TOEIC初心者が1ヶ月でスコアを最大限アップさせる勉強法

就職、転職、昇進など社会人になってから受ける機会が増えてくるTOEICですが、1ヶ月後に初受験を控えている方もいるのではないでしょうか?
「たった1ヶ月でスコアに影響あるのかな⋯?」と思うかもしれませんが、TOEIC初心者の場合スコアが大幅に伸びる余地がありますので、ぜひ集中的に学習していきましょう。

この記事は「TOEICまであと1ヶ月⋯初受験だけど何をしたらいい?」「せっかく受けるなら1ヶ月で最大限スコアをアップさせたい!」という方に向けて以下の疑問を解決していきます。

  • TOEIC初心者がまず最初にするべきことは?
  • TOEIC初心者が1ヶ月で最大限スコアアップする学習方法
  • TOEIC初心者におすすめのアプリ・参考書
目次

TOEIC初心者がまず最初にするべきことは?

TOEIC初心者の場合、「TOEICってどんな試験?どんな問題が出るの?」とTOEICについての情報がほとんどない状態だと思います。
ひたむきな努力は大切ですが、スタートダッシュの時点でしっかり情報を集めて方向性を定めておくことで1ヶ月という期間でもスコアアップを果たすことができます

下のリンク記事内の「マインド編」ではTOEIC初心者が0からのTOEIC学習をスタートさせる際に必ずやってほしいことを以下のようにまとめています。

  • TOEICの基礎知識を得る
  • スコア別のレベル感を知る
  • 目標のスコアを決める
  • 直近のTOEICに申し込む
  • 公式問題集を解いてみる
  • 1日の学習時間を決める
  • 机に座れる時間、電車で取れる時間などを確認する
  • 学習計画を作る

詳細に1つずつの項目について解説していますので、まずはこちらを読んでからこの記事に戻ってくるのがおすすめです。

TOEIC初心者が1ヶ月で最大限スコアアップする学習方法

TOEIC初心者が1ヶ月という非常に短い期間で最大限スコアアップするためには、やることを絞ることが大切です。
広く浅くあれもこれもと手を出すよりも、TOEICの問題に慣れてTOEICの語彙を習得するという2つに絞っていくのがおすすめです。

  • TOEICの模試を解きまくる
  • 語彙学習

TOEICの模試を解きまくる

TOEICまで1ヶ月しかない場合英語力を底上げするより、試験に慣れるほうがスコアアップにつながりやすいでしょう。
そのためにはできるだけ多くTOEICの問題を解いて形式に慣れることが必要です。目安としては、1ヶ月でTOEICの模試を10回分解くイメージです。
TOEICは一回あたり120分という長丁場で高速の処理をするために、高い集中力が求められる試験です。
本番までになるべく通しで休みを挟まずに解く回数を稼ぐことで、時間配分や集中力のトレーニングになります。
10回も解けば、各パートでどんな問題が出るのか、時間配分はどうしたら良いのか、といった部分が分かってきて容量が掴めてくるはずです。

TOEICの模試を解く、復習する際は以下のポイントに注意しましょう。

  • 解ける問題を解いていく
  • 制限時間の中で解く
  • 自分なりの解き方を確立する
  • すべての問題を復習しようとしない

TOEICは900を超えるくらいになるまでは、すべての問題に腰を据えて解く時間はありません。英検などのグレード別試験と違って、TOEICは満点の人でも最低点の10点の人でも同じ問題を解きます。
ですから、普通に取り組んでも終わらないような問題数と制限時間が設定されています。
例えば、TOEIC700を目指す場合は普通に解いていったら、リーディングはPart7の前半くらいで制限時間を迎えてしまうでしょう。
分からない問題は飛ばしながら、解ける問題だけを解いていって最後の長文付近までたどり着けるように頑張りましょう。

