ちょっと待った!英会話スクールに通う前にするべき2つの学習
こんにちは、英語コーチのKaiです。
もし、英会話を上達させたいのであれば音読学習と瞬間英作文からスタートすることを強くオススメします。
「英語が話せるようになりたい!」
「海外旅行で英語を使えるようになりたい!」
そう考えたときに真っ先に浮かぶのは「英会話スクール」ではないでしょうか?
しかし、英語初学者がいきなり英会話スクールに通っても、たいていうまく行きません。
なぜでしょうか?
その理由を知るためには、まず英会話はどのように上達していくのかを理解しなければいけません。
英会話はどうやって上達するのか
英会話は次のようなステップを踏んで上達していきます。
この段階では多くの人がリスニング能力に比べてスピーキング能力が大きく劣っています。
ゆっくり話せば相手の言っていることはなんとなく理解できますが自分の言葉で返すのは難しいです。
定型的な挨拶や、Yes, Noなど簡単な受け答えはできます。
中学レベルの簡単な英語を使って英語を文章にして伝えられます。
使える単語や表現が少ないながらも、ジェスチャーなどを使ってなんとか自分の意志を伝達できます。
日常、ビジネスの様々な場面において英語で受け答えができます。
適切な単語や文法、表現を使って相手に明確に意思を伝えられます。
このようにまずは簡単な聞き取りと決まった答えができる段階から、徐々に会話のキャッチボールができる段階へと成長していきます。
最終的には気の利く表現などを覚えて場面に合った英語を自信を持って話せるようになっていきます。
日本にいる外国人を想像してみるとわかりやすいですね。
こちらの言っていることをある程度理解して「はい」「いいえ」で答えてくれる段階だと「日本に来たばかりなんだな」と思います。
そして、今度は「昨日スーパーに食材を買いに行った。」というように簡単な文章を作ってその日の出来事などを伝えられるようになります。
最終的には会話の中で日本語のことわざを使っていたり、日本のテレビを見て笑っていたりしたら「この人は日本に長いこといるんだな」と感じることでしょう。
音読と瞬間英作文の効果
ここまで英会話の上達のステップを見てきました。
ここからはステップ1➔2へステージアップするための方法をお伝えします。
私がおすすめしたい学習方法は音読と瞬間英作文です。
音読と瞬間英作文は英会話の基礎を作るのにうってつけの方法です。
それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
英会話に音読がおすすめの理由
まず、テキストの音声を聞くことでリスニング能力が鍛えられます。
正しい音声を聞き、自分の発音とのギャップを埋めていくことで英語は聞き取れるようになります。
そして同じテキストを繰り返し音読することで、英文の内容が徐々に頭の中に刷り込まれていきます。
これにより、リスニングの回路とスピーキングの回路がつながっていきます。
2つの回路がつながると、いわゆる「英語を英語のまま理解する」感覚がやってきます。
この状態になれば英会話の中でも英語が口をついて出やすくなります。
英会話では英語を組み立てるスピードが重要ですから、まずは中学レベルまでの英語を頭の中に刷り込んでしまいましょう。
詳しい音読の方法は以下の記事にまとめているのでご覧ください。
英会話に瞬間英作文がおすすめの理由
音読は英会話の能力の下地を作るのにうってつけです。
しかし、音読だけでは英会話を上達させるのは難しいです。
そこで、音読学習と一緒にオススメしたいのが瞬間英作文です。
瞬間英作文とは、中学レベルの英語を口頭でポンポン作文していくトレーニング手法です。
音読学習で培った知識を英会話の中で実際に使うための反射神経を養うのにぴったりです。
音読だけでは実際に読んだ英文しか組み立てられすようになりませんが、瞬間英作文は文法の使い方を集中的にトレーニングするので、文の組み立て能力が飛躍的に向上します。
英文法の学習方法については以下の記事に詳しくまとめているのでご覧ください。
英会話スクールはどの段階で通うべきか
冒頭で英語初学者がいきなり英会話スクールに通っても、たいていうまく行かないと書きました。
これは多くの英会話スクールでは、実際に英会話をする中で英会話力の向上を目指す「慣れ」型のサービスを展開していることが関係しています。
前述の通り、中学レベルの英語を満足に使いこなせない学習者(ステップ1)はまず音読と瞬間英作文を繰り返し行うことで基礎を身につけることをオススメしました。
この繰り返しの作業は英会話スクールでは不足しがちです。
例えるなら、英会話スクールは練習試合をたくさんこなす実践の場です。
基礎的なプレーができていない段階で、実践練習をこなしても効果は薄いでしょう。
一方で、音読などを積んで基礎力が付いた段階では今度は実践の場、すなわち「慣れ」が必要な段階を迎えます。
この段階では実際にネイティブスピーカーの講師などと英語で会話を積み重ねていくことで英会話の能力が高まります。
ですから、基礎を積んだ後であれば英会話スクールに通う意義は十分あると言えます。
テストスコアで言うとTOEICスコア500〜600、学習の成果ベースで言うと中学レベルの英作文がパっと口をついて出るかどうかが目安です。
また、英会話スクールの中にも初学者の方には基礎学力を身につけるために音読などを課している場合がありますので、ご自分のレベルや状況に合わせて見てみましょう。
まとめ
この記事では、英会話上達のステップと英会話スクールに通う前にするべき学習を紹介しました。
英会話スクールに行く前にするべき学習
- 中学レベルの教材を繰り返し音読
- 瞬間英作文で中学英文法を使いこなす
- 中学レベルの英作文が即座にできるようになったら英会話開始!
もし、「中学英語を使いこなせていない」と思うなら、まずは騙されたと思って音読と瞬間英作文を繰り返してみてください。
実体験として、1日3時間×3ヶ月続ければ形になります。
初めは「こんなんでいいのか?」と思いますが、本当に英作文が口をついて出るようになります。
その後はすぐに英会話スクールやオンライン英会話で実践練習を積みましょう!
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