TOEICの適切な受験頻度は?毎月受けるメリット・デメリットも!

  • TOEICの開催頻度は?
  • TOEICを受ける理想の頻度は?
  • TOEICを毎月受けるメリットは?
  • TOEICを毎月受けるデメリットは?
目次

TOEICの開催頻度は?

2024年でTOEICは年間18回開催されています。毎月1〜2回開催されており、各回午前の部と午後の部に分かれています。

ただし、地域によっては開催しない回もありますので、下記公式HPから自分の地域で開催される回を確認しておきましょう。

https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide01/schedule/area.html

また、受験頻度に制限はなく毎回受けるということも可能です。一度受けたらしばらく受けることはできない、ということはないので、理論上は毎月連続で受けることもできます。

TOEICを受ける理想の頻度は?

株式会社Green Styleの2024年3月のアンケート調査によると、TOEICを受験する頻度としては1位が年間1回程度、2位が4年に1回以下、3位が2年に1回程度という結果になりました。

TOEICを受ける頻度アンケート調査結果を表す円グラフ
https://www.1-wens.com/

TOEICは様々な目的で受験する人が多いため、受験の頻度も人によってバラバラであることが分かります。
年間1回程度受ける人が一番多いという結果になりましたが、自分がどのくらいの頻度でTOEICを受けるべきか、は人によって変わります。

ここからは回数別にTOEICを受ける適切な頻度について解説していきます。

毎月受験するのがおすすめな人

毎月受験するのがおすすめな人は、すぐにでもTOEICスコアの提出が必要な人です。
具体的には以下のような状況の方はできるだけ高い頻度でTOEICを受けることをおすすめします。

  • 就職活動開始目前の大学生
  • 転職、昇格試験まで時間がない社会人

英語力そのものを向上させるにはある程度の期間がかかりますが、TOEICのような資格試験は試験慣れや会場慣れ、各回の問題との相性などで得点が上下する余地が大いにあります。
例えばTOEICスコアが500点の方でも、1ヶ月後に受験した結果550点や600点にスコアが変動することはよくあります。
実際に英語力が伸びているというよりも、TOEICに対する慣れや問題との相性がいい、という理由でスコアが動いていることが大半ですが、急ぎでスコアが必要な場合は数を打つことで現状で最大限のスコアを叩き出せる可能性もあります。

4ヶ月に一回程度の受験がおすすめな人

4ヶ月に一回程度の受験がおすすめな人は、英語力の成長を確認するためのテストと位置づけている人です。
具体的には以下に当てはまる方は4ヶ月に一回程度の受験が適切です。

  • すぐにスコア提出は必要ないが、ゆくゆくはハイスコアを目指したい人
  • 英語力が伸びているかどうかを定期的に確認したい人

TOEICは語彙、英文法、リーディング、リスニングといったインプットの能力を数値化できる試験です。
特に差し迫ったスコア提出がない場合、定期的にTOEICを受けることで自分の英語力が順調に伸びているかを確認することができます。

また、4ヶ月程度という期間には明確なスコアの伸びを感じるのに必要な学習期間であるという意味があります。
以下は現状のスコアから目標のスコアに到達するための学習時間の目安を一覧表にしたものです。
例えば現状のスコアが250点の人は、350点に到達するためには200時間の学習時間が必要ということになります。
一日2時間勉強している場合、100日程度、つまり3〜4ヶ月程度の期間が目安になります。
逆にこれ以上高い頻度で受験しても100点単位でのスコア上昇は見込めないため、あまり数値は参考にならない可能性があります。

Oxford University Press『A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』P.6

もし一日の学習時間がもっと長い、短い場合は頻度を高低させて上の一覧表で100点程度スコア上昇が目指せる期間を空けて受験することをおすすめします。

年一回程度の受験がおすすめな人

差し迫ったTOEIC受験の必要性がない場合、年一回程度のTOEIC受験でも十分であることもあります。
具体的には以下に当てはまる方は年に一度受験するのでも十分だと言えます。

  • すでに必要なスコアを取得している人
  • 一日の学習時間が1時間未満の人

TOEICですでに必要なスコアを取得している方は年1回TOEICを受験することで、①インプットの健康診断②突然のスコア提出への準備、ができます。
まず、TOEICは語彙・文法・リーディング・リスニングの能力を測るのに優れた試験であり、年に一度受けることで自分の実力が衰えていないかをチェックする、健康診断のような役割を果たすことができます。
次に、TOEICのスコア自体には有効期間はありませんが、転職などの要件で「2年以内に取得したTOEICスコアを提出」などがあります。年に一度スコアを更新しておくことで、突然のスコア提出にも対応できます。

