【TOEIC 文法問題 でる1000問】おすすめの使い方を解説!

TOEICの学習を始めると「でる1000」と呼ばれる大人気の問題集を見聞きすることがあると思います。
多くのWebサイトや学習者が「でる1000」をTOEIC受験者必携の文法参考書として紹介しています。
実際に私も書店に行くとTOEIC対策コーナーのおすすめテキストとして、この参考書が紹介されている姿を見かけます。
この記事では、実際に「でる1000」を使った著者が以下の疑問に答えていきます。
- 「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」ってどんな教材?
- 「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」がおすすめの人は?
- 「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」の効果は?
- 「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」の使い方は?
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」ってどんな教材?

教材名 | TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 |
媒体 | 紙の参考書・電子書籍・アプリ |
対象レベル | TOEIC初級〜上級 |
ページ数 | 656ページ |
サイズ | A5 |
定価 | 2530円(税込) |
発売日 | 2017年6月10日 |
著者等 | TEX 加藤 |
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問、通称出る1000はTOEICパート5のあらゆる形式の出題をカバーした1049問が収録された演習メインの参考書です。
圧倒的な問題数を演習することで、TOEICの出題形式に慣れPart5でスコアアップを狙うことができます。
見開きの問題左側に問題、右側に解答・解説がついているため、演習即復習がしやすいレイアウトになっています。

また、出る1000はabceedというTOEIC参考書が使い放題のサブスクアプリ内で紙面ではないアプリ版で利用することができます。
kindle版もスマホやタブレットで学習できますが、アプリ版だと電子機器での学習に最適化されているのが特徴です。


上の画像左はabceedアプリ内での出る1000の出題画面、右は解答・解説画面の一例です。
選択肢はワンタップで選べて、その後すぐに答え合わせと解説を読むことができるので非常に勉強しやすいです。
間違えた問題もあとで一覧にできるので、復習の際にも便利です。
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」がおすすめの人は?
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」は非常に優れた参考書ですが、全員におすすめできるわけではありません。
特にまた中学・高校英文法を体系的に学習していない人にはおすすめできません。
おすすめできる人の特徴は以下です。
- Part5の対策がしたい人
- TOEIC600点以上の人
- とにかく問題数をこなしたい人
- Part5で意味から考えている人
- 演習を通して文法を強化したい人
Part5の対策がしたい人
Part5 | Part6 | Part7 | |
---|---|---|---|
問題数 | 30問 | 16問 | 54問 |
分野 | 語彙・文法 | 短文穴埋め | 長文読解 |
目安の解答時間 | 10分 | 8分 | 57分 |
TOEICのリーディングパートはPart5~7の3つに分かれており、Part5はリーディングパート100問中30問を占める重要なパートです。
Part5では語彙・文法問題が出題され、30問を10分目安で解く必要があります。
30問を10分で解き切るためには以下のような4択問題を一問あたり20秒で解き続ける必要があります。

「文法に不安がある」「いつもPart5で時間を使ってしまう」という方はPart5の対策として「でる1000」を使うのがおすすめです。
TOEIC600点以上の人
「でる1000」は中学英文法、高校英文法の体系的な学習が終わったTOEIC600点以上の人におすすめできます。
「でる1000」は演習量が多いのが特徴ですが、文法知識がない人向けの構成になっておらず、解説も簡潔で一通りの文法知識がある人向けの内容になっています。
もちろん、問題を解いていく中で文法知識を身につけていくこともできますが、中学・高校レベルの英文法テキストで学習をしてしまったほうが効率がいいでしょう。
高校英文法まで学習して、ある程度読み・聞きの英語のインプットが済んでいる場合、TOEICは600点超えるのは難しくないはずです。
「でる1000」は文法を学習してTOEICが600点以上の人が使うことで、よりスコアを伸ばしていく、あいまいな文法知識を確かなものにするのに有効です。
とにかく問題数をこなしたい人
「でる1000」は収録されている問題数が1049問と非常に多く、一冊仕上げればあらゆるパターンの出題に対応できるようになります。
一般的な参考書では似たような出題パターンは1,2問程度で、慣れないうちに次の問題に進んでしまいます。
しかし、「でる1000」では一つのパターンに対して複数問題が用意されていたり、そもそも対応できるパターンの数を増やしたりできるので、とにかく問題数をこなして文法知識の穴をなくしたい、という人にピッタリです。
また、別冊で本冊に収録された問題をシャッフルした教材がついています。
これを使うことで、本冊で解いた問題の復習がしやすく、自分の文法知識を気軽に点検することができます。
Part5で意味から考えている人
Part5を解く時に、英文の意味を考えてから空所に入る選択肢を考える人は文法問題を「意味から考える」癖がついてしまっています。

