おすすめTOEIC公式問題集!985点取得者が本当に勧める選び方と使い方

「TOEICのスコアを上げたいけど、どの公式問題集を使えばいいんだろう?」 「たくさん種類があって、自分に合った1冊がどれなのか分からない…」
もしあなたがそう感じているなら、この記事がピッタリです。
TOEIC学習において、公式問題集は最も重要かつ効果的な教材だと断言できます。なぜなら、TOEICを開発するETSという団体が作成しているため、本番形式に最も近く、出題傾向や音声、解説の質もずば抜けているからです。市販の参考書や問題集も素晴らしいものはたくさんありますが、公式問題集のクオリティは別格。TOEICハイスコアを目指すなら、これを避けて通ることはできません。
私自身、TOEIC学習を始めた当初は600点台でしたが、公式問題集を徹底的に活用することで、最終的に985点を取得することができました。その過程で、どの公式問題集を選び、どう使えば最大限の効果が得られるのかを身をもって体験してきました。
この記事では、私の実体験に基づき、TOEIC公式問題集の「なぜ重要なのか」から、「あなたにぴったりの1冊を見つけるための選び方」、そして「985点取得者が実践した効果的な使い方」まで、TOEICスコアアップに必要な全ての知識を網羅的に解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたは自信を持って最適な公式問題集を選び、効率的にTOEICのスコアを伸ばすための具体的なロードマップを手にしているはずです。さあ、一緒にあなたのTOEIC学習を加速させましょう!
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TOEIC公式問題集ってどんなもの?
まずはTOEIC公式問題集の概要・収録内容・音声の利用方法について解説していきます。
TOEIC公式問題集の概要

TOEICの公式問題集といえば「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」を指し、受験者のバイブルと言える本です。
2025年7月現在のTOEIC公式問題集の概要は以下のようになっています。
教材名 | 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 |
---|---|
著者 | ETS |
出版社 | 国際ビジネスコミュニケーション協会 |
既刊 | 11 |
価格(税込) | 3,300円 |
書籍サイズ | A4変型判 |
収録問題数 | 200問×2回(リスニング・リーディング) |
利用可能媒体 | 単行本 |
リンク | https://amzn.asia/d/9XUQH5e |
公式問題集は、TOEICを開発するETSという機関が提供しているため、本番と同じ形式で演習できます。
2025年7月時点でシリーズ11冊が刊行されています。

一冊につきリスニング・リーディング2回分が収録されています。
TOEIC公式問題集には何が収録されている?
公式問題集は本冊と別冊「解答・解説」に分かれており、それぞれ以下の内容を収録しています。
本冊
- サンプル問題:TOEICの問題形式を紹介する短い例題。初めて受ける人でも形式を理解しやすくなっています。
- サンプル問題(音声):リスニングパートのサンプル問題に対応した音声データ。実際の試験と同じスピードやアクセントで録音されていて、耳を慣らすのに最適です。
- 練習テスト(200問×2回):本試験と同じ構成(Listening 100問 + Reading 100問)の模擬試験が2回分。時間を計って解くことで本番のシミュレーションができます。
- 解答用紙(2枚):練習テスト用のマークシート。実際の試験と同じ形式なので、マークの練習や時間配分の練習に役立ちます。
- 参考スコア範囲の換算表:練習テストで得た正答数から、おおよそのTOEICスコアを推定できる表。学習の目安として使います。
別冊「解答・解説」
- 解答・解説:問題の答えと、その理由を説明した部分。選択肢ごとの分析や重要語句の補足も含まれています。
- 語注:問題文や選択肢に登場する単語・表現の意味や用法を補足した一覧。語彙力を強化するのに役立ちます。
- 音声ファイル一覧表:収録されている音声ファイルの内容・トラック番号などをまとめた表。どの音声がどの問題に対応しているかをすぐ確認できます。
TOEIC公式問題集の音声利用方法
2025年7月時点で、公式問題集は11冊が刊行されています。
シリーズ1〜10まではCDがついていましたが、11はCDが付属せずアプリもしくは音声をダウンロードして利用することになります。
現在の音声利用方法は3パターンです。
- 「TOEIC公式教材アプリ」上での再生
- 「IIBC公式サイト」からダウンロード
- 英語学習アプリ「abceed」上での再生
【超重要】TOEIC公式問題集の選び方:失敗しない3つのポイント
TOEIC公式問題集は、TOEIC学習において最も効果的な教材である一方、その選び方を間違えると学習効率が大幅に低下する可能性があります。ここでは、あなたの貴重な時間とお金を無駄にしないために、絶対に押さえておくべき3つのポイントを解説します。
最新版を選ぶのが鉄則:旧版との違いと最新版を使うべき理由
TOEIC公式問題集は、定期的に新しい巻が発行されます。例えば、2025年7月現在であれば『公式問題集11』が最新版です。TOEIC対策を始めるにあたり、まず最新版から手に入れるのが鉄則です。
なぜ最新版を選ぶべきなのでしょうか?
