【英語コーチ解説】TOEIC初心者におすすめの文法参考書と使い方

書店に行くと分かりますが、TOEICの文法参考書は本当に数が多いです。

これからTOEICを受験する方は「文法から始めたいけど、おすすめの参考書はどれかな?どうやって使ったらいいのかな?」と悩んでしまう方も多いかもしれません。

この記事ではTOEIC初心者の方に向けて以下の疑問に答えていきます。

  • TOEIC対策は文法から始めるのがおすすめ
  • TOEIC初心者の英文法参考書の選び方は?
  • TOEIC初心者におすすめの文法教材は?
  • TOEIC初心者の文法学習の進め方は?
目次

TOEIC対策は文法から始めるのがおすすめ

TOEICの学習を始める際、文法の学習から始めるのがおすすめです。
受験までに時間がない場合は、いきなり模試を解いて形式に慣れるのがおすすめですが、ある程度腰を据えて長期的にTOEICスコアを伸ばしていきたい場合は、文法から始めましょう

TOEICで直接的に文法的な知識が問われるのはPart5と6の一部の問題のみですが、英文法はリスニングパートも含めた全パートのに共通する基礎です。
「英文法の学習は文法問題にしか役立たない」というのは間違いで、文法を正しく理解することで早く正確に英語を理解することができるようになり、結果的にすべてのパートでスコアの上昇が期待できます

TOEIC初心者の英文法参考書の選び方

TOEIC初心者が英文法参考書を選ぶときには、以下の3つの観点を持つのがおすすめです。

  1. 体系的に学習する or TOEICの問題形式に慣れる
  2. 中学レベル or 高校レベル
  3. 紙 or 電子書籍 or アプリ

体系的に学習する or TOEICの問題形式に慣れる

英文法をきちんと勉強したことがない」「文法問題の解説を見ても理解できない」という場合はTOEIC対策の参考書よりも、英文法を体系的に学べるテキストで学習するのがおすすめです。

英文法を体系的に学べるテキストというのは、例えば「動名詞」「不定詞」などの項目を一つ一つ解説しているテキストのことです。
辞書のような厚さの文法書もありますが、学習用としては演習問題がセットになっている薄めのテキストを選ぶといいでしょう。

一方で、「学生時代にしっかり英文法を学習している」「問題を解く中で文法の知識を思い出したい」という場合は、TOEIC形式の文法問題集に取り組むのがおすすめです。
ただし、私の感覚ではTOEIC700点以下の方は体系的な文法学習からスタートするのがおすすめです。

学生時代に習った文法は学び直しのときにも必ず役に立ちます。
もし忘れてしまっている場合は、問題演習の中で徐々に感覚を取り戻していくといいでしょう。
その際には、しっかり「なぜその問題が正解になるのか?」を解説を読み込んで知識があやふやな項目は手持ちの文法書や学生時代の参考書を確認するようにしましょう。

中学レベル or 高校レベル

英文法を体系的に学習する場合、中学英文法から始めるのか、高校英文法から始めるのかを決めましょう。

今までに英語をきちんと勉強したことがない」という方やTOEICスコアが400未満の方は中学英文法の学習から始めるのがおすすめです。

中学英文法では主に以下のような事項を学びます。

  1. 文の基本構造
    • S(主語)+V(動詞)
    • S+V+O(目的語)
    • S+V+C(補語)
  2. 時制
    • 現在形(現在の事実・習慣)
    • 過去形(過去の出来事)
    • 未来形(will / be going to)
    • 現在進行形(~しているところ)
    • 過去進行形(~していたところ)
  3. 助動詞
    • can, will, must, should, may, might など
  4. 否定文と疑問文
    • do, does, did を使った疑問文・否定文
    • be動詞の疑問文・否定文
  5. 命令文
    • 肯定命令文と否定命令文
  6. 名詞と冠詞
    • 可算名詞と不可算名詞
    • 冠詞(a, an, the)
  7. 代名詞
    • 主格・所有格・目的格・所有代名詞(I, my, me, mine など)
    • 指示代名詞(this, that, these, those)
  8. 形容詞と副詞
    • 形容詞の用法(限定用法・叙述用法)
    • 副詞の種類(時・場所・頻度など)
  9. 比較
    • 原級(as~as)
    • 比較級(~er / more ~)
    • 最上級(~est / the most ~)
  10. 前置詞
    • at, in, on, to, for, by, with などの基本的な使い方
  11. 接続詞
    • and, but, or, because, so, when, if など
  12. 疑問詞
    • what, who, which, where, when, why, how など
  13. 不定詞
    • 名詞的用法(~すること)
    • 副詞的用法(~するために)
    • 形容詞的用法(~するための)
  14. 動名詞
    • ~すること(動詞+ing)
  15. 現在完了形
    • 継続(~し続けている)
    • 経験(~したことがある)
    • 完了・結果(~したところだ)
  16. 受動態
    • be動詞+過去分詞(~される)
  17. 関係代名詞
    • who, which, that を使った文
  18. 間接疑問文
    • 疑問詞を含む文の埋め込み
  19. 仮定法(基礎)
    • if ~, would ~ の使い方
  20. 感嘆文
    • What a ~! / How ~!

