試験&普段の学習で使えるリスニングのコツ
リスニングの試験が目前に迫っている時、「リスニングのコツってないだろうか?」と考えたことはないでしょうか?
またリスニングの力を効率的に上げるために、普段の学習で使えるコツについても気になりますよね。
・試験当日に使えるリスニングのコツは?
・自宅でのリスニング学習のコツは?
試験会場で使えるコツと、普段の勉強のコツを2本立てで解説します!
試験で使える!リスニングのコツ
まずは試験当日から使えるリスニングのコツを紹介します。
- 先読みをしておく
- 文の最初に集中する
- マンブリングをする
- 英語の語順で理解する
- すべてを聞き取ろうとしない
- 実際に状況に入り込んで聞く
ぜひ当日でも試してみてください!
①先読みをしておく
先読みとは、リスニング試験で設問や図表などを音声が流れる前に先に目を通しておくことをいいます。
リスニングの試験では、単純に聞き取り能力、意味処理能力だけで正解できるわけではありません。
背景知識や文脈を理解した上で、聞き始めるのと、いきなり流れた来た英語を理解するのとでは内容への理解の度合いがまったく変わってきます。
リスニングの試験で安定して、高得点を叩き出す人の多くはこの先読みをうまく取り入れているはずです。
先読みの際にはいくつか気をつけるべきポイントがあるので、紹介します。
- あまり先までは読まない
- 図表は最優先で先読みする
- 設問は読んでも、選択肢は読まない
- 問題説明や例文が読まれている間に先読みする
まず、先読みはあまり先の問題まで読み進めないようにしましょう。
3つ先以上の問題を先読みしても、問題文が流れる頃には内容を忘れてしまうためです。
問題に図表が含まれる場合、優先的に先読みをしておきましょう。
例えばTOEICでは、後半に図表問題が含まれますが、先読みをしていないとかなり正答が難しくなります。
先読みをする際には、設問は読んでも、選択肢は読まなくてOKです。
そもそも、選択肢まで読んでいる時間がないのと、選択肢のうち正解以外の英文は誤った情報であり、かえって聞き取りに支障が出るためです。
最後に先読みのタイミングですが、問題の冒頭に読まれる問題形式の説明や例題が読み上げられている時間を利用しましょう。
また先読みをすることで、解答スピードが上がるため、早めに解き終わった場合も余った時間で先読みを行いましょう。
基本的には解答と先読みを同時並行で進めていく形です。
②文の最初に集中する
英語は結論ファーストの言語で、文の前半に重要な情報が集まりやすいです。
よって、文の最初さえ聞き取れれば、その後の展開が予測しやすくなったり、重要な情報は抑えられたりします。
例えば、疑問詞は文章の最初に来ますが、全体が聞き取れなくても以下のように何について聞いているのかが分かれば大いに役立ちます。
- 文頭がWhat→モノについて聞いている
- 文頭がWhere→場所について聞いている
- 文頭がWho→人について聞いている
- 文頭がWhen→時間について聞いている
- 文頭がWhich→選択肢について聞いている
- 文頭がHow→方法や様子について聞いている
- 文頭がWhy→理由について聞いている
例えばTOEICのリスニングには、疑問詞を使った英文が一文だけ流れてきて適切な解答を選択する問題があります。
このとき、文頭の疑問詞さえ聞き取ることができれば、高確率で正答できるようになります。
他にも、英文の構造はSV, SVC, SVO, SVOO, SVOCといずれの文型にしてもSV=主語と動詞が最初に来ます。
主語と動詞が分かれば、「誰(何)がどうした」という文のもっとも重要な情報を得ることができます。
加えて、SVの後にどのような文型を取るかというのは使用される動詞によって決まります。
動詞が聞き取れればある程度、文型が予測できるのでその後の聞き取りや解釈が圧倒的にスムーズになります。
③マンブリングをする
マンブリングとは、聞こえてきた英語をぶつぶつと呟く技法です。
試験本番でよく聞く悩みが「家でリスニングをするときに比べて集中できなかった」というものです。
これは周りに大勢の人がいたり、試験会場が大きかったりと環境要因によるものが大きいです。
マンブリングによって、口を動かすことで強制的に流れてくる音声に意識を向けることができます。
試験会場で声を出すと周りに迷惑になるので、口パクでマンブリングしましょう。
④英語の語順で理解する
これは当日にできるか微妙なラインですが、英語のリスニングは聞こえてきた順に意味を処理するのが鉄則です。
リーディングの際に、きれいな訳を作って読む癖がある人はリスニングのときに流れてくる英文のスピードについていけず、意味理解が追いついていない可能性があります。
意味理解が追いつかず、音はなんとなく聞き取れているつもりでも、聞き終わった後に内容が頭に残っていない、という経験はないでしょうか。
この場合は日本語の語順に直して理解しようとしているうちに、次の英文が流れてきてしまい意味処理が追いついていないことが原因です。
リスニングの際には、聞こえてきた順に英語の語順のまま意味を理解していくことが必須です。
このときに英文法の知識や語彙が欠けていると聞き取りが一気に難しくなります。
The earthquake caused people to stock up on bottled water.