- 最新の出題傾向を反映しているから TOEICの出題傾向や形式は、大きく変わることは少ないものの、細かな部分で変化しています。例えば、Part 3やPart 4の会話の流れ、Part 6の文脈問題の傾向、Part 7のトリッキーな選択肢の作り方など、微妙な変化が見られます。最新版の公式問題集は、これらの「最新の傾向」を最も正確に反映しており、本番で戸惑うことなく対応するための「生きた情報」を提供してくれます。
- 心理的な安心感につながるから 本番の試験で「見たことのない形式が出た」「対策してきた問題と違う」と感じることは、大きなプレッシャーになります。常に最新の情報を手元に置いておくことで、試験への不安を最小限に抑え、自信を持って臨むことができます。
また、ネットで安く売っている写真左側の公式問題集は「TOEICテスト 新公式問題集」といって出題の傾向が大きく変わった2016年以前のものなので、間違えて購入しないようにしましょう。右側が新形式対応の「公式TOEIC Listening&Reading問題集」です。


自分の目標スコア・レベルに合わせる:スコア別の目安と選び方
公式問題集に「レベル別」といった明確な区分はありませんが、自分のレベル・目標スコアに合わせて使用する公式問題集の冊数も変わってきます。
- TOEIC 500点以下を目指す方(入門~初心者) このスコア帯の方は、まずTOEICの試験形式に慣れること、そして基本的な文法・語彙の習得が最優先です。公式問題集は、本番レベルの難易度なので、最初は難しく感じるかもしれません。
- おすすめの選び方: まずは最新版を1冊手に入れ、時間を測らずに「問題形式を知る」という目的で解いてみましょう。 ただし、このレベルでは公式問題集と並行して、文法書や単語帳といった基礎固め用の教材に重点を置くことをお勧めします。
- TOEIC 600点~700点を目指す方(中級者) このスコア帯は、TOEICの基本的な問題形式を理解し、スコアアップの壁にぶつかりやすい時期です。公式問題集を本格的に活用し、弱点克服と時間配分の練習を始める段階です。
- おすすめの選び方: 最新版の公式問題集を1冊徹底的にやり込むことが重要です。まずは本番形式で解き、その後、間違えた問題や迷った問題の解説を熟読し、なぜ間違えたのか、どうすれば正解できたのかを徹底的に分析しましょう。 さらに演習量を増やしたい場合は、一つ前の版の公式問題集も追加することを検討しましょう。
- TOEIC 800点~900点以上を目指す方(上級者) このスコア帯では、解答の正確性を高め、苦手なパートをなくしていくことが目標になります。公式問題集の全パートを時間内に解き切る練習や、細かいミスをなくすための反復練習が不可欠です。
- おすすめの選び方: 最新版を含む、複数の公式問題集(2~3冊程度)を徹底的にやり込むことが効果的です。各巻に収録されている2回分のテストを何度も解き、満点近く取れるまで復習を繰り返しましょう。特に、リスニングのスクリプト音読やシャドーイング、リーディングの速読・精読練習に力を入れ、完璧に理解できるまで使い倒すことが重要です。
「何冊解くか」より「どう解くか」:目的別(本番慣れ/弱点克服/総仕上げ)の選び方
よく「公式問題集は何冊やればいいですか?」という質問を受けますが、重要なのは「何冊解いたか」ではなく、「1冊をどう徹底的に解き、学習に繋げたか」です。闇雲に多くの問題集に手を出すよりも、1冊1冊を丁寧に消化していくことがスコアアップの鍵を握ります。
あなたの学習目的に応じて、公式問題集の活用方法も変わります。
- 本番形式に慣れるため(初めて解く方向け)
- 選び方: まずは最新版の公式問題集を1冊選びましょう。
