小学生に英語教育は必要か?幼児英語の必要性について解説
日本では英語教育の早期化が進んでおり、小学3年生から英語の授業が開始されるようになりました。
子どもたちの習い事としても人気の英語教室も早期化の流れを表しています。
この記事では、学習塾で幼児英語や小学生に対する早期の英語教育を実際に担当している私が英語の早期教育の必要性を解説していきます。
結論:幼児、小学生に対する英語教育は効果的です。
結論から述べると、幼児期、小学生期などの早い時期に英語学習を始めることは効果的です。
しかし、1つ条件があります。
それは「継続すること」です。
以下のポイントに絞って詳しく見ていきましょう。
- 英語の早期教育がなぜ効果的と言えるのか
- 幼児、小学生にはその後の継続的な英語学習が必須
英語の早期教育がなぜ効果的と言えるのか
言語習得がしやすいのは16歳までとされています。
つまり、16歳までに英語を習得するのと、その後で習得するのとでは前者のほうが圧倒的に少ない努力で済むということです。
そのためには、中学生から英語を本格的に学び始めても少し遅いかもしれません。
中1で学習開始して、16歳を迎えるまでの3年間で英語をマスターするのは困難です。
16歳までに英語の学習時間を確保するためには、もっと早い時期に英語学習を開始しておくことが必要です。
特に英語の発音は幼い子供ほど正確に早く覚えます。
日々英語教室を担当していてびっくりしますが、子どもたちはCDの発音を聞いて真似るのが非常に上手なのです。
大人になってから発音を覚えるには、それまでの発音をリセットして覚えなおさければなりませんし、新しく発音を覚えるのにも相当の努力が必要です。
幼児期から英語の音声に触れて、実際に真似して発音することで正しい発音を覚えることができるのです。
幼児、小学生期の英語学習は継続が必須
一方で、英語の早期教育を行う上では必ず継続的な学習が必要です。
皆さんはこんな話を聞いたことはないでしょうか?
「幼い頃海外で暮らしていたことがあったけど、今はもう英語は忘れちゃったよ」
「小さい時、英会話教室に通っていたけどあまり意味は感じなかったな」
私の周りにも小さい頃に英語教室に通っていたものの、その後役に立ったと感じることはなかった、と言っている人は大勢います。
これはなぜでしょうか?
ズバリ「英語は長らく使っていないと忘れてしまうから」です。
多くの子供向け英語教室では英語を聞いたり、話したりといったコミュニケーション活動がメインになります。
子どもたちは、先生たちが話す英語を聞いたり、歌やゲームなどを通して英語を使ったりすることで英語に慣れ親しんでいきます。
このときに子どもたちは発音や、リスニングなどの能力が自然と身についていきます。
しかし、中学校に入り英語教室をやめてしまうとどうでしょうか?
子どもたちは黒板に書かれた英文法を学び、長文読解などに取り組み始めます。
学校の英語教育では、幼児期や小学生期に実践していた英語でのコミュニケーションはほとんどなくなります。
多くの人は大人になるまで英語を「学ぶ」ことはあっても、実際に聞いたり話したりして「使う」機会はなくなることでしょう。
その結果、幼少期に取り組んだ英語のコミュニケーション能力は大人になるまでの間に徐々に失われていきます。
そして、「英語の早期教育は意味がなかった」と感じてしまうのです。
ここで言いたいのは、英語教育を早期化するのはいいけれど、大人になるまで英語を使う機会をなくさないようにしてほしいということです。
英語の早期教育と、学校での成績は関係する。(今後)
子供に英語の早期教育を受けさせたいと考えている親御さんの多くは「将来、学校での英語の成績が上がる」ことを期待しているのではないでしょうか?
もちろん、お金をかけて英語教室に通わせるわけですから、何らかのメリットは享受したいところです。
しかし、現時点の日本の英語教育環境おいては、英語の早期教育と学業成績の間には大きな相関は見られないと考えておいた方が良いでしょう。
というのも前述の通り、幼児、小学生向けの英語教育では「聞く」「話す」力をメインに伸ばし、学校教育の場では「読む」「書く」力が評価されやすい傾向にあるからです。
ご自分の高校入試や、大学入試を思い出してみてください。
試験はほとんどが筆記で少しリスニング問題があったくらいではないでしょうか?
この根本的な違いから現在の評価体系では、幼児、小学生期の英語早期教育はその成果が現れづらいと言えます。
しかし、これは過去の話です。
現在日本の英語教育、評価体制は徐々に変化してきています。
2020年度の学習指導要領では、特に「話すこと」「聞くこと」に重点が置かれています。
またニュースでも度々取り上げられていましたが、2020年度より「センター試験」が、「大学共通入学テスト」と名前を変え、英語試験(200点満点)のうち半分の100点がリスニングに配点されています。
これまでのセンター試験では英語の配点のうち、リスニングが200点中50点だったことを考えると大きな変化です。
まだまだ学校の授業、テストや入試では対応が追いついていませんが、今後日本の英語教育では「話すこと」「聞くこと」の能力が重視され、また学業成績もそれに基づいて評価されるようになるでしょう。
そう考えると、現時点でお子さんが小さいご家庭では幼児期や小学生期に学んだことが学業成績に影響する可能性が高いと言えます。
おすすめの幼児、小学生向けの英語プログラム
ここまで英語の早期教育が今後重要になるということをお伝えしました。
お子さんに英語教育を受けさせるにはいくつか選択肢があります。
ここからは、ご家庭の事情に合わせて選べる英語プログラムを紹介します。
子供向けオンライン英会話教室
このご時世教室型の英会話教室に通わせるのは少し心配、という方もいらっしゃいますよね。
Novakidは4-12歳のお子さん向けのオンライン英会話教室です。
オンラインであれば、感染症へのリスクが低くなるうえ、子供の送り迎えの時間も必要なくなるというメリットがあります。
ネイティブスピーカーの先生と個人レッスンできる貴重な時間を過ごせます。
お試しレッスンもあるのでまずはお試しだけでも受講してみてはいかがでしょうか?
子供向けの英語通信教育
対面授業以外にも、送られてくる教材を使って自分で学習をすすめる通信教育式の学習方法もあります。
まとめ
この記事では、早期英語教育の有効性と注意点について解説しました。
将来英語を使えるように早めの準備が重要です。
ここで紹介した児童英語教育の中から、ご家庭にあった方法で英語学習をスタートしましょう!
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