【実体験レビュー】スタディサプリTOEICの効果的な使い方と勉強法
スタディサプリTOEICをすでに使っている方の中には「登録はしたものの使い方がイマイチ分かっていない」
もしくは利用を開始するか迷っている方の場合「効果を出す人はどんな風に使っているの?」といった疑問が浮かぶかもしれません。
この記事で解決する悩み
- スタディサプリTOEICに登録するか迷うけど、具体的にどんな使い方をしていくんだろう?
- すでに使っているけど効果的な使い方が分からない
- TOEIC対策はスタディサプリだけでOK?他の教材との併用の仕方
スタディサプリTOEIC対策コースを3ヶ月利用した私が実体験をもとに効果的な使い方をレベル別にまとめたのでご覧ください。
スタディサプリTOEICの7つのコンテンツ
具体的な勉強法に入る前にスタディサプリTOEICのアプリで勉強できるコンテンツについて理解しましょう。
スタディサプリTOEICは7つの学習コンテンツがあります。
- パーフェクト講義
- 実戦問題集
- 実戦問題集NEXT
- TEPPAN英単語
- パーフェクト講義・英文法編
- 基礎講座
- 一分クイズ
1つずつ見ていきましょう。
パーフェクト講義
パーフェクト講義の概要
- 内容:7つのパート別対策講義&演習
- 所要時間:20〜30時間
- 動画講義:あり
- テキスト販売:あり
- ターゲット:全員
パーフェクト講座はパート別の対策講座です。
TOEICの出題にはある程度決まったパターンがあります。
講座内では、53のパターンを動画講義や演習を通して体得できるようになっています。
コンテンツの構成はこんな感じ。
パートごとにパターンがあって、そのパターンごとに例題・動画講義・演習のコンテンツが入っているという感じ。
実際のTOEICと同じ形式の演習が解説付きでできるコンテンツです。
TOEICの出題傾向、受験時の解き方のコツや勉強法なども学習できるので最初の方に学習するのがオススメです。
実戦問題集
パーフェクト講義の概要
- 内容:TOEIC本番と同じ形式の模試×10回分
- 所要時間:40時間〜
- 動画講義:前半あり
- テキスト販売:あり
- ターゲット:全員
実戦問題集はTOEICと同じ形式の模試が10回分収録されています。
リーディングパートはスマートフォンだと画面が狭いのでipadかパソコン、なければテキストを購入しても良いかもしれません。
構成上「演習」→「解説」が1問ごとに交互になっているため、本番や他の参考書のように「通し」で解けないのが注意点です。
日常学習にとってはスタサプの構成のほうがありがたいですが、本番直前期などは気になります。
実戦問題集NEXT
実戦問題集NEXTの概要
- 内容:TOEIC本番と同じ形式の模試×10回分
- 所要時間:40時間〜
- 動画講義:前半あり
- テキスト販売:なし
- ターゲット:時間的余裕がある人
実戦問題集NEXTは基本的に実戦問題集と同じです。
ただし、テキスト販売はないのでipadかパソコンでの学習をオススメします。
実戦問題集と合わせて20回分の模試が収録されているので、試験までに時間がない場合は実戦問題集だけの実施が限界になります。
TEPPAN英単語
TEPPAN英単語の概要
- 内容:フラッシュ英単語暗記
- 所要時間:5時間
- 動画講義:なし
- テキスト販売:なし
- ターゲット:スコア700以上の人の確認用
TEPPANは1500語の英単語を4択で意味を答えていく英単語暗記機能です。
契約してから3日で終ります。
ただし、レベル別の単語数が少なすぎるためこれで単語を覚えようとするのはオススメできません。
使い方としてはある程度のスコア(700程度)を持っている人が単語の確認にさらっと使う、ぐらいです。
パーフェクト講義・英文法編
パーフェクト講義の概要
- 内容:単元別英文法の動画講義&演習
- 所要時間:20時間
- 動画講義:あり
- テキスト販売:あり
- ターゲット:スコア500〜
パーフェクト講義・英文法編は単元別の文法講義と演習のコンテンツです。
内容は高校レベルの英文法をTOEICでよく出るものに絞って編成したものです。
中学レベルの英文法が分かっていなかったり、高校の英文法の基礎ができていない場合は講義が難しく感じるかもしれません。
基礎講座
基礎講座の概要
- 内容:中学レベルの英文法と語彙を学習できる
- 所要時間:15時間
- 動画講義:あり
- テキスト販売:なし
- ターゲット:スコア500以下の人
基礎講座は基礎英文法と基礎英単語の2つから構成されます。
どちらも中学レベル+αの内容です。
レベル的にはTOEICでスコア500以下の人にとても役立つと思いますが、スコアが600くらいの人でも文法や語彙に自信がなければ十分取り組む価値があると思います。
動画講義は関先生が担当しているわけではありませんが、図やイメージなどを使って非常にわかりやすく解説してくれています。
非常に質の高い講義だと思いますので時間に余裕があってじっくり文法のやり直しをしたい方にはオススメです。
一分クイズ
一分クイズの概要
- 内容:英語表現のクイズ
- 所要時間:?
