TOEICを200点アップさせるのに必要な時間・学習とは?
TOEICを200点アップさせることで就職・転職・昇進などあらゆる場面で現在よりはるかに高い英語力をアピールすることができるようになります。
「現状からTOEICスコアを200アップさせるにはどれくらいかかるの?」「どんな勉強をすれば200点アップできる?」という方に向けてこの記事では以下の疑問を解決していきます。
- TOEIC200点アップに必要な勉強時間は?
- TOEIC200点アップするための勉強法は?
- TOEIC200点アップを短期間で実現するためのポイントは?
TOEIC200点アップに必要な勉強時間は?
TOEICスコアを200点上げるのには、425〜600時間程度かかることが想定されます。
以下の表はスコア別にTOEICスコアを上げるのに必要な時間を調査した資料の結果です。
→目標のスコア ↓現状のスコア | 350点 | 450点 | 550点 | 650点 | 750点 | 850点 | 950点 |
250点 | 200 | 425h | 700 | 950 | 1150 | 1450 | 1750 |
350点 | – | 225 | 450h | 700 | 950 | 1225 | 1550 |
450点 | – | – | 225 | 450h | 700 | 975 | 1300 |
550点 | – | – | – | 225 | 450h | 725 | 1050 |
650点 | – | – | – | – | 225 | 500h | 825 |
750点 | – | – | – | – | – | 275 | 600h |
850点 | – | – | – | – | – | – | 325 |
黄色くしている箇所が、それぞれのスコアから200点上げるのに必要な時間を表しています。リストにしてみると以下のようになります。
- TOEICスコア250から450点へ上げるのに必要な学習時間は425時間
- TOEICスコア350から550点へ上げるのに必要な学習時間は450時間
- TOEICスコア450から650点へ上げるのに必要な学習時間は450時間
- TOEICスコア550から750点へ上げるのに必要な学習時間は450時間
- TOEICスコア650から850点へ上げるのに必要な学習時間は500時間
- TOEICスコア750から950点へ上げるのに必要な学習時間は600時間
スコアが高くなるほどに難度の高い問題に正答する必要が出てくるため、スコアを200点伸ばすのに必要な学習時間が長くなっていることが分かります。
これらはあくまで目安であり、実際にスコアを200上げるのにかかる時間は個人差が大きく出るところです。
それでも、自分の取れる学習時間とスコアアップに必要な時間を知っておくことで目標を立てやすくなります。
TOEICスコア250から450点へ上げるのに必要な学習期間
TOEICスコア250から450点へ上げるのに必要な学習時間の目安は425時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 200点上げるのにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 1年2ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 9.5ヶ月 |
2時間(週14時間) | 7ヶ月 |
3時間(週21時間) | 5ヶ月 |
TOEICスコアが250点の場合は中学英語の基礎からしっかりと積み上げることが必要です。
まずは中学レベルの英単語と中学英文法の学習を中心に時間をかけるといいでしょう。
中学レベルの単語と文法をマスターしたらそれを使って読み・聞きのトレーニングを行います。
そのころにはTOEICは350点は取れるようになっているでしょうから、また高校英単語と文法を学習し同じ流れで高校英語の読み・聞きのトレーニングを行って450点を目指しましょう。
TOEICスコア350から550点へ上げるのに必要な学習時間は450時間
TOEICスコア350から550点へ上げるのに必要な学習時間の目安は450時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 200点上げるのにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 1年3ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 10ヶ月 |
2時間(週14時間) | 8ヶ月 |
3時間(週21時間) | 5ヶ月 |
TOEICスコアが350点の場合は中学英語の読み・聞きトレーニングで英語のインプット処理能力を鍛えるといいでしょう。
