TOEIC730点のレベルは?スコアを伸ばす勉強法・コツを解説!
TOEICスコア730点は、実際にどれくらいのレベルなのか、またTOEIC730から効率的にスコアを伸ばすにはどのように勉強すればいいのかというのが気になりますよね。
この記事では以下の疑問にお答えしていきます。
- TOEIC730点はどのくらいのレベル?
- TOEIC730点は何ができる?
- TOEIC730を取るのに必要な学習時間は?
- TOEIC730点からスコアを伸ばすための学習方法は?
- TOEIC730点からスコアを伸ばすコツは?
TOEIC730点はどのくらいのレベル?
TOEICは満点が990点の試験ですが、730点というのは具体的にどれくらいのレベルなのでしょうか?
具体的なデータを元に考えていきましょう。
偏差値でいうと57、受験者100人中34位
以下の図はTOEICのスコア分布者に筆者が赤字でスコア730点の人の位置をマークしたものです。
まず2023年度のTOEICの平均スコアは612点ですので、スコアが730点の人は偏差値で言うと57になります。
学生時代は偏差値で模試の成績が出ますので、平均50の偏差値で表されると57というのは受験者の中では平均よりもやや上の集団に入ることが分かります。
次にTOEICスコア695〜740の人は全体の状態34%であり、平均よりもやや高い位置にいることが分かります。
仮に受験者の数を100人とすると34位になるといったレベル感です。
学生時代に偏差値57を取ったり、100人中34位だったりしたら平均より上の成績であると感じる人が多いでしょう。
TOEIC730点は英検2級〜準1級の英語力
TOEIC730点のレベルは英検2級〜準1級の中間くらいです。
以下の表はTOEICスコアと英検の級を対照させた表です。
TOEIC730点の人は語彙が7300語程度と準1級よりで、TOEICのリスニングやリーディング問題は「全体の意味は分かるが細かいニュアンスが分からない」と感じるでしょう。
TOEIC本番で流れるリスニング音源のスピードはwpm150~175程度ですが、730点の人はwpm145程度くらいまでは初見でも十分聞き取れる力があります。
聞き取れるスピードよりもかなり速い問題がほとんどのため、TOEIC730点の人にとってリスニング音源は「ところどころ聞き取れる部分がある」と感じるでしょう。
リーディングは全100問のうち20問程度が「分からないので適当にマークする」というレベル感です。
下記の対応表を見ると、だいたい問程度が分からなくても解いた80問の8割程度が取れていればリーディングのスコアは340点程度になることが予測できます。
TOEICではリスニングのスコアのほうが高く出やすいため、TOEIC730点の人はリスニング390点、リーディング340点で合計730点、といったような得点配分となります。
TOEIC730点は何ができる?
TOEIC730点の人は具体的に英語を使ってどんなことができるのでしょうか?
技能別に見ていきましょう。
なお、TOEICはリスニング方がスコアが出やすいため、730点のうちリスニング390点・リーディング340点の得点配分を仮定しています。
リスニング
上記はTOEIC公式が出している資料の一部を抜粋したもので、リスニングスコアが375~495までの人の長所と弱点を述べています。
簡単にまとめると以下のようになります。
リスニングの長所
- 短い会話で複雑な構文や幅広い語彙が使われていても詳細まで理解できる
- 長い聴解文で幅広い語彙を用いて、広範囲にわたる情報を関連付けて理解できる
リスニングの弱点
- あまり使用されない語彙などが出てくる時に理解できない時がある
公式のデータに加えて私が担当する英語コーチングで730点を取得した受講者の様子を加えると、
- TOEICのリスニングは77/100程度の正答数
- リスニングの問題の中で基本的な問題は自身を持って正確に理解できる
- Part3, 4は各問3問中1問を落としてしまう
といった様子がリアルなTOEIC730点のリスニング力です。
リーディング
上記はTOEIC公式が出している資料の一部を抜粋したもので、リーディングスコアが325~420までの人の長所と弱点を述べています。
簡単にまとめると以下のようになります。
リーディングの長所
- 中級レベルの語彙を理解して英文を読み進めることができる
- リーディングパートの英文の趣旨や目的を細部まで推測できる
- 難度の高い文法構造も理解することができる
リーディングの弱点
- 広範囲にわたる情報を関連付けて英文の内容を理解することができない
- レベルの高い語彙や使用頻度の低い意味を理解できない
公式のデータに加えて私が担当する英語コーチングで730点を取得した受講者の様子を加えると、
- TOEICのリーディングは20問程度解き終わらない
- TOEICの英文である程度は自分で理解しながら読み進めることができる
- 文法は学習済みだが、それを活用して一読で長文を理解することはできない
といった様子がリアルなTOEIC730点のリーディング力です。
ライティング・スピーキング
ライティング・スピーキングといったアウトプットの能力はTOEICでは測れないため、個人差が大きいです。
TOEIC730でも簡単な英会話ができない人もいれば、日常的なあいさつ程度ならこなすことができる人もいます。
TOEIC730の場合、まだまだ頭の中で英文を組み立てて瞬時に発話するのは難しくリスニングやリーディングに力を注いたほうがいい場合が多いです。
TOEIC730を取るのに必要な学習時間は?
