TOEICスコアを100点アップさせる期間や勉強法とは?
「TOEICスコアを100点上げよう!」と思ったとき「どれくらいの時間がかかるものなの?」「どうやって勉強したら良いの?」というのが気になりますよね。
この記事では以下の疑問点に答えていきます。
- TOEICスコアを100点アップさせるのにかかる時間は?
- TOEICスコアを100点アップさせる勉強法は?
- TOEICスコアを100点アップさせるためのポイントは?
TOEICスコアを100点アップさせるのにかかる時間は?
TOEICスコアを100点上げるのには、200〜300時間程度かかることが想定されます。
以下の表はスコア別にTOEICスコアを上げるのに必要な時間を調査した資料の結果です。
→目標のスコア ↓現状のスコア | 350点 | 450点 | 550点 | 650点 | 750点 | 850点 | 950点 |
250点 | 200h | 425 | 700 | 950 | 1150 | 1450 | 1750 |
350点 | – | 225h | 450 | 700 | 950 | 1225 | 1550 |
450点 | – | – | 225h | 450 | 700 | 975 | 1300 |
550点 | – | – | – | 225h | 450 | 725 | 1050 |
650点 | – | – | – | – | 225h | 500 | 825 |
750点 | – | – | – | – | – | 275h | 600 |
850点 | – | – | – | – | – | – | 325h |
黄色くしている箇所が、それぞれのスコアから100点上げるのに必要な時間を表しています。リストにしてみると以下のようになります。
- TOEICスコア250から350点へ上げるのに必要な学習時間は200時間
- TOEICスコア350から450点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
- TOEICスコア450から550点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
- TOEICスコア550から650点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
- TOEICスコア650から750点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
- TOEICスコア750から850点へ上げるのに必要な学習時間は275時間
- TOEICスコア850から950点へ上げるのに必要な学習時間は325時間
スコアが高くなるほどに難度の高い問題に正答する必要が出てくるため、スコアを100点伸ばすのに必要な学習時間が長くなっていることが分かります。
これらはあくまで目安であり、実際にスコアを100上げるのにかかる時間は個人差が大きく出るところです。
それでも、自分の取れる学習時間とスコアアップに必要な時間を知っておくことで目標を立てやすくなります。
TOEICスコア250から350点へ上げるのに必要な学習期間
TOEICスコア250から350点へ上げるのに必要な学習時間の目安は200時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 100点上げるのにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 6ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 4.5ヶ月 |
2時間(週14時間) | 3ヶ月 |
3時間(週21時間) | 2ヶ月 |
TOEICスコアが250点の場合は中学英語の基礎からしっかりと積み上げることが必要です。
中学レベルの英単語と中学英文法の学習を中心に時間をかけるといいでしょう。
TOEICスコア350から450点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
TOEICスコア350から450点へ上げるのに必要な学習時間の目安は225時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 100点上げるのにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 7.5ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 5ヶ月 |
2時間(週14時間) | 4ヶ月 |
3時間(週21時間) | 2.5ヶ月 |
TOEICスコアが350点の場合は中学英語の読み・聞きトレーニングで英語のインプット処理能力を鍛えるといいでしょう。
中学語彙・文法に不安があればまずはそちらから復習するのがおすすめです。
TOEICスコア450から550点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