中学語彙・文法に不安があればまずはそちらから復習するのがおすすめです。
その後は高校英単語と文法を学習し、読み・聞きのトレーニングを行って550点を目指しましょう。
TOEICスコア450から650点へ上げるのに必要な学習時間は450時間
TOEICスコア450から650点へ上げるのに必要な学習時間の目安は450時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 200点上げるのにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 1年3ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 10ヶ月 |
2時間(週14時間) | 8ヶ月 |
3時間(週21時間) | 5ヶ月 |
TOEICスコアが450点の場合は、高校英語の基礎学習が必要です。
高校レベルの語彙+αの6000語と高校レベルの英文法の参考書を仕上げるのが最優先になります。
その後は高校英語の読み・聞きのトレーニングを行って650点を目指しましょう。
TOEICスコア550から750点へ上げるのに必要な学習時間は450時間
TOEICスコア550から750点へ上げるのに必要な学習時間の目安は450時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 200点上げるのにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 1年3ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 10ヶ月 |
2時間(週14時間) | 8ヶ月 |
3時間(週21時間) | 5ヶ月 |
TOEICスコアが550点の場合は高校英語の読み・聞きトレーニングで英語のインプット処理能力を鍛えるといいでしょう。
高校語彙・文法に不安があればまずはそちらから復習するのがおすすめです。
語彙は7000語覚えつつ、徐々にTOEICレベルの英文を精読したり、シャドーイングのレベルも上げていくといいでしょう。
TOEICスコア650から850点へ上げるのに必要な学習時間は500時間
TOEICスコア650から850点へ上げるのに必要な学習時間の目安は500時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 200点上げるのにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 1年5ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 11ヶ月 |
2時間(週14時間) | 8.5ヶ月 |
3時間(週21時間) | 5.5ヶ月 |
TOEICスコアが650点の場合は高校英語を超えたレベルのリーディング・リスニングをたくさん実施するといいでしょう。
語彙は8000語を目指しつつ、TOEICの模試を使って英文のリーディング・リスニングを行っていくのがおすすめです。
TOEICスコア750から950点へ上げるのに必要な学習時間は600時間
TOEICスコア750から950点へ上げるのに必要な学習時間の目安は600時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 200点上げるのにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 1年8ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 1年1ヶ月 |
2時間(週14時間) | 10ヶ月 |
3時間(週21時間) | 6.5ヶ月 |
TOEICスコアが750点の場合は、TOEICの模試を復習することでリーディングとリスニングの力を伸ばしていきましょう。
TOEIC950に向けて語彙は9000語、あとはとにかくTOEIC模試を解いて復習の流れをひたすら繰り返しましょう。
TOEIC200点アップするための勉強法は?
TOEIC200点アップするための勉強法は以下の5つです。
- 語彙を2000増やす
- 文法を固める
- 本番環境で模試を解く
- シャドーイング
- Part7の精読
語彙を2000増やす
語学において意味が分かる単語の数は非常に重要であり、語学力=語彙力といっても過言ではありません。
TOEICも例に漏れず、意味がパッと出てくる英単語の数が増えればスコアも自然と伸びていきます。
TOEICでは目標スコアの10倍の語彙力が理想です。例えば650点が目標なら語彙力は6500程度を目指すと良いでしょう。
スコアを200伸ばしたい場合は、2000語知っている英単語の数が増えればスコアも比例して上昇するでしょう。
