【準備ナシはもったいない】留学前にやっておきたい!英会話学習方法

海外留学に向けて英会話を勉強しておきたい!」という方。せっかくたくさんのお金と手間をかけて海外留学に行くなら、現地で困らないよう英会話を習得しておきたいものですよね。

英会話は習得までに時間がかかるので、現地での生活をスムーズにするためには、国内にいるうちから英会話の勉強をしておくことが重要です。

この記事では留学のための英会話学習について解説していきます。

目次

留学前の英会話学習のポイント

留学前に英会話の力を最大限高めておくには以下の4点を押さえておくのが重要です。

  1. インプット8割、アウトプット2割の時間配分で勉強する
  2. 英会話の場数を踏んでおく
  3. 基礎を固めておく
  4. 計画的に学習する

インプット8割、アウトプット2割の時間配分で勉強する

英会話を習得しようと思うと「英会話だけをやっていればいい」と思いがちですが、実は英会話以上にそれ以外の時間でのインプット学習が大切です。
インプットというのは、単語、文法、リーディング・リスニングといった自分の外側から英語で情報を受信する活動を指します。
アウトプットというのは、ライティング、スピーキングといった自分の内側から英語で情報を発信する活動を指します。
外国語を習得するプロセスを明らかにする第二言語習得論では、インプット8割、アウトプット2割の時間配分で勉強するのが効率的とされています。

ですから、週に10時間勉強する場合、8時間をインプットに、2時間をアウトプットに配分するのが適切です。
英会話のレッスンを一回あたり25分とすると、1週間で5回程度英会話のレッスンを受講し、あとの時間はインプット学習に費やすのがいいでしょう。

英会話の場数を踏んでおく

留学中は会話のすべてが英語になり、英会話の機会が一気に増えます。
留学前に英会話を一定数こなしておくことで、現地に到着した後英語でのコミュニケーションにあたふたすることなくスムーズに生活を開始できるでしょう。

現在はオンライン英会話サービスや、英会話教室など国内にいても英会話の機会を確保することは簡単です。
留学前の時点で、英会話の実践の場に身を置くようにしましょう。

基礎を固めておく

留学に行く前に最低限英会話の基礎を身につけておきましょう
留学前に英会話の力を最大限高めるため、そして留学中の英会話力の向上を最大化するためには基礎知識を固めておくのが必須です。
具体的には以下の3つの要素を習得しておきましょう。

  • 5000語の英単語の意味を覚える
  • 発音の習得
  • 中学英文法を理解する

英単語は最低限5000語を知らないと英語で正しく意味を取れないケースが多くなりますので最優先で取り組みましょう。

音素と音声変化といった知識は学校ではきちんと習わないことが多いので、学習することをおすすめします。
はじめに英語の音について知識があれば、その後の学習がスムーズになります。

英会話においても英文法は重要です。高校レベルの文法は後にして、中学英文法をしっかり理解しておきましょう。

計画的に学習する

留学までの時間をムダにしないよう、英会話学習は計画的に行いましょう。
その日の気分で学習したり、「即座に身につく!」といった文言に踊らされて学習するのはNGです。
時期ごとにやることを決めて、到達目標や1日あたりの学習時間をしっかりこなしていくことが唯一の上達への道です。

1人で学習計画を立てるのに不安がある、1人で学習のモチベーションを保ち続けることに不安がある方は英語コーチングの利用がおすすめです。
英語コーチングは英語学習のプロである英語コーチが専属であなたの英語学習を徹底サポートしてくれるサービスです。
具体的には

  • 週次の面談
  • 毎日の学習進捗チェック
  • 学習計画の作成
  • 発音・英作文の添削
  • チャットでの質問対応

といったサポートを提供することで、英会話習得までの時間を1/2~1/3にまで短縮することができます。
日常英会話には860時間、ビジネス英会話の習得には2800時間の学習時間が必要とされています。
しかし、英語コーチングを利用することで日常英会話の習得までを280時間、ビジネス英会話の習得までを900時間程度にまで圧縮することができます。

英会話教室やオンライン英会話はレッスン時間にのみ英会話の機会を提供しますが、英語コーチングは面談以外の時間にも毎日学習進捗の確認や課題の添削などのサポートを行っている点が最大の違いです。
学習の継続と効率的な学習の2つに重点を置くことで、留学前の英会話習得をサポートしてくれます。

