【全単語音声付き】TOEICイギリス英語リスニングの秘訣!
TOEICで「全然聞き取れなかったと思ったら、またイギリス英語のスピーカーの問題だった⋯」という経験をした方も多いのではないでしょうか?
学校英語で慣れ親しんだアメリカ英語と比べて、イギリス英語は聞く機会も少なく、その特徴的な発音やイントネーション、リズムから苦手意識を持っている人も多いのではないでしょうか?
この記事ではTOEICのイギリス英語を攻略するためのポイントについて、以下の観点から解説していきます。
- TOEICのリスニングでイギリス英語が出題される割合は?
- TOEICのイギリス英語が聞き取れるようになるためには?
- イギリス英語の子音の特徴
- イギリス英語の母音の特徴
- イギリス英語のアクセントの特徴
- イギリス英語とアメリカ英語で発音が異なるTOEIC頻出単語
TOEICのリスニングでイギリス英語が出題される割合は?
TOEICのリスニング全100問のうち、イギリス英語で問題に含まれるのは48問程度です。
TOEICの開発元のETSという団体が作成する公式問題集11のリスニング問題2回分のうち、イギリス人スピーカーが関係する問題数を数えた所、TEST1で48問、TEST2で47問という結果になりました。
これを聞いてどう思うでしょうか?
「約半数の問題でイギリス英語のリスニングが求められるというのは数が多い!」と感じる方が多いのではないでしょうか?
TEST1では以下のような割合でイギリス英語のリスニングが必要となりました。
- Part1→6問中2問でイギリス英語が必要
- Part2→12/25問
- Part3→21/39問
- Part4→9/39問
- 合計48/100
アメリカ英語の聞き取りがある程度できるのに、いつもイギリス人スピーカーの問題で間違えてしまう場合、イギリス英語が苦手になっていると言えます。
イギリス英語は発音・アクセント・イントネーションがアメリカ英語と大きく異なるため、意識的に対策しないとなかなか聞き取れるようになりません。
特に市販のリスニング教材はアメリカ英語で読まれていることが多いので、TOEICのイギリス英語対策をする場合はしっかりイギリス英語の特徴を掴んでおくことが大切です。
ただし、イギリス英語には、発音と語彙において実に多様な地域差があり、「イギリス英語」という明確な唯一解があるわけではないことも頭に入れておきましょう。
TOEICのイギリス英語が聞き取れるようになるためには?
TOEICのイギリス英語が聞き取れるようになるためには以下の3つの対策が有効です。
- イギリス英語の特徴を集中的に学習する
- イギリス英語の音声にふれる時間を増やす
- TOEICの音源でイギリス音声のリピーティング・シャドーイングをする
イギリス英語の特徴を集中的に学習する
イギリス英語が聞き取れないからといって、いきなりイギリス英語をたくさん聞くのはおすすめしません。
もちろんそれでも力はつくのですが、その前にイギリス英語の発音の特徴を集中的に学習しましょう。
文法を学んでからリーディングをするほうが効率的であるのと同じ理由で、イギリス英語の発音のルールを学んだ後にイギリス英語の音声に触れることで効率的にイギリス英語のリスニングが上達します。
この記事ではこの章のあとにイギリス英語の発音の特徴を
- 子音
- 母音
- アクセント
- アメリカ英語と発音が異なる英単語
という4つの観点から音声付きで詳しく解説しています。
ぜひ何度も音声とセットでイギリス英語のルールを覚えましょう!
