英語コーチングで使う教材は?市販の教材を使う理由とは?

「英語コーチングって何か特別な教材を使うの?」

これは英語コーチングについて聞いたことがある方なら抱く疑問かもしれません。

この記事では以下の疑問にお答えしていきます。

英語コーチングではどんな教材を使うの?
なぜ英語コーチングでは、市販教材を使うことが多いの?
英語コーチングの教材費はいくら?

Kai

現役の英語コーチが、実際に英語コーチングで使用している教材を紹介します!

目次

英語コーチングでは主に市販教材が使われる

英語コーチングの教材に関しては2つのパターンがあります。

  • 自社オリジナルの教材を使用する
  • 市販の教材を組み合わせる

現状、多くの英語コーチングサービスは市販の英語教材を組み合わせて受講者の学習カリキュラムを組むことが多いです。

英語コーチングは、塾などで行っているティーチングと違って学習自体は自習で進めるのが前提となっています。

そのため、カリキュラムの中枢を担う教材決定は英語コーチングの核ともいえるほど重要なプロセスです。

自分で教材を決定するのに比べて、英語コーチングは英語学習のプロが受講者の現状、目標、確保できる時間などを深堀りして最適な市販教材を決定してくれます。


一部の大手の英語コーチングでは、市販では購入できないオリジナルの教材を提供しています。

市販教材を用いる3つのメリット

「英語コーチングには、学習を効率化出来るオリジナルのすごい教材があるんじゃないの?」とガッカリした方もいるかもしれません。

市販教材を使用するメリットとは何なのでしょうか?

1.受講料が安くなる
2.受講者一人ひとりが最適な教材で学習することが出来る
3.コーチング期間が終わった後も、自分で教材を選ぶことが出来る
4.受講者がすでに持っている教材を活用できる
5.教材のプロが作成した教材を利用できる

市販教材を使うメリット①受講料が安くなる

市販教材を使うことで、コーチングの費用を抑えることが出来ます。

オリジナルの教材を使う場合、当然自社で教材を開発しなくてはなりません。

教材を開発・出版するまでには多大な労力がかかり、その費用はコーチングの料金に上乗せされることになります。

市販の教材を使うことで、教材の開発費がかからないため、受講者はコーチングを安く受講することが出来ます。

市販教材を使うメリット②受講者が個別最適な教材で学習出来る

どんなに素晴らしい教材でも、すべての人におすすめできるとは限りません

もちろん、これはオリジナルの教材に関しても同じことが言えます。


オリジナルの教材には、出版する数に限度があります。

それだけでは、一人ひとりにあった教材を提供するのは難しい部分があります。

受講者の細かい要望に応えるためには、市販の教材を組み合わせるのがベストだと言えます。

市販教材を使うメリット③コーチング終了後も、自分で教材を選べる

英語コーチングでは英語力以外にも、学習の習慣化や自走できる力といったメタ能力の養成も目指しています。

コーチング期間を通して、第二言語習得理論を背景に「どこが弱点なのか?」「克服するためにベストなのはどの教材なのか」というのを受講者が徐々に自分でも考えられるようになります。


仮にコーチング期間で使用したのが、オリジナルの教材だけだった場合、たくさんの教材から自分に合ったものを選ぶ過程、というものが省略されるため、受講者はコーチングの期間が終わると自分でイチから教材を選ぶ必要が出てきます。

市販の教材を使うことで、「なぜその教材を選ぶのか?」が分かるようになり、期間終了後も手に入る教材から自分で今日選びができるようになります。

市販教材を使うメリット④すでに持っている教材を活用できる

英語コーチングを受講される方の多くはすでに自分で教材を購入した経験がある人が多いです。

「購入したものの、イマイチ取り組み方が分からなかった」「自分のレベルに合っていなかった」といった理由のために、積ん読化してしまった教材をお持ちの方もいらっしゃいます。

もし、コーチが教材カリキュラムを組んでいく中で、必要な教材を持っている場合受講者がすでに持っている教材を活用できることもあります。

例えば、単語帳で語彙レベルが6,000語を目指す単語帳は、書籍によって力がつく・つかないという差異はありません。

受講者が該当するレベルの単語帳をすでに持っている場合、それを活用することが出来ます。

市販教材を使うメリット⑤教材のプロが作成した教材を利用できる

英語コーチは「英語学習のプロ」であり「教材作成のプロ」ではありません。

市販の教材を作成しているのは、一流の英語講師や教材作成者などのプロフェッショナルです。

さらに日々新しい英語教材が出版されていく中で、悪書は淘汰されていき、現在日本の書店には本当に豊富な英語教材がそろっています

他の言語の語学書コーナーを見れば一目瞭然ですが、英語学習の教材は群を抜いてバリエーションが豊かですから、これを使わない手はありません。

英語コーチングの教材費は、受講料と別に自己負担

費用面で注意したいのは、英語コーチングを受講する上では受講料だけ払えばいいわけではないということです。

実際には

  • 受講料
  • 入会金
  • 教材費

の3種類が費用に含まれます。

受講費、入会金以外にも別途教材費がかかります。

「受講費に含まれてると思ってたのに、、、」とならないように予算をつけておきましょう。

英語コーチングを提供している会社の中には、オリジナル教材を受講費の中に含めていたり、自社サービスのオンライン英会話が無料で使えたりすることもあるので、予算を考えるときは「教材費が含まれているか否か」を確認しておきましょう。