→cause peopleが聞こえた時点で「cause O to do」の形を予測
→「地震のせいで、人は〇〇するんだな」とこの時点で解釈を完結させる
→peopleとto stock up on bottled waterの間にSV関係を見出しているため、一発で聞き取れる
上の例は実際に英文法の知識を活用して、意味を前から取っていく際の脳内の働きのイメージです。
これをすべて聞き終えた後、「えーと、主語は…で…」などと考えていては、リスニングのスピードに着いていけません。
⑤すべてを聞き取ろうとしない
前提としてリスニングでは、すべての単語を聞き取れないものだ、という認識でOKです。
もちろん簡単なものなら、それが出来るかもしれませんが、試験を受けているということは自分の限界に近いレベルの英文を聞くことになるはずです。
すべての英単語が聞き取れなくても、リスニングで正答することは十分可能です。
一般的に英文中の95〜98%の英単語が分かれば意味理解において支障は出ないとされています。
ですので、多少聞き取れない部分があっても正答は出来るはずです。
案外多くの人がリーディングやリスニングで、多少わからない箇所があると「もうこれは正解できない…」と諦めてしまうことがあります。
最初から「すべてを聞き取る必要はない」ということを知っていれば、多少聞き取れない箇所があっても粘り強く全体の意味を掴んで問題に正答出来る可能性が高くなります。
⑥実際に状況に入り込んで聞く
少し胡散臭く感じるかもしませんが、リスニングのときは世界観にどっぷり浸かって、登場人物になりきって聞くのがおすすめです。
例えば、フライトが遅れて会議に参加できないことが伝えられたなら「それは困った!メインのプレゼンターのあいつがいないと会議が成り立たないじゃないか!」というように感情までもトレースします。
すると次の展開として「じゃあ、あいつに資料の場所を聞いて代わりに準備しないと」とか「他に代役を立てないと」というように論理的な行動展開が読みやすくなります。
特にTOEICなどでは「この後〇〇がとりそうな行動はどれか?」という問題が頻出です。
こういった際には、しっかりと状況に入り込んで聞けている=ストーリをしっかりと追えているということになりますから、当然正答率も上がっていきます。
これは騙されたと思って本当に一度試してみてほしいテクニックです。
私も実際にこの方法を取り入れてから、多少聞こえなくても話の展開を追いやすくなりました。
試験当日だけではNG!リスニング学習のコツ
ここまで試験当日に使えるリスニングのテクニックを紹介しました。
もちろん試験での振る舞いや技法というのは非常に大切です。
しかし、リスニングの能力が上がれば根本的な解決ができます。
ここでは自宅で行うリスニング学習のコツを紹介します。
- 年間100万語聞く
- 発音から勉強する
- 同じ音源で繰り返し練習する
- スクリプトがある教材を選ぶ
- 弱点に効くトレーニングを行う
- 年間100万語リーディングを行う
- アメリカ英語以外にも慣れておく
- 初見で7割理解できるレベルの教材を選ぶ
当日のテクニックと、日常学習でのコツを両輪で回していきましょう!
①年間100万語聞く
リスニングは「これだけ聞いたら、これだけ伸びる」というマジックナンバーはありませんが「聞いた分だけ伸びる」というのは疑う余地がありません。
日本人の多くは意味理解の前の「音を掴む」プロセスに弱点があることがほとんどです。
そして、これは単純にリスニングの学習時間が短いことに起因します。
学生時代を思い返してみると、英文を「読む」練習は学校でも家庭でも一定時間とっていると思いますが、「聞く」練習はほとんどしていないのではないでしょうか?
未だに大学受験においてはリーディング重視の風潮は変わっていないため、ある程度仕方がないことなのかもしれません。
ではこれからリスニングの学習をする場合、どれくらいの量をきけばいいのでしょうか?