イギリス英語の音声にふれる時間を増やす
イギリス英語の発音のルールを学んだ後は、イギリス英語の音声を教材にして学習するのがおすすめです。
その際には量と質の両面を意識しましょう。
量の面で言えば、今までアメリカ英語を聞いていた時間をイギリス英語に置き換えてリスニングのトレーニングをするといいでしょう。
そもそもリスニングの時間が少ない方は、ぜひ毎日短時間でも構わないのでリスニングの学習を取り入れることがおすすめです。
質の面で言えば、スクリプト付きのイギリス英語の音声教材を繰り返し使うことをおすすめします。
スクリプト(リスニングの原稿)を見ずに、ただ聞き流しているだけでは、イギリス英語が聞き取れるようにはなりません。
教材として扱い、長すぎない1〜3分程度の音声を繰り返し聞き込み、自分も発音することで短期間でも十分イギリス英語のリスニングに慣れることができます。
TOEICの音源でイギリス音声のリピーティング・シャドーイングをする
TOEICが目前に迫っている場合、TOEICのリスニング内のイギリス人スピーカーの音源を題材にするとスコアに直結しやすいでしょう。
イギリス英語は出身地域や年代、階層により発音に多様性がありますが、TOEICではスピーカーが毎回ほとんど同じなので、TOEICの公式問題集でリスニングの学習をするのがおすすめです。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11
リスニングの練習としては、リピーティングとシャドーイングがおすすめです。
リピーティングは、音源を一文聞いたら一時停止して、同じ英文をスピーカーの発音を真似て発音します。
お手本を聞いて、そっくりそのまま自分でも発音するというトレーニングです。
リピーティングの際は700点程度までの方はスクリプトを見ながら、それ以上のスコアをお持ちの方はスクリプトなしで取り組んでみましょう。
リピーティングでイギリス英語の発音に慣れてきたら、シャドーイングをしましょう。
シャドーイングはその名の通り、影のように音についていくトレーニングです。
同じ教材でスクリプトを見ずに、流しっぱなしにした音声を聞こえてきたそばから発音していきます。
以下の動画はシャドーイングを実際に行っているところからスタートしています。
シャドーイングは聞こえてきた音声を自分でも発音することで、リスニングにおいて音声を正確に捉えることができるようになります。
シャドーイングは非常に奥が深く「初心者がむやみに手を出すと失敗する」と言われるトレーニングです。
詳しいやり方を以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
イギリス英語の子音の特徴
イギリス英語の子音の特徴は以下の3つです。
- /r/を発音しない
- /l/の明暗
- 「ら行化」しない
/r/を発音しない
イギリス英語のもっとも大きな特徴は、母音の前以外で/r/を発音しないという点です。
例えばrightはアメリカ英語・イギリス英語ともにしっかりと/raɪt/と母音/a/の前で/r/を発音します。
しかし、marketやcarのように子音の前や語末に/r/が来た時、イギリス英語では発音されず、代わりにただの伸ばし音/ː/として発音します。
marketのイギリス英語での発音は/maːkɪt/に、carのイギリス英語での発音は/kaː/になります。
/l/の明暗
アメリカ英語では/l/の発音は統一されていますが、イギリス英語では/l/には明るい/l/と暗い/l/の2種類があります。
明るい/l/はleave/líː・v/やclick/k・lík/など音節の先頭に/l/があるときの発音で、舌先をしっかり上の歯茎と歯の境目につけて発音します。
一方、暗い/l/はsmall/s・mɔːl/やmilk/míl・k/のように音節の最後に/l/があるときの発音で、下の付け根の方を持ち上げて発音するため、「ゥ」のような音に近くなります。
leave、clickはイギリス英語では明るい/l/で発音されるため、/l/の音が際立って聞こえやすいのが分かります。
一方でsmall、milkはアメリカ英語・イギリス英語どちらでも暗い/l/で発音されるため、「スモーゥ」「ミゥク」のように/l/の部分が「ゥ」に近い音に聞こえるのが分かります。
「ら行化」しない
