【英語コーチ解説】TOEIC Part5の時間配分や速く解くためのポイント

TOEICのリーディングは厳しい制限時間の中でたくさんの問題を解く必要があるため、「試験時間内に解き終わらない!」という方がほとんどです。
その中でも最初の関門、語彙・文法セクションのPart5にどれくらい時間をかけられるのかが気になりますよね。
この記事ではTOEIC Part5の時間配分について以下の観点で解説していきます。
- TOEIC Part5全体にはどれくらいの時間をかけるべき?
- TOEIC Part5は一問ごとにどれくらいの時間をかけられる?
- 意味を考える必要がある問題に多くの時間を使おう
- TOEIC Part5の解答スピードを速くするためのポイント
TOEIC Part5全体にはどれくらいの時間をかけるべき?
TOEIC Part5には10分以内で解答できるようにしましょう。
TOEICのリーディングパートはPart5〜7の3つで、75分で100問に解答する必要があります。
Part5 | Part6 | Part7 | |
---|---|---|---|
問題数 | 30問 | 16問 | 54問 |
分野 | 語彙・文法 | 短文穴埋め | 長文読解 |
目安の解答時間 | 10分 | 8分 | 57分 |
目安としてPart5の30問を10分、Part6の16問を8分、Part7の54問を57分で解くのが理想的です。
Part5で10分以上時間を使ってしまうと、それ以降の読解問題に十分時間をかけることができなくなってしまいます。
TOEIC Part5は一問ごとにどれくらいの時間をかけられる?
Part5に10分使うとなると、一問あたりにかけられる時間は20秒(600秒÷30問)となります。
こちらはTOEIC Part5のサンプル問題ですが、こういった形式の問題を一問あたり20秒で解き続ける必要があります。
実際に20秒測って解いてみてください。

解きましたか?
実際時間を測ってみると20秒で自信を持って解答するのはなかなか難しいことが分かると思います。
意味を考える必要がある問題に多くの時間を使おう
TOEICのPart5では一問あたり20秒で解いていく必要があると言いました。
ただし、注意点として「意味を考える必要がある問題に多くの時間を使うべき」という点を挙げたいと思います。
TOEICのPart5には
- 形から解けるもの
- 意味から解けるもの
- 形と意味の両方から解けるもの
という分類があります。
形から解けるもの
例えば、こちらの問題は選択肢が同じ意味を持つ単語で品詞がバラバラになっていることがすぐに分かります。
選択肢の単語の意味は同じなので、意味から正解を導くことはできません。
The National Bank supports the community by contributing to ——– activities.
https://kakomonn.com/TOEIC
- local
- locate
- locally
- localize
今回だと、空欄直前のtoが前置詞、空欄直後のactivitiesが名詞ですから、形容詞のlocalが入ります。
ちなみにcontribute toではtoが不定詞ではなく前置詞になる、という文法知識も必要ですね。
このように品詞問題は選択肢を見ればすぐに気づくことができ、英文の意味を考える必要もないため瞬時に解くことができます。
意味から解けるもの
一方で、こちらの語彙問題は選択肢の品詞がすべて接続詞であるため、文章の意味を考えたうえで解答する必要があります。
——- you come home, don’t forget to wash your hands and rinse your mouth.
https://kakomonn.com/TOEIC
- Because
- Although
- Once
- When
こういった問題は英文の意味を考える時間が必要であるため、形から解ける問題に比べて時間がかかりやすいです。
形と意味の両方から解けるもの
最後に、形と意味の両方から正解を導ける問題です。
——– my stay in London, I visited my friend who lives there.
https://kakomonn.com/TOEIC
- While
- When
- Despite
- During
まずコンマまでが名詞句になっていますので、接続詞の「While」と「While」は消えます。
次に残った前置詞「Despite」と「During」ですが、意味的に「私がロンドンにいる間〜」とするのが自然であるため、「During」が正解だと導けます。
このように形と意味の両方からアプローチする必要がある問題もあり、こちらも形から解ける問題に比べて時間がかかりやすいです。
TOEIC Part5で伸び悩んでいる方は、伸び悩みの原因を究明したうえで適切な対策をすることが大切です。
以下の記事では、Part5伸び悩みの原因と対策について詳しく解説しています。