現状のTOEICスコアからTOEIC730点を取るのにかかる時間はどれくらいなのかを一覧にしました。
(データが750点のものしかなかったため、730点から若干ズレたデータにはなりますが、十分参考にできるでしょう。)
→目標のスコア ↓現状のスコア | 350点 | 450点 | 550点 | 650点 | 750点 | 850点 | 950点 |
250点 | 200 | 425 | 700 | 950 | 1150h | 1450 | 1750 |
350点 | – | 225 | 450 | 700 | 950h | 1225 | 1550 |
450点 | – | – | 225 | 450 | 700h | 975 | 1300 |
550点 | – | – | – | 225 | 450h | 725 | 1050 |
650点 | – | – | – | – | 225h | 500 | 825 |
750点 | – | – | – | – | – | 275 | 600 |
850点 | – | – | – | – | – | – | 325 |
黄色に塗ったセルが各スコアからTOEIC750到達までにかかる学習時間です。
- TOEICスコア250から750点へ上げるのに必要な学習時間は1150時間
- TOEICスコア350から750点へ上げるのに必要な学習時間は950時間
- TOEICスコア450から750点へ上げるのに必要な学習時間は700時間
- TOEICスコア550から750点へ上げるのに必要な学習時間は450時間
- TOEICスコア650から750点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
TOEICスコア250から750点へ上げるのに必要な学習時間
TOEICスコア250から750点へ上げるのに必要な学習時間は1150時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 750点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 3年2ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 2年1ヶ月 |
2時間(週14時間) | 1年7ヶ月 |
3時間(週21時間) | 1年0.5ヶ月 |
TOEICスコアが250点の場合は中学英語の基礎からしっかりと積み上げることが必要です。
中学レベルの英単語と中学英文法の学習を中心に時間をかけるといいでしょう。
TOEICスコア350から750点へ上げるのに必要な学習時間
TOEICスコア350から750点へ上げるのに必要な学習時間は950時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 750点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 2年7ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 1年9ヶ月 |
2時間(週14時間) | 1年3.5ヶ月 |
3時間(週21時間) | 10.5ヶ月 |
TOEICスコアが350点の場合は中学英語の読み・聞きトレーニングで英語のインプット処理能力を鍛えるといいでしょう。
中学語彙・文法に不安があればまずはそちらから復習するのがおすすめです。
TOEICスコア450から750点へ上げるのに必要な学習時間
TOEICスコア450から750点へ上げるのに必要な学習時間は700時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 750点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 1年11ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 1年4ヶ月 |
2時間(週14時間) | 11.5ヶ月 |
3時間(週21時間) | 8ヶ月 |
TOEICスコアが450点の場合は、高校英語の基礎学習が必要です。
高校レベルの語彙5000語と高校レベルの英文法の参考書を仕上げるのが最優先になります。
TOEICスコア550から750点へ上げるのに必要な学習時間
TOEICスコア550から750点へ上げるのに必要な学習時間は450時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 750点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 1年3ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 10ヶ月 |
2時間(週14時間) | 7.5ヶ月 |
3時間(週21時間) | 5ヶ月 |
TOEICスコアが550点の場合は、高校英語の基礎学習が必要です。
高校レベル+αの語彙6000語と高校レベルの英文の精読とシャドーイングを仕上げるのが最優先になります。
TOEICスコア650から750点へ上げるのに必要な学習時間
TOEICスコア650から750点へ上げるのに必要な学習時間は225時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 750点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 8ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 5ヶ月 |
2時間(週14時間) | 4ヶ月 |
3時間(週21時間) | 2.5ヶ月 |
TOEICスコアが650点の場合は、高校英語を使ってリスニング・リーディングを大量に実施することで大きく力を伸ばすことができるでしょう。
TOEIC730点からスコアを伸ばすための学習方法は?