京都大学の青谷氏いわく、累計100万語では足りず「年間100万語」を最低限の目安にするといい、ということです。
年間100万語ということは、1日あたり大体2,700語を聞くと良いということになります。
WPM=1分間で読まれる語数という指標をもとに考えていくと、ネイティブ向けのニュースは大体WPM180くらいですから、毎日15分聞けば年間100万語のリスニングをしたことになります。
もちろん、教材のスピードがゆっくりになればなるほど掛けるべき時間は多くなります。
ただ、多聴と言ってもスクリプトを見ずに一回聞いて終わり、では効果がありません。
100万語と言っても、新しい素材で100万語というわけではなく、あくまで聞いた語数でカウントすることを考えれば繰り返し聞いても十分語数は確保できることでしょう。
例えば、ニュースを毎日新しく15分聞くのではなく、1分程度の音源を15回繰り返すほうが効果的なリスニング学習となるでしょう。
いちいち、語数を測るのは大変でしょうから、1日20分〜30分程度リスニング学習をすれば、年間100万語くらいは聞いたことになる、と考えるのが現実的でしょう。
②発音から勉強する
「音素」「音声変化」について知らない、もしくはぼんやりとした知識しかないという場合は、発音の勉強を真っ先に行うことをおすすめします。
この2つは音声知覚において絶対的に必要な知識でありながら、実際には知らない学習者が多いです。
学習量も少なく、「音素」「音声変化」合わせて1ヶ月もあれば基礎は習得できる程度です。
非常にコスパが良いので、まずはこの2つをしっかり習得することでその後のリスニング学習を加速できます。
音素・音声変化についてもう少し詳しく知りたい、具体的な学習方法について知りたい、という場合は以下の記事で詳しくまとめています。
③同じ音源で繰り返し練習する
すでに書いたように、日本人はリスニングで「音を掴む」能力が決定的に不足しています。
音を掴む能力を伸ばすためには、年間100万語の多聴トレーニングが有効ですが、これは「100万語聞き流せばいい」という意味ではありません。
同じ音源でも、繰り返し聞けば聞いた語数は増えていきます。
1万語を一回聞いて終わり、とするのではなく、1,000語の音源を10回聞いてしっかり音と意味を同時に処理できるようになるまで取り組みましょう。
具体的には以下のような流れで、リスニングのトレーニングを行うのがおすすめです。
スクリプトを見ずに、全体の意味をつかめるように聞いていく。
細かく、音や意味などを聞き取ろうとせずに全体として「こんな話をしている」というのが分かればOK。
始めた聞いた時点で7割くらい意味が分かるものが教材のレベル的にベスト。
それ以上聞き取れない場合は、教材が難しすぎるので、レベルを落としましょう。(リスニングはリーディングに比べて、練習する教材のレベルは思ったよりも簡単なものでOK。)
3回程度聴き「この辺が聞き取りづらいな」というところを大雑把にでも把握しておく。
スクリプトを見ずに、聞き取れないところを何度も聞いて弱点を洗い出す。
ステップ1で大雑把に捉えた、弱点の部分を5回は聞いてみましょう。
5回聞いても聞き取れない箇所は、それ以上聞いても変わらないのでほどほどに。
ここで初めてスクリプトを読んで、わからない単語は調べて意味を取る。
Step2で分かった弱点を音声変化をもとに分析する。
音声変化の分析の具体例
an umbrellaが聞き取れなかった
→an umbrellaでは「連結」が起きて、「アナンブレラ」と読まれると分析する
→実際の音源を聞いて「アナンブレラ」と言っていることを確認する。
→合っていればOK。違っていれば、あらためて分析出来ていない箇所を検討する。
まずはスクリプトありで、意味を理解しながら聞けるようになる。
最終的にはスクリプト無しで意味を理解しながら聞けるようになるまで聞く。
④スクリプトがある教材を選ぶ
上のリスニング・トレーニングの中でも「スクリプト」という言葉が登場しています。
スクリプトとはリスニングの原稿を指します。
繰り返しになりますが、聞き流しと違って音を掴む能力を伸ばすためには、聞こえてくる音とスクリプトの文字が一致するように繰り返し練習する必要があります。
初めての音源を聞いたときには聞き取れない音が出てきます。
聞き取れない箇所を繰り返し聞いた後、スクリプトを見て、実際には何と言っていたのかが分かります。
この時点でなぜその部分が聞き取れなかったのかを分析します。
音声変化が起きていたり、そもそも単語の発音を誤って記憶していたりするかもしれません。