- 使い方: 2時間の時間を測り、本番と同じ環境で最後まで解いてみましょう。点数や正答率を気にせず、TOEIC L&Rテストの「空気感」や「ペース」を掴むことを最優先します。
- 弱点克服のため(特定のパートが苦手な方向け)
- 選び方: 最新版に加え、古い版の公式問題集の苦手パートだけ演習するのがおすすめです。
- 使い方: 例えばPart 5が苦手なら、公式問題集のPart 5だけを繰り返し解き、文法ルールや語彙の知識を完璧にしましょう。リスニングが苦手なら、Part 3, 4のスクリプトを徹底的に聞き込み、シャドーイングやディクテーションで耳を鍛えましょう。間違えた問題や自信のない問題は、必ず解説を読み込み、理解できるまで何度も見直すことが重要です。
- 総仕上げ・実力確認のため(試験直前の方向け)
- 選び方: 最新版、または過去に解いていない新しい巻を選びましょう。
- 使い方: 試験本番のつもりで、2時間集中して問題を解きます。この際は、時間を厳守し、途中で中断しないことが重要です。終了後は、解答の根拠を明確に説明できるか、時間配分は適切だったかなど、本番を意識した分析を行い、最後の弱点潰しを行います。
これらのポイントを踏まえることで、あなたは無数にあるTOEIC公式問題集の中から、今の自分に最も必要な1冊、あるいは複数冊を見つけ出し、効果的なTOEIC学習を進めることができるでしょう。
目標スコア別!TOEIC公式問題集のおすすめの組み合わせと使い方
公式問題集の選び方の次は、目標スコア別にどの公式問題集をどのように活用していくかが重要です。闇雲に解くだけでは効果は半減してしまいます。ここでは、私の985点取得経験に基づき、各スコア帯で最大限の効果を引き出すための具体的な組み合わせと使い方を提案します。
TOEIC 600点突破を目指す人向け:
「公式問題集を初めて解く」「現在のスコアが500点以下」という方は、まずTOEIC全体の雰囲気に慣れ、基礎固めをしっかり行うことを重視します。
- 効果的な使い方:
- まずは「公式問題集11」からスタートし、Part 1~7まで通しで解いてみる(時間を測らずでもOK)。
- 最初は制限時間を意識しすぎず、各パートがどのような問題で構成されているのか、リスニングの音声スピード感、リーディングの文章量などを体感することに集中しましょう。
- 解き終わったら、Part 1~7の解説をじっくり読み込むことに時間を費やす。
- 特にリスニングはスクリプトを見ながら、英文の意味、解答の根拠を一つずつ確認しましょう。
- リーディングも、間違えた問題だけでなく、正解したけれど根拠が曖昧だった問題の解説も丁寧に読み込みます。
- Part 5(短文穴埋め問題)を徹底的にやり込む。
- このパートは文法と語彙の基礎が問われるため、得点源になりやすいです。公式問題集のPart 5だけを繰り返し解き、文法知識を固め、語彙を増強しましょう。解説を読み込み、なぜその選択肢が正解なのかを理屈で説明できるようにすることが目標です。
- Part 7(読解問題)は、最初は時間制限なしで丁寧に解く。
- 文章量が多く、時間内に解き切るのは難しいかもしれません。まずは、一文一文の正確な意味を理解し、設問の意図と選択肢の根拠を把握する練習をします。
- 分からない単語が出てきたら、その都度調べてノートにまとめる習慣をつけましょう。
- まずは「公式問題集11」からスタートし、Part 1~7まで通しで解いてみる(時間を測らずでもOK)。
TOEIC 700点~800点突破を目指す人向け:
「ある程度TOEICの形式には慣れている」「スコアが伸び悩んでいる」という方は、時間配分の意識と、弱点パートの強化が鍵となります。
- 効果的な使い方:
- 最新の公式問題集を、本番と同じ2時間の時間制限で解き切る練習をする。