現在の語彙力を知りたい場合は、Test your English vocabularyというサイトで5分程度でチェックすることができます。
回答を終えると以下のように結果が表示されます。例えば以下の場合だと語彙力は10,436語あることになります。
意味が分かる英単語にチェックを入れていくだけで語彙力が簡単に測定できます。いろいろ試しましたがこちらのサイトは割と正確だと思います。
単語帳はレベル感に合ったものを選ぶのが大切です。すでに実施した語彙力テストの結果をもとに、自分のレベルに合った単語帳を一冊やり抜きましょう。
キクタンTOEIC(R) L&Rテストシリーズです。4冊出ていますので、語彙数に合わせてどれにするかを決めるのがいいでしょう。
- 語彙力が4000以下の人→SCORE500
- 語彙力が4000〜5000の人→SCORE500
- 語彙力が5000〜6000の人→SCORE800
- 語彙力が6000以上の人→SCORE990
kindle版とペーパーバック版があるので好きな方を選ぶといいでしょう。
アプリで学習したい場合はmikanがイチ推しです。
スマホでスキマ時間に学習したり、音声が自動で再生できたり、覚えている度で出題を変えられたり、自動で学習記録が付けられたりする点がおすすめです。
mikanの詳しい使い方は以下の記事で詳しく解説しています。
効率的に語彙力を伸ばすためには以下のような流れで単語学習を行うといいでしょう。
- 1日で終わらせる
- 範囲を区切らず、最初から最後まで通しで進める
- 音声もセットで覚える
- 1日最低300語に触れる
まずは意味がパッと出てこない英単語にチェックをつけましょう。ここでチェックが付かなかった=すでに意味を知っている英単語は最後まで触れなくてOKです。
チェックを付けた単語のみをTOEICまでひたすら勉強していくので、ここでは「仕分け」作業になります。
1000語以上あると思いますが、意味を覚えようとする必要はないので買ったその日に仕分けは済ませましょう。
仕分けが終わったら実際に英単語を覚えていきましょう。チェックが付いた単語だけを1から順に発音と和訳を読み上げていきましょう。
ただ単語帳を眺めるだけでなく、必ず音声もセットで自分でも発音したり和訳を口に出したりすることで効率的に覚えられます。
毎日違う単語に触れて、復習の感覚を空けるのがポイントです。脳は「忘れた頃に復習する」ことで効率的に記憶することができます。前日と同じ範囲を復習したり、1週間で同じ範囲の単語を復習したりするのは避けましょう。
英単語は1日300単語のように「広く浅く」勉強しましょう。1日50個などの「深く狭く」の学習はNGです。
文法を固める
現状のTOEICスコアが400以下の場合は中学英文法を、500以下の場合は高校英文法を学習することが最優先です。
英文法は英語の「ルール」であり、ルールを知らずにリーディング・リスニングの学習をしてもすぐにスコアは頭打ちになってしまうでしょう。
英文法はすべての学習の基礎になります。TOEICのPart5は語彙・文法問題ですが、それ以外のPartでも英文法を理解していないと学習の効率が下がってしまいます。
中学文法のおすすめ参考書は中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版です。
わかりやすい挿絵もあり、演習もセットになっているので一冊仕上げれば十分です。
高校文法のおすすめ参考書はMr.Evineの英文法ブリッジコース[中学修了→高校基礎]です。
中学レベルの復習と高校基礎レベルの学習が一冊で完成します。
文法を学習するときは以下のポイントを押さえましょう。
- わからない部分は動画を見る
- 問題を解く
- 完璧主義を捨てる
- 1つの参考書を3周する
- 早めに4技能の学習に進む
文法学習で分からないところは何度読んでもわからないことが多いので、理解度が高まる動画視聴がおすすめです。Youtubeで該当の文法事項の名前で検索すれば文法講義の動画が見つかるはずです。
文法を学ぶときは説明を読んだあとに問題を解きましょう。アウトプットしてみると理解度が低いところが分かったり、記憶に残りやすくなったりします。
文法事項は参考書の学習だけでは100%分からない部分があります。実際に英語を読んだり書いたりする中で分かることもあるので、この時点で100%理解する必要はありません。
分からない箇所に詰まって時間をかけすぎるのは得策ではありません。
文法の参考書はコロコロ変えず、これと決めた一冊を最低三周しましょう。周回を重ねることで次第に理解が深まるので、三周を目安に取り組みましょう。
また、一周したら参考書を変える人がいますが、記憶が定着しないうちに参考書を変えるとせっかく深まりかけた記憶がリセットされるのでおすすめしません。
本番環境で模試を解く
TOEICのスコアを効率的に200アップさせるためには試験に慣れることが必須です。