- 語彙8500を目指して単語を覚える
- 高校レベルの英文で精読・音読を行う
- 本番環境で模試を解く
- シャドーイング
語彙を8500を目指して単語を覚える
語学において意味が分かる単語の数は非常に重要であり、語学力=語彙力といっても過言ではありません。
TOEICも例に漏れず、意味がパッと出てくる英単語の数が増えればスコアも自然と伸びていきます。
TOEICでは目標スコアの10倍の語彙力が理想です。
現在の語彙数が7300と仮定すると、次に目指すレベルとしては語彙数8500、スコア850点あたりが相場です。
現在のスコアが730点だとすると語彙は7300程度であることが予想されます。
テストを通して現在の語彙力を知りたい場合は、Test your English vocabularyというサイトで5分程度でチェックすることができます。
回答を終えると以下のように結果が表示されます。例えば以下の場合だと語彙力は10,436語あることになります。
意味が分かる英単語にチェックを入れていくだけで語彙力が簡単に測定できます。いろいろ試しましたがこちらのサイトは割と正確だと思います。
単語帳はレベル感に合ったものを選ぶのが大切です。すでに実施した語彙力テストの結果をもとに、自分のレベルに合った単語帳を一冊やり抜きましょう。
キクタンTOEIC(R) L&Rテストシリーズです。
- キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 600
→語彙が5500未満の方 - キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 800
→語彙が5500以上の方
kindle版とペーパーバック版があるので好きな方を選ぶといいでしょう。
アプリで学習したい場合はmikanがイチ推しです。
スマホでスキマ時間に学習したり、音声が自動で再生できたり、覚えている度で出題を変えられたり、自動で学習記録が付けられたりする点がおすすめです。
mikanの詳しい使い方は以下の記事で詳しく解説しています。
高校レベルの英文で精読・音読を行う
高校英文法を学習した後は、リーディングのPart6, 7対策として高校レベルの英文での精読・音読をおすすめします。
TOEICの模試だと少しレベルが高すぎるので、高校教科書レベルの文章を精読した後、繰り返し音読するのが効果的です。
音読のための音声と解説も充実しているこちらのシリーズがおすすめです。
書店などで難しいと感じる場合はひとつ下のレベルを、簡単だと感じる場合はひとつ上のレベルを選びましょう。
音読の進め方は以下の記事で解説しています。
本番環境で模試を解く
効率的にTOEIC730から効率的にスコアアップを達成するためには試験に慣れることが必須です。
そのためにはできるだけ多くTOEICの問題を解いて形式に慣れることが必要です。目安としては、TOEICの模試を10回分解くといいでしょう。
TOEICは一回あたり120分という長丁場で高速の処理をするために、高い集中力が求められる試験です。
本番までになるべく通しで休みを挟まずに解く回数を稼ぐことで、時間配分や集中力のトレーニングになります。
10回も解けば、各パートでどんな問題が出るのか、時間配分はどうしたら良いのか、といった部分が分かってきて容量が掴めてくるはずです。
TOEICの模試を解く、復習する際は以下のポイントに注意しましょう。
- 解ける問題を解いていく
- 制限時間の中で解く
- 自分なりの解き方を確立する
- すべての問題を復習しようとしない
TOEICは900を超えるくらいになるまでは、すべての問題に腰を据えて解く時間はありません。英検などのグレード別試験と違って、TOEICは満点の人でも最低点の10点の人でも同じ問題を解きます。
ですから、普通に取り組んでも終わらないような問題数と制限時間が設定されています。
例えば、現状のスコアがTOEIC730の場合普通に解いていったら、リーディングはPart7の前半くらいで制限時間を迎えてしまうでしょう。
分からない問題は飛ばしながら、解ける問題だけを解いていって最後の長文付近までたどり着けるように頑張りましょう。
またTOEICはリーディングパートの時間配分が大切です。日頃から意識していないと本番でペース配分がうまくいかなくなります。
普段からPart5は10分、Part6は8分、Part7は57分といったようにパート別に目標時間を設定しておいて制限時間を迎えたら次のパートに行ってしまうようにしましょう。
そうすると徐々にペース感が分かって来るはずです。
TOEICではリスニング、リーディング各パートの解き方のコツやテクニックがあります。絶対にこれ、というものはありませんが例えばPart3, 4の先読みやPart6,7の設問先読みなどそれぞれのパートの解き方を確立させておくことで安定したスコアを出すことができます。
