【2024年4月から期限は2年へ!】TOEICはいつまで有効?

表題の通り、2024年4月にTOEICの有効期限が2年間に設定されました
以下のように公式サイトで「スコアに有効期限はありますか?」という質問に対して公式の回答がなされています。

スコア自体はテスト受験時の英語能力を評価しています。英語力は時間の経過とともに向上または低下する可能性があります。
そのため、テスト開発元のETSはできるだけ最新のスコアを参照(利用)することを推奨しており、スコアの有効期限を2年と設定しています。

ただし、採用、出願などの目的でスコアを提出する場合、各機関、団体や学校が、その方針に基づいて2年を超えるスコアの提出を認めることについては特に規定していません。
各機関、団体や学校でスコアの有効期限を設定している場合がありますので事前に方針を必ずご確認ください。

TOEIC公式サイトより引用

まとめると「TOEICの有効期限は2年間にするけど、就活とか受験で2年以上前のスコアが認められる場合もあるよ」ということですね。

しかしネットで調べると「有効期限2年説は都市伝説!証明書の再発行の期間が2年間という勘違い!」という記事が見つかって不安になりますよね。

目次

TOEICは2024年4月から有効期限が設定された

TOEICに有効期限が設定されたのは2024年4月ですが、ネット上の「有効期限2年説は都市伝説」という記事が出されているのはそれよりも前に執筆された記事です。

以下のスクリーンショットはTOEIC公式サイトより引用したFAQページですが、赤枠の箇所を見るとたしかに2024年4月16日に「TOEICの有効期限は2年間とする」旨の見解が発表されています。

TOEIC公式がスコアの有効期限が2年間であることを発表したのが2024年4月であることを強調したスクリーンショット
Screenshot

2024年4月以前はTOEICにの有効期限に関して公式の見解は存在せず、ネットの古い記事にもあるようにスコア証明書の再発行の期間が2年間という話が「TOEICの有効期限は2年間である」という勘違いを生んでいました。

2年以上前のスコアは使えなくなるのか?

結論から言うと、2年以上前のTOEICスコアは2024年11月現在では問題なく使えるが今後徐々に価値が下がっていく、というのが私の考えです。

現時点でTOEICに有効期限を設けたことが広く認知されていない

2024年11月時点で、「2024年4月からTOEICに2年間の有効期限が設定された」ということを認知している人の数は多くありません。
実際ネット検索をすると、上位に表示される記事のほとんどが2024年4月以前の記事で、公式サイトを見に行かないと真偽が怪しいと感じてしまいます。

また、TOEICが大々的にニュースとして打ち出したわけではなく、2024年4月にいきなりFAQの中で「TOEICには2年間の有効期限があります」とぬるっと導入したという経緯があり多くの人がこの事実を知りません。

そのため、2024年11月時点では企業の採用担当者や各種出願を受け付ける担当者たちの間でも認知されていない、もしくは認知していても採用プロセスの規定の中に取り込む段階にないというのが実際のところだと言えるでしょう。

公式の見解でも明確な禁止規定は存在しない

もう一つ、今後しばらくは2年以上前のTOEICスコアが就職、転職、各種出願に使えると考えられる根拠がFAQの後半部分にあります。

スコア自体はテスト受験時の英語能力を評価しています。英語力は時間の経過とともに向上または低下する可能性があります。
そのため、テスト開発元のETSはできるだけ最新のスコアを参照(利用)することを推奨しており、スコアの有効期限を2年と設定しています。

ただし、採用、出願などの目的でスコアを提出する場合、各機関、団体や学校が、その方針に基づいて2年を超えるスコアの提出を認めることについては特に規定していません。
各機関、団体や学校でスコアの有効期限を設定している場合がありますので事前に方針を必ずご確認ください。

TOEIC公式サイトより引用(再掲)

ただし、採用、出願などの目的でスコアを提出する場合、各機関、団体や学校が、その方針に基づいて2年を超えるスコアの提出を認めることについては特に規定していません
各機関、団体や学校でスコアの有効期限を設定している場合がありますので事前に方針を必ずご確認ください。”

太字黄色下線部よると、スコアの有効期限2年間というのはあくまでTOEIC側の推奨であり、採用・出願に関しては企業や団体の方針に従うものと言えます。

つまり、企業や団体が認める限り2年以上前のTOEICスコア提出も受け付けられるということです。

今後、2年以内のTOEICスコア提出が求められる機会は増えていく

2024年11月時点では、導入から半年程度ということもあり採用や出願の場面で2年以内のTOEICのスコア提出を求められることは多くありませんが、今後有効期限の認知が広まれば徐々にスコア提出時の規定を設置する企業・団体も増えていくことが予想されます。

つまり、今は古いスコアでも通用するけれど徐々に「TOEICは2年以内のスコアを提出するもの」というように常識が変わっていくことが予想されます。

これからしばらくは「2年以上前のスコアでも認める」立場の企業と、「2年以上前のスコアでも認めない」立場の企業が混在し、徐々に「2年以上前のスコアは認めない」企業が増えてくることが予想されます。

今後採用試験や各種出願でTOEICスコアを使う予定がある場合は、必ず企業・団体のTOEICスコアに関する規定を確認しておきましょう。

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この記事を書いた人

現役の英語コーチ・講師が英語学習に関するお役立ち情報を発信中!
TOEIC985・英検1級保有

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