英語コーチングについて、以下の記事で詳しく解説しています。

留学前の英会話学習方法

留学前に英会話の力を最大限高めておくための学習ポイントを紹介しました。ここからは、実際にポイントを押さえた学習方法を具体的に紹介していきます。

次の2つのステップで留学までに英会話を学習しておくといいでしょう。

STEP
基礎学習
  • 5000語の英単語の意味を覚える
  • 音素と音声変化
  • 中学英文法を理解する
STEP
瞬間英作文とオンライン英会話
  • 中学レベルの英文が口をついて出るようにする
  • 英会話の場数を踏んでおく

5000語の英単語の意味を覚える

まず英単語は最頻出語の5000語をマスターしましょう。5000語で十分、というわけではありませんが語学の基本は単語ですから最低限5000語の英単語の意味が理解できるようにしておきましょう。
語彙5,000語のレベル感としては、英検2級、TOEIC500レベルです。具体的な語彙数はTest your English vocabularyなどのサイトですぐに分かります。
大学受験レベルまである程度しっかり英語を学んでいた場合は、すでに5,000語の語彙を習得していることもあります。

基礎語彙の学習方法としては英単語アプリか単語帳がおすすめです。
英単語アプリはmikanがおすすめです。以下の記事で詳しい使い方を解説しています。

mikan, 単語帳ともに学習するレベルとしては、以下の目安があります。

・中学レベルの英単語から復習したい
→「高校入試レベル」、「中学全範囲」、「英検5〜3級」「3,000語レベル」などの記載があるもの
・高校レベルの英単語を復習したい
→「大学入試入門レベル」「英検凖2〜2級」「5,000語レベル」などの記載があるもの

中でも「英検でる順パス単シリーズ」は単語が重複せずにレベルに合わせた学習ができるのでおすすめです。(mikanにも収録されています。)

単語学習の際には以下のポイントを意識しましょう。

  • 復習の頻度を高くしすぎない
  • 最低1日100語以上触れる
  • 発音も一緒に覚える
  • 一語につき1つの和訳だけ覚える
  • すぐに覚えられると思わない

具体的なスケジュールとしては以下のような進め方です。

STEP
1日100語ずつ進める(15日間)
  • 1,500語収録されている場合、毎日100語ずつで15日間で一周する
  • 発音を聞き、自分でも発音したあと和訳も口に出す(口パクでもOK)
  • セクションを区切らずに一番最初の単語からいちばん最後まで一気に進める
STEP
2周目以降もSTEP1のやり方で15日で一周のペースで回していく

発音をマスターする

発音学習で身につけてほしいのは以下の2つです。

  • 発音記号
  • 音声変化

発音記号(/ɑ/, /ʌ/など)とは英語の音素を表すもので、約15個の母音と24個の子音で構成されています。
正しい発音を身につけることで、リスニングでの聞き分けができるようになる、スピーキングで相手に聞き取ってもらえる、リーディングのスピードが上がるといったような効果が期待できます。
英語と日本語の発音は大きく異なります。例えば日本語の母音「あ」に近い発音は、英語では/ʌ/, /ə/, /æ/, /ɑ/など複数存在します。
本来は一番はじめに学習するべきですが日本の学校教育では学ばないことのほうが多いです。
これから学び直しをする社会人の方は、一番はじめに発音記号を学習しましょう。発音を学ぶ際は動画つきの教材がおすすめです。
英語の会の発音記号3時間マスターは動画とセットで発音記号を学習できます。書籍で学習したい方はDVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本がおすすめです。
発音記号は数が多くないので、数時間程度で学習を終えることができます。実際に発音しながら、学習してみましょう。

音声変化とは文章を読むときに発音が変化する現象のことで、大きく5つに分類できます。
英語の文章を読めば分かるのに、うまく音が聞き取れないのは音声変化が発生しているためです。
音声変化のルールを学ぶことで、リスニング力を効率的に上げることができます。2週間程度で一通りのルールは学習できます
音声変化を学習する際には、kindle版とハードカバーがある5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れるがおすすめです。

発音の学習を終えたら、自分の発音の正しさをチェックできるELSA Speakなどのアプリでテストを受けるのがおすすめです。
画像のように発音の正確さが数値で確認できます。

音声記号別に発音の正確度を診断することもできるので、例えば/ʌ/の発音は90%出ているけれど/ə/の発音が30%という数字の場合は、後者の音素を復習する、といった効率的な学習ができます。

