英文法の勉強法
私は一度英文法の学習に挫折しています。
しかし、勉強法と意識を変えたことで英文法が得意になり、読解や英作文にまで応用できるようになりました。
ですから、もし「英文法が苦手」「英文法が嫌い」という方がいればぜひこの記事を最後まで読んでいただけたらと思います。
英文法学習のポイント
英文法が苦手になる大きな原因は次の2つだと思います。
- 英文法は文法問題以外に役に立たないと思っている
- しばらくすると忘れてしまう
「英文法=文法問題」こんなイメージを持っている方は多いのではないでしょうか?
覚えた文法を使ってズラーッと並んだ文法問題をひたすら解き続ける。。
考えただけで眠くなってしまいますね。笑
それにせっかく勉強したのに、しばらく経つと最初の方に習った文法を忘れてしまう。
こんな経験もしょっちゅうですよね。(僕もそうでした!)
これでは英文法を勉強する気になりませんよね。
次のポイントを抑えて学習することで英文法が身につき、英語学習に欠かせないものだということが実感できます。
英文法学習のポイント
- 短期集中で取り組む
- くりかえし学習する
- 実際に文法を使う
1つずつ詳しく見ていきましょう。
英文法学習ポイント①:短期集中で取り組む
英文法は短期間に集中的に取り組むことで身につきます。
学校教育のように数年間かけてゆっくりと学習するとどんどん忘れていきます。
他の学習を差し置いても集中的に取り組むことで「英文法が身につかない」という悩みは吹き飛びます。
長くとも2ヶ月以内には終わらせましょう。
英文法学習ポイント②:くりかえし学習する
人間の記憶は「繰り返し」によって定着します。
文法を忘れる原因は、圧倒的に繰り返しの数が足りないことであることがほとんどです。
「短期間に繰り返し」学習すれば文法は間違いなく定着します。
英文法学習ポイント③実際に文法を使う
ポイント①②で文法を学習した後は実際に文法を使いましょう。
使うと言っても実際に英会話をしろというわけではなく、文法を「意識」しましょうということです。
例えば、音読や多読を行う際に文法知識を意識して読解してみましょう。
「この動詞の使い方はSVOCの形を取るんだったな」
「これは時制の一致が起きているから過去形なんだな」
などまとまった文章の読解は文法知識の確認にうってつけです。
文法知識の確認・定着が促されるだけでなく、「文法は役に立つ」ということを実感できるはずです。
英文法の学習の順番
英文法の力は、英文法を学び、それを読解や作文で運用することで定着する、そしてまた次のレベルの文法を学び、それを運用する、というように螺旋を描くようにして伸びていくものです。
ですから、英文法を学ぶ際にはしっかりと学習の順番を考えて取り組まなければなりません。
一気にすべての英文法を学習しようとするのはおすすめできません。
具体的な学習の順番は次のようになります。
- 中学英文法を学習する
- 中学英文法を使いこなす
- 高校英文法を学習する
- 高校英文法を使いこなす
このように4つのステップを踏むことで、英文法問題を解くためだけでない「使える」英文法を身につけることができます。
ではそれぞれのステップを具体的に見ていきましょう。
ステップ1:中学英文法を学習する
まず初めに中学の英文法を固めましょう。
使う参考書は絞って1冊を完璧にしましょう。
一冊の参考書を文章を覚えてしまうくらいやり込むことが重要です。
各文法事項を人に説明できるようになったらゴールです。
最低7周程度はかかると思ってください。
使う参考書は何でもいいですが、解説が多めの方が良いのか、解説少なめで演習問題が多いほうがいいのか自分のレベルや状況に合わせて選びましょう。
演習型としては、「くもんの中学英文法 中学1〜3年」が有名です。
詳しい講義が必要な場合は「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」がおすすめです。
無料の講義動画が見れるので、周りに指導者がいない独学の場合に役立つでしょう。
