今からでも遅くない!40代から始める英会話の学習法・ポイント

「英語を学ぶなら若いうち。大人になってからでは手遅れだ」「40代からは新しいことを覚えるのに不利だ」など40代になってからの英会話の習得にはネガティブな意見をお持ちの方も多いかもしれません。

しかし、第二言語習得理論の研究では「大人よりも子どものほうが言語を簡単に身につけられる」という結果は必ずしも得られていません。
つまり「40代から英会話の学習をはじめても遅くない」と言えます。

この記事では40代から始める英会話について以下の疑問に答えていきます。

  • 40代からの英会話が遅くないと言える理由は?
  • 40代から英会話を習得するためのポイントは?
  • 40代から英会話を習得する勉強方法は?
  • 40代からの英会話におすすめのサービスは?
目次

40代からの英会話が遅くないと言える理由

40代からの英会話が遅くないと言える理由は以下の4つです。

  1. 大人の方が何倍も速く言語を習得できるから
  2. 人生の後半をより楽しむことができるから
  3. 英会話の習得方法は日々進歩しているから
  4. 学習の動機が明確であることが多いから

大人の方が何倍も速く言語を習得できるから

母語以外の言語を習得する際のプロセスを研究する第二言語習得理論では、「大人よりも子どものほうが言語を簡単に身につけられる」という結果は必ずしも得られていません。
むしろ、大人の方が5倍程速いスピードで言語を身につけられることを示唆する研究成果が報告されています。
しかし私たちは子どものほうが言語習得しやすいと思ってしまうのでしょうか?

理由の一つには大人と子どもの英会話への期待値の違いがあります。
例えば、英会話を勉強し始めた子どもが「I like playing tennis.」と発話できたら周りの大人達は「おお〜!英語が上手に話せているね!」と褒められますが、同じセリフを40代の大人が発話できたところで誰も褒めてはくれません。
大人の周りにはもっと上手に英語を話せる人がいて、もっと高度なトピックについて流暢に英語を話すことが期待されているためです。

二つ目の理由は、大人と子どもに対するミスの寛容度の違いが挙げられます。
例えば、子どもが「My mother like music.」としても三単現のsが付いていないことに目くじらを立てる人はいないでしょう。しかし、40代の大人が同じミスをしたら自他ともに「この人は三単現も正確に理解していないのか」とミスに対して注意が向きやすいでしょう。

このように英会話では、子どもと大人への期待値の違いがあるため、子どもの言語力を過大評価し、反対に大人の言語力は過小評価してしまいがちです。
これが「子どものほうが速く言語を習得できる」神話の正体です。

人生の後半をより楽しむことができるから

人生100年時代と言われる現代では、医療の発達や食生活の充実により健康に過ごせる寿命も年々伸びてきています。
かつての60歳で体力の限界と定年を迎え、70歳でなくなる、という場合ですと英語を使う機会もなく40代で英会話を習得しても、、、という意見が多かったことでしょう。
しかし、グローバル化により英語を使う機会が増え、70歳を過ぎても海外旅行や趣味を楽しむことができるようになった現代において、40代というのはまだまだ人生の中盤過ぎです。
これから英会話をはじめれば、長い人生の後半をより楽しむことができます。
キャリアの幅が広がったり、海外移住の選択肢が増えたり、海外旅行を楽しめたり、外国人の友人が作れたりと挙げればきりがありません。

まだまだ人生の中盤と言える40代で英語をはじめることで、これから迎える人生の後半をより充実させたものにできるでしょう。

英会話の習得方法は日々進歩しているから

第二言語習得理論やAIの登場により、英会話の学習はどんどん効率化されています。
以前よりも短い期間で英会話を習得できるようになっているため、40代でも遅いと諦める必要はありません。

第二言語習得理論により、第二言語習得のプロセスが徐々に明らかになってきており、以前よりも効率的な学習理論が確立されつつあります。
あとで詳しく解説しますが、インプット学習とアウトプット学習の黄金比率は8:2であること、英会話のときの脳の動きが解明されてきていること、など研究は日進月歩です。
こういった理論に基づいて学習することで、以前よりも速いスピードで英会話を習得できるようになります。