またTOEICはリーディングパートの時間配分が大切です。日頃から意識していないと本番でペース配分がうまくいかなくなります
普段からPart5は10分、Part6は8分、Part7は57分といったようにパート別に目標時間を設定しておいて制限時間を迎えたら次のパートに行ってしまうようにしましょう。
そうすると徐々にペース感が分かって来るはずです。

TOEICではリスニング、リーディング各パートの解き方のコツやテクニックがあります。絶対にこれ、というものはありませんが例えばPart3, 4の先読みやPart6,7の設問先読みなどそれぞれのパートの解き方を確立させておくことで安定したスコアを出すことができます。

最後に解き終わった後の復習のときには、すべての問題を復習するのは不可能に近いです。
問題を解くのにかかった2倍の時間をかけて復習するのが理想ですが、それだと900点以上でもない限り問題の1/4程度を復習して終わりになってしまうでしょう。
すべてを薄く復習するのではなく、自分の苦手とするパートに多めに時間を配分してすべての問題の中から数問ピックアップして復習するくらいでちょうどいいでしょう。

語彙学習

学力=語彙力と言っていいくらい、TOEICにおいても語彙数とスコアは比例しています。語彙数というのは日本語の訳がすぐに出てくる英単語の数です。
TEOICにおいては、目標のスコアの10倍の語彙数を持っていることが理想で、例えば500点を目指すなら5000語、800点を目指すなら8000語といった語彙数となります。

この語彙数はTest your English vocabularyというサイトで5分程度でチェックすることができます。

Test your English vocabularyで語彙力測定テスト受験中の画面のスクリーンショット

回答を終えると以下のように結果が表示されます。例えば以下の場合だと語彙力は10,436語あることになります。

Test your English vocabularyで語彙力測定テスト結果表示画面のスクリーンショット

意味が分かる英単語にチェックを入れていくだけで語彙力が簡単に測定できます。いろいろ試しましたがこちらのサイトはかなり正確だと思います。

例えば目標のTOEICスコアが650点の場合、理想の語彙力は6500語となります。こちらのサイトで測定した語彙力が4000だった場合、語彙力を鍛えることがスコアに直結します。

99%の人は目標スコアに対して語彙が足りていないので、語彙学習はほぼ必須です。
単語帳はレベル感に合ったものを選ぶのが大切です。すでに実施した語彙力テストの結果をもとに、自分のレベルに合った単語帳を一冊やり抜きましょう。

1ヶ月でTOEICを伸ばすためには以下のような流れで単語学習を行うといいでしょう。

STEP
知らない単語にチェックをつける
  • 1日で終わらせる
STEP
知らない単語だけに触れていく
  • 範囲を区切らず、最初から最後まで通しで進める
  • 音声もセットで覚える
  • 1日最低300語に触れる

まずは意味がパッと出てこない英単語にチェックをつけましょう。ここでチェックが付かなかった=すでに意味を知っている英単語は最後まで触れなくてOKです。
チェックを付けた単語のみを1ヶ月後のTOEICまでひたすら勉強していくので、ここでは「仕分け」作業になります。
1000語以上あると思いますが、意味を覚えようとする必要はないので買ったその日に仕分けは済ませましょう

仕分けが終わったら実際に英単語を覚えていきましょう。チェックが付いた単語だけを1から順に発音と和訳を読み上げていきましょう
ただ単語帳を眺めるだけでなく、必ず音声もセットで自分でも発音したり和訳を口に出したりすることで効率的に覚えられます。
毎日違う単語に触れて、復習の感覚を空けるのがポイントです。脳は「忘れた頃に復習する」ことで効率的に記憶することができます。前日と同じ範囲を復習したり、1週間で同じ範囲の単語を復習したりするのは避けましょう。
英単語は1日300単語のように「広く浅く」勉強しましょう。1日50個などの「深く狭く」の学習はNGです。
1ヶ月しか時間がないので、とにかく覚えていなくても前に進んでまた周回を重ねて徐々に覚えていきましょう