アメリカ英語では、以下のいずれかの条件を満たすとき、/t/, /d/の音が日本語のら行「らりるれろ」の発音に近くなる音声変化が発生することがあります。
- 母音に挟まれるとき
- 母音と/l/に挟まれるとき
- 語末の音が/t/, /d/で、次の単語が母音から始まるとき
これを「ら行化」と呼びます。
一方イギリス英語はこういった音声変化の影響を受けないため、アメリカ英語と発音が異なって聞こえます。
例えば、ladder/lædɚ/では/d/が母音に挟まれているため、アメリカ英語「ララー」→イギリス英語「ラダー」という発音になります。
little/líṭl/では/t/が母音と/l/の間に挟まれているため、アメリカ英語「リロゥ」(すでに紹介した語末の暗い/l/にも注目)→イギリス英語「リトゥ」となります。
at allでは/ət ɔːl/ではatの語末の音が/t/で、次の単語allが母音/ɔː/から始まるため、アメリカ英語「アローゥ」→イギリス英語「アト オーゥ」という発音になります。
イギリス英語の母音の特徴
イギリス英語の母音の特徴は以下の7つです。
- /æ/と/ɑ:/
- /ɑ:/と/ɒ/
- /ɑ:/と/ɔ:/
- /oʊ/と/əʊ/
- /ʊɚ/と/ɔ:/
- /ɚ:/と/ʌ/
- 外来語のa
/æ/と/ɑ:/
アメリカ英語で/æ/の発音を持つ単語の一部は、イギリス英語において長母音/ɑ:/で発音されることがあります。
/æ/が/ɑ:/になるのは以下の3つの条件のいずれかを満たすときです。
- /f/, /θ/, /s/の前
- /m/ + 子音の前
- /n/ + 子音の前
/f/, /θ/, /s/の前に/æ/の発音を持つ単語は、イギリス英語で長母音/ɑ:/として発音します。
例:path, class, fast, last, bath, after, castleなど
アメリカ英語では「アフター」と聞こえるのに対して、イギリス英語では「アーフター」と伸ばしているような音に聞こえますね。
/m/ + 子音の前に/æ/の発音を持つ単語は、イギリス英語で長母音/ɑ:/として発音します。
例:example, sampleなど
アメリカ英語では「イグザンプゥ」と聞こえるのに対して、イギリス英語では「イグザーンプゥ」と伸ばしているような音に聞こえますね。
/n/ + 子音の前に/æ/の発音を持つ単語は、イギリス英語で長母音/ɑ:/として発音します。
例:dance, plant, chance, answer, can’t, grant, advance, command, Franceなど
アメリカ英語では「ダンス」と聞こえるのに対して、イギリス英語では「ダーンス」と伸ばしているような音に聞こえますね。
/ɑ:/と/ɒ/
「hot」などの語の母音はアメリカ英語においては、長母音/ɑ:/で、イギリス英語では短母音/ɒ/になります。
アメリカ英語/ɑ:/は唇を丸めずに発音するため、「アー」に近い発音になり、イギリス英語/ɒ/は唇を丸めて発音するため、「オ」に近い発音になります。
hot
- アメリカ英語: /hɑ:t/ → 「ハート」に近い
- イギリス英語: /hɒt/ → 「ホット」に近い
not
- アメリカ英語: /nɑ:t/ → 「ナート」に近い
- イギリス英語: /nɒt/ → 「ノット」に近い
body
- アメリカ英語: /bɑ:di/ → 「バーディ」に近い
- イギリス英語: /bɒdi/ → 「ボディ」に近い
coffee
- アメリカ英語: /kɑ:fi/ → 「カーフィー」に近い
- イギリス英語: /kɒfi/ → 「コフィ」に近い
/ɑ:/と/ɔ:/
walkやboughtなどの語の母音は、アメリカ英語では/ɑ:/で発音されるが、イギリス英語では唇を丸めて発音するため/ɔ:/となります。
アメリカ英語では「アー」に近い音に聞こえ、イギリス英語では「オー」に近い音に聞こえます。
caught
- アメリカ英語: /kɑ:t/→「カート」に近い
- イギリス英語: /kɔ:t/→「コート」に近い
talk
- アメリカ英語: /tɑ:k/→「ターク」に近い
- イギリス英語: /tɔ:k/→「トーク」に近い
thought
- アメリカ英語: /θɑ:t/→「サート」に近い
- イギリス英語: /θɔ:t/→「ソート」に近い
walk
- アメリカ英語: /wɑ:k/→「ワーク」に近い