AIの登場により、英会話の際のスピーキング内容を自動で書き起こしたり、間違いを指摘してくれたりと今まででは考えられなかったようなフィードバックを得ることができます。
英会話と言うと、ふわっとしたイメージでただただ英語で会話をして終わり、というものがあったかもしれません。しかし、最近はAIを活用して英会話の学習に取り組むことで、個人に合わせたフィードバックやカリキュラムで学習を進めることができます。

学習の動機が明確であることが多いから

40代の英会話習得には明確な動機が伴うことが多いため、モチベーションを高く保ちやすいです。
仕事、旅行、趣味やコミュニケーションを深めるためなど、英会話を学ぶ具体的な目的を持っていることは英会話の学習継続に有効です。

学生時代の英語に苦手意識がある方も多いかもしれません。しかし学生時代は受験のため、だったりやれと言われるから、という理由で学習するため、内的な動機ではありません。
40代で英会話に興味が出てくるということは、生活の中できっかけがあり、前向きに「英会話ができるようになりたい」と思っているはずです。
理由の如何にかかわらず、自分で英会話ができるようになりたい、と思って勉強するならば学生時代とは違って成長を楽しみながら勉強が続けやすくなります。

40代から英会話を習得するためのポイント

40代から英会話を習得するためには漫然と英会話をするよりもポイントを押さえた学習をすることが重要です。
以下の7つのポイントを押さえることで、40代からでも英会話の学習を成功に導きやすくなります

  1. ネイティブレベルを目指さない
  2. 学生時代の学習方法に固執しない
  3. 文法をしっかり学習する
  4. 英会話ばかりしない
  5. 毎日学習する週間を作る
  6. 小さな成長を喜ぶ
  7. 英語を学ばざるを得ない環境を作る

ネイティブレベルを目指さない

英会話の習得というと「ネイティブスピーカーのようにペラペラと喋る」姿を想像するかもしれません。
しかし、第二言語習得理論では、大人の方が学習スピードは速いが、2歳〜10代なかばまでに英語圏に移住しないとネイティブのような英語力を身につけることは難しいとされています。

とはいえ悲観することはありません。ネイテイブスピーカーのようになれなくても、英語でスムーズにコミュニケーションをとることは十分可能です。実際ネイティブは2万語程度の語彙があると言われていますが、話し言葉は6〜7000語あれば十分理解でき、話し言葉の文法もほとんどが中学英文法で構成されていることが報告されています。

また、英語は世界共通語としてネイティブスピーカーよりも遥かに多くの人が第二言語として話しています。
つまり、英語でコミュニケーションを取る相手としては、国にもよりますが圧倒的に非ネイティブのほうが多いわけです。ですから、必ずしもネイテイブのように話せる必要はなく、お互いの英語・文化を理解しあう姿勢があれば十分であると言えます。

学生時代の学習方法に固執しない

英会話の習得のための英語学習方法は、学生時代の英語学習の方法と大きく異なります。
同じ英語ではありますが、受験英語のリーディングと異なり、英会話は学校で扱わないリスニングとスピーキングの活動になるためです。
リーディングの学習では新規知識の獲得や流暢性の獲得を目的に英単語帳の暗記や精読の学習がメインとなります。
一方で、スピーキングではすでに知っている知識を引き出して瞬時に口に出す反復トレーニング、リスニングでは音と取れるようになるシャドーイングなどのトレーニングがメインになります。

これらは学生時代に馴染みがないため、手を出しづらく感じるかもしれませんが効率よく英会話の能力を向上させようと思うと避けて通れない道になります。
学生時代の成功体験から離れて、英会話のために新しい学習方法を試してみるのが大切です。

文法をしっかり学習する

英会話の学習というと「英文法を勉強する必要はない!」という意見を聞いたことがあるかもしれません。
たしかに英会話に高校で習うような高度な英文法は不要です。しかし、中学英文法はしっかり理解したうえで使いこなせるまで習熟する必要があります。
中学文法は単語の並び方によって文の意味を構成する最低限のルールであり、ルールを知らずに英会話はできません。
慣れていけば自然と身につく、という意見もありますが非常に効率が悪いです。
子どもより大人になってからのほうが英文法は理解しやすいという研究報告もあるため、はじめのうちにしっかり基礎的な英文法を学んでおくのがおすすめです。