そのためにはできるだけ多くTOEICの問題を解いて形式に慣れることが必要です。目安としては、TOEICの模試を10回分解くといいでしょう。
TOEICは一回あたり120分という長丁場で高速の処理をするために、高い集中力が求められる試験です。
本番までになるべく通しで休みを挟まずに解く回数を稼ぐことで、時間配分や集中力のトレーニングになります。
10回も解けば、各パートでどんな問題が出るのか、時間配分はどうしたら良いのか、といった部分が分かってきて容量が掴めてくるはずです。
TOEICの模試を解く、復習する際は以下のポイントに注意しましょう。
- 解ける問題を解いていく
- 制限時間の中で解く
- 自分なりの解き方を確立する
- すべての問題を復習しようとしない
TOEICは900を超えるくらいになるまでは、すべての問題に腰を据えて解く時間はありません。英検などのグレード別試験と違って、TOEICは満点の人でも最低点の10点の人でも同じ問題を解きます。
ですから、普通に取り組んでも終わらないような問題数と制限時間が設定されています。
例えば、TOEIC700を目指す場合は普通に解いていったら、リーディングはPart7の前半くらいで制限時間を迎えてしまうでしょう。
分からない問題は飛ばしながら、解ける問題だけを解いていって最後の長文付近までたどり着けるように頑張りましょう。
またTOEICはリーディングパートの時間配分が大切です。日頃から意識していないと本番でペース配分がうまくいかなくなります。
普段からPart5は10分、Part6は8分、Part7は57分といったようにパート別に目標時間を設定しておいて制限時間を迎えたら次のパートに行ってしまうようにしましょう。
そうすると徐々にペース感が分かって来るはずです。
TOEICではリスニング、リーディング各パートの解き方のコツやテクニックがあります。絶対にこれ、というものはありませんが例えばPart3, 4の先読みやPart6,7の設問先読みなどそれぞれのパートの解き方を確立させておくことで安定したスコアを出すことができます。
最後に解き終わった後の復習のときには、すべての問題を復習するのは不可能に近いです。
問題を解くのにかかった2倍の時間をかけて復習するのが理想ですが、それだと900点以上でもない限り問題の1/4程度を復習して終わりになってしまうでしょう。
すべてを薄く復習するのではなく、自分の苦手とするパートに多めに時間を配分してすべての問題の中から数問ピックアップして復習するくらいでちょうどいいでしょう。
シャドーイング
TOEICのリスニング中でもPart3, 4は長めの英文を聞いて設問に解答していく難度の高いパートになります。
英文法の学習が済んでいる場合は、まとまった量の文章を聞き取る練習をしましょう。
具体的にはシャドーイングというトレーニングがおすすめです。
シャドーイングはその名の通り、聞こえてきた音を文字を見ないで影のように復唱して付いていくトレーニングです。
以下の動画はシャドーイングを実際に行っているところからスタートしています。
シャドーイングは聞こえてきた音声を自分でも発音することで、リスニングにおいて音声を正確に捉えることができるようになります。
シャドーイングは初見で7割程度意味が理解できるレベルの教材がおすすめです。
TOEIC400点以下のレベルの場合は、中学1年〜中学卒業レベルの英文を、TOEIC600〜700の場合は中学〜高校レベルの英文を、それ以上の方はTOEICの過去問を教材にするといいでしょう。
「英会話・ぜったい・音読」シリーズはレベル別になっていますので、初心者の方は入門編から仕上げていくといいでしょう。
シャドーイングは非常に奥が深く「初心者がむやみに手を出すと失敗する」と言われるトレーニングです。
詳しいやり方を以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
Part7の精読
文法学習がすでに終わっているTOEIC600以上の方は、Part7が解き終わらないという問題にぶつかることと思います。
TOEIC900までは普通に読み進めてもPart7は最後まで終わりませんが、スコアアップのためには少しでも多くの問題を解くことが重要になってきます。
Part7では、たくさんの英文を読解する必要がありますが、これを速く処理するためには地道にPart7の長文を精読していくしかありません。
解き終わったあとの英文を精読していくことで少しづつ英文が正確に読めるようになり、文法や英単語の知識が素早く引き出せるようになります。
「速読」という言葉がありますが、正確なリーディングなしに速く読むことはできません。
Part7の英文は文法、単語を調べながら腰を据えて精読することでしっかり力がついてきます。
TOEIC200点アップを短期間で実現するためのポイントは?