最後に解き終わった後の復習のときには、すべての問題を復習するのは不可能に近いです。
問題を解くのにかかった2倍の時間をかけて復習するのが理想ですが、それだと900点以上でもない限り問題の1/4程度を復習して終わりになってしまうでしょう。
すべてを薄く復習するのではなく、自分の苦手とするパートに多めに時間を配分してすべての問題の中から数問ピックアップして復習するくらいでちょうどいいでしょう。
シャドーイング
TOEICのリスニング中でもPart3, 4は長めの英文を聞いて設問に解答していく難度の高いパートになります。
英文法の学習が済んでいる場合は、まとまった量の文章を聞き取る練習をしましょう。
具体的にはシャドーイングというトレーニングがおすすめです。
シャドーイングはその名の通り、聞こえてきた音を文字を見ないで影のように復唱して付いていくトレーニングです。
以下の動画はシャドーイングを実際に行っているところからスタートしています。
シャドーイングは聞こえてきた音声を自分でも発音することで、リスニングにおいて音声を正確に捉えることができるようになります。
シャドーイングは初見で7割程度意味が理解できるレベルの教材がおすすめです。
TOEIC730点の場合、は高校レベルの英文を教材にするといいでしょう。
「英会話・ぜったい・音読」シリーズの挑戦編がおすすめです。
シャドーイングは非常に奥が深く「初心者がむやみに手を出すと失敗する」と言われるトレーニングです。
詳しいやり方を以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
TOEIC730点からスコアを伸ばすコツは?
- 最初に公式問題集を解く
- 学習計画を立てる
- 塗り絵する問題を決めておく
- アプリを利用する
- 英語コーチングを利用する
最初に公式問題集を解く
TOEICで最短でスコアを上げるためには、TOEICがどんな試験なのかを知り出題の傾向と対策を立てておきましょう。
そのためには公式問題集と解くところから始めるのがおすすめです。
TOEICには過去問は存在しませんが、市販の予想問題集や模試はたくさんあります。ただ、その中でもTOEICを開発するETSが発行しているのは「公式問題集」というシリーズのみです。
年々難化傾向にあると言われるTOEICですが、公式問題集は開発元からの「こういう問題を出しますよ」というメッセージなのです。
2016年のアップデート以降、2024点時点で11冊が刊行されており、各刊2回分の模試を収録しています。
はじめてTOEICを受ける場合は必携の一冊となりますので、ぜひ最新版を購入しておきましょう。
直近のTOEICでも受験までには一ヶ月以上ありますから、実際に模試を解いて出題傾向や初回のテストまでの自分の学習方針を立てるのに役立てましょう。
TOEICはリスニング・リーディングそれぞれ100問の計200問出題されますが、公式問題集の巻末には正当数から予測スコアを導く対応表が載っていますのでぜひ自己採点して自分の現状のスコアを知りましょう。
公式問題集を解くときは、120分時間を測って通しで実施しましょう。リスニングとリーディングを分けて実施したり途中で休憩を入れる、時間を測らない、といった本番と違う環境で解くのは予測スコアに影響が出るのでNGです。
学習計画を立てる
TOEICについて理解が深まったら、いよいよ学習計画を作っていきましょう。0からのTOEIC受験を想定した学習計画の作り方の一例をご紹介します。
ここまでに確認した事項を織り込んで、自分専用の学習プランを作りましょう。
- TOEICの基礎知識を得る
→OK - スコア別のレベル感を知る
→OK - 目標のスコアを決める
→まずは500点(1年後) - 直近のTOEICに申し込む
→翌月のTOEICをに申し込み済 - 公式問題集を解いてみる
→解いた結果350点(リスニング200点、リーディング150点) - 1日の学習時間を決める
→1日1.5h - 机に座れる時間、電車で取れる時間などを確認する
→机に座れるのは1h、電車やスキマ時間で30分
仮にここまでの項目をもとに自分の状況・目標がはっきりしたとしましょう。
その後最終的に以下のような学習計画を立てるとよいでしょう。
こちらの学習計画では、まず最初に単語・文法・発音を学習し、発音の学習が終わったら単語・文法を4ヶ月で仕上げ、その後は中学英語の音読&シャドーイングを行うと良いでしょう。
塗り絵する問題を決めておく
TOEICのリーディングは75分で100問の問題に解答していきますが、スコア950点以下の人は解き終わらない前提で作られているということを押さえましょう。
TOEICでは時間が間に合わずに答えられない問題の解答用紙のマーク欄を当てずっぽうで塗りつぶす行為を「塗り絵」と言います。
以下はリーディングパートで塗り絵にした問題数とTOEICのスコアの目安を表したものです。