TOEIC初心者におすすめのアプリ・参考書

1ヶ月後に受験を控えたTOEICの学習では、「模試を解きまくる」「単語を覚える」という2つに学習を絞るのが大切です。
ここからはTOEICの対策におすすめのアプリ・参考書を紹介5つ紹介していきます。

  1. 公式問題集
  2. スタディサプリ
  3. mikan
  4. 金のフレーズ
  5. キクタンTOEICシリーズ

公式問題集

公式TOEIC Listening & Reading 問題集

公式問題集とはTOEICの試験問題を開発するETSという団体が発行する唯一の問題集シリーズのことです。
TOEICに過去問は存在せず、市販の模試はすべて予想問題という形式ですが、開発元が出版している唯一の模試がこちらの公式問題集になります。

TOEICは年々難化傾向にありますが、公式問題集も最新の試験傾向を反映しながらアップデートされ、2024年12月現在時点でシリーズは11冊が出版されています。
唯一の公式発行ということもあり受験者必携の問題集と言えるでしょう。

デジタル版は存在せず、ハードコピーでの購入となります。
TOEICの公開試験本番も同様に紙でマークシートを塗りつぶしながらの回答になりますから、1ヶ月でスコアアップを目指すためにはマークしながら問題を解く感覚に慣れておきましょう

一冊につきリスニング・リーディングともに試験2回分が収録されており、問題冊子、解答用紙、マークシートがそれぞれバラバラにできる仕様になっています。

スタディサプリ TOEIC® L&R TEST対策コース

TOEIC®L&Rテスト対策 -スタディサプリENGLISH

TOEIC®L&Rテスト対策 -スタディサプリENGLISH

Recruit Co.,Ltd.無料posted withアプリーチ

スタディサプリはリクルートが開発・提供する学習アプリで、その中でもTOEIC対策に特化したコースがTOEIC® L&R TEST対策コースになります。

私もTOEICについてほとんど何も知らなかった頃に利用しましたが、非常に使い勝手が良く金額以上の成果を得られたと実感しました。

利用料金は月3,000円前後(プランや時期によって前後)ですが、20回分の模試が収録されているほか、人気英語講師である関先生の講義・解説動画が多数視聴できます

実はもともと私は「アプリに課金するのは抵抗があるな⋯勉強はテキストに限るものだ」という意見を持っていました。
しかし、スタディサプリの7日間の無料体験を経て考えがガラリと変わり、そのまま有料プランを継続することを決めました。
それくらい完成度が高いアプリで、特にパート別の出題傾向や対策などを動画で解説してくれるなどTOEIC初心者の方にはぜひ一度使ってみていただきたいアプリです。

スタディサプリについては更に詳しい内容をこちらの記事で解説しています。

mikan

英語勉強アプリmikan-TOEIC/英検®/英会話/英単語

英語勉強アプリmikan-TOEIC/英検®/英会話/英単語

mikan Co.,Ltd.無料posted withアプリーチ

mikanはiOS, androidの両方で使える有料の単語アプリ(一部無料)です。
私自身30以上の単語アプリを試しましたが、No.1の使いやすさです。

具体的には以下のようなメリットがあり、単語帳嫌いだった私でも自然と移動時間に単語学習をするようになりました。

  • 音声がセットで流れるので再生する手間がない
  • 覚えた度合いを自動で分類
  • 多様な単語帳が使い放題
  • お手頃価格(600円 or 1000円)
  • リマインダーで勉強しそびれない
  • スキマ時間にパッとはじめてパッと辞めやすい

単語だけであれば600円で利用できるのでぜひ利用をおすすめしたいです。
詳しい使い方などはこちらの記事で解説しています。

金のフレーズ

TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ

金のフレーズはTOEICで頻出のフレーズをまとめたフレーズ集で、日本語→英語に直していく形式を取っているのが特徴です。
一般的な単語帳に比べて、「TOEICでそのままの形で出題されやすい」フレーズの形になっているのが特徴です。
市販のTOEIC参考書の中でもっとも有名であり、通称「金フレ」と呼ばれて多くの学習者が愛読しています。