意味から考えてしまうと
- 時間がかかる
- 自信を持って解答できない
- 疲れる
というデメリットがあります。
意味から考えている人の思考回路
「顧客のレビューは指し示す。多くの⋯」と頭から訳していき、流れ的に4つの選択肢から自然になりそうなものを雰囲気で選ぶ。
(A)は「不必要に複雑」だからありかも?
(B)と(C)は何が違うんだろう?
(D)はare complicatedってなんか見たことあるかもな⋯
「うーん、迷うなあ⋯もう一回頭から意味を考えてみるか⋯!いやでも時間が⋯」
意味から考えてしまうと、本来読まなくていい箇所まで読んでしまうため時間がかかり、頭も疲れてしまいます。
また、意味的似たような選択肢が並んだ時には意味から選択肢を比較することができないため、自信を持って解答できません。
一方、文法的な知識を元に考える「形から考える」ことで、
- すぐに解ける問題が増える
- 自信を持って解答できる
- Part7に余力を残せる
ようになります。

形から考えている人の思考回路
選択肢から同じ意味の単語の品詞を問われていると判断する。
that節の中で動詞がbe動詞であることからSVCのC部分が今回下線部になっている。
A→名詞、B→動詞三単現、C→動詞原形、D→過去分詞
このうちC(補語)になり、かつ副詞unnecessarilyが修飾できるのは過去分詞のD。
このような思考回路だと、いちいち文の意味を考えずとも自信を持って瞬時にD以外の選択肢がありえないことが分かります。
「でる1000」を通して、文法問題を「形から考える」方法を学びましょう。
演習を通して文法を強化したい人
一通りの文法学習をした後も「文法はこれで大丈夫なのだろうか?」と不安になってしまうことがあります。
実際文法知識として中学・高校レベルそれぞれ一冊を仕上げれば十分ですが、そもそも問題の中で問われている文法知識が何なのかがイマイチわからないまま解答してしまっている可能性があります。
その場合、演習問題を通して「なぜこの選択肢が正解になるのか?」に加えて「なぜ他の選択肢はだめなのだろうか?」というところまで考え抜くことで、非常に文法問題に強くなることができます。
例えば再掲になりますが、こちらの問題ではなぜDが答えになるのか?他の3つの選択肢はなぜ入らないのか?言語化できるでしょうか?