- 時間内に解き終わらなくても構いません。どのパートで時間がかかりすぎたか、どこで集中力が途切れたかなどを記録し、時間配分の改善点を洗い出します。
- リスニングセクションの音読・シャドーイングを徹底する。
- 特にPart 3, 4の会話文やアナウンスのスクリプトを、何度も声に出して読みましょう。最初は音声に合わせて、徐々にネイティブスピーカーの速度に近づけるようにします。これにより、リスニング力が向上するだけでなく、リーディングの速読力も鍛えられます。
- Part 6(長文穴埋め問題)とPart 7の時間配分を意識した演習。
- Part 6は1問あたり約30秒、Part 7は1問あたり約1分を目安に解く練習をしましょう。
- 苦手な問題タイプ(例:グラフ問題、チャット問題)があれば、それらの問題だけを複数冊から集めて集中して解き、得意分野に変えていきましょう。
- 間違えた問題は必ず「なぜ間違えたのか」を言語化できるまで分析する。
- 「単語を知らなかった」「文法を誤解していた」「聞き取れなかった」「読み飛ばした」など、具体的な原因を特定し、その原因に対する対策を考えます。
- 最新の公式問題集を、本番と同じ2時間の時間制限で解き切る練習をする。
TOEIC 900点以上を目指す人向け:
「すでに高得点だが、満点に近づきたい」「弱点を完全に潰したい」という方は、細かなミスをなくし、解答の精度を極限まで高めることが目標になります。
- 効果的な使い方:
- 各公式問題集のテストを複数回解き、すべて満点近く取れるまでやり込む。
- 一度解いて終わりではなく、期間を置いてもう一度解き直すことで、知識の定着度を確認できます。特に間違えた問題は、解答の根拠を説明できるレベルまで深く理解しましょう。
- 「ミスノート」を作成し、ひっかけ問題やケアレスミスを徹底的に対策する。
- 間違えた問題や、迷ったが正解できた問題について、問題番号、間違えた原因、正しい解法、関連知識などを記録します。特に、ひっかけ問題(例:否定語の聞き取りミス、Part 7のパラフレーズに気づけない)はパターンがあるため、このノートを活用して潰していきましょう。
- Part 7の速読力と精度を両立させる練習。
- 速読力を高めるために、長文を時間を測って読み、設問を素早く見つける練習をします。
- 同時に、情報の読み飛ばしや誤読を防ぐために、精読力も維持します。解答の根拠となる箇所を素早く特定し、選択肢との対応関係を正確に見抜く訓練を積みます。
- リスニングのディクテーションとシャドーイングを完璧にする。
- 聞き取れない箇所がなくなるまで、徹底的にディクテーション(書き取り)を行います。その後、音声と同時に発音するシャドーイングで、英語のリズムやイントネーションを体に染み込ませます。特に、速い会話や複数の話者がいる問題で、聞き漏らしがないように集中力を高めます。
- 各公式問題集のテストを複数回解き、すべて満点近く取れるまでやり込む。
上記はあくまで一例ですが、あなたの現在のスコアと目標、そして学習に割ける時間に合わせて、活用法を実践してみてください。公式問題集は、まさにTOEIC攻略のための「宝の山」です。最大限に活用し、目標スコア達成を目指しましょう。
985点取得者が実践!公式問題集を最大限に活かす学習法
TOEICで高得点を取るには、単に公式問題集を「解くだけ」では不十分です。大切なのは、いかに深く学習し、自分の弱点を克服していくか。ここでは、私が985点を取得するまでに実践した、公式問題集の最大限に活かす具体的な学習法を、準備から復習、応用までステップごとに詳しく解説します。
【準備編】:本番を意識した環境づくり
公式問題集を解く前に、本番に近い環境を整えることが、精度の高い自己分析と効果的な学習に繋がります。