目指すスコアによってレベル分けされたフレーズが1,000語収録されており、試験まで1ヶ月という短期決戦の場合この一冊を仕上げるのがおすすめです。
ただしスコアが500点未満という方や、1ヶ月過ぎたあとも継続的に学習をしたいという方にはこのあと紹介するキクタンシリーズがおすすめです。

金のフレーズは書籍版かabceed、mikanなどのアプリ内で音声と一緒に学習することができます。

キクタンTOEICシリーズ

キクタンTOEIC(R) L&Rテストシリーズです。4冊出ていますので、語彙数に合わせてどれにするかを決めるのがいいでしょう。

  • 語彙力が4000以下の人→SCORE500
  • 語彙力が4000〜5000の人→SCORE500
  • 語彙力が5000〜6000の人→SCORE800
  • 語彙力が6000以上の人→SCORE990

1ヶ月後のTOEICが最初で最後、という方は金のフレーズをおすすめしますが、1ヶ月後のTOEICのあとも継続的に学習を続けたい、という方はキクタンシリーズがおすすめです。

というのも、金のフレーズは収録語数が1,000語と少ないため、本質的な語彙力不足を補うためには不十分であるためです。
TOEICのスコアは語彙数と比例し、目標のスコア書ける10倍の語彙数が目安です。
例えば、700点を取りたい場合は7,000語が必要ですが、現状の語彙数が4,000語だったとしましょう。
目標までは今の語彙力に加えて新たに3,000語を覚える必要があり、金のフレーズだけでは根本的な語彙力不足が解決しません。
そのため、自分のレベルに合った単語帳でコツコツと語数を増やしていくためにシリーズ化されたキクタンTOEICシリーズがおすすめというわけです。

kindle版とペーパーバック版があるので好きな方を選ぶといいでしょう。

TOEIC初心者が1ヶ月でスコアを最大限アップさせる勉強法まとめ

この記事ではTOEIC初心者が1ヶ月でスコアを最大限アップさせる勉強法について以下の疑問に答えてきました。

  • TOEIC初心者がまず最初にするべきことは?
  • TOEIC初心者が1ヶ月で最大限スコアアップする学習方法
  • TOEIC初心者におすすめのアプリ・参考書

TOEIC初心者がまず最初にするべきことは以下です。

  • TOEICの基礎知識を得る
  • スコア別のレベル感を知る
  • 目標のスコアを決める
  • 直近のTOEICに申し込む
  • 公式問題集を解いてみる
  • 1日の学習時間を決める
  • 机に座れる時間、電車で取れる時間などを確認する
  • 学習計画を作る

TOEIC初心者が1ヶ月で最大限スコアアップする学習方法は以下の2つです。

  • TOEICの模試を解きまくる
  • 語彙学習

TOEIC初心者におすすめのアプリ・参考書は次の5つです。

効率いいTOEICスコアアップには英語コーチングがおすすめ!

一人で英語学習を継続するのに不安がある方は英語コーチングがおすすめです。

英語コーチングとは、英語学習のプロである英語コーチが専属であなたの英語学習を徹底的にサポートするサービスです。
具体的には

  • 週次の面談
  • 毎日の学習進捗チェック
  • 学習計画の作成
  • 発音・英作文の添削
  • チャットでの質問対応

といったサポートを提供することで、TOEICのスコアアップに必要な時間を大幅に短縮することができます。

英会話教室やオンライン英会話はレッスン時間にのみ英会話の機会を提供しますが、英語コーチングは面談以外の時間にも毎日学習進捗の確認や課題の添削などのサポートを行っている点が最大の違いです。
学習の継続と効率的な学習の2つに重点を置くことで、効率的なTOEICスコアアップをサポートしてくれます。

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この記事を書いた人

現役の英語コーチ・講師が英語学習に関するお役立ち情報を発信中!
TOEIC985・英検1級保有

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