TOEIC Part5の解答スピードを速くするためのポイント
TOEIC Part5の解答スピードを速くするためのポイントは以下の4つです。
- 選択肢から出題パターンを見極める
- 形から解く
- 時間を測って解く
- 捨てる問題を見極める
選択肢から出題パターンを見極める
Part5の問題に答えるとき、いきなり問題文を読み始めるのではなく(A)〜(D)の選択肢を見て出題パターンを見極める事から始めましょう。
はじめに出題パターンを判断することで、素早く解答できるようになります。
形から解く
Part5は形から解くことで素早く・正確に解答することができます。
選択肢から出題パターンを見極めて、全文を読んで意味を考えなくてはいけない問題以外は品詞・文法から問題を解くようにしましょう。
例えば、空欄が「冠詞 + ~ + 前置詞」のパターンであれば、文の意味を考えずに形容詞が答えになることが瞬時に分かります。
すべての問題の意味をとると安心感はありますが、体力・時間ともに消費してしまうため、形から解ける問題は形から解きましょう。
時間を測って解く
Part5の演習をする際は常に時間を測って制限時間を設定して解答するようにしましょう。
Part5は30問の出題で、目安の解答時間は10分です。
600秒÷30問で、一問あたり20秒で解き続ける必要があります。
普段から時間を意識していないと、本番でうまく時間配分ができなくなってしまいます。
捨てる問題を見極める
900点オーバーを目指す方は別ですが、もしそうでなければPart5の語彙・文法問題で自信を持って時間内にすべての問題を解き終えることは難しいでしょう。
大切なのはすべての問題に正解しようとするのではなく、「10分で自分が解ける問題を解く」ということです。
こちらは塗り絵(分からずにとりあえずマークする行為)とスコアの関係を一覧にしたものです。
- 塗り絵0問→950点以上
- 塗り絵5問→900点
- 塗り絵10問→800点代後半
- 塗り絵15問→800点
- 塗り絵20問→750点
- 塗り絵25問→700点
- 塗り絵30問→650点
- 塗り絵35問→600点
- 塗り絵40問→550点
こちらを見ると、例えば600点を目指す人はリーディング100問中35問は塗り絵をしても問題ないということになります。
逆に言うと、35問塗り絵しないとすべての問題に目を通すのは難しくなり、本来時間をかければ解けたであろう問題までたどり着かずに試験終了の時間を迎えることになってしまいます。
Part5で10問、Part6で3問、Part7で22問、といったようにあらかじめPartごとに塗り絵できる数を推定しておけば、難しい問題を飛ばして、時間をかければ解ける問題に時間を割くことができます。
Partごとに塗り絵すべき問題は以下の記事で詳しく解説しています。

TOEIC Part5の時間配分についてまとめ
この記事ではTOEIC Part5の時間配分や速く解くためのポイントについて以下の観点から解説してきました。
- TOEIC Part5全体にはどれくらいの時間をかけるべき?
- TOEIC Part5は一問ごとにどれくらいの時間をかけられる?
- 意味を考える必要がある問題に多くの時間を使おう
- TOEIC Part5の解答スピードを速くするためのポイント
TOEIC Part5には10分以内で解答できるようにしましょう。
Part5に10分使うとなると、一問あたりにかけられる時間は20秒(600秒÷30問)となります。
ただし、注意点として「意味を考える必要がある問題に多くの時間を使うべき」という点を挙げたいと思います。
TOEICのPart5には
- 形から解けるもの
- 意味から解けるもの
- 形と意味の両方から解けるもの
という分類があり、「意味を考える必要がある問題に多くの時間を使うべき」です。
TOEIC Part5の解答スピードを速くするためのポイントは以下の4つです。
- 選択肢から出題パターンを見極める
- 形から解く
- 時間を測って解く
- 捨てる問題を見極める
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英語コーチングについて、以下の記事で詳しく解説しています。

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