- イギリス英語: /wɔ:k/→「ウォーク」に近い
bought
- アメリカ英語: /bɑ:t/→「バート」に近い
- イギリス英語: /bɔ:t/→「ボート」に近い
call
- アメリカ英語: /kɑ:l/→「カール」に近い
- イギリス英語: /kɔ:l/→「コール」に近い
small
- アメリカ英語: /smɑ:l/→「スマール」に近い
- イギリス英語: /smɔ:l/→「スモール」に近い
law
- アメリカ英語: /lɑ:/→「ラー」に近い
- イギリス英語: /lɔ:/→「ロー」に近い
long
- アメリカ英語: /lɑ:ŋ/→「ラーング」に近い
- イギリス英語: /lɔ:ŋ/→「ローング」に近い
all
- アメリカ英語: /ɑ:l/→「アール」に近い
- イギリス英語: /ɔ:l/→「オール」に近い
/oʊ/と/əʊ/
goなどの語の母音は、アメリカ英語では/oʊ/「オゥ」のように発音されるが、イギリス英語では[ə]から始まるため「エゥ」に近い発音になります。
home
- アメリカ英語: /hoʊm/ → 「ホゥム」に近い
- イギリス英語: /həʊm/ → 「ヘゥム」に近い
go
- アメリカ英語: /ɡoʊ/ → 「ゴゥ」に近い
- イギリス英語: /ɡəʊ/ → 「ゲゥ」に近い
no
- アメリカ英語: /noʊ/ → 「ノゥ」に近い
- イギリス英語: /nəʊ/ → 「ネゥ」に近い
show
- アメリカ英語: /ʃoʊ/ → 「ショゥ」に近い
- イギリス英語: /ʃəʊ/ → 「シェゥ」に近い
hope
- アメリカ英語: /hoʊp/ → 「ホゥプ」に近い
- イギリス英語: /həʊp/ → 「ヘゥプ」に近い
boat
- アメリカ英語: /boʊt/ → 「ボゥト」に近い
- イギリス英語: /bəʊt/ → 「ベゥト」に近い
road
- アメリカ英語: /roʊd/ → 「ロゥド」に近い
- イギリス英語: /rəʊd/ → 「レゥド」に近い
stone
- アメリカ英語: /stoʊn/ → 「ストゥーン」に近い
- イギリス英語: /stəʊn/ → 「ステゥーン」に近い
coat
- アメリカ英語: /koʊt/ → 「コゥト」に近い
- イギリス英語: /kəʊt/ → 「ケゥト」に近い
know
- アメリカ英語: /noʊ/ → 「ノゥ」に近い
- イギリス英語: /nəʊ/ → 「ネゥ」に近い
throw
- アメリカ英語: /θroʊ/ → 「スロゥ」に近い
- イギリス英語: /θrəʊ/ → 「スレゥ」に近い
yellow
- アメリカ英語: /jɛloʊ/ → 「イェロゥ」に近い
- イギリス英語: /jɛləʊ/ → 「イェレゥ」に近い
/ʊɚ/と/ɔ:/
sureなどの語の母音は、アメリカ英語では /ʊɚ/ 、イギリス英語では /ɔ:/となる傾向があります。
アメリカ英語では「シュァ」と聞こえますが、イギリス英語では 「ショー」と聞こえることがあります。
sure
- アメリカ英語: /ʃʊɚ/ → 「シュアr」
- イギリス英語: /ʃɔ:/ → 「ショー」
tour
- アメリカ英語: /tʊɚ/ → 「トゥアr」
- イギリス英語: /tɔ:/ → 「トー」)
secure
- アメリカ英語: /sɪkjʊɚ/ → 「セキュアr」
- イギリス英語: /sɪkjɔ:/ → 「セキョー」
/ɚ:/と/ʌ/
hurry、encourage、worryなどの語でスペルが「ur」、「our」、「wor」のあとに弱母音が続くとき、アメリカ英語では/ɚ:/ と発音するが、イギリス英語では/ʌ/と発音します。
アメリカ英語では伸ばし音「ー」が入るが、イギリス英語では伸ばさずに単母音として発音するため伸ばし音「ー」はなくなります。
hurry
- アメリカ英語: /ˈhɚ:i/ → 「ハーリ」に近い
- イギリス英語: /ˈhʌri/ → 「ハリ」に近い
current
- アメリカ英語: /ˈkɚ:ənt/ → 「カーラント」に近い
- イギリス英語: /ˈkʌrənt/ → 「カラント」に近い
worry
- アメリカ英語: /ˈwɚ:i/ → 「ワーリ」に近い
- イギリス英語: /ˈwʌri/ → 「ワリ」に近い
nursery(保育園)
- アメリカ英語: /ˈnɚ:sɚ:i/ → 「ナーサーリ」に近い