TOEICスコア450から550点へ上げるのに必要な学習時間の目安は225時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 100点上げるのにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 7.5ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 5ヶ月 |
2時間(週14時間) | 4ヶ月 |
3時間(週21時間) | 2.5ヶ月 |
TOEICスコアが450点の場合は、高校英語の基礎学習が必要です。
高校レベルの語彙5000語と高校レベルの英文法の参考書を仕上げるのが最優先になります。
TOEICスコア550から650点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
TOEICスコア550から650点へ上げるのに必要な学習時間の目安は225時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 100点上げるのにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 7.5ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 5ヶ月 |
2時間(週14時間) | 4ヶ月 |
3時間(週21時間) | 2.5ヶ月 |
TOEICスコアが550点の場合は高校英語の読み・聞きトレーニングで英語のインプット処理能力を鍛えるといいでしょう。
高校語彙・文法に不安があればまずはそちらから復習するのがおすすめです。
TOEICスコア650から750点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
TOEICスコア650から750点へ上げるのに必要な学習時間の目安は225時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 100点上げるのにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 7.5ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 5ヶ月 |
2時間(週14時間) | 4ヶ月 |
3時間(週21時間) | 2.5ヶ月 |
TOEICスコアが650点の場合は高校英語を超えたレベルのリーディング・リスニングをたくさん実施するといいでしょう。
語彙力が6000未満の場合は、語彙学習も並行していくといいでしょう。
TOEICスコア750から850点へ上げるのに必要な学習時間は275時間
TOEICスコア750から850点へ上げるのに必要な学習時間の目安は275時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 100点上げるのにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 9ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 6ヶ月 |
2時間(週14時間) | 4.5ヶ月 |
3時間(週21時間) | 3ヶ月 |
TOEICスコアが750点の場合は、TOEICの模試を復習することでリーディングとリスニングの力を伸ばしていきましょう。
TOEIC850を取得するには高い語彙力が必要ですから、語彙8000語に足りない場合がほとんどなので単語帳での学習も行いましょう。
TOEICスコア850から950点へ上げるのに必要な学習時間は325時間
TOEICスコア850から950点へ上げるのに必要な学習時間の目安は325時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 100点上げるのにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 11ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 7.5ヶ月 |
2時間(週14時間) | 5.5ヶ月 |
3時間(週21時間) | 15ヶ月 |
TOEICスコアが850から950点に上げるためには、どれだけ正答できるかよりも「どれだけ失点しないか」がカギになります。
そもそもの英語力はもちろん、TOEICへの試験慣れも必要です。TOEIC模試を繰り返し解き、時間内に全問解き切れるように練習していきましょう。
TOEICスコアを100点アップさせる勉強法は?
- 語彙を1000増やす
- 文法を固める
- 本番環境で模試を解く
- シャドーイング
- Part7の精読
語彙を1000増やす
語学において意味が分かる単語の数は非常に重要であり、語学力=語彙力といっても過言ではありません。