英会話ばかりしない

英会話が上達したいからと言って、英会話だけするのは実は効率が悪いです。
第二言語習得理論では、インプット8割、アウトプット2割という学習時間の配分が黄金比であることが分かっています。
インプットとは、リスニング、リーディングといった外部から英語を受信する活動を指します。
一方アウトプットは、ライティング、スピーキングといった内部から英語を発信する活動を指します。
アウトプットを鍛えたいなら、アウトプットだけをしていればうまくいきそうですが、実際にはそうではないのです。
100分間英語を勉強するなら20分アウトプットをして、残りの80分はインプット活動に時間を充てるのが最適な成長に必要なのです。
具体的な学習方法については学習方法の項目で紹介しています。

毎日学習する週間を作る

忙しい社会人は週末など時間があるときにまとめて学習時間を確保することが多いですがそれはおすすめできません。

第一に習慣化しづらくなります。学習というのははじめは大変ですが、慣れてくると当たり前のように机に向かうことができるようになります。
これは習慣化、といって2ヶ月の間2日連続で中断せずに学習を続けられることで英語学習へのハードルが下がる現象です。
週末にまとめて学習するというのは平日5日間の中断が入るため、長期で見ると習慣化がしづらくなってしまうのです。

第二に学習効果が薄れてしまう点が挙げられます。休日2日間に学習を詰め込んでも集中力が続かず、学習効率が薄くなります。
平日に30分ずつでも学習に取り組んだほうが、休日にまとめて学習をするよりも学習の質が上がり、成果が出やすくなるでしょう。

小さな成長を喜ぶ

英会話の学習では自分で成果を感じづらいという特徴があります。そのため、意識的に小さな成長を発見し、喜ぶことで楽しく英会話の学習を続けられます。
英会話の学習で成果を感じづらい理由は2つです。

一つ目はリーディングの能力とのギャップの大きさです。学校教育を受けた日本人はリーディングは大学受験レベルの難しい英文を理解できるのに、スピーキングでは簡単な英語も言葉にできないというギャップがあります。
そのため、多少成長して「I like reading books.」のような英文を言えるようになったとしても「こんなこと言えて当たり前だ」「会議で使えるレベルの英語じゃない」と無意識に考えてしまいます。

二つ目は英会話の実力が可視化できない(と思われている)ためです。リーディングやリスニングはTOEICなどの有名な試験でスコアという形で見えます。
しかし、英会話のスキルはテストなどの知名度が低いため、スコアにできないのではないかと思われがちです。
実際には英会話の実力を可視化することができる検定試験はいくつかありますので、以下の記事で確認しておきましょう。

英語を学ばざるを得ない環境を作る

英語学習の継続においては、自らを英語を学ばざるを得ない環境に追いやることが大切です。
やる気があるときは誰でも勉強できますが、モチベーションが下がったときに勉強できるかどうかがカギです。
モチベーションの波は誰にでもありますが、やる気の有無にかかわらず学習をしないといけない環境を作ってしまえばいいのです。
例えば、資格試験の申込を先にしてしまう、外国人の友人を作る、オンライン英会話をはじめてしまう、など「英語がある程度話せるようになってから」と思っていることを先に行動に移してしまうのです。
少し背伸びをしているような環境を作ることが学習成功にとって一番の近道です。

考え方を変えて英会話の勉強を継続しようとするのはなかなか難しいですが、環境を変えるだけで自然と勉強できるようになった、というのはよくある話です。

40代から英会話を習得する勉強方法

40代から英会話を習得する勉強方法を紹介します。

まずは大きな流れとしては以下のように①発音・基礎語彙・中学英文法をマスターする②英会話、瞬間英作文、シャドーイングを並行する、という2つの流れを押さえましょう。

STEP
発音・基礎語彙・中学英文法をマスターする
  • 発音→発音記号と音声変化
  • 基礎語彙→5,000語をすぐに英語から日本語に
  • 中学英文法→中学レベルの英文法をすべて理解する
STEP
英会話、瞬間英作文、シャドーイングを並行する
  • オンライン英会話を学習の2割取り組む
  • シャドーイングで簡単な英文から聞き取れるようにする
  • 中学英文法の基本例文が口をついて出るようにする