ステップ2:中学英文法を使いこなす
中学レベルの英文法を学習したら、次に取り組むのは学んだ知識を使いこなすことです。
ここを飛ばしてしまうと、「問題を解くための英文法」で終わってしまいます。
英文法はあくまで英語の「ルール」です。
実際に使ってみて初めて意味が出てきます。
このステップで読解や英作文で「英文法が役に立った!」という感覚を味わえれば、その後の英語学習のモチベーションが高まることでしょう。
英文法は実際に使うことで徐々に体にしみ込んでいきます。
中学レベルの英文音読などを通して英文法をしっかりと定着させましょう。
この段階では音読学習を中心に学習を進めることをオススメします。
なぜ音読をおすすめするかについては以下の記事を参考にしてください。
おすすめの教材は、詳しい説明なしに文章に集中したい場合は「英会話・ぜったい・音読 入門編」。
内容は中1レベルです。
簡単すぎる場合には「英会話・ぜったい・音読 標準編」をオススメします。
ステップ3:高校英文法を学習する
中学英語を学び、英文読解などを通して十分「使いこなせている」という段階まで来た後は高校レベルの英文法を学習しましょう。
基本的には中学英文法と同じ「短期間に繰り返す」やり方ですが、決定的に違う点があります。
それは高校英文法は中学英文法に比べて「奥が深い」という点です。
高校英文法は質・量共に中学英文法よりも習得に時間がかかります。
学習する際にはまず、重要事項のみをカバーした薄い大学受験向け参考書に取り組むと良いでしょう。
これだけでもかなり骨が折れます。
間違ってもいきなり辞書のように詳しい参考書や、網羅的な問題集などに取り組んではいけません。
高校英文法は8割の網羅性で十分です。
すべてを吸収しようとするとキリがなく、挫折する羽目になります。(実体験です!)
まずは薄い参考書を短期間に繰り返し学習して、8割の重要事項を完璧にしましょう。
後は読解や文法問題に取り組んだときに出てきたわからない問題を調べるうちに自然と細かい英文法は身についていきます。
おすすめの教材は「基礎英文法問題精講」です。
昔から人気のある教材で、持ち運びにも丁度いい大きさです。
高校の英文法の講義を一度受けたことがある方向けです。
初学の場合など詳しい解説がほしい方は「大岩のいちばんはじめの英文法 大学受験英語 超基礎文法編」がおすすめです。
ステップ4:高校英文法を使いこなす
高校英文法を使いこなすのは非常に難しいです。
英語学習者のゴールと言っても良いでしょう。
なにせ、高校英文法を最後に新たな文法事項というのは存在しないわけですからその範囲はキリがありません。
前のステップでは、薄い参考書で高校英文法の核となる項目を学習することをオススメしました。
このステップでは実際にそれらを運用することで高校英文法を自分のものにする方法を紹介します。
やり方は中学英文法のときと同じで、読解や英作文に取り組むというやり方です。
実際に運用していく中で英文法を使える形で身につけましょう。
おすすめの音読教材は以下です。
詳しい解説を特に必要としないなら場合は「英会話・ぜったい・音読(挑戦編)」がおすすめです。
文法の解説などがほしい方は「アメリカ口語教本 上級用」がおすすめです。
まとめ
英文法の学習法まとめ
- 英文法は「短期集中で」「繰り返し」学習した後は「使う」ことで定着する
- 学習の順番は中学英文法の学習➔中学英文法の活用➔高校英文法の学習➔高校英文法の活用
英文法は「読む」「聞く」「書く」「話す」英語の4技能を支える基礎です。
初めは我慢して「短期間に繰り返し」を合言葉に核となる英文法を習得してしまいましょう。
その後、英文法を実際に使っていく中で「英文法ってこんなに役に立つんだ!」と感激する時が来るはずです。
中学英文法の短期学習➔中学英文法の活用➔高校英文法の短期学習➔高校英文法の活用
この順番でぜひ使える英文法を身に着けましょう!
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