- 塗り絵0問→950点以上
- 塗り絵5問→900点
- 塗り絵10問→800点台後半
- 塗り絵15問→800点
- 塗り絵20問→750点
- 塗り絵25問→700点
- 塗り絵30問→650点
- 塗り絵35問→600点
- 塗り絵40問→550点
これを見るとTOEIC800点台後半を達成する場合でも、100問中10問は解かずに時間切れになることが分かります。
一見塗り絵は「すべての問題を解ききれないまずい状態」と思いがちですが、そんな事はありません。
TOEICではスコアに関係なく全員が同じ問題を解くため、問題ごとに「スコア950点以上の人が解くべき問題」「スコア700点以上の人が解くべき問題」「スコア400点以下の人でも解ける問題」というように問題にも難易度があります。
大切なのは自分の目指すスコアに応じて、解くべき問題を解き切る、そうでない問題は塗り絵をして飛ばしていくという心がけです。
頭からすべての問題を解き進めていくと、最後の方の問題にたどり着かないでしょうが、実はリーディングパートの後半にも比較的解きやすい問題が含まれています。
塗り絵をうまく活用することで、「後半の40問を丸々解き残してしまう」というもったいない状態を避けて、「途中分からないところを10問飛ばしながら解ける問題は最後まで解き進めた」という状態を作ることができます。
具体的にリーディングパートでどんな問題を塗り絵すべきなのかは以下の記事で詳しく解説しています。
アプリを利用する
効率的なTOEICのスコアアップにおすすめしたいのが、アプリの活用です。
アプリでのTOEIC対策には以下のようなメリットがあります。
- 電車内でも取り組みやすい
- パッと始めてパッとやめられる
- 学習記録が自動化される
- 音声の再生がしやすい
- 継続しやすい仕組みがある
実際私もアプリを使う前は「勉強は参考書派。紙だからこそ勉強している実感がある。」と思っていましたが、一度試してみると、非常に便利でしっかり学習効果も出ました。
アプリはスマホ上でできるので、電車内で参考書を広げられない状況やホームで電車を待っているほんの少しの時間でも学習をすぐに始めてすぐに辞められるので、スキマ時間の活用が圧倒的にしやすくなります。
学習記録が自動化されるうえ、アプリからの通知で学習忘れが防げるので継続のハードルを下げてくれる仕組みが整っています。
私の英語コーチングを受講者も「アプリの学習記録を途絶えさせたくない!」というモチベーションで学習を継続できている方が多くいます。
また、何より便利なのが音声がセットで学習できるという点です。アナログの教材だと参考書を開きながら、音声再生ツールを開いて操作して…と音声をセットで勉強するにはひと手間必要です。
しかし、アプリでは文章表示画面でそのまま音声が再生できるので非常に便利です。
TOEIC対策のためにおすすめしたいのが「mikan」「スタディサプリ」「abceed」の3つです。
単語だけの学習ならmikanがおすすめです。
スタディサプリは動画での解説が付いているので初中級者向けですが、単語学習機能が弱いです。
abceedは解説動画はありませんがデジタル化された参考書を使い放題、というイメージの参考書で、単語帳もいろいろ選べるので中上級者向けです。
ただし、現状のTOEICスコアが730点の場合はTOEIC模試を教材として使うのは時期尚早なので、直前の対策に使うか、単語だけのmikanの利用がおすすめです。
mikanの使い方はこちらの記事で詳しく解説しています。
英語コーチングを利用する
一人で英語学習を継続するのに不安がある方は英語コーチングがおすすめです。
英語コーチングとは、英語学習のプロである英語コーチが専属であなたの英語学習を徹底的にサポートするサービスです。
具体的には
- 週次の面談
- 毎日の学習進捗チェック
- 学習計画の作成
- 発音・英作文の添削
- チャットでの質問対応
といったサポートを提供することで、TOEICスコアアップに必要な時間を1/2~1/3にまで短縮することができます。
英会話教室やオンライン英会話はレッスン時間にのみ英会話の機会を提供しますが、英語コーチングは面談以外の時間にも毎日学習進捗の確認や課題の添削などのサポートを行っている点が最大の違いです。
学習の継続と効率的な学習の2つに重点を置くことで、効率的なスコアアップをサポートしてくれます。
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- 英語学習の課題が明確になる
- 効率的な英語学習の進め方が分かる
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TOEIC730点はどのレベル?についてのまとめ
この記事ではTOEIC730点はどのレベルかについて以下の疑問に答えてきました。
- TOEIC730点はどのくらいのレベル?