- 動画講義:なし
- テキスト販売:なし
- ターゲット:息抜き
一通り解説しているので触れますが、一分クイズがあります。
英語表現をクイズ形式で学習できる機能です。
ちらっと見たことはありますが、特にやる必要はないと思います。
息抜きには良いかもしれません。
スコア500未満の人向けの使い方
英語の学び直しや英語初心者の向けに、中学卒業レベルのTOEIC500を目指すスタディサプリTOEICの使い方を解説します。
中学レベルの英語がマスターできていればTOEIC500は固いです。
逆に言うとTOEICで500を下回っている場合は、中学内容がまだ定着していない状態と言えるでしょう。
ですので、スタディサプリと並行して市販教材での音読学習をオススメします。
対策の流れは以下のようになります。
TOEICの英文は基礎づくりには少し難しいので市販の教材の音読とスタディサプリの基礎講座を並行して進めます。
3ヶ月くらい音読毎日1時間+スタディサプリ30分やっていれば力は付くでしょう。
スタディサプリが早めに進むと思うので、基礎講座を繰り返し学習して完璧になったらパーフェクト講義のパートの概要のところだけ進めましょう。
実戦問題集を5〜10回分取り組みましょう。2週間位かかると思います。
ネクストまではやらなくていいと思います。
TOEIC500行くまではむしろ音読とかを中心に進めたほうが良いので、1ヶ月前の時期は試験慣れのつもりで大丈夫です。
最後の2週間は実戦問題集かTOEICの市販の公式問題集や本番型模試で本番環境を作ります。
最低限5回分は用意しておきましょう。
スコア500〜700の人向けの使い方
スコアレンジが500〜700の場合は「中学内容はマスターしているけど、高校レベルの内容に不安がある」状況です。
パーフェクト講義・英文法で文法の復習、市販の単語帳でTOEICの単語増強、パーフェクト講義+実戦模試でTOEICの達人を目指しましょう。
まずはパーフェクト講義・英文法で文法の復習を繰り返し行います。
並行して市販のTOEIC用の単語帳で語彙力を増強します。(TEPPANはこのレンジの方には役立たないと思います。)
単語は試験日まで継続的に行いつつ、パーフェクト講義・英文法は2,3週間で終わらせましょう。
高校内容が固まったと思ったら、TOEIC対策に着手しましょう。
パーフェクト講座を聞いてTOEICの出題や試験の感覚を身につけます。
毎日1、2時間やれば1ヶ月位で終わると思います。
単語は継続してくださいね!