そこで分析した結果をもとに、聞こえてくる音源がスクリプト通りに聞こえるようになるまで繰り返し練習します。
このようにスクリプトをもとに、自分の音声への認識を徐々に正しいものに擦り合わせていく過程こそが、音声を正しく聞き取るための特効薬となるのです。
スクリプトがないということは、正しい聞き取りをしないまま学習を進めていることになりますから、教材を準備するときは必ずスクリプトがあるものを選びましょう。
⑤弱点に効くトレーニングを行う
リスニング学習では実際に何をやったらいいのか、気になりますよね。
しかし、万人に特効薬となるようなリスニングの学習方法はありません。
なぜなら、人によってリスニングができない原因はことなり、原因によって取り組むべきトレーニングは異なるためです。
例えば、発音知識がないために音を捉えられていない人は発音から勉強すべきでしょうし、意味理解の処理が遅い人はまずリーディングで多読をしたほうが効果的であると言えます。
大切なのは、自分のリスニング上の課題を第二言語習得理論をもとにしっかりと捉え、その課題を潰すために最適なトレーニングを実施する、ということです。
「〇〇が良いと言っていたから」という理由で勧められたトレーニングに取り組むのは無謀です。
第二言語習得理論をもとに、課題を特定し、課題に効くトレーニングをまとめたのが以下の記事です。
⑥年間100万語リーディングを行う
①では「年間100万語リスニングを行う」というリスニング学習のコツをお伝えしました。
もし「音を聴き取る力」に課題があるなら100万語リスニングを優先してほしいですが、ある程度時間に余裕がある、もしくは聴き取った後に意味が頭に残らないというような意味処理能力に課題がある場合は、ぜひ多読トレーニングを通してリスニングの意味処理能力を高めることをおすすめします。
リスニングでは「音を聞き取る」「意味を処理する」という2段階の処理を経て「聞き取れる」と判断します。
この2つを同時に行っていくのが理想ですが、もしどちらかに課題が偏っているか、確保できる学習時間が多くない場合はどちらかに絞って学習を進めていきましょう。
意味処理を鍛えたい場合は、多読トレーニングがおすすめです。
自分の読める英文の7〜8割位、つまり辞書無しでほぼほぼ正確に意味を取れるレベルの英文をたくさん読んでいくと良いです。
ここでは、新しい知識の獲得ではなく、すでに持っている知識の運用能力を最大化させることが目的なので、単語の意味や文法が分からないところは飛ばしてしまってOKです。
2〜5%ほど分からない単語があったり、解説を読まないと意味が取れない場合、教材が難しすぎるといえます。
目安として、500語の英文中に10〜25個、分からない英単語が含まれている場合多読の教材としては難しすぎると言えます。
多読ではとにかく読む英文の量を意識してください。
一人で読み進められる難易度で、解説や辞書などは開かずにとにかく大量に読みます。
どれくらい読めばいいか、についてはマジックナンバーはありませんが、京都大学の青山正妥によると「年間100万語」を目安に多読を行うのが効果的であるとされています。
年間100万語ということは、1日あたり約2,700語となります。
平均的な日本人のリーディングスピードがwpm80〜100(1分間で80〜100語)ですから、30分もあれば2,700語は読めてしまうことになります。
もちろん多読のペースを上げれば、その分意味理解の処理スピードの成長速度も早くなりますが、一般的に言って最低1日30分の多読で、リスニングにおける意味処理のスピードを有意に向上させることができるといえるでしょう。
多読で大切なのは以下の点です。
- つまらない本は読まない
- 辞書や文法書を使わない
- 一言一句理解しようとしない
- 簡単すぎるレベルから始める
まず、つまらないと感じながらの多読は辞めましょう。
「勉強だから我慢して読む」というスタイルは長続きしません。
この世には無限の読み物がありますから、楽しいと感じるものだけを読んでいればOKです。
辞書や文法書はなるべく使わないようにしましょう。
そもそも辞書や文法書を使わないと読めない教材は多読には不向きです。
質より量で、とにかく今ある知識でたくさんの英文を読みこなしていきましょう。
辞書や文法書を使いたくなるのは「一言一句理解しようとしている」からです。
中学・高校の授業で扱われる精読では、たしかにすべての英単語の意味と文法を完璧に理解することが求められましたが、多読の目的は新規知識の獲得ではなく、現優戦力の最大化です。