TOEICも例に漏れず、意味がパッと出てくる英単語の数が増えればスコアも自然と伸びていきます。
TOEICでは目標スコアの10倍の語彙力が理想です。例えば650点が目標なら語彙力は6500程度を目指すと良いでしょう。
スコアを100伸ばしたい場合は、1000語知っている英単語の数が増えればスコアも比例して上昇するでしょう。
現在の語彙力を知りたい場合は、Test your English vocabularyというサイトで5分程度でチェックすることができます。
回答を終えると以下のように結果が表示されます。例えば以下の場合だと語彙力は10,436語あることになります。
意味が分かる英単語にチェックを入れていくだけで語彙力が簡単に測定できます。いろいろ試しましたがこちらのサイトは割と正確だと思います。
単語帳はレベル感に合ったものを選ぶのが大切です。すでに実施した語彙力テストの結果をもとに、自分のレベルに合った単語帳を一冊やり抜きましょう。
キクタンTOEIC(R) L&Rテストシリーズです。4冊出ていますので、語彙数に合わせてどれにするかを決めるのがいいでしょう。
- 語彙力が4000以下の人→SCORE500
- 語彙力が4000〜5000の人→SCORE500
- 語彙力が5000〜6000の人→SCORE800
- 語彙力が6000以上の人→SCORE990
kindle版とペーパーバック版があるので好きな方を選ぶといいでしょう。
アプリで学習したい場合はmikanがイチ推しです。
スマホでスキマ時間に学習したり、音声が自動で再生できたり、覚えている度で出題を変えられたり、自動で学習記録が付けられたりする点がおすすめです。
mikanの詳しい使い方は以下の記事で詳しく解説しています。
1ヶ月でTOEICを伸ばすためには以下のような流れで単語学習を行うといいでしょう。
- 1日で終わらせる
- 範囲を区切らず、最初から最後まで通しで進める
- 音声もセットで覚える
- 1日最低300語に触れる
まずは意味がパッと出てこない英単語にチェックをつけましょう。ここでチェックが付かなかった=すでに意味を知っている英単語は最後まで触れなくてOKです。
チェックを付けた単語のみを1ヶ月後のTOEICまでひたすら勉強していくので、ここでは「仕分け」作業になります。
1000語以上あると思いますが、意味を覚えようとする必要はないので買ったその日に仕分けは済ませましょう。
仕分けが終わったら実際に英単語を覚えていきましょう。チェックが付いた単語だけを1から順に発音と和訳を読み上げていきましょう。
ただ単語帳を眺めるだけでなく、必ず音声もセットで自分でも発音したり和訳を口に出したりすることで効率的に覚えられます。
毎日違う単語に触れて、復習の感覚を空けるのがポイントです。脳は「忘れた頃に復習する」ことで効率的に記憶することができます。前日と同じ範囲を復習したり、1週間で同じ範囲の単語を復習したりするのは避けましょう。
英単語は1日300単語のように「広く浅く」勉強しましょう。1日50個などの「深く狭く」の学習はNGです。
1ヶ月しか時間がないので、とにかく覚え
文法を固める
現状のTOEICスコアが400以下の場合は中学英文法を、500以下の場合は高校英文法を学習することが最優先です。
英文法は英語の「ルール」であり、ルールを知らずにリーディング・リスニングの学習をしてもすぐにスコアは頭打ちになってしまうでしょう。
英文法はすべての学習の基礎になります。TOEICのPart5は語彙・文法問題ですが、それ以外のPartでも英文法を理解していないと学習の効率が下がってしまいます。
中学文法のおすすめ参考書は中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版です。
わかりやすい挿絵もあり、演習もセットになっているので一冊仕上げれば十分です。
高校文法のおすすめ参考書はMr.Evineの英文法ブリッジコース[中学修了→高校基礎]です。
中学レベルの復習と高校基礎レベルの学習が一冊で完成します。
文法を学習するときは以下のポイントを押さえましょう。
- わからない部分は動画を見る
- 問題を解く
- 完璧主義を捨てる
- 1つの参考書を3周する
- 早めに4技能の学習に進む
文法学習で分からないところは何度読んでもわからないことが多いので、理解度が高まる動画視聴がおすすめです。Youtubeで該当の文法事項の名前で検索すれば文法講義の動画が見つかるはずです。
文法を学ぶときは説明を読んだあとに問題を解きましょう。アウトプットしてみると理解度が低いところが分かったり、記憶に残りやすくなったりします。
文法事項は参考書の学習だけでは100%分からない部分があります。実際に英語を読んだり書いたりする中で分かることもあるので、この時点で100%理解する必要はありません。
分からない箇所に詰まって時間をかけすぎるのは得策ではありません。
文法の参考書はコロコロ変えず、これと決めた一冊を最低三周しましょう。周回を重ねることで次第に理解が深まるので、三周を目安に取り組みましょう。