- スキマ時間を活用する
- TOEICの模試をたくさん解く
- テクニックを活用する
- 塗り絵する問題を決めておく
- 弱点を補う学習に特化する
- 英語コーチングを受講する
スキマ時間を活用する
社会人の場合、日常に隠れたスキマ時間を英語学習に活用することでTOEICスコアを100アップに近づくことができます。
仕事、家事、子育て、通勤、など社会人が机に座ってまとまった時間を英語学習のために確保するのはなかなか難しいですよね。
しかし、机に座れなくてもシャドーイングや英単語学習、アプリを使った学習ならスキマ時間でもパッと始めてパッと中断することができます。
日常の中に潜むスキマ時間は1日の生活を書き出してみると、意外と多く存在していることが分かります。
一度自分の1日の行動を書き出して、以下のようなスキマ時間がないかを確認してみましょう。
- 通勤の電車の中
- ホームで電車を待っている時間
- 歩いているときに耳が空いている時間
- 家事をしているときに耳が空いている時間
- トイレの時間
- スマホゲームやYouTubeに使っている時間
こういった時間をかき集めていくと、案外社会人でも1日1.5h以上の学習は十分可能であることが多いです。
私は社会人の方の英語学習を支援していますが、受講者の多くは平日机に向かえる時間よりも、スキマ時間を集めた時間のほうが多い傾向にあります。
ぜひ学習時間は「作る」ものと考えて、スキマ時間を活用していきましょう。
TOEICの模試をたくさん解く
効率的にTOEICスコアアップを達成するためには試験に慣れることが必須です。
そのためにはできるだけ多くTOEICの問題を解いて形式に慣れることが必要です。目安としては、TOEICの模試を10回分解くといいでしょう。
TOEICは一回あたり120分という長丁場で高速の処理をするために、高い集中力が求められる試験です。
本番までになるべく通しで休みを挟まずに解く回数を稼ぐことで、時間配分や集中力のトレーニングになります。
10回も解けば、各パートでどんな問題が出るのか、時間配分はどうしたら良いのか、といった部分が分かってきて容量が掴めてくるはずです。
TOEICの模試を解く、復習する際は以下のポイントに注意しましょう。
- 解ける問題を解いていく
- 制限時間の中で解く
- 自分なりの解き方を確立する
- すべての問題を復習しようとしない
TOEICは900を超えるくらいになるまでは、すべての問題に腰を据えて解く時間はありません。英検などのグレード別試験と違って、TOEICは満点の人でも最低点の10点の人でも同じ問題を解きます。
ですから、普通に取り組んでも終わらないような問題数と制限時間が設定されています。
例えば、TOEIC500を目指す場合は普通に解いていったら、リーディングはPart7の前半くらいで制限時間を迎えてしまうでしょう。
分からない問題は飛ばしながら、解ける問題だけを解いていって最後の長文付近までたどり着けるように頑張りましょう。
またTOEICはリーディングパートの時間配分が大切です。日頃から意識していないと本番でペース配分がうまくいかなくなります。
普段からPart5は10分、Part6は8分、Part7は57分といったようにパート別に目標時間を設定しておいて制限時間を迎えたら次のパートに行ってしまうようにしましょう。
そうすると徐々にペース感が分かって来るはずです。
TOEICではリスニング、リーディング各パートの解き方のコツやテクニックがあります。絶対にこれ、というものはありませんが例えばPart3, 4の先読みやPart6,7の設問先読みなどそれぞれのパートの解き方を確立させておくことで安定したスコアを出すことができます。
最後に解き終わった後の復習のときには、すべての問題を復習するのは不可能に近いです。
問題を解くのにかかった2倍の時間をかけて復習するのが理想ですが、それだと900点以上でもない限り問題の1/4程度を復習して終わりになってしまうでしょう。
すべてを薄く復習するのではなく、自分の苦手とするパートに多めに時間を配分してすべての問題の中から数問ピックアップして復習するくらいでちょうどいいでしょう。
テクニックを活用する
TOEIC本番で自分の実力をしっかり発揮して、少しでも高いスコアを取るためにはTOEICで使えるテクニックを活用するのがおすすめです。
200点アップするうえでは、そもそもの英語力を高める努力も大切ですが、試験当日に使えるようなテクニックを身につけておくことも大切です。
以下の記事ではTOEIC本番で使えるテクニックを12個厳選して紹介しています。ぜひ活用してください。
塗り絵する問題を決めておく
TOEICのリーディングは75分で100問の問題に解答していきますが、スコア950点以下の人は解き終わらない前提で作られているということを押さえましょう。
TOEICでは時間が間に合わずに答えられない問題の解答用紙のマーク欄を当てずっぽうで塗りつぶす行為を「塗り絵」と言います。
以下はリーディングパートで塗り絵にした問題数とTOEICのスコアの目安を表したものです。
- 塗り絵0問→950点以上
- 塗り絵5問→900点
- 塗り絵10問→800点代後半
- 塗り絵15問→800点