- 解答用紙のコピーを準備する
- 公式問題集には解答用紙が付いていますが、直接書き込むと何度も使えなくなってしまいます。必ずコピーを取って使用しましょう。複数枚用意しておくと、繰り返し学習する際に便利です。
- 解答時間の厳守とタイマーの用意
- TOEICは時間との戦いです。リスニング45分、リーディング75分、合計120分の制限時間を厳守して解きましょう。キッチンタイマーやスマートフォンのタイマー機能を使って、時間をしっかり測ることが重要です。特にリーディングは、各パートの時間配分(Part 5&6で21分、Part 7で54分など)を意識して、タイマーを設定するのも効果的です。
- 集中できる環境設定
- できる限り、静かで集中できる環境で取り組みましょう。本番は周りに他の受験者がいますが、まずは集中できる自宅などで、時間を確保することが重要です。
- リスニングセクションは、スピーカーやイヤホンで音声をクリアに聞けるように準備します。本番の会場では音質が悪いこともあるため、あえて少し音質の悪い環境で練習する「逆境練習」も応用編として有効です。
【実践編】:解いて終わりではない!徹底的な分析
問題を解くこと自体は、学習の始まりに過ぎません。解いた後の分析こそが、スコアアップの鍵を握ります。
- 時間を測って本番形式で解く
- 準備編で整えた環境で、リスニング45分、リーディング75分を計測し、ノンストップで解き切ります。途中で休憩を挟んだり、辞書を引いたりするのはNGです。
- もし時間内に解き終わらなくても、無理に終わらせる必要はありません。どこまで解けたかを記録し、残りの問題は時間を延長して解き、後で「時間内に解けなかった問題」として区別して分析しましょう。
- 丸付け・採点と点数記録
- 解き終わったら、すぐに解答と照らし合わせて丸付けを行います。
- 正解数だけでなく、リスニングとリーディングそれぞれの点数を計算し、記録しましょう。公式問題集の巻末に点数換算表があるので、おおよそのTOEICスコアが把握できます。この記録は、あなたの成長を可視化し、モチベーション維持にも役立ちます。
- 間違えた問題・迷った問題の徹底分析(なぜ間違えた?なぜ迷った?)
- ここが最も重要なステップです。ただ「間違えた」で終わらせてはいけません。
- 「なぜ間違えたのか?」:単語の意味を知らなかったのか?文法ルールを理解していなかったのか?聞き取れなかったのか?読み間違えたのか?時間不足だったのか?問題文や選択肢の罠に引っかかったのか?具体的に原因を突き止めます。
- 「なぜ迷ったのか?」:正解できた問題でも、迷った箇所があれば、それは知識が曖昧な証拠です。もう一つの選択肢と迷った理由、最終的に正解を選べた根拠などを考えましょう。
- 解説を熟読する:正解の根拠、不正解の選択肢がなぜ間違いなのか、関連する文法事項や語彙など、隅々まで読み込み、完全に理解できるまで向き合いましょう。
【最重要】復習サイクル:知識を定着させる繰り返し学習
分析で発見した弱点を克服し、知識を定着させるための復習こそが、スコアアップの決定打となります。
- スクリプト音読(リスニング):
- リスニングセクションで聞き取れなかった箇所や、Part 3・4の会話文・ナレーションのスクリプトを声に出して読みましょう。ただ読むだけでなく、英文の意味を理解しながら、感情を込めて、ナレーターのスピードやイントネーションを真似るように読むことがポイントです。これにより、英語の音声が持つリズムや繋がりを体得し、リスニング力だけでなく、リーディングの速読力も向上します。
- シャドーイング(リスニング):