また、一周したら参考書を変える人がいますが、記憶が定着しないうちに参考書を変えるとせっかく深まりかけた記憶がリセットされるのでおすすめしません。
本番環境で模試を解く
TOEICのスコアを効率的に100アップさせるためには試験に慣れることが必須です。
そのためにはできるだけ多くTOEICの問題を解いて形式に慣れることが必要です。目安としては、TOEICの模試を10回分解くといいでしょう。
TOEICは一回あたり120分という長丁場で高速の処理をするために、高い集中力が求められる試験です。
本番までになるべく通しで休みを挟まずに解く回数を稼ぐことで、時間配分や集中力のトレーニングになります。
10回も解けば、各パートでどんな問題が出るのか、時間配分はどうしたら良いのか、といった部分が分かってきて容量が掴めてくるはずです。
TOEICの模試を解く、復習する際は以下のポイントに注意しましょう。
- 解ける問題を解いていく
- 制限時間の中で解く
- 自分なりの解き方を確立する
- すべての問題を復習しようとしない
TOEICは900を超えるくらいになるまでは、すべての問題に腰を据えて解く時間はありません。英検などのグレード別試験と違って、TOEICは満点の人でも最低点の10点の人でも同じ問題を解きます。
ですから、普通に取り組んでも終わらないような問題数と制限時間が設定されています。
例えば、TOEIC700を目指す場合は普通に解いていったら、リーディングはPart7の前半くらいで制限時間を迎えてしまうでしょう。
分からない問題は飛ばしながら、解ける問題だけを解いていって最後の長文付近までたどり着けるように頑張りましょう。
またTOEICはリーディングパートの時間配分が大切です。日頃から意識していないと本番でペース配分がうまくいかなくなります。
普段からPart5は10分、Part6は8分、Part7は57分といったようにパート別に目標時間を設定しておいて制限時間を迎えたら次のパートに行ってしまうようにしましょう。
そうすると徐々にペース感が分かって来るはずです。
TOEICではリスニング、リーディング各パートの解き方のコツやテクニックがあります。絶対にこれ、というものはありませんが例えばPart3, 4の先読みやPart6,7の設問先読みなどそれぞれのパートの解き方を確立させておくことで安定したスコアを出すことができます。
最後に解き終わった後の復習のときには、すべての問題を復習するのは不可能に近いです。
問題を解くのにかかった2倍の時間をかけて復習するのが理想ですが、それだと900点以上でもない限り問題の1/4程度を復習して終わりになってしまうでしょう。
すべてを薄く復習するのではなく、自分の苦手とするパートに多めに時間を配分してすべての問題の中から数問ピックアップして復習するくらいでちょうどいいでしょう。
Part7の精読
文法学習がすでに終わっているTOEIC600以上の方は、Part7が解き終わらないという問題にぶつかることと思います。
TOEIC900までは普通に読み進めてもPart7は最後まで終わりませんが、スコアアップのためには少しでも多くの問題を解くことが重要になってきます。
Part7では、たくさんの英文を読解する必要がありますが、これを速く処理するためには地道にPart7の長文を精読していくしかありません。
解き終わったあとの英文を精読していくことで少しづつ英文が正確に読めるようになり、文法や英単語の知識が素早く引き出せるようになります。
「速読」という言葉がありますが、正確なリーディングなしに速く読むことはできません。
Part7の英文は文法、単語を調べながら腰を据えて精読することでしっかり力がついてきます。
シャドーイング
TOEICのリスニング中でもPart3, 4は長めの英文を聞いて設問に解答していく難度の高いパートになります。
英文法の学習が済んでいる場合は、まとまった量の文章を聞き取る練習をしましょう。
具体的にはシャドーイングというトレーニングがおすすめです。
シャドーイングはその名の通り、聞こえてきた音を文字を見ないで影のように復唱して付いていくトレーニングです。
以下の動画はシャドーイングを実際に行っているところからスタートしています。
シャドーイングは聞こえてきた音声を自分でも発音することで、リスニングにおいて音声を正確に捉えることができるようになります。
シャドーイングは初見で7割程度意味が理解できるレベルの教材がおすすめです。
TOEIC600レベルの場合は、中学レベルの英文を、TOEIC700レベルの場合は高校レベルの英文を、それ以上の場合はTOEICの過去問を教材にするといいでしょう。
「英会話・ぜったい・音読」シリーズはレベル別になっていますので、初心者の方は入門編から仕上げていくといいでしょう。
シャドーイングは非常に奥が深く「初心者がむやみに手を出すと失敗する」と言われるトレーニングです。
詳しいやり方を以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
TOEICスコアを100点アップさせるためのポイントは?
