TOEIC０点はありえない！最低は１０点になるのはなぜ？
TOEICは英語のリスニング・リーディング能力をスコア化する試験ですが、「全部不正解なら０点もありえるってこと？」という疑問を持つ方もいるのではないでしょうか？
この記事では以下の疑問に答えていきます。
- TOEIC０点はありえる？
- TOEICスコアのレベル感ってどれくらい？
- TOEIC０点からスコアを上げるにはどうしたらいい？
TOEIC０点はありえる？
結論から言うと、TOEICで０点を取ることはありえません。TOEICはリスニング・リーディングの最低点が各５点のため、合計点数の最低点は10点になります。
なお、リスニング・リーディングはそれぞれ495点満点で、合計スコアの最高点は990点となるため、全問正解しても1000点になることはありません。
よってTOEICのスコアは10〜990点で表されることになります。
TOEICは一問あたり何点？
TOEICは一問あたりの配点は決まっておらず、95問正解だから〇〇点というのを正確に導き出すことはできません。
リスニング100問、リーディング100問の200問で合計990点ですから、単純計算すると一問5点くらいと思えますが必ずしもそうはなりません。
これはTOEICのスコアが純粋な正答数ではなく、統計処理が加えられた上で算出されるためですが、具体的にどういった処理がされているのかは公開されていません。
試験ごとの難易度や設問ごとの正答率などを標準化するための措置で、各回のスコアの安定を図っているのです。
ただし、TOEICを開発するETSという団体が発行しているTOEICの公式問題集には、以下のように正答数ごとにスコアの範囲を推定で換算できる表が付属しています。
例えば、リスニングの正答数が100問中77問だったら345〜420点、リーディングの正答数が100問中92問だったら425〜490点であると推定できます。
これを見ると全問正解しなくても満点のスコアで出たり、逆に一問も正解しなくても10点を下回ることがないことが分かります。
| Listening Section | Scaled Score Range | Reading Section | Scaled Score Range |
|---|---|---|---|
| 96-100 | 475-495 | 96-100 | 460-495 |
| 91-95 | 435-495 | 91-95 | 425-490 |
| 86-90 | 405-475 | 86-90 | 395-465 |
| 81-85 | 370-450 | 81-85 | 370-440 |
| 76-80 | 345-420 | 76-80 | 335-415 |
| 71-75 | 320-390 | 71-75 | 310-390 |
| 66-70 | 290-360 | 66-70 | 280-365 |
| 61-65 | 265-335 | 61-65 | 250-335 |
| 56-60 | 235-310 | 56-60 | 220-305 |
| 51-55 | 210-280 | 51-55 | 195-270 |
| 46-50 | 180-255 | 46-50 | 165-240 |
| 41-45 | 155-230 | 41-45 | 140-215 |
| 36-40 | 125-205 | 36-40 | 115-180 |
| 31-35 | 105-175 | 31-35 | 95-145 |
| 26-30 | 85-145 | 26-30 | 75-120 |
| 21-25 | 60-115 | 21-25 | 60-95 |
| 16-20 | 30-90 | 16-20 | 45-75 |
| 11-15 | 5-70 | 11-15 | 30-55 |
| 6-10 | 5-60 | 6-10 | 10-40 |
| 1-5 | 5-50 | 1-5 | 5-30 |
| 0 | 5-35 | 0 | 5-15 |
ちなみにTOEICは全問マークシートで選択肢からの解答になるので、適当に書いてもある程度のスコアを取得することは不可能ではありません。
TOEICのスコアは5点刻みで算出される
TOEICのスコアはリスニング・リーディングともに5点刻みで算出されるため、スコアは600点、555点など5で割り切れる数になります。
872点、などのようなスコアは存在しませんが、平均点などを出した場合には目にすることもあるでしょう。
TOEICスコアのレベル感ってどれくらい？
TOEICのスコアは5点刻みの990点満点という話をしましたが、各スコアのレベル感を知って現状の確認や目標設定に役立てましょう。
まずTOEICを運営するIIBCによると、TOEICのスコア別のレベル感と企業が期待するスコア、コミュニケーションは以下のようになります。
スコアが10〜215点はEランク、220〜465点はDランク、470〜725点はCランク、730〜855点はBランク、860〜990点はAランクとなり、海外部門の社員には570~810点のスコアを期待する企業が多いということです。
また2023年度実施回の平均スコアは612点となっており、スコアの分布は以下のようになっています。
また、以下の図を見ると実際に多くの企業がTOEICのスコアを採用・昇進の基準に持っていることが分かります。
レベル感としては平均スコアの600点からは履歴書に書けると言われています。
そして730点からはBランク、860点からはAランクとして高いレベルの英語力を持つ証明になるでしょう。
０からスコアを上げるにはどうしたらいい？
TOEICの最低点は10点ですが、０からスコアを伸ばしていくためには何が必要なのでしょうか？
まず学習の準備として以下のTODOをこなすといいでしょう。
- 〜マインド編〜
- TOEICの基礎知識を得る
- スコア別のレベル感を知る
- 目標のスコアを決める
- 直近のTOEICに申し込む
- 公式問題集を解いてみる
- 1日の学習時間を決める
- 机に座れる時間、電車で取れる時間などを確認する
- 学習計画を作る
いきなり学習をすると多くの人が途中で挫折します。きちんと敵を知り、スコアアップまでのロードマップを立てたうえで学習をスタートしましょう。
次に実践編では実際に英語学習をスタートしますが、英語学習は順番が非常に大切です。まずは以下の項目をマスターすることで効率よくスコアアップを実現できるでしょう。
- 〜実践編〜
- 発音知識
- 語彙
- 中学文法
- 中学英文の音読
これらTODOの具体的な進め方は以下の記事で詳しく解説しています。
０からのTOEIC受験には英語コーチングがおすすめ
０からのTOEIC受験には英語コーチングがおすすめです。
英語コーチングとは、英語学習のプロである英語コーチが専属であなたの英語学習を徹底的にサポートするサービスです。
具体的には
- 週次の面談
- 毎日の学習進捗チェック
- 学習計画の作成
- 発音・英作文の添削
- チャットでの質問対応
といったサポートを提供することで、TOEICのスコアアップにかかる時間を1/2~1/3にまで短縮することができます。
英語教室はレッスン時間にのみ学習の機会を提供しますが、英語コーチングは面談以外の時間にも毎日学習進捗の確認や課題の添削などのサポートを行っている点が最大の違いです。
学習の継続と効率的な学習の２つに重点を置くことで、０からのTOEIC学習をサポートしてくれます。
英語コーチングについて、以下の記事で詳しく解説しています。
コメント