この時点で「動名詞って何?」「関係代名詞ってどうやって使うんだっけ?」となる場合は中学レベルの復習から始めましょう。

次に高校で学ぶ主な英文法の項目です。中学の内容を基盤として、より高度な文法や表現が学ばれます。

  1. 時制の発展
    • 過去完了形(had+過去分詞)
    • 未来完了形(will have+過去分詞)
    • 現在進行形・過去進行形の応用
    • 時制の一致
  2. 仮定法
    • 仮定法過去(If I were ~, I would ~.)
    • 仮定法過去完了(If I had ~, I would have ~.)
    • 混合仮定(If I had ~, I would ~ now.)
  3. 助動詞の発展
    • 助動詞+完了形(must have+過去分詞、might have+過去分詞)
    • 助動詞の推量・義務・禁止の細かいニュアンス
  4. 分詞
    • 現在分詞と過去分詞の形容詞的用法
    • 分詞構文(~ing / ~ed を使った副詞的表現)
  5. 関係詞の発展
    • 関係代名詞(who, which, that, whose)の応用
    • 関係副詞(when, where, why, how)
    • 非制限用法(コンマで区切られる関係詞の用法)
  6. 動名詞と不定詞の応用
    • 動名詞と不定詞の使い分け(remember to do / doing など)
    • 動詞+目的語+不定詞 / 動名詞(advise him to go, enjoy reading など)
  7. 比較の発展
    • 比較級の強調(much, far, a lot, by far など)
    • 否定の比較(no less than, no more than など)
    • 倍数表現(twice as ~ as, three times as ~ as)
  8. 冠詞の発展
    • 無冠詞や抽象名詞の用法
    • 特定の冠詞の使い分け
  9. 動詞の語法
    • 使役動詞(make, let, have)
    • 知覚動詞(see, hear, feel)の使い方
    • 自動詞と他動詞の使い分け
  10. 前置詞の発展
    • 慣用的な前置詞の表現(on behalf of, in spite of など)
    • 形容詞+前置詞の組み合わせ(be good at, be interested in)
  11. 句と節の応用
    • 名詞句・形容詞句・副詞句の機能
    • 名詞節(that節、wh節、if節)
    • 副詞節の種類(時間、理由、条件、譲歩、目的など)
  12. 倒置
    • 否定語を伴う倒置(Never have I seen ~.)
    • 部分否定・全否定表現の違い
  13. 強調構文
    • It is ~ that ~ の使い方
    • Doを用いた強調(I do like ~.)
  14. 省略
    • 主語や動詞の省略(If necessary, ~.)
    • 重複を避けるための省略
  15. 間接話法
    • 直接話法から間接話法への書き換え
    • 時制の一致と人称変化
  16. 助動詞を含む仮定法
    • If I should ~, ~.
    • If I were to ~, ~.
  17. 話法の表現
    • 丁寧な表現(Could you ~? / Would you ~?)
  18. 分裂文(Cleft Sentences)
    • It is ~ that ~.
    • What ~ is ~.
  19. 形式主語・形式目的語
    • Itを使った表現(It is important to ~.)
    • There is / are の応用
  20. 慣用表現
    • 動詞句(take care of, look forward to, put up with など)
    • 固定された表現やイディオム
  21. 高度な文型
    • SVOO(第4文型)、SVOC(第5文型)の応用
    • 複雑な文構造の理解
  22. 文の種類の発展
    • 複文と重文の区別
    • 省略や挿入を含む複雑な構文

これらの項目をしっかりと理解できている学習者は多くありません。
TOEIC400以上700未満の方は高校英語の学び直しが必要であることがほとんどです。

紙 or 電子書籍 or アプリ

文法の教材を選ぶときは、自分の学習スタイルに合わせて紙の参考書、電子書籍版、アプリ学習といったデバイスを選択するといいでしょう。

それぞれの学習デバイスのメリット・デメリットを一覧にしました。

紙の参考書電子書籍アプリ
教材数
持ち運び
見やすさ
書き込み△(メモ機能)
学習のしやすさ☓(広げる必要性)◯(ページ記憶)◎(記録、ページ記憶、UI)