ELSA Speak: AIで英会話・英語の学習・発音を改善

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中学英文法を理解する

英会話習得の場合でも中学英文法はすべての技能の基礎になりますので、必ず復習しておきましょう。
おすすめの参考書は中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版です。
わかりやすい挿絵もあり、演習もセットになっているので一冊仕上げれば十分です。

文法を学習するときは以下のポイントを押さえましょう。

  • わからない部分は動画を見る
  • 問題を解く
  • 完璧主義を捨てる
  • 1つの参考書を3周する
  • 早めに4技能の学習に進む

文法学習で分からないところは何度読んでもわからないことが多いので、理解度が高まる動画視聴がおすすめです。Youtubeで該当の文法事項の名前で検索すれば文法講義の動画が見つかるはずです。

文法を学ぶときは説明を読んだあとに問題を解きましょう。アウトプットしてみると理解度が低いところが分かったり、記憶に残りやすくなったりします。

文法事項は参考書の学習だけでは100%分からない部分があります。実際に英語を読んだり書いたりする中で分かることもあるので、この時点で100%理解する必要はありません。
分からない箇所に詰まって時間をかけすぎるのは得策ではありません。

文法の参考書はコロコロ変えず、これと決めた一冊を最低三周しましょう。周回を重ねることで次第に理解が深まるので、三周を目安に取り組みましょう。
また、一周したら参考書を変える人がいますが、記憶が定着しないうちに参考書を変えるとせっかく深まりかけた記憶がリセットされるのでおすすめしません。

瞬間英作文で瞬発力を磨く

瞬間英作文は、日本語の文章を口頭で素早く英語に直していくトレーニングで、スピーキングの流暢性・正確性の向上に効果があります。

瞬間英作文には2つの段階があり、STEP1では例文データを蓄積し、簡単な文章が口をついて出るように、STEP2では文法項目をシャッフル&文章をつなぎ実践力を磨くのがゴールになります。

STEP
例文データを蓄積し、簡単な文章が口をついて出る
  • 文法項目別で例文を即座に作れるように
  • 中1〜中3レベルの英文が口をついて出るように
STEP
シャッフル&文章をつなぎ実践力を磨く
  • 文法項目をシャッフルしても即座に英語に直せるように
  • 実践を見据えて、長めの文章を口頭で作れるように

ここではSTEP1の「例文データを蓄積し、簡単な文章が口をついて出る」ようになるための、瞬間英作文の取り組み方を動画でチェックしてみましょう。

動画では日本語→英語が順に読まれており、日本語を聞いて(はじめのうちは読んで)すぐに英文を口頭で作文するようなトレーニングになります。

瞬間英作文のおすすめテキストはどんどん話すための瞬間英作文トレーニングです。

詳しいトレーニング方法は以下の記事で解説しています。

オンライン英会話で場数を踏む

オンライン英会話は、教室にいかずに自宅などでPCを使って英会話レッスンが受けられるサービスです。
月額6,000円程度から利用でき、時間の融通も効きやすいので、留学までに英会話の場数を踏むのに最適です。
相手がネイティブであることにこだわる必要はなく、講師数の多いNative CampやDMM英会話などは教材も充実しておりおすすめです。

一回あたりのレッスンは25分程度で、瞬間英作文と並行してトレーニングする場合は学習時間の2割程度を英会話に使うようにしましょう。
1週間に10時間学習する場合、2割の2時間=120分、レッスン数にして週5回ほど受講するのが適当です。
英会話は心がけ一つで大きく成果が変わります。以下の記事ではオンライン英会話の効果を最大化させるためのポイントを解説しています。

留学のための英会話学習についてのまとめ

留学前の英会話学習のポイントは以下の4点です。

  1. インプット8割、アウトプット2割の時間配分で勉強する
  2. 英会話の場数を踏んでおく
  3. 基礎を固めておく
  4. 計画的に学習する

留学前の英会話学習方法としては以下のステップで学習するのがおすすめです。

STEP
基礎学習
  • 5000語の英単語の意味を覚える
  • 音素と音声変化
  • 中学英文法を理解する
STEP
瞬間英作文とオンライン英会話
  • 中学レベルの英文が口をついて出るようにする
  • 英会話の場数を踏んでおく
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この記事を書いた人

現役の英語コーチ・講師が英語学習に関するお役立ち情報を発信中!
TOEIC985・英検1級保有

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