ちなみに購入・契約する教材は

  • 参考書
  • オンライン英会話
  • 有料アプリ

あたりです。

書籍は買い切りですが、オンライン英会話と有料アプリは月額課金なので、毎月教材費がかかります

目安としては、書籍費が5千円~1万円程度、月額課金の英会話に取り組む場合は8千円〜1.5万円程度かかります。

英語コーチングで実際に掛かる総額については以下の記事でまとめています。

英語コーチングで使われる教材

ここからは実際に英語コーチングで使用される教材の例を紹介します。

前述の通り、英語コーチングでは市販の教材を組み合わせることがほとんどです。

「こういう教材を使うのか」という具体的なイメージを持ってもらえると嬉しいです。

英語コーチングで使われる単語帳

単語帳は受講者の語彙レベルに合わせて、選定をします。

初級者の場合、基礎語彙と言われる5,000語を習得していない事が多いです。

以下の参考書は基礎語彙となる「4,000語レベル」の語彙習得を目指します。

よく「4,000語収録されているんですか?」と聞かれますが、あくまでレベルを表しているのみで、収録語彙数を表しているわけではありません。

受講者が教材を持っている場合は、以下のような受験参考書を活用することもあります。

こちらもレベルは5,000語程度ですが、いわゆる基礎語彙と言われる5,000語の段階までは、収録されている単語に大きな傾向の違いはありません

ですので、基礎語彙を目指す上では受講者の要望に合わせて単語帳を選定することが多いです。

コーチングでは単語帳の学習の方法を伝え、定着度をテストしながら活用していきます。

英語コーチングで使われる文法教材

文法は主に「中学レベル」「高校レベル」の2つのレベルに分けて、教材を選定します。

すべての受講者に必須ではありませんが、初級者の方で中学英文法に不安がある場合は以下の参考書を使ったりします。

初級者ではないものの、高校英文法に不安がある場合は簡単な高校英文法の参考書を使ってもらいます。

高校英文法は細かいところまで覚えようとするとキリがないので、最低限の基礎だけを抑えて4技能に移行します。

自習で進めていく中で、どうしても理解できない項目は面談でティーチングすることもあります。

1周目は深く理解できなくてもいいので、短期間で3周程度してしっかり復習できるようにします。

英語コーチングで使われるリーディング教材

リーディングはたくさんの素材がありますが目的に応じて教材を選定します。

例えば初級者の方で文法学習を終えたばかりの場合は「教科書系の素材」からスタートしていきます。

ある程度リーディングの経験がある方で「教科書っぽくないものを読みたい!」という方だと、Polyglotsというアプリをオススメしています。

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こちらは日々ニュースなどの最新記事が更新されており、学習者にとって優しい辞書機能や自動で読解スピードを測定してくれるツールなどが導入されています。

英語コーチングで使われるリスニング教材

リスニングにおいては、WPM=1分間あたりに読まれる語数によって教材を分けています。

初級の方にはWPMが100程度の音源から選定します。

条件はスクリプト=読まれている英語を文字に起こしたものが、きちんと備わっているものです。

反対にWPM150程度の英語をすでにシャドーイング出来るレベルであれば、好みによって教材を分けます。

アカデミックな内容が好きな方にはTEDなどが教材が豊富ですし、スクリプトも充実しているのでオススメです。

英語コーチングで使われるスピーキング教材

スピーキングの教材としては、基礎的な英会話からスタートする場合は瞬間英作文を使用することが多いです。

ある程度、基礎的な構文をインプットした後はオンライン英会話の受講をお願いすることが多いです。

費用も8,000円程度で抑えられ、遅い時間でも自宅などで受講できるため有効なサービスです。

英語コーチングで使われるライティング教材

ライティングの基本は「まず真似る」ことです。

試験対策を行う場合は、試験に沿った英文を写経したり、繰り返し音読することで自分でも同じ英文を書けるようにインプットを行います。

一方、英会話の練習のために英作文に取り組む場合は、自由に英作文を行ってもらいます。

私が提供しているSatelliteというサービスでは毎日添削を行っております。

その際は必ず、インプット教材の課題をセットにして学習します。

まとめ

この記事では、英語コーチングで使用する教材はどういったものなのか?について具体例を交えながら解説しました。

ご紹介したように、教材自体は誰でも手に入れられるものですが、大切なのは「取り組み方」「自分のレベルに合っているか」という点です。

この問題は英語学習のプロである英語コーチングを受講することで解決できます。

「あとは勉強するだけ」という状態を作れれば、多くの人が挫折せずに英語学習を継続することが出来ます。

ぜひご検討くださいね。

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この記事を書いた人

現役の英語コーチ・講師が英語学習に関するお役立ち情報を発信中!
TOEIC985・英検1級保有

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