一日の学習時間が1時間未満の人は、明確なスコア上昇までにかかる期間が長いため1年に一度の頻度での受験で十分です。
例えば、現在のスコアが250点の場合、350点に到達するには200時間程度の学習が必要とされています。1日の学習時間が30分とすると、スコアを100伸ばすのに1年くらいの期間がかかります。
これ以上の頻度で受験しても明確なスコア向上を実感しづらいため、一日の学習時間が短い場合は年一回程度の受験でいいでしょう。

TOEICを毎月受けるメリットは?

  1. TOEIC受験に慣れることができる
  2. 学習状況を細かく把握できる
  3. 毎月の目標ができる
  4. 相性のいい問題に当たりやすくなる

TOEIC受験に慣れることができる

毎月TOEICを受けることで、早い段階で試験に慣れることができます。
自宅で問題集を解いたり、細切れでアプリ上でTOEIC対策したりするのと、実際に会場に足を運んで受験をするのとでは大きく環境が異なります。
実際私も過去に自宅でイヤホンしながら解いた模試ではスコアが900を超えていたのに、本番では雰囲気や環境の違いに焦ってしまい、800点に届かなかった思い出があります。

自宅でTOEICの問題を解く場合と、会場でTOEICを受けるときに感じる具体的な違いには以下のようなものがあります。

  • 試験問題の時間配分
  • リスニングでの先読み
  • リーディングでの集中力維持
  • 細切れと通しで解く違い
  • 鉛筆でのマーク
  • 会場の雰囲気
  • 緊張感の中での試験
  • リスニングの音源の遠さ(イヤホンでなく、スピーカーからの音源)

毎月TOEICを受験することで早い段階で会場でTOEICを受験することに慣れて安定して実力を発揮できるようになるでしょう。

学習状況を細かく把握できる

毎月TOEICを受験することで、日々の学習の成果を逐一確認し、結果を見て学習方法の改善を普段の学習に即座に反映させやすくなります。

例えば、TOEICで語彙・文法問題が取れていないことが分かれば、まずは語彙・文法学習を重点的に行うことが必要だと分かります。
翌月に受験したTOEICの試験で語彙・文法問題のスコアが向上していれば、日々の学習が正しく進められていることが分かります。
反対に、重点を置いた語彙・文法学習で結果が出ていなければ、取り組み方や時間のかけ方を工夫する必要があるということが分かります。

このようにTOEICを毎月受けることで、早い段階で学習の軌道修正を行うことができ、結果的に効率的にスコアアップを目指すことができるでしょう。

毎月の目標ができる

特に社会人の独学の場合、学習の目標やモチベーションを失いやすいという特徴があります。
半年先、1年後の目標はあまりにも遠すぎて、日々の学習のモチベーションに繋がりづらいということがあります。
しかし、TOEICを毎月申し込むことで、半強制的に学習の目標ができ試験に向けて努力を継続しやすくなります。

中学・高校時代を思い出すと、面倒くさいと思いつつも年に何回も定期テストや小テストがあることで、なんだかんだ学習を継続できた、という方も多いのではないでしょうか。
社会人になって毎月、TOEICを受けなくてはいけない、というのは負担に感じるかもしれませんが、強制力がない社会人の学習だからこそ高頻度でテストがあるおかげで学習を継続させやすくなります。

相性のいい問題に当たりやすくなる

TOEICの試験形式は毎回一緒ですが、なんとなく見知ったテーマの文章が多い、語彙・文法問題が自分の見たことある問題に似ていた、など相性のいい問題というのは一定数存在します。
TOEICを毎月受けるということは、それだけ試験の回数も重ねるわけですから、当然相性のいい受験回というのに出会いやすくなります。
特に直近でTOEICのスコアアップを実現したい場合、実力以上に相性のいい受験回と出会うことが一番の近い道になります。

TOEICを毎月受けるデメリットは?

  1. 受験料が高額になる
  2. 細かなスコア変動に一喜一憂する
  3. 本質的な勉強に時間を割けなくなる
  4. 休みが潰れる

TOEICの適切な受験頻度についてのまとめ

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この記事を書いた人

現役の英語コーチ・講師が英語学習に関するお役立ち情報を発信中!
TOEIC985・英検1級保有

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