もし「いやDしか入らないのは分かるんだけど、説明しろと言われると⋯」と感じるなら、それは文法知識にあいまいさが残っている証拠です。
解説を読み込み、あいまいな部分を一問ずつ確認していくのがおすすめです。
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」の効果は?
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」に取り組むことで得られる効果は以下の3つです。
- Part5, 6の解答スピードが上がる
- Part5で正答率9割を狙える
- 文法知識のあいまいさがなくなる
Part5, 6の解答スピードが上がる
「でる1000」で文法問題を「形から解く」ことができるようになると、Part5, 6の解答スピードが向上します。
Part5, 6で使う時間が短くなれば、Part7でより多くの問題を解く時間が確保できるため、結果的にリーディングパートのスコアアップに繋がります。
すでに述べた通り、初心者は文法問題を頭から読んで意味から選択肢を絞り込もうとします。
しかし、これは体力・時間がかかるうえ、自信を持って解答できないため、文法は「形から解く」が鉄則です。
例えば、書籍内では「冠詞+_____+名詞のパターンは下線部に形容詞しか入らない」、という形から考えるルールを紹介しています。
これを使えば、選択肢と下線部を見るだけで意味を考えずとも即座に正解に自信を持ってたどり着くことができます。
他にも文法を形から考えるうえでのヒントがコラムや解説にたくさん散りばめられているため、「でる1000」を使うことでPart5, 6の解答スピードが上げることができます。
Part5で正答率9割を狙える
「でる1000」は1049問という圧倒的な問題数で、あらゆる角度からの出題パターンを網羅しています。
文法知識があったとしても、あいまいだったり、問題の中で何が問われているかに気付けなかったりするとPart5で正答率を高く保つのは難しくなります。
「でる1000」はすべての問題を根拠を持って解けるようになれば、一冊で文法対策が済む内容になっています。
語彙問題は知らない語彙があると解けませんが、文法問題はこの一冊を仕上げることで十分9割を狙える内容になっています。
文法知識のあいまいさがなくなる
「でる1000」を使うことで文法知識にあいまいさが残る人も、穴をなくすことができます。
基礎的な文法学習が済んだ後は、様々な角度から出題される文法問題を解くことで文法知識を定着させることができます。
「でる1000」は掲載問題数が1049問と非常にボリューミーですが、ただ解くだけではいけません。
各問4つの選択肢を「なぜこの選択肢が正解になるのか」に加えて「なぜ他の3つの選択肢は不正解なのか」まで考え抜くことで、効率的に文法知識を定着させることができます。
文法問題で「2択までは絞れる」「直感で問題を解いていて根拠は説明できない」という状態の場合、文法知識にあいまいさがあります。
一見時間がかかって遠回りに思えますが、一問一問、不正解の選択肢も含めて根拠を求めて学習することで着実に文法知識を積み上げることができます。
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」の使い方は?
「でる1000」を使うときは以下の2ステップで進めるのがおすすめです。
- 一問20秒で解く
- 解答時に問題を仕分ける
- なぜ他の選択肢はだめなのか?まで考え抜く
- すでに根拠を持って解けた問題は解かない
- 形から解く癖をつける
- 根拠が怪しい問題は本冊の解説に戻る
STEP1:本冊を3周する
- 一問20秒で解く
- 解答時に問題を仕分ける
- なぜ他の選択肢はだめなのか?まで考え抜く
- すでに根拠を持って解けた問題は解かない
「でる1000」はテーマ別に問題と解答が見開きになっている本冊と、本冊の問題部分だけをシャッフルした薄い別冊に分けられます。
まずは本冊を前から順番に解いて→解説を読むという流れで学習してみましょう。
このとき、一周目の時点で根拠を持って解答できた問題は◯、正答できたが根拠があいまいだった問題は△、間違えてしまったし解答に必要な知識が足りなかった問題は☆マーク、といったように問題を分類するのがおすすめです。
二周目以降、◯がついた問題は解く必要がありません。
反対に、正答していても根拠がない△やそもそも間違えている☆マークの問題は最低でも3周はしましょう。
解答時は本番と同様20秒以内で解くようにしましょう。
時間を制限することで形から解く癖がつけられるのと、学習効率を上げることができます。
文法問題は考え込んでも答えがひらめくものではないため、適度に考えたらどんどん解答・解説を読み込むほうがテンポよく学習を進められます。
STEP2:別冊でシャッフルされた問題を解く
- 形から解く癖をつける
- 根拠が怪しい問題は本冊の解説に戻る
本冊を3周程度すれば、ある程度間違えずに演習できるようになってくると思います。
しかし、シャッフルされると新鮮な気持ちで問題に向き合うことになるため、最後の仕上げとして別冊で演習をしましょう。
シャッフルされた問題を解くときも常に形から解くようにしましょう。
というよりも、20秒以内に解くためにはすべての問題を意味から考えている時間はありません。
選択肢を見て、形から解ける問題は積極的に文法知識を活用して解きましょう。
参考:苦手な箇所だけや別冊から解くのもあり
「でる1000」に取り組む前から、文法で苦手な箇所が明らかになっている場合や、TOEICまで時間がない場合は苦手な文法項目だけを優先して解くのもいいでしょう。
また、TOEIC800点以上の人は別冊の問題からいきなり解きはじめて、根拠を持って答えられなかった問題のみ本冊の解説に戻る、というのもいいでしょう。
「でる1000」の別冊は本冊に掲載されている問題がシャッフルされた薄い参考書として使えるので、持ち運びにも便利です。
「でる1000」がおすすめの人と使い方まとめ
この記事ではTOEICの文法参考書「でる1000」に関して以下の質問に答えてきました。
- 「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」ってどんな教材?
- 「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」がおすすめの人は?
- 「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」の効果は?
- 「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」の使い方は?
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」ってどんな教材?については以下のようになります。
教材名 | TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 |
媒体 | 紙の参考書・電子書籍・アプリ |
対象レベル | TOEIC初級〜上級 |
ページ数 | 656ページ |
サイズ | A5 |
定価 | 2530円(税込) |
発売日 | 2017年6月10日 |
著者等 | TEX 加藤 |
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」がおすすめの人の特徴は以下の5つです。
- Part5の対策がしたい人
- TOEIC600点以上の人
- とにかく問題数をこなしたい人
- Part5で意味から考えている人
- 演習を通して文法を強化したい人
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」に取り組むことで得られる効果は以下の3つです。
- Part5, 6の解答スピードが上がる
- Part5で正答率9割を狙える
- 文法知識のあいまいさがなくなる
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」の使い方は以下の2ステップです。
- 一問20秒で解く
- 解答時に問題を仕分ける
- なぜ他の選択肢はだめなのか?まで考え抜く
- すでに根拠を持って解けた問題は解かない
- 形から解く癖をつける
- 根拠が怪しい問題は本冊の解説に戻る
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