- イギリス英語: /ˈnʌsəri/ → 「ナサリ」に近い
外来語のa
外来語にaが含まれる場合、アメリカ英語では長母音/ɑ:/、イギリス英語では/æ/として発音します。
これはすでに紹介した「/æ/と/ɑ:/」のときと反対の現象だといえます。
アメリカ英語では伸ばし音「ー」が入りますが、イギリス英語では伸ばし音が入らず短母音として発音されます。
pasta(パスタ)
- アメリカ英語: /ˈpɑ:stə/ → 「パースタ」に近い
- イギリス英語: /ˈpæstə/ → 「パスタ」に近い
Milan(ミラノ)
- アメリカ英語: /mɪˈlɑ:n/ → 「ミラーン」に近い
- イギリス英語: /mɪˈlæn/ → 「ミラン」に近い
drama
- アメリカ英語: /ˈdrɑ:mə/ → 「ドラーマ」に近い
- イギリス英語: /ˈdræmə/ → 「ドラマ」に近い
gala(祝祭)
- アメリカ英語: /ˈɡɑ:lə/ → 「ガーラ」に近い
- イギリス英語: /ˈɡælə/ → 「ガラ」に近い
イギリス英語のアクセントの特徴
イギリス英語のアクセントの特徴は以下の2つです。
- 単語のアクセントの違い
- -ary、-ery、-ory、-monyにおける第二アクセントの消失
単語のアクセントの違い
アメリカ英語では単語の最初の部分にアクセントが来る傾向がありますが、イギリス英語では後ろの部分にアクセントが来ることが多いです。
weekend
- アメリカ英語: /ˈwi:kɛnd/ → 「ウィークエンド」
- イギリス英語: /wi:kˈɛnd/ → 「ウィークエンド」
adult
- アメリカ英語: /ˈædʌlt/ → 「アダルト」
- イギリス英語: /əˈdʌlt/ → 「アダルト」
address
- アメリカ英語: /ˈædres/ → 「アドレス」
- イギリス英語: /əˈdres/ → 「アドレス」
research
- アメリカ英語: /ˈri:sɜ:rʧ/ → 「リサーチ」
- イギリス英語: /rɪˈsɜ:ʧ/ → 「リサーチ」
garage
- アメリカ英語: /ɡəˈrɑ:ʒ/ → 「ガラージ」
- イギリス英語: /ˈɡærɪdʒ/ → 「ガリッジ」
début(デビュー)
- アメリカ英語: /ˈdeɪbju:/ → 「デビュー」
- イギリス英語: /deɪˈbju:/ → 「デビュー」
brochure(パンフレット)
- アメリカ英語: /ˈbroʊʃʊr/ → 「ブローシュア」
- イギリス英語: /broʊˈʃʊə/ → 「ブローシュー」
-ary、-ery、-ory、-monyにおける第二アクセントの消失
アメリカ英語では第一アクセントの後の第二アクセントが保たれるのに対し、イギリス英語ではその部分のアクセントが消失することが多い単語があります。
次の4つの条件のいずれかを満たす語はイギリス英語では第二アクセントが消失することが多いです。
- -aryで終わる語(secretaryなど)
- -eryで終わる語(stationeryなど)
- -oryで終わる語(laboratoryなど)
- -monyで終わる語(ceremonyなど)
secretary(秘書)
- アメリカ英語: /ˈsɛkrəˌtɛri/ → 「セクレテリ」
- イギリス英語: /ˈsɛkrətəri/ → 「セクレタリ」
stationery(文房具)
- アメリカ英語: /ˈsteɪʃəˌnɛri/ → 「ステイショネリ」
- イギリス英語: /ˈsteɪʃənəri/ → 「ステイショナリ」
laboratory(研究所)
- アメリカ英語: /ˈlæbrəˌtɔri/ → 「ラブラトーリ」
- イギリス英語: /ləˈbɒrətri/ → 「ラボラトリ」
ceremony(式典)
- アメリカ英語: /ˈsɛrəˌmoʊni/ → 「セレモウニ」
- イギリス英語: /ˈsɛrɪməni/ → 「セレモニ」
inventory(在庫)
- アメリカ英語: /ˈɪnvənˌtɔri/ → 「インヴェントーリ」
- イギリス英語: /ˈɪnvəntri/ → 「インヴェントリ」
イギリス英語とアメリカ英語で発音が異なるTOEIC頻出単語
イギリス英語とアメリカ英語で発音が大きく異なる英単語があります。
ここで紹介する英単語は、事前に知らないと初見では聞き取りが難しいほど発音が英米間で異なります。