紙の参考書は持ち運びや、参考書を広げて学習する必要性などから環境を整えづらい面がありますが、書き込みができ紙面も大きいので机に向かえる時間が多い人にはおすすめです。
市販の文法参考書も非常に選択肢が多いです。

電子書籍は、紙の参考書とアプリの中間といった立ち位置で、持ち運びは楽で前回閉じたページの続きからすぐに始められますが、書き込みができずデバイスの画面が小さいと見づらいというデメリットがあります。
しかし、もしタブレットをお持ちなら電子書籍のアプリは共通で使えるため、「出先ではスマホで、自宅ではタブレットで」という使い分けをして画面の小ささをカバーすることができます。
電子書籍化されていない教材も多いので注意が必要です。

アプリは持ち運びの面やスマホでの学習に最適化されたUI設計で非常に学習しやすいのがメリットです。
また、電子書籍と同様に前回の続きから学習したり、学習の記録を自動でつけられたりするのもいいですね。
一方で書き込みができず、画面の大きさに依存するので腰を据えて学習しづらい面もあります。
これも電子書籍と同様、タブレットを持っていれば解消できる問題ではあります。

TOEIC初心者におすすめの文法教材

ここではいよいよTOEIC初心者におすすめの文法教材を3つ紹介します。

  1. 中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版
  2. Mr.Evineの英文法ブリッジコース[中学修了→高校基礎]
  3. TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版

中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版の商品画像
Amazonでの商品画像より引用
教材名中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版
媒体紙の参考書・電子書籍
対象レベル中1〜中3
ページ数328ページ
サイズA5
定価2530円(税込)
発売日2022年3月8日
著者等監修・ 山田 暢彦

中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版は、中学英文法の内容を親しみやすいフルカラーのイラストともに丁寧に説明してくれるテキストです。

中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版の紙面の一例
Amazonの商品サンプル画像から引用

難しい用語による解説もなく、「中学校時代英語が嫌いだった」という方も取り組みやすい参考書になっています。

練習問題も多く掲載されているため、一冊仕上げれば中学英文法を完璧に仕上げることができます。

中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版の紙面の一例
Amazonの商品サンプル画像から引用

サイズはA5、厚さは328ページとかなり重量も場所も取るため、持ち運びには不向きですがkindle版も利用できます。

Mr.Evineの英文法ブリッジコース[中学修了→高校基礎]

Mr.Evineの英文法ブリッジコース[中学修了→高校基礎]の表紙画像
Amazonの商品画像より引用
教材名Mr.Evineの英文法ブリッジコース[中学修了→高校基礎]
媒体紙の参考書・電子書籍
対象レベル中学〜高校基礎
ページ数212ページ
サイズA5
定価1650円(税込)
発売日2009年4月24日
著者等Evine

Mr.Evineの英文法ブリッジコース[中学修了→高校基礎]は名前の通り中学レベルと高校基礎レベルの橋渡しができる文法参考書です。

23の項目別レッスンのすべてが中学レベルから始まり、そのまま高校レベルの解説に進めるスタイルを取っています。
問題演習もしっかりできる一冊です。
中学レベルはほとんど問題ないけど、高校英文法が怪しい」という方にはピッタリの一冊です。

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問の表紙画像
Amazon商品画像より引用
教材名TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
媒体紙の参考書・電子書籍・アプリ
対象レベルTOEIC初級〜上級
ページ数656ページ
サイズA5
定価2530円(税込)
発売日2017年6月10日
著者等TEX 加藤

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問、通称出る1000はTOEICパート5のあらゆる形式の出題をカバーした1049問が収録された演習メインの参考書です。

圧倒的な問題数を演習することで、TOEICの出題形式に慣れPart5でスコアアップを狙うことができます。
見開きの問題左側に問題、右側に解答・解説がついているため、演習即復習がしやすいレイアウトになっています。

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問の紙面画像
Amazon商品画像より引用

また、出る1000はabceedというTOEIC参考書が使い放題のサブスクアプリ内で紙面ではないアプリ版で利用することができます
kindle版もスマホやタブレットで学習できますが、アプリ版だと電子機器での学習に最適化されているのが特徴です。