パーフェクト講座が終わったらいよいよ実戦問題集に取り組みましょう。
2日で1本やれば40日で20本終わります。
そこまで時間が取れない場合はネクストまで終わらなくてもOKです。
2週間前になったら、テキスト型のモノに切り替えて本番形式の模試を解きましょう。
スタディサプリのテキストでもいいし、公式問題集でも通しで解ければ何でもOKです。
まとまった2時間を確保して時間通りに進めてみましょう。
スコア700以上の人向けの使い方
スコアが700以上の場合は基礎は問題ないはずです。
TOEICの「試験対策」で大きくスコアを伸ばす可能性を秘めています。
試験形式の問題を多く解きながら、個別のニガテポイントを深堀りしていけば効率的にスコアアップが狙えます。
まずは単語機能TEPPANで自分の語彙を一通りチェックしておきましょう。
実力を測るだけでなく、意外と忘れている単語が見つかるかもしれません。
1周終わった時点で正答率が95%を切っていた場合、単語力が不足していると考えられます。
その場合は市販の単語帳で語彙力を強化しましょう。
並行してパーフェクト講義の英文法のニガテ箇所を演習しておきましょう。
勉強時間に余裕がある場合は全ての項目をやった方が良いです。
模試をやる前にパーフェクト講義でTOEICの出題のパターンや解き方のコツを学習しましょう。
結構ボリュームはありますが、20〜30時間で終わるので10日目安で終わらせましょう。
また、できればTEPPANとは別に上級者向けの単語帳を持っておいたほうが安心です。
ここからは模試で試験慣れをしていきます。
スタディサプリは実戦問題集と実戦問題集NEXTで計20回分の模試が収録されているのでそれをやり抜きます。
復習をしっかりやると一本あたり4,5時間ほどかかるので1、2ヶ月位は見ておきましょう。
試験2週間前になったらテキスト型の模試で「通し」で解く練習をしましょう。
スタディサプリは構成が本番と違うので、最低でも5回は通しで解いておきましょう。
実戦問題集は解き終わっていると思うので、公式の問題集がオススメです。
スタディサプリTOEICで確実にスコアアップするためのポイント
スコア別の具体的なスタディサプリの使い方を解説しましたが、確実にスコアアップするためには抑えておくべきポイントがあるので紹介します。
- 学習の目標時間を設定する
- きちんと復習する
- 繰り返し学習する
学習の目標時間を設定する
スタサプTOEICのホーム画面には学習時間の目標と実際の学習時間がグラフで載っています。
上の場合は21時間が1週間の学習時間目標になっていますが、これも自由に変えられます。
人間は怠惰な生き物ですから、ぜひ必ず目に触れるこのホーム画面の学習時間をしっかり設定して記録を付けていきましょう。
どんなに良い教材を使っても継続しなければ効果は出ません。
きちんと復習する
スタディサプリの教材は「必ず」復習してください。
正直、どんな教材を使っても効果が出る人がいる一方で何をやっても効果が出ない人が生まれます。
それはひとえに勉強の仕方が間違っているからです。
問題を解いたら放置せずに何度も分かるまで復習して、ノートにまとめて覚えるまでやり込みましょう。
私も関係詞の理解があいまいだったとわかり、関先生の講義を何度も聞き、まとめ、問題のとき直しを行いました。
特に実戦問題集は数が多いため解いて終わりになりがちですが、ハッキリ言って復習しないと意味ないです。
スタサプは復習をサポートする機能が豊富にあります。
単語・イディオムチェック、本文チェック、ディクテーション、シャドーイング機能を使ってとことん理解できるまで復習しましょう。
私は1つの模試2時間に対して復習は倍以上かけて行っていました。
繰り返し学習する
復習の大切さは上述のとおりですが、「繰り返し」の大切さも意識しましょう。
例えばリスニングの問題が解き終わったとします。
アプリの流れ通り、「演習」→「単語・イディオム」→…のようにスイスイ進むのはNGです。
本文チェックのところは自分で聞き取れるまでスクリプトを見ずに粘って繰り返し聞き直す。
シャドーイングは一言一句正確に行い、少しでもあやふやだったらできるまで繰り返す。
ポイントは「あきれるほどの繰り返し」です。
これに尽きます。
ぜひスタディサプリを「こなす」のではなく「繰り返し使い込む」意識で使っていきましょう。
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