イギリス英語とアメリカ英語で発音が異なるTOEIC頻出単語を16個厳選しました。
- Water
- Schedule
- Herb
- Privacy
- Garage
- Advertisement
- Vase
- Mobile
- Leisure
- Either
- Vitamin
- Dynasty
- Lever
- Tour
- Mayor
- Door
Water
waterはアメリカ英語で「ウォーラー」と聞こえますが、イギリス英語では/t/をはっきり発音するため、「ウォーター」と聞こえます。
Schedule
scheduleはアメリカ英語で「スケジュール」と発音しますが、イギリス英語では「シェジュール」と発音されます。
Herb
herbはアメリカ英語で「アーブ」というように/h/を発音しないことがありますが、イギリス英語では「ハーブ」としっかり/h/を発音します。
スペルから考えるとむしろアメリカ英語のほうが意外な発音かもしれませんね。
Privacy
privacyはアメリカ英語で「プライバシー」、イギリス英語で「プリバシー」と発音します。
Garage
garageはアメリカ英語で「ガラージ」、イギリス英語で「ギャラージ」と発音します。
Advertisement
advertisementはアメリカ英語で「アドヴァタイズメント」、イギリス英語で「アドヴァーティスメント」とtiseの部分が濁らない発音に変わります。
Vase
vaseはアメリカ英語で「ヴェイス」、イギリス英語で「ヴァーズ」と発音します。
ちなみに意味は「花瓶」でPart1の写真描写問題でよく使われます。
Mobile
mobileはアメリカ英語で「モウバゥ」、イギリス英語で「モウバイル」と発音します。
最後の/l/もアメリカ英語では「ゥ」に近い発音になっているのも注意しましょう。
Leisure
leisureはアメリカ英語で「リージャー」、イギリス英語で「レジャ」と発音します。
Either
eitherはアメリカ英語で「イーザー」、イギリス英語で「アイザー」と発音します。
Vitamin
vitaminはアメリカ英語で「ヴァイタミン」、イギリス英語で「ヴィタミン」と発音します。
Dynasty
dynastyはアメリカ英語で「ダイナスティ」、イギリス英語で「ディナスティ」と発音します。
ちなみに意味は「王朝」です。
Lever
leverはアメリカ英語で「レヴァー」、イギリス英語で「リーヴァー」と発音します。
Tour
tourはアメリカ英語で「トゥァー」、イギリス英語で「トゥァ」と発音します。
Mayor
mayorはアメリカ英語で「メイヤー」、イギリス英語で「メェ」と発音します。
Door
doorはアメリカ英語で「ドアー」、イギリス英語で「ドー」と発音します。
TOEICリスニングのイギリス英語についてのまとめ
この記事ではTOEICのイギリス英語を攻略するためのポイントについて、以下の観点から解説してきました。
- TOEICのリスニングでイギリス英語が出題される割合は?
- TOEICのイギリス英語が聞き取れるようになるためには?
- イギリス英語の子音の特徴
- イギリス英語の母音の特徴
- イギリス英語のアクセントの特徴
- イギリス英語とアメリカ英語で発音が異なるTOEIC頻出単語
TOEICのリスニングでイギリス英語が出題される割合は48%です。
TOEICのイギリス英語が聞き取れるようになるためには以下の3つの対策が有効です。
- イギリス英語の特徴を集中的に学習する
- イギリス英語の音声にふれる時間を増やす
- TOEICの音源でイギリス音声のリピーティング・シャドーイングをする
イギリス英語の子音の特徴は以下の3つです。
- /r/を発音しない
- /l/の明暗
- 「ら行化」しない
イギリス英語の母音の特徴は以下の7つです。
- /æ/と/ɑ:/
- /ɑ:/と/ɒ/
- /ɑ:/と/ɔ:/
- /oʊ/と/əʊ/
- /ʊɚ/と/ɔ:/
- /ɚ:/と/ʌ/
- 外来語のa
イギリス英語のアクセントの特徴は以下の2つです。
- 単語のアクセントの違い
- -ary、-ery、-ory、-monyにおける第二アクセントの消失
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