう」という気持ちになることが出来ます。
まとめ
この記事では以下の悩み・疑問に答えていきます。
・オンライン英会話は毎日やらなきゃダメ?
・オンライン英会話を毎日やるべき人・やらなくてもいい人の違いは?
・オンライン英会話の毎日レッスンが辛いのはなぜ?
・オンライン英会話を毎日継続するコツは?
1つ目の「オンライン英会話は毎日やらなきゃダメ?」については、以下の理由から出来れば毎日やったほうがいいと答えています。
- 習慣化しやすいから
- 対人の英会話に慣れることが出来る
- アウトプットの学習時間を確保できるから
2つ目の「オンライン英会話を毎日やるべき人・やらなくてもいい人の違いは?」については、それぞれ以下の特徴を挙げています。
オンライン英会話を毎日やるべき人の特徴
- 一刻も早く英会話に慣れる必要がある
- 中学英語で瞬時に英文を口に出すことが出来る
- トータルで週10時間以上の英語学習を行っている
オンライン英会話を毎日やらなくてもいい人の特徴
- 中学英語の基礎定着が不十分である
- アウトプットの経験が乏しく、英会話が初心者の人
- 1週間のトータルの英語学習時間が10時間以下である
3つ目の「オンライン英会話の毎日レッスンが辛いのはなぜ?」については以下の3つの理由を挙げました。
- 成長を感じられないから
- 時間を確保できないから
- 英会話が成立しないから
最後の「オンライン英会話を毎日継続するコツは?」については以下の9つを挙げています。
- 100%を目指さない
- 定期的に試験を受ける
- 英語コーチングを利用する
- お気に入りの講師を見つける
- 毎日同じ場所・時間で受講する
- 少しづつ負荷・回数を上げていく
- 学習を記録し、SNSなどで共有する
- 中学英語が完璧になってから始める
- レッスン時に次の予約を入れてしまう
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