- スキマ時間を活用する
- Partごとの時間配分を決めておく
- リスニングは先読みをする
- TOEICの出題傾向を押さえておく
- 英語コーチングを利用する
スキマ時間を活用する
社会人の場合、日常に隠れたスキマ時間を英語学習に活用することでTOEICスコアを100アップに近づくことができます。
仕事、家事、子育て、通勤、など社会人が机に座ってまとまった時間を英語学習のために確保するのはなかなか難しいですよね。
しかし、机に座れなくてもシャドーイングや英単語学習、アプリを使った学習ならスキマ時間でもパッと始めてパッと中断することができます。
日常の中に潜むスキマ時間は1日の生活を書き出してみると、意外と多く存在していることが分かります。
一度自分の1日の行動を書き出して、以下のようなスキマ時間がないかを確認してみましょう。
- 通勤の電車の中
- ホームで電車を待っている時間
- 歩いているときに耳が空いている時間
- 家事をしているときに耳が空いている時間
- トイレの時間
- スマホゲームやYouTubeに使っている時間
こういった時間をかき集めていくと、案外社会人でも1日1.5h以上の学習は十分可能であることが多いです。
私は社会人の方の英語学習を支援していますが、受講者の多くは平日机に向かえる時間よりも、スキマ時間を集めた時間のほうが多い傾向にあります。
ぜひ学習時間は「作る」ものと考えて、スキマ時間を活用していきましょう。
Partごとの時間配分を決めておく
TOEICのリーディングパートは時間制限が厳しく、普通に解いて終わるのはTOEIC900オーバーになってからです。
リスニングパートは勝手に進んでいくので時間配分を考える必要はありませんが、リーディングパートは前半の文法や短文解答に時間を使っていると、後半の長文読解に時間を回せなくなってしまいます。
リーディングパートはPart5~7に分かれており、合計100問を75分で解く必要があります。
Part5 | Part6 | Part7 | |
---|---|---|---|
問題数 | 30問 | 16問 | 54問 |
分野 | 語彙・文法 | 短文穴埋め | 長文読解 |
目安の解答時間 | 10分 | 8分 | 57分 |
Part5は語彙・文法問題で、下線部に当てはまる選択肢を4択で選ぶ形式です。目安の解答時間は10分で、問題数が30問ですから一問にかけられる時間は20秒となります。
Part6は短文150語程度の短文の穴埋め問題で、一つの文章につき4つの設問があります。
合計4つの文章、16の設問に対して目安の解答時間は8分となります。一つの文章に対して2分しか時間を割けないというのがポイントです。
出題内容には、語彙・文法に加えて流れに矛盾のない英文の選択などの読解要素も含まれます。
Part7は1〜3つの長文に対して複数の内容把握設問がある、長文読解パートです。Q147~200 までの長文読解54題で構成されます。設問2〜5個の長文読解問題が計15セット出題されます。
1セットあたりの長文の本数は1〜3本、1本あたりの長文の長さは本数に応じて決まります。
Part7はTOEIC900以下の場合、最後の問題までたどり着かずに終わります。しかし、Part5, 6の時間配分を決めて少しでも多くPart7に時間を配分することでスコアを伸ばすことができます。
リスニングは先読みをする
TOEICのリスニングにおいて長文パートのPart3, 4は設問を先読みするのが必須です。
TEOICのPart3, 4は45秒程度の音源一つに対して、3つの設問がセットになっています。
リスニングパートのうち、Q32〜Q100がPart3, 4に該当し23個の音源×3つの設問で69問が該当します。
こんな感じで設問の英文が並んでいます。(もちろんリスニングのスクリプトは見れません!
ここでは省略していますが、A~Dにはそれぞれ選択肢となる英文が書かれています。
1-1. What does the man inquire about?
A._________________________
B._________________________
C._________________________
D._________________________
1-2. Why does the woman refuse the man’s request?
A._________________________
B._________________________
C._________________________
D._________________________
1-3. What will the woman most likely do next?