- TOEIC730点は何ができる?
- TOEIC730を取るのに必要な学習時間は?
- TOEIC730点からスコアを伸ばすための学習方法は?
- TOEIC730点からスコアを伸ばすコツは?
TOEIC730点はどのくらいのレベルかについては、偏差値57を取ったり、100人中34位のレベルです。
英検でいうと、準1級よりの2級のレベル感です。
TOEIC730点は何ができるかについては、以下のようになります。
リスニングは、簡単にまとめると以下のようになります。
リスニングの長所
- 短い会話で複雑な構文や幅広い語彙が使われていても詳細まで理解できる
- 長い聴解文で幅広い語彙を用いて、広範囲にわたる情報を関連付けて理解できる
リスニングの弱点
- あまり使用されない語彙などが出てくる時に理解できない時がある
公式のデータに加えて私が担当する英語コーチングで730点を取得した受講者の様子を加えると、
- TOEICのリスニングは77/100程度の正答数
- リスニングの問題の中で基本的な問題は自身を持って正確に理解できる
- Part3, 4は各問3問中1問を落としてしまう
といった様子がリアルなTOEIC730点のリスニング力です。
リーディングは、簡単にまとめると以下のようになります。
リーディングの長所
- 中級レベルの語彙を理解して英文を読み進めることができる
- リーディングパートの英文の趣旨や目的を細部まで推測できる
- 難度の高い文法構造も理解することができる
リーディングの弱点
- 広範囲にわたる情報を関連付けて英文の内容を理解することができない
- レベルの高い語彙や使用頻度の低い意味を理解できない
公式のデータに加えて私が担当する英語コーチングで730点を取得した受講者の様子を加えると、
- TOEICのリーディングは20問程度解き終わらない
- TOEICの英文である程度は自分で理解しながら読み進めることができる
- 文法は学習済みだが、それを活用して一読で長文を理解することはできない
といった様子がリアルなTOEIC730点のリーディング力です。
ライティング・スピーキングといったアウトプットの能力はTOEICでは測れないため、個人差が大きいですが、強いて言うなら、まだまだ頭の中で英文を組み立てて瞬時に発話するのは難しくリスニングやリーディングに力を注いたほうがいい場合が多いです。
TOEIC750を取るのに必要な学習時間は以下のようになります。
- TOEICスコア250から750点へ上げるのに必要な学習時間は1150時間
- TOEICスコア350から750点へ上げるのに必要な学習時間は950時間
- TOEICスコア450から750点へ上げるのに必要な学習時間は700時間
- TOEICスコア550から750点へ上げるのに必要な学習時間は450時間
- TOEICスコア650から750点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
TOEIC730点からスコアを伸ばすための学習方法は以下の4つです。
- 語彙8500を目指して単語を覚える
- 高校レベルの英文で精読・音読を行う
- 本番環境で模試を解く
- シャドーイング
TOEIC730点からスコアを伸ばすコツは以下の5つです。
- 最初に公式問題集を解く
- 学習計画を立てる
- 塗り絵する問題を決めておく
- アプリを利用する
- 英語コーチングを利用する
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