【TOEICリーディングパート】解く順番よりも大事なことは〇〇

TOEICのリーディングパートは75分で100問を解く、非常に時間制限が厳しい試験でほとんどの受験者が「最後まで解き終わらない!」と悩みを抱えています。
しかし、リーディングのPart5, 6, 7を解く順番には特に制限はないので、もしおすすめの解く順番があれば知っておきたいですよね。

この記事ではTOEICリーディングパートの解く順番について以下の疑問に答えていきます。

  • TOEICリーディングの時間配分は?
  • TOEICリーディングパートおすすめの解く順番は?
  • 解く順番よりも解ける問題に時間を使う
目次

TOEICリーディングの時間配分は?

まずTOEICのリーディングパート別の時間配分の目安は以下のようになります。

Part5Part6Part7
問題数30問16問54問
分野語彙・文法短文穴埋め長文読解
目安の解答時間10分8分57分

まずPart5は以下のような語彙・文法の穴埋めで、30問を10分で解き切るためには一問あたり20秒で解き続ける必要があります。

TOEICPart5のサンプル問題スクショ
TOEIC公式より引用

次にPart6は長文穴埋めで、一つの長文につき4つの穴埋めが必要となります。こちらも8分以内に解くためには一つの長文にかけられるのは2分と非常に短い時間となります。

TOEICPart6のサンプル問題スクショ
TOEIC公式より引用

最後にPart7は長文読解パートとなっており、非常に多くの英文を読んで迅速に設問に答えていく必要があります。
特にトリプルパッセージと言って、後半で出題される3つの文書を読んで複数箇所を参照しながらの解答が求められるところで時間内に終わらない人が続出しています。

TOEICPart7のサンプル問題スクショ
TOEIC公式より引用

TOEICリーディングパートおすすめの解く順番は?

おすすめの解答順序は「順番通りに解く」です。
「え?特別な解く順番があるんじゃないの?」と思った方もいるかも知れませんが、特にありません。

順番通りに解くメリット

  1. マークミスをしにくくなる
  2. リズムが出やすい
  3. 解ける問題を先に片付けることができる

順番通りに解くことでマークミスを防ぎやすくなります。
順番をずらすと、マークシートを空けて解くことになり、段ズレが起こりやすくなります。
一問間違えるとドミノ式に解答欄がずれるので注意が必要です。

次に順番に解くことで、徐々に問題の文章量が増えてリズムが出やすくなります。
Part5は文法問題、Part6は短めの長文、Part7は短めの長文から段々と文章量が増えていきます。
リーディングパートが始まってすぐの段階で、まずは文章量の少ないPart5を解き、そこから徐々に長い文章パートに入っていくことで徐々にエンジンをかけていくことができます

また、Part5, 6は比較的解答時間のブレが少ないパートなので先に目安の時間内で2つのパートを片付けることで、毎回の解答数が安定してスコアが取りやすくなります
Part7は長文読解パートで問題数も多く、当日の調子や問題とのめぐり合わせで解答時間に影響が出やすいです。
そのため、Part7に最初に取り掛かって思ったよりも時間がかかってしまうと、短時間で解けるPart5, 6を解かずに試験時間が終わってしまうおそれがあります。

順番通りに解くデメリット

  • 集中力が切れる後半に重い長文を読むことになる

TOEICのPart7は後半になるにつれて文章量が多くなり、順番通りに解くと集中力が切れてきた頃にトリプルパッセージ問題という負担の大きい問題に取り組むことになります。
Part7から読む、Part7の後半から読む、という戦略が取られるのはこういった負担の大きい問題を集中力が残っているうちに解きたい、という考えが背景にあります。

ただし、これはあくまで「リーディングパートのすべての問題が時間内に解き終わる」という上級者向けのテクニックです。
どうしても後半に負担の大きい長文読解を残したくない、という場合以外はおすすめしません。

解く順番よりも解ける問題に時間を使う

リーディングパートはPart5, 6, 7と順番通りに解くのがおすすめだと紹介しました。
しかし、TOEICリーディングパートのリーディングパートで大切なのは解く順番よりも「解ける問題に時間を使う」ことです。

そもそもTOEICのリーディングパートは解き終わらないもの

TOEICのリーディングパートはそもそも950点くらいの実力の人がやっとすべての問題に解答できるというスピード感が求められます。
TOEIC850点でも順番通りに進めると、最後の設問まで解き終わらなかったという話はよく聞きます。
つまり、TOEIC950以下の人は後半の問題が解き残ってしまうということです。

TOEICで塗り絵(わからない問題を適当にマークする)をした問題の数とスコアの関係の目安は以下のようになります。
*あくまで拾い読みなどをせずに進めていった場合の塗り絵の数と予想スコアです。

  • 塗り絵0問→950点以上
  • 塗り絵5問→900点
  • 塗り絵10問→800点代後半
  • 塗り絵15問→800点
  • 塗り絵20問→750点
  • 塗り絵25問→700点
  • 塗り絵30問→650点
  • 塗り絵35問→600点
  • 塗り絵40問→550点

これを見ると、TOEIC800点を目指す場合、15問までは塗り絵をしてもいいわけです。

Part7後半にも簡単な問題は潜んでいる

実はTOEICはPart5が簡単で、Part7の後半に行くほど設問が難しいというわけではありません。
Part5でも後半の問題は難しいですし、Part6の中には捨ててもいい問題があります。反対にPart7の後半でも比較的解きやすい設問はあります。
そのため、順番通りに解いて「最後の20問が解き残った」というのはもったいないわけです。