A._________________________
B._________________________
C._________________________
D._________________________
放送された英文をもとに正しい選択肢をA~Dの4つの中から選びます。
音声は問題文と設問が読まれます。選択肢は読まれません。
問題文を読み終えてから、設問につき13秒の解答時間が与えられ1題あたり39秒使えます。
上の出題例では以下の流れで問題を解いていきます。
1-1では男性が相手に尋ねた内容が問われているので、文中でのやり取りをもとに選択肢を選びます。
例えば「書類の提出先はどこですか?」とか「ミーティングは何時に始まりますか?」など放送される音声には男性が何かを尋ねている表現が含まれています。
1-2では女性が男性の要求を断った理由が問われているので、文中にはその理由を女性が述べている箇所があるはずです。「この後用事がある」とか「担当ではない」とか女性が何らかの事情で男性の要求を退けているなどです。
1-3では女性は次に何をすると考えられるか、ということを尋ねられています。
ですから、放送される英文中では女性が「これから電話してみます」とか「相手方にメールを送ります」といった表現があるはずです。
設問を読むだけでも、これから流れる英文がどんな内容なのか、何に注意して聞けばいいのか、というのが分かりますよね。
反対にA~Dの選択肢の英文は基本的に読まなくてOKです。選択肢の3/4がハズレで、逆に紛らわしくなりますし、そもそも時間が足りません。
英文が流れた後、3つの設問がそれぞれ読まれますが、先読みのためには2つ目の設問が読まれるころには次の問題の先読みに進んでおきたいです。
1つ目の設問が読まれた後の13秒でその問題の解答3つを終えて、次の設問の先
TOEICの出題傾向を押さえておく
TOEICは7つのパートそれぞれの出題数、内容、パターンがある程度決まっており出題の傾向を押さえておくことで効率的にスコアアップを実現できます。
自分で解いていく中で出題の傾向を掴んでいくのも大事ですが、並行して出題傾向についてもしっかり知っておくことが周りに差をつけるポイントです。
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英語コーチングを利用する
効率的にTOEICスコアを100アップさせたい方には英語コーチングの利用がおすすめです。
英語コーチングとは、英語学習のプロである英語コーチが専属であなたの英語学習を徹底的にサポートするサービスです。
具体的には
- 週次の面談
- 毎日の学習進捗チェック
- 学習計画の作成
- 発音・英作文の添削
- チャットでの質問対応
といったサポートを提供することで、TOEICスコア100アップまでの時間を1/2~1/3にまで短縮することができます。
独学でTOEICスコアを100点上げるのには、200〜300時間程度かかることが想定されますが、英語コーチングを利用することで100時間程度にまで圧縮することが可能です。
英会話教室やオンライン英会話はレッスン時間にのみ英会話の機会を提供しますが、英語コーチングは面談以外の時間にも毎日学習進捗の確認や課題の添削などのサポートを行っている点が最大の違いです。
学習の継続と効率的な学習の2つに重点を置くことで、効率的なスコアアップをサポートしてくれます。
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TOEICスコアを100点アップさせる学習法まとめ
この記事では、TOEICスコアを100点アップさせる学習法について以下の疑問に答えてきました。
- TOEICスコアを100点アップさせるのにかかる時間は?
- TOEICスコアを100点アップさせる勉強法は?
- TOEICスコアを100点アップさせるためのポイントは?
TOEICスコアを100点アップさせるのにかかる時間は、200〜300時間程度でハイスコアになるほど時間がかかります。
- TOEICスコア250から350点へ上げるのに必要な学習時間は200時間
- TOEICスコア350から450点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
- TOEICスコア450から550点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
- TOEICスコア550から650点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
- TOEICスコア650から750点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
- TOEICスコア750から850点へ上げるのに必要な学習時間は275時間
- TOEICスコア850から950点へ上げるのに必要な学習時間は325時間
TOEICスコアを100点アップさせる勉強法は
TOEICスコアを100点アップさせるためのポイントは以下の5つです。
- スキマ時間を活用する
- Partごとの時間配分を決めておく
- リスニングは先読みをする
- TOEICの出題傾向を押さえておく
- 英語コーチングを利用する
TOEICスコアを100点アップさせる勉強法は以下の5つです。
- 語彙を1000増やす
- 文法を固める
- 本番環境で模試を解く
- シャドーイング
- Part7の精読
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