まずはSTEP1で身につけたい発音・基礎語彙・中学英文法の3つについてそれぞれ詳しい学習方法やおすすめの教材を解説します。

STEP1 発音の学習方法

発音学習で身につけてほしいのは以下の2つです。

  • 発音記号
  • 音声変化

発音記号(/ɑ/, /ʌ/など)とは英語の音素を表すもので、約15個の母音と24個の子音で構成されています。
正しい発音を身につけることで、リスニングでの聞き分けができるようになる、スピーキングで相手に聞き取ってもらえるといったような効果が期待できます。
英語と日本語の発音は大きく異なります。例えば日本語の母音「あ」に近い発音は、英語では/ʌ/, /ə/, /æ/, /ɑ/など複数存在します。
本来は一番はじめに学習するべきですが日本の学校教育では学ばないことのほうが多いです。
英会話学習をはじめる40代の方は、一番はじめに発音記号を学習しましょう。発音を学ぶ際は動画つきの教材がおすすめです。
英語の会の発音記号3時間マスターは動画とセットで発音記号を学習できます。書籍で学習したい方はDVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本がおすすめです。
発音記号は数が多くないので、数時間程度で学習を終えることができます。実際に発音しながら、学習してみましょう。

音声変化とは文章を読むときに発音が変化する現象のことで、大きく5つに分類できます。
英語の文章を読めば分かるのに、うまく音が聞き取れないのは音声変化が発生しているためです。
音声変化のルールを学ぶことで、リスニング力を効率的に上げることができます。2週間程度で一通りのルールは学習できます
音声変化を学習する際には、kindle版とハードカバーがある5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れるがおすすめです。

発音の学習を終えたら、自分の発音の正しさをチェックできるELSA Speakなどのアプリでテストを受けるのがおすすめです。
画像のように発音の正確さが数値で確認できます。

音声記号別に発音の正確度を診断することもできるので、例えば/ʌ/の発音は90%出ているけれど/ə/の発音が30%という数字の場合は、後者の音素を復習する、といった効率的な学習ができます。

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STEP1 基礎語彙の学習方法

英語を含む語学では「語彙数が正義」と言われるくらい、知っている単語の数が重要です。
英会話の学習を始める40代の方はまず3,000語の英単語の意味が即座に出るようにすることが必要です。
語彙3,000語のレベル感としては、英検3〜準2級、TOEIC300〜400レベルです。具体的な語彙数はTest your English vocabularyなどのサイトですぐに分かります。、
学生時代まである程度しっかり英語を学んでいた場合は、すでに3,000語の語彙を習得していることもあります。

基礎語彙の学習方法としては英単語アプリか単語帳がおすすめです。
英単語アプリはmikanがおすすめです。以下の記事で詳しい使い方を解説しています。

mikan, 単語帳ともに学習するレベルとしては、以下の目安があります。

「高校入試レベル」、「中学全範囲」、「英検5〜3級」「3,000語レベル」などの記載があるもの

中でも「英検でる順パス単シリーズ」は単語が重複せずにレベルに合わせた学習ができるのでおすすめです。(mikanにも収録されています。)

単語学習の際には以下のポイントを意識しましょう。

  • 復習の頻度を高くしすぎない
  • 最低1日100語以上触れる
  • 発音も一緒に覚える
  • 一語につき1つの和訳だけ覚える
  • すぐに覚えられると思わない

具体的なスケジュールとしては以下のような進め方です。

STEP
1日100語ずつ進める(15日間)
  • 1,500語収録されている場合、毎日100語ずつで15日間で一周する
  • 発音を聞き、自分でも発音したあと和訳も口に出す(口パクでもOK)
  • セクションを区切らずに一番最初の単語からいちばん最後まで一気に進める
STEP
2周目以降もSTEP1のやり方で15日で一周のペースで回していく