- 音読に慣れてきたら、シャドーイングに挑戦しましょう。シャドーイングとは、流れてくる英語音声のすぐ後を影(shadow)のように追いかけて発音する練習法です。スクリプトを見ながらでも構いません。最初は難しく感じるかもしれませんが、耳で聞いた音をそのまま口に出すことで、リスニング力、発音、リズム感が総合的に鍛えられます。特にPart 3・4の会話文で行うと効果的です。
- ディクテーション(リスニング):
- 聞き取れなかった部分の英文を、実際に紙やPCに書き取る練習です。完璧に聞き取れていない箇所がどこなのかを明確にし、弱点をピンポイントで潰すことができます。短いフレーズから始めて、徐々に長い文章に挑戦しましょう。これにより、単語の連結(リエゾン)や脱落(リダクション)など、英語特有の音声変化に対応できるようになります。
- 語彙・表現の定着(リスニング・リーディング共通):
- 問題に出てきた知らない単語や表現、ビジネスシーンでよく使われるフレーズは、必ずノートにまとめましょう。意味だけでなく、例文や類義語・対義語も一緒に覚えることで、知識の定着度が上がります。単語帳アプリなどを活用して、隙間時間にも繰り返し確認できる仕組みを作るのもおすすめです。
【応用編】:更なる高みを目指す学習戦略
基礎的な学習サイクルを確立したら、さらにスコアを伸ばすための応用的な学習法を取り入れましょう。
- 複数回解く際の注意点と効果的なやり方
- 公式問題集は、1回解いて終わりではありません。完璧に理解できるまで、何度でも解き直す価値があります。
- 1回目: 時間を測って本番形式で解き、全体像と弱点を把握。
- 2回目以降: 期間を少し置いてから(例えば1ヶ月後など)、もう一度時間を測って解いてみましょう。この際、以前間違えた問題を正解できるか、時間配分は改善されたかなどを確認します。目標は、正答率が9割以上、最終的には満点近く取れるようになることです。
- 完全に答えを覚えてしまっている場合は、時間を計測するよりも、スクリプトや長文を素早く正確に読めるか、音声を完璧に聞き取れるかに重点を置いて学習しましょう。
- 苦手パートの集中強化法
- 模試の点数記録や分析を通じて、特に苦手だと感じるパートがあれば、そのパートに特化した学習を行います。
- 例:Part 2(応答問題)が苦手なら
- 公式問題集のPart 2の問題だけを集中的に解き、疑問詞(Why, When, Whereなど)に注目して聞く練習をする。
- ひっかけ選択肢のパターン(同音異義語、曖昧な返答など)を把握し、対策を立てる。
- 例:Part 7(長文読解)が苦手なら
- 時間内に解き終わらない場合は、まずシングルパッセージから時間を意識して解く練習をする。
- 設問タイプ(Main idea, Not True, Inferenceなど)ごとに解き方を確立する。
- 長文中のキーワードや、言い換え(パラフレーズ)に注意しながら読む練習をする。
これらの学習法を実践することで、公式問題集の持つポテンシャルを最大限に引き出し、あなたのTOEICスコアを劇的に向上させることができるでしょう。
【Q&A】TOEIC公式問題集に関するよくある質問
- 公式問題集は何冊解くべき?
-
2〜3冊程度は解くのがおすすめです。
その後はニガテなパートを重点的に解いたり、自分のレベルに合った模試を解くのがおすすめです。
「精選模試」シリーズは全体的に難度が高い問題が集まっていてコスパもいいのでおすすめです。
- 公式問題集はどのタイミングで取り組むべき?
-
TOEIC対策の勉強をはじめる前に一回分解いてみましょう。
一度解くことで自分のニガテなパートや鍛えるべき能力が分かります。
その後、中級者(TOEIC700点以上)以上は教材として使っていくのがおすすめです。
それ以下の人は語彙・文法を学んで試験が近づいたらあらためて通しで解くといいでしょう。