- 塗り絵20問→750点
- 塗り絵25問→700点
- 塗り絵30問→650点
- 塗り絵35問→600点
- 塗り絵40問→550点
これを見るとTOEIC500点を達成する場合でも、100問中40問は解かずに時間切れになることが分かります。
一見塗り絵は「すべての問題を解ききれないまずい状態」と思いがちですが、そんな事はありません。
TOEICではスコアに関係なく全員が同じ問題を解くため、問題ごとに「スコア950点以上の人が解くべき問題」「スコア700点以上の人が解くべき問題」「スコア400点以下の人でも解ける問題」というように問題にも難易度があります。
大切なのは自分の目指すスコアに応じて、解くべき問題を解き切る、そうでない問題は塗り絵をして飛ばしていくという心がけです。
頭からすべての問題を解き進めていくと、最後の方の問題にたどり着かないでしょうが、実はリーディングパートの後半にも比較的解きやすい問題が含まれています。
塗り絵をうまく活用することで、「後半の40問を丸々解き残してしまう」というもったいない状態を避けて、「途中分からないところを10問飛ばしながら解ける問題は最後まで解き進めた」という状態を作ることができます。
具体的にリーディングパートでどんな問題を塗り絵すべきなのかは以下の記事で詳しく解説しています。
弱点を補う学習に特化する
弱点を埋める学習をすることで、2ヶ月という短期間でも十分目に見えた結果が期待できます。
一番最初にTOEICの弱点をあぶり出すことで、2ヶ月間の学習の方向性を正しく設定できます。
弱点を把握するには「最初にいきなり模試を解いてみる」のがおすすめです。
この記事の後半で紹介する公式問題集や、市販の模試でTOEICの試験を通しで解いてみてください。
すると7つのパートのうち、どこが弱いのか、そもそもどこで時間が足りなくなるのか、といったことが良くわかります。
時間がない方はabceedの簡易テストでスコア予測診断をしてもいいでしょう。
「ある程度勉強してから模試を解きたい⋯」と思いがちですが、勉強を始める前に自分の学習状況を丸裸にすることで学習の方向性をバシッと決めることができます。
苦手なパートや足りない能力がわかったら、それに合わせた学習計画を作りましょう。
例えば、Part5の文法の正答率が5割を切っている、という場合は文法学習を優先するといいでしょう。
リスニングで長文のPart3, 4が聞こえない、というのであればシャドーイングが効果的でしょう。
このように自分の苦手に合わせた学習が2ヶ月間の学習効率を高めてくれます。
英語コーチングを受講する
一人で英語学習を継続するのに不安がある方は英語コーチングがおすすめです。
英語コーチングとは、英語学習のプロである英語コーチが専属であなたの英語学習を徹底的にサポートするサービスです。
具体的には
- 週次の面談
- 毎日の学習進捗チェック
- 学習計画の作成
- 発音・英作文の添削
- チャットでの質問対応
といったサポートを提供することで、TOEICスコアアップに必要な時間を1/2~1/3にまで短縮することができます。
英会話教室やオンライン英会話はレッスン時間にのみ英会話の機会を提供しますが、英語コーチングは面談以外の時間にも毎日学習進捗の確認や課題の添削などのサポートを行っている点が最大の違いです。
学習の継続と効率的な学習の2つに重点を置くことで、効率的なスコアアップをサポートしてくれます。
英語学習の悩みを無料でプロに相談
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TOEICを200点アップさせるのに必要な時間・学習まとめ
この記事ではTOEICを200点アップさせるのに必要な時間・学習について以下の疑問に答えてきました。
- TOEIC200点アップに必要な勉強時間は?
- TOEIC200点アップするための勉強法は?
- TOEIC200点アップを短期間で実現するためのポイントは?
TOEIC200点アップに必要な勉強時間は425〜600時間程度です。
- TOEICスコア250から450点へ上げるのに必要な学習時間は425時間
- TOEICスコア350から550点へ上げるのに必要な学習時間は450時間
- TOEICスコア450から650点へ上げるのに必要な学習時間は450時間
- TOEICスコア550から750点へ上げるのに必要な学習時間は450時間
- TOEICスコア650から850点へ上げるのに必要な学習時間は500時間
- TOEICスコア750から950点へ上げるのに必要な学習時間は600時間
TOEIC200点アップするための勉強法は以下のとおりです。
- 語彙を2000増やす
- 文法を固める
- 本番環境で模試を解く
- シャドーイング
- Part7の精読
TOEIC200点アップを短期間で実現するためのポイントは以下の6つです。
- スキマ時間を活用する
- TOEICの模試をたくさん解く
- テクニックを活用する
- 塗り絵する問題を決めておく
- 弱点を補う学習に特化する
- 英語コーチングを受講する
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