STEP1 中学英文法の学習方法

中学英文法はすべての技能の基礎になりますので、必ず復習しておきましょう。
おすすめの参考書は中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版です。
わかりやすい挿絵もあり、演習もセットになっているので一冊仕上げれば十分です。

文法を学習するときは以下のポイントを押さえましょう。

  • わからない部分は動画を見る
  • 問題を解く
  • 完璧主義を捨てる
  • 1つの参考書を3周する

文法学習で分からないところは何度読んでもわからないことが多いので、理解度が高まる動画視聴がおすすめです。Youtubeで該当の文法事項の名前で検索すれば文法講義の動画が見つかるはずです。

文法を学ぶときは説明を読んだあとに問題を解きましょう。アウトプットしてみると理解度が低いところが分かったり、記憶に残りやすくなったりします。

文法事項は参考書の学習だけでは100%分からない部分があります。実際に英語を読んだり書いたりする中で分かることもあるので、この時点で100%理解する必要はありません。
分からない箇所に詰まって時間をかけすぎるのは得策ではありません。

文法の参考書はコロコロ変えず、これと決めた一冊を最低三周しましょう。周回を重ねることで次第に理解が深まるので、三周を目安に取り組みましょう。
また、一周したら参考書を変える人がいますが、記憶が定着しないうちに参考書を変えるとせっかく深まりかけた記憶がリセットされるのでおすすめしません。


さて、ここからは最低限の基礎学習を終えた後のSTEP2の学習の詳細について解説していきます。

学習の時間配分

1ヶ月で英会話を上達させるにはインプット8割、アウトプット2割の時間配分になるようにしましょう。
インプットは瞬間英作文とシャドーイング、アウトプットはオンライン英会話に取り組むのがおすすめです。
1日に確保できる時間によって以下のように配分するといいでしょう。

・1日の勉強時間が1.5hの場合
→1週間で630分のうち、2割の126分を英会話に充てる。英会話レッスン1回あたり25分とすると週5回英会話を実施して残りの時間は瞬間英作文とシャドーイング。

40代が英会話を習得するための学習スケジュール
Screenshot

STEP2 瞬間英作文の学習方法

40代からの英会話のインプット学習の1つ目はどんどん話すための瞬間英作文トレーニングです。

瞬間英作文とは日本語から即座に口頭で英文を次々に作っていく、多くの英語コーチングでも取り入れられる英会話初心者向けのトレーニングです。
スピーキング力向上のために、日本語を口頭で繰り返し英語に直していくことで「知っている」英文法を「使える」レベルまで引き上げていく効果があります。
書籍の言葉を借りると「英語が口をついて飛び出す」まで基礎を反復することで、短期間でスピーキング力を向上させることができます。

ハードカバーとkindle版とアプリの3種類が利用できますが、kindle版はCDがつかないので注意しましょう。
アプリ版はこちらからインストールできます。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

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STEP
文章を見て日本語→英語を言えるようになる

瞬間英作文は日本語が、隣に対応する英文が並んでいるページ構成になっています。
中1〜中3レベル別に合計72章×10の文章が収録されています。

まずは全てのページで、日本語の文章を見て英語が出せるようにしましょう。

STEP
音声だけで日本語→英語を言えるようになる

文章を見て日本語から英語に直すことができるようになったら、今度は付属のCD(アプリの方はアプリ内温性)を聞いて日本語の文章を見ずに、耳で聞いてそれを口頭で英作文できるようにしましょう。

日本語の文章を見れば口頭で英作文ができても、音声だけだと一気に負荷が高くなります。

瞬間英作文を学習するときのポイントは「一番最初から最後まで通しで学習していく」ことです。
書籍内の説明では中1〜中3ごとにセクションを分けて、はじめは中1をぐるぐる回して次に中2を回して…というセクション区切りが推奨されていますが、第二言語習得理論的には間を空けてでもどんどん先に進めたほうが長期間記憶に残りやすいことが分かってきています。
また、完璧主義になって「中1が完璧になってから中2へ…」と考えているといつまで経っても進まず中1の序盤だけしか学習していない、なんてことになってしまいます。

