英語の前置詞はイメージで覚えよう。
in, into, on, toなどの前置詞の意味を皆さんはどのように覚えているでしょうか?
もし、「on=上」のようにそれぞれの前置詞の意味をひとつひとつ覚えているとしたらキケンです。
この記事では前置詞をイメージで覚えるメリットとその方法をお伝えします。
なぜ前置詞をイメージで覚えたほうがいいのか?
前置詞をイメージで覚えることには2つのメリットがあります。
- 覚える意味の量を圧倒的に減らせる
- いろんな場面で応用できる
詳しく見ていきましょう。
覚える意味の量を圧倒的に減らせる
まず、1つ目に前置詞をイメージで捉えることで覚える意味の量を圧倒的に減らすことができます。
前置詞onを例に考えてみましょう。
- An apple is on the table.
-
りんごが机の上にある。
- I turned on the TV.
-
私はテレビをつけた。
- His house is on a river.
-
彼の家は川に面している。
これをもし普通に覚えたら「〜の上」「〜をつける」「〜面している」の3つの意味を暗記しなくてはなりません。
しかし、イメージで覚えればたった1つで済みます。
onの核のイメージは「接触」です。
このイメージさえ抑えておけば、上で挙げた3つの意味は簡単に出てきます。
いろんな場面で応用できる
上の図で前置詞onの核となるイメージを持てましたか?
このイメージを覚えることで、前置詞の持つ多様な意味に対応できるんです。
もう一度例文を載せますね。
- An apple is on the table.
- I turned on the TV.
- His house is on a river.
1つ目の英文は机とりんごの「接触」を表しているので意味は「〜の上にある」となります。
2つ目は中学生の頃に理科の実験で使った電気回路のスイッチをイメージしてください。
スイッチの電極同士が「接触」することで電気が通りましたよね。
テレビに限らず、電化製品は同じこの原理でスイッチのオン、オフが切り替わりますから、turn 「on」となります。
3つ目は地図を頭の中にイメージしてください。
彼の家は川の近くにあり、「接触」しているように見えますから、和訳としては「面している」となります。
どうでしょうか?
「接触」のイメージさえ持っていればそれを応用してこの3つの意味を導き出せるということがおわかりいただけたかと思います。
それでは実際にイメージを利用して前置詞を使いこなすための方法について説明していきます。
イメージで前置詞を覚える学習法
ここまで前置詞をイメージで覚えるメリットについて解説しました。
次に生まれるのはこの疑問ですよね。
ここからは実際の学習法を3ステップで解説していきます。
まずは前置詞のイメージを図で捉えましょう。
*上の核イメージのようなもの
おすすめは「英熟語図鑑」という参考書です。
前置詞のイメージをたくさんの図を用いて説明してくれています。
ここが重要です。
しばらくは前置詞をみたらまずその英文の意味を確認してください。
それからその意味を核のイメージと結びつけてください。
例えば、A calendar is on the wall.の意味は「カレンダーが壁にかかっている。」です。
このとき、onは「かかっている」という和訳になりますが、この状況は核のイメージ図から簡単に導けます。
これは壁とカレンダーが接触している状況を表しています。
カレンダーは壁に画鋲か何かで留められて、ぶら下がっていることが多いので「かかっている」という和訳が出るわけです。
このように初めのうちは前置詞の「意味」を「イメージ」に結びつけていきます。
ステップ2までがトレーニングだとすればこのステップは実戦練習です。
英文の中で前置詞に出会ったら、意識的にイメージをふくらませるようにします。
慣れてきたら前置詞の意味が出ないときだけイメージから派生させればよいのですが、初めのうちは意識的にイメージを使っていきましょう。
He is on duty now.という英文に出会ったとしましょう。
ぱっと意味が出てこないので、「接触」のイメージから連想させます。
「彼」と「義務」が接触している
➔彼は義務=やらなければいけないことと接触している
➔やらなければいけないこと=仕事
➔彼は今勤務時間中だ。
脳内ではこのように変換していきます。
ちょっと強引でしょうか?笑
でも実際に私は困った時はこんな感じでイメージから当たりをつけて文脈に沿った意味を導いています。
この3ステップで練習してくれば段々と意識せずともイメージから前置詞の意味が連想できるようになります。
すべての前置詞がイメージだけで覚えられるわけではない
物事には得てして例外があります。
例にもれず、前置詞も核のイメージを捉えるだけで意味を網羅できるわけではありません。
例えばforなどはイメージとの相性があまり良くありません。
「理由」「対応関係」「〜のために」これらはすべてforの意味・用法ですが、これらの核となるイメージを持つのは難しいです。
これらは無理してイメージと結びつけるよりもそれぞれの用法を覚えてしまったほうがいいです。
重要なのはイメージで覚えられるものはイメージで、例外は丸暗記することで全体としての暗記量が激減するということです。
おさらい
この記事では、前置詞を核となるイメージで覚えるメリットとその勉強法を解説しました。
簡単におさらいしておきましょう。
この記事のおさらい
- 前置詞の核イメージを覚えることで暗記量が減り、応用が効く
- イメージ➔意味を導くためには、意味➔イメージという逆方向のトレーニングが効果的
- すべての前置詞がイメージで覚えられるわけではない
前置詞をなんとなく覚えている状態から使いこなせるようになると世界が変わりますよ!
ぜひこの記事で紹介した内容を日々の学習で実践してみてくださいね。
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