上の画像左はabceedアプリ内での出る1000の出題画面、右は解答・解説画面の一例です。

選択肢はワンタップで選べて、その後すぐに答え合わせと解説を読むことができるので非常に勉強しやすいです。

間違えた問題もあとで一覧にできるので、復習の際にも便利です。

TOEIC初心者の文法学習の進め方

TOEIC初心者の文法学習に取り組む場合、以下の流れで学習するのがおすすめです。

なお、こちらでは体系的に学習する教材で学習する場合を想定しており、すでに紹介した3冊の参考書の中では「出る1000」以外に当てはまります。

STEP
説明を読んで問題を解く
  • 文法の説明を読み、問題に解答する
  • 1周目は5割くらいの理解でOK
STEP
問題を解いてから説明を読む
  • 問題を解いてから説明を読む
  • 2周目は7割位理解する
STEP
苦手な部分だけを学習する
  • 2周目の時点で消化不良の箇所だけ学習する
  • 8割理解できればOK
  • 足りなければ4,5周目と増やす

STEP1:説明を読んで問題を解く

  • 文法の説明を読み、問題に解答する
  • 1周目は5割くらいの理解でOK

一周目は順番に沿って文法の説明を読み、付属の演習問題に解答します。

文法テキストは順番が大事で、はじめのほうに習う事項が分かっていないと後半でつまづきやすいので順番通り取り組みましょう

一周目で文法を理解することは難しく、完璧主義になるとなかなか進まずモチベーションも下がってしまいます。
わからないところが出てくるのは当然で、一周目の理解度は50%程度でOKです。
2周目、3周目と周回を重ねていくと、徐々に理解度が深まっていきます。

STEP2:問題を解いてから説明を読む

  • 問題を解いてから説明を読む
  • 2周目は7割位理解する

二周目に取り組む際は、いきなり付属の演習問題を解いて、間違えた問題や根拠があいまいな問題の説明を読みに本文に戻る、というステップがおすすめです。

一周目と比べて、二周目は本文の説明が繰り返しになるため集中しづらくなる場合があります。
問題を解いて間違える、自信を持って解答できないときには必ず文法項目にあいまいな箇所があります。

例えば、to meetingが正解になるところでto doを選んでしまった場合、本文の説明に戻ると「look forward to doing」などの説明が書いてあるはずです。
そこを読み込んでノートにまとめる、など知識があいまいな箇所をあぶり出して説明を読みに行くというのがおすすめです。

ただし、文法に苦手意識が強い場合やはじめて文法を学ぶ場合は2周目までは説明→演習の順番で、3周目から演習→説明の順番で取り組むのもいいでしょう。

STEP3:苦手な部分だけを学習する

  • 2周目の時点で消化不良の箇所だけ学習する
  • 8割理解できればOK
  • 足りなければ4,5周目と増やす

文法全体がぼんやりと分かってきたら、すべての項目を満遍なく勉強するよりも理解があいまいだと感じる項目を優先的に学習しましょう。

例えば、2周した時点で関係代名詞や、分詞構文、to不定詞と動名詞区別など応用的な内容にまだ不安がある場合、そういった項目を重点的に学習するといいでしょう。

ちなみに私は高校時代、上記の項目が苦手で7周程度してやっと定着したことを覚えています。

最後の仕上げですが、100%英文法を理解する必要はありません
時間がかかりますし、文法学習を終えて実際にTOEICの問題を通して読み・聞きをしていく中で文法テキストを確認していく中で文法は完成していきます。
この時点では8割程度理解できていればOK、位の気持ちで行きましょう。

まとめ

この記事ではTOEIC初心者向けに以下の項目について確認してきました。

  • TOEIC対策は文法から始めるのがおすすめ
  • TOEIC初心者の英文法参考書の選び方は?
  • TOEIC初心者におすすめの文法教材は?
  • TOEIC初心者の文法学習の進め方は?

文法を正しく理解することで早く正確に英語を理解することができるようになり、結果的にすべてのパートでスコアの上昇が期待できます

TOEIC初心者が英文法参考書を選ぶときには、以下の3つの観点を持つのがおすすめです。

  1. 体系的に学習する or TOEICの問題形式に慣れる
  2. 中学レベル or 高校レベル
  3. 紙 or 電子書籍 or アプリ

TOEIC初心者におすすめの文法教材は以下の3冊です。

  1. 中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版
  2. Mr.Evineの英文法ブリッジコース[中学修了→高校基礎]
  3. TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

TOEIC初心者の文法学習に取り組む場合、以下の流れで学習するのがおすすめです。

STEP
説明を読んで問題を解く
  • 文法の説明を読み、問題に解答する
  • 1周目は5割くらいの理解でOK
STEP
問題を解いてから説明を読む
  • 問題を解いてから説明を読む
  • 2周目は7割位理解する
STEP
苦手な部分だけを学習する
  • 2周目の時点で消化不良の箇所だけ学習する
  • 8割理解できればOK
  • 足りなければ4,5周目と増やす

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