STEP2 オンライン英会話の学習方法

オンライン英会話は、オンラインでビデオを繋ぎ英会話のレッスンを自宅等で受講できるサービスです。
通学型のスクールに比べて比較的安価で月額7,000円程度から受講することができます。
講師はネイティブ、非ネイティブ、日本人などがいますが、ネイティブ講師や日本人講師は受講料金が2倍程度になります。
特にこだわりがなければ非ネイティブの安価なサービスで十分です。Native Campは低価格でありながら事前予約も不要で24時間サービスを利用できるので便利です。

どこのサービスを利用するかよりも、どの頻度でどのようにサービスを利用するかのほうが重要です。

頻度については、すでに述べた計算式で1週間の学習時間の2割程度が英会話の時間になるような頻度が好ましいです。

教材についてもすでに述べたように「なるべく自分が考えて話す教材」を選ぶといいでしょう。
Native Campで言えば、「5min discussion」や「デイリーニュース」のディスカッションパートなどがおすすめです。
フリーカンバセーションはお題を自分で用意する必要があるので、おすすめしません。

40代からの英会話におすすめのサービス

40代から効率よく英会話を身につけるためにおすすめのサービスを2つ紹介します。

  1. オンライン英会話
  2. 英語コーチング

オンライン英会話

オンライン英会話は、インターネットを使って全国・世界中の英会話講師からレッスンを受けることができるサービスです。
一回あたり25分程度のレッスンを比較的安く受講することができ、月額6,000円程度からとなっております。
時間や場所を選ばずに英会話の実践練習ができるのは非常に便利です。
年代を問わず、英会話を習得するためには、オンライン英会話の利用がおすすめです。

英語コーチング

英語コーチングとは、英語学習のプロである英語コーチが専属で受講者の英語学習をサポートするサービスです。
3、40代のビジネスパーソンの利用者が多く、忙しい仕事と並行して英会話を習得したい方に非常におすすめです。

週次の面談のほかに、毎日の英語学習を管理するため「過去に英会話を独学したけれどうまくいかなかった」という方も利用して結果を出しています。

サービスの詳細については以下の記事で解説しています。

40代から始める英会話の学習法まとめ

この記事では40代から始める英会話について以下の点について解説しました。

  • 40代からの英会話が遅くないと言える理由は?
  • 40代から英会話を習得するためのポイントは?
  • 40代から英会話を習得する勉強方法は?
  • 40代からの英会話におすすめのサービスは?

40代からの英会話が遅くないと言える理由として以下の4点を挙げました。

  1. 大人の方が何倍も速く言語を習得できるから
  2. 人生の後半をより楽しむことができるから
  3. 英会話の習得方法は日々進歩しているから
  4. 学習の動機が明確であることが多いから

40代から英会話を習得するためのポイントとして以下の7つを挙げました。

  1. ネイティブレベルを目指さない
  2. 学生時代の学習方法に固執しない
  3. 文法をしっかり学習する
  4. 英会話ばかりしない
  5. 毎日学習する週間を作る
  6. 小さな成長を喜ぶ
  7. 英語を学ばざるを得ない環境を作る

40代から英会話を習得する勉強方法は以下の流れでした。

STEP
発音・基礎語彙・中学英文法をマスターする
  • 発音→発音記号と音声変化
  • 基礎語彙→5,000語をすぐに英語から日本語に
  • 中学英文法→中学レベルの英文法をすべて理解する
STEP
英会話、瞬間英作文、シャドーイングを並行する
  • オンライン英会話を学習の2割取り組む
  • シャドーイングで簡単な英文から聞き取れるようにする
  • 中学英文法の基本例文が口をついて出るようにする

40代からの英会話におすすめのサービスとしては以下の2つを挙げました。

  1. オンライン英会話
  2. 英語コーチング
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この記事を書いた人

現役の英語コーチ・講師が英語学習に関するお役立ち情報を発信中!
TOEIC985・英検1級保有

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