すべてを理解する暇があったら、どんどん新しい英文に触れて、処理能力を高めていきましょう。
精読能力が十分でない場合は、時折、先生を付けたり、解説が詳しい参考書を使用して精読に取り組むことが大切です。
あくまで処理能力が遅い方は「多読を最優先すべき」ということです。
多読の教材レベルですが、本当に簡単に読めるものからでOKです。
大人の方でも、子供向けの本で多読をスタートすることがおすすめです。
多読ではたくさんの読み物が必要になるので、普通に学習者向けのレベル別の読み物教材を購入してもいいですがかなりの出費になります。
現在無料・低価格で利用できるおすすめのサービスを紹介します。
多読の森は、月額制で学習者向けの多読教材が読み放題となるサービスです。
ブラウザ上で電子書籍の形式で読書ができます。
アプリ版がないので、いちいちログインするのが面倒ですが、レベル別で検索ができたり、読み終わった語数を自動でカウントできたりするので多読学習において本当に便利です。
ちなみにネイティブキャンプ会員は無料で使えます。
金額も1000円くらいなので、月1冊以上読むならお得です。
他にはkindle unlimitedや、polyglots, Lit2Goなどがおすすめです。
kindle unlimitedは月額1000円で指定された読み物が読み放題ですが、本当の洋書ばかりなので上級者向けです。
polyglotsは無料で使える英語学習キュレーションサイトです。
ニュース記事などを難易度、長さ、ジャンルなどでソートして選ぶことができます。
Lit2Goは著作権が切れた洋書を無料で読めるサイトです。
これらのアプリ・サイトについては以下の記事で詳しくまとめています。
⑦アメリカ英語以外にも慣れておく
大学共通テストやTOEICでも、アメリカ以外の発音で読まれる音源が出題されるようになってきています。
それに対して、みなさんがこれまでのそして普段の学習で聞いているのはアメリカ英語ばかりにはなっていないでしょうか?
英語は世界の共通語ですから、イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドというアメリカ以外のネイティブ圏の英語には最低限慣れておく必要があります。
最近はアメリカ英語以外のナレーターで収録した音源を売りにしている教材も増えてきていますし、アメリカ英語以外の英語が読まれている過去問で練習するのも手ですね。
また、以下のVoice TubeというアプリならYoutubeから引っ張って教材向けに編集されているので、簡単にアメリカ英語以外の音源を見つけることができます。
⑧初見で7割理解できるレベルの教材を選ぶ
リスニングの際は、初見で7割理解できるレベルの教材を選びましょう。
リーディングで、新しい知識の獲得のために精読をする場合は「実力+1」の教材だと無理なく新しい知識が手に入ったり、難解な英文でも読み取る事ができるようになりますが、リスニングでは「実力−1」の教材を選びましょう。
というのも、多聴トレーニング目的は「現有戦力の最大化」であるためです。
具体的に、多聴トレーニングは
- 音素や音声変化の知識をもとに、音声を正しく聞き取る力を育てる
- 語彙や文法知識をもとに、意味を早く正確に解釈する力を育てる
という目的で行います。
音が速すぎてついていけない・意味処理が追いつかないレベルの教材では、処理がいちいち止まるので効率的なトレーニングができません。
7割分かるレベルの教材で取り組みましょう。
WPM(音源の速さを表す指数)ごとのオススメ教材は以下の記事で紹介しています。
まとめ
この記事では以下の疑問・悩みにお答えしました。
・試験当日に使えるリスニングのコツは?
・自宅でのリスニング学習のコツは?
まず1つ目の「試験当日に使えるリスニングのコツは?」については以下を紹介しました。
試験当日に使えるリスニングのコツ6選
- 先読みをしておく
- 文の最初に集中する
- マンブリングをする
- 英語の語順で理解する
- すべてを聞き取ろうとしない
- 実際に状況に入り込んで聞く
2つ目に「自宅でのリスニング学習のコツは?」については以下を紹介しました。
自宅でのリスニング学習のコツ8選
- 年間100万語聞く
- 発音から勉強する
- 同じ音源で繰り返し練習する
- スクリプトがある教材を選ぶ
- 弱点に効くトレーニングを行う
- 年間100万語リーディングを行う
- アメリカ英語以外にも慣れておく
- 初見で7割理解できるレベルの教材を選ぶ
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