本当に聞き取れる!「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」を読んだらリスニングが劇的に進化
「リスニングがなかなか聞き取れるようにならない」
「CDの音声とリスニングの原稿が一致しているように見えない」
もしこんな悩みを抱えているなら、英語の「音声変化」を勉強するタイミングかもしれません。
リスニングの学習は「量」×「質」を意識することが大切です。
多くの人は英語の音声を浴びるように聞き流したり、ひたすらTOEICの問題集で音読したりと「量」に重点を置いた学習をしがちです。
しかし、「質」を軽視した学習は学習の効率を落としてしまいます。
英語の音声にはルールがあります。
そのうち、多くの英語学習者を苦しめるのが「音声変化」です。
この音声変化を集中的に学習することでリスニングが劇的に変わります。
この記事で紹介する「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」は10日間で集中的に音声変化のルールを学習することができます。
読み終えた後のリスニングの学習がグッとレベルアップすること間違い無しの良書です。
「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」のいいところ、読む上での注意点を見ていきましょう!
「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」のいいところ!
僕が実際に読んで感じた「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」の優れたポイントをまとめました。
本書のいいところ
- 10日で音声変化をマスターできる作り!
- 付属の音声・動画がオンラインですぐ使える!
- ディクテーションで本当に力がつく!
- 英語学習のコラムがタメになる!
1つずつ見ていきましょう。
10日で音声変化をマスターできる作り!
本書は読み物というより、れっきとした参考書です。
Day1〜Day10までの10章に区切られており、各章は次のように進んでいきます。
それぞれの音声変化のルールがどのようなものか説明されます。
発音記号だけだと分かりづらいものもカタカナ表記があると理解が進みます。
音声変化を含む表現がいくつか並び、どの箇所で音声変化が起きるか予想します。
解説ではカタカナを用いて非常にわかりやすく解説されます。
音声だけを聞いて聞こえた表現・文章をノートに書き出します。
何度も聞き直して、聞こえないところはカタカナでも音声を文字にします。
ステップ3と全く同じ形式でディクテーションをおこないます。
問題量が多いので、学んだ音声変化を定着させることができます。
この作業をDay1〜7まで繰り返し、Day8〜10は総合問題として5つの音声変化の組み合わせ問題で特訓をします。
10日間の日程をこなした後は5つの音声変化が自分のモノになっています!
付属の音声・動画がオンラインですぐ使える!
リスニング系の教材は未だにCD付属のものが多いです。
正直CDを取り込むのも面倒だし、ドライブが内蔵されていないパソコンだといちいち外付けのDVDドライブを接続しなければいけません。
本書はQRコードやアドレス経由でストリーミング再生orダウンロード再生できるので非常にラクです。
オンラインの再生環境も1つ1つ音声が分かれているので繰り返し再生したいときも便利です。
学習したい時、すぐにアクセスできるのって結構大事ですよ!
ディクテーションで本当に力がつく!
ディクテーションとは、聞こえてきた音声を、原稿を見ずに書き出していくトレーニングです。
リスニングで聞き取れていない箇所を確認するのに一番効果的な学習法です。
本書ではディクテーションがトレーニングの中心に据えられており、かなりヘビーです。
始めのうちは音声変化が起きている箇所が聞き取れず、ノートに書き出すことができません。
しかし、音声変化のルールが身に付いた後だと「今のところは音声変化が起こっているっぽいな」「これは連結が起こっているからもとはこうなんじゃないか?」というように音声変化を踏まえた聞き取りができるようになってきます。
ディクテーションにより1つずつ書き出していくからこそ、音声変化に注意が向き集中的にトレーニングできます。
英語学習のコラムがタメになる!
各章の途中に英語学習のコラムが掲載されているのですが、これが結構役立ちます。
「音読学習はなぜ効果的か」「英語が聞き取れない3つの理由」などが科学的な根拠をもとに説明されます。
英語はたくさん「量」を聞けば聞き取れるようになると考えていた僕には目からウロコの情報ばかりでした!
「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」の注意点
この本を読む前にあらかじめ知っておいたほうがいいことがあるので説明します。
この本を読む上での注意点
- 読んだ後も学習を続けないと効果が出ない
- 書く音声変化の前に母音・子音の発音を学習したほうがいい
- 付属の音声・動画とセットでないと使えない
読んだ後も学習を続けないと効果が出ない
冒頭でリスニングは「量」×「質」で上達すると書きました。
本書では「質」を上げるためのトレーニングができます。
英語の音声変化というルールを集中的に学習することでその後の英語学習の効率が上昇します。
しかし、この本を読むだけではリスニング力を激変させることはできません。
野球のルールを知ることは大事ですが、実際にプレーしないと上達しないのと同じです。
例えばTOEICのリスニングで聞き取れなかった箇所があるとします。
この本を読んでいれば復習する時に「ああ、ここは連結の音声変化が起こっていたから違う音に聞こえていたんだな」というように原因が分かります。
リスニングのルールを知っておくことでその後の「量」をこなすトレーニングが実のあるものになります。
書く音声変化の前に母音・子音の発音を学習したほうがいい
日々のリスニング学習の質を上げるには発音を学習するのが大事だと冒頭でお伝えしました。
英語の発音学習は大きく「個別の発音」「音声変化」の2つに分類できます。
本書で学習できるのは「音声変化」です。
順番としては先に「個別の発音」を映像付きで学んだあとの方が学習効果が高いでしょう。
巻末に「個別の発音」を映像付きで見れる特典がありますが、個人的には少しボリュームが足りない感じがするので別途参考書で学習することをオススメします。
僕が使っていたのは「DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本」という参考書です。
付属のDVDがボリュームが有り、ネイティブの発音を様々な角度から撮影した様子を見ながら学習できるので非常におすすめです。
付属の音声・動画とセットでないと使えない
これは心配いらないかもしれませんが、ネット環境がないと音声のダウンロードができず、ストリーミング再生も不可能です。
もし、CD以外に学習環境がない場合はこの参考書の使用は難しいでしょう。
まとめ
この記事では「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」のいいところと注意点を解説しました。
「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」のまとめ
- 10日で音声変化をマスターできる作り!
- 付属の音声・動画がオンラインですぐ使える!
- ディクテーションで本当に力がつく!
- 英語学習のコラムがタメになる!
- 読んだ後も学習を続けないと効果が出ない
- 書く音声変化の前に母音・子音の発音を学習したほうがいい
- 付属の音声・動画とセットでないと使えない
発音の参考書は当たり外れが激しいですが、本書は間違いなく良書です。
集中的に取り組めば5日で音声変化をマスターできます。
細かい理論よりも実践でこそ音声変化は身につけられる本書はビギナーから学び直しの方まで「リスニングに不安がある」という方に本当にオススメです!
ぜひ音声変化をマスターして日々のリスニングをアップグレードさせましょう!
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