正しい取り組み方は各Partの難しい問題を塗り絵して、自分が解ける問題に時間をかけて最後まで解き進めるということです。

TOEICは比較的簡単な問題から、満点ホルダーも唸る難問まで幅広いレベルの問題が出題されます。
950点以上を目指す人以外は、解けない問題に時間を割いて自分が解けるはずの問題に手が回らない、ということがないようにしましょう。

テクニック論ではなく、解けない問題は飛ばして、自分が解けそうな問題に時間を割くことで自分の今の英語力で精一杯のスコアを出すことができるでしょう。

時間配分を守って解ける問題だけを解く

TOEICの塗り絵でもったいないのは、Part7後半の20問がまるまる残っている、というようなパターンです。
同じ塗り絵をするにしても、難度が高い・時間がかかりそうな問題を飛ばすのと、順番に解き進めて最後の問題が余ってしまうのとではスコアは変わってきます

下の表はリーディング各パートの問題数と出題分野、目安の解答時間を一覧にしたものです。

Part5Part6Part7
問題数30問16問54問
分野語彙・文法短文穴埋め長文読解
目安の解答時間10分8分57分

まずPart5は以下のような語彙・文法の穴埋めで、30問を10分で解き切るためには一問あたり20秒で解き続ける必要があります。

TOEICPart5のサンプル問題スクショ
TOEIC公式より引用

次にPart6は長文穴埋めで、一つの長文につき4つの穴埋めが必要となります。こちらも8分以内に解くためには一つの長文にかけられるのは2分と非常に短い時間となります。

TOEICPart6のサンプル問題スクショ
TOEIC公式より引用

最後にPart7は長文読解パートとなっており、非常に多くの英文を読んで迅速に設問に答えていく必要があります。
特にトリプルパッセージと言って、後半で出題される3つの文書を読んで複数箇所を参照しながらの解答が求められるところで時間内に終わらない人が続出しています。

TOEICPart7のサンプル問題スクショ
TOEIC公式より引用

普通に頭からすべての問題を解こうとすると、時間内に解き終わるのはTOEIC950オーバーの人くらいでしょう。
それ以下のスコアの人は普通に解いても終わらないので、解き始めてから難しい問題を飛ばしながら最後の文章問題も解ける問題を拾っていくようにしましょう。

例えば文法問題を10分で解くためにはすでに紹介したような「塗り絵にすべき問題」は解かずにすぐに解ける問題だけを解くことで解答時間を10分以内に収めましょう。
言い換えれば「10分以内で解答が終わるように塗り絵をしていく」となります。

この時間配分ルールを守って、

  • Part5は10分で解答が終わるように塗り絵をしていく
  • Part6は8分で解答が終わるように塗り絵をしていく
  • Part7は残り時間で最後の大問まで解答が進められるように塗り絵をしていく

というようにすることで、「最後の20問がまとめて解き終わらない」という状態から、「ところどころわからない箇所は塗り絵して、解ける問題はすべて解いた」という状態に持ってくることができます。

各パートの塗り絵の数を決めておく

こちらの塗り絵した問題数とスコアの関係(再掲)から、目標のスコアに対して何問くらいは塗り絵できるのかを確認しておきましょう。

  • 塗り絵0問→950点以上
  • 塗り絵5問→900点
  • 塗り絵10問→800点代後半
  • 塗り絵15問→800点
  • 塗り絵20問→750点
  • 塗り絵25問→700点
  • 塗り絵30問→650点
  • 塗り絵35問→600点
  • 塗り絵40問→550点

例えば800点が目標なら、塗り絵は15問までOKで、その代わりに解いた問題は正答率が9割になるのを意識していくといいでしょう。

そのうえで、以下のように各パートで何問くらい塗り絵していいか、というマイルールを決めておきましょう

  • Part5は3問まで塗り絵して10分で解答する
  • Part6は4問まで塗り絵して8分で解答する
  • Part7は8問まで塗り絵して57分で解答する

このようにしておくと、解けない問題が来ても「Part5は3問まで塗り絵できるからここは飛ばして解ける問題を解こう」とポジティブなマインドで精神的余裕を持って解ける問題に向き合うことができるでしょう。

各パートで塗り絵すべき難しい問題は以下の記事で解説しています。

TOEICリーディングパート解く順番のおすすめについてまとめ

この記事では以下の疑問に答えてきました。

  • TOEICリーディングの時間配分は?
  • TOEICリーディングパートおすすめの解く順番は?
  • 解く順番よりも解ける問題に時間を使う

TOEICリーディングの時間配分は以下のようになります。

Part5Part6Part7
問題数30問16問54問
分野語彙・文法短文穴埋め長文読解
目安の解答時間10分8分57分

TOEICリーディングパートおすすめの解く順番は「順番通りに解く」です。

その際にはただ順番通りに解くのではなく、各パートの難問を飛ばしながら自分が解ける問題に時間を使うことが大切です。
そして目指すスコアに応じて塗り絵してもいい数が決まっているので、各パートで塗り絵してもいい問題数をマイルールとして設定して、難しい問題を飛ばしながら最後まで解き進めましょう

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この記事を書いた人

現役の英語コーチ・講師が英語学習に関するお役立ち情報を発信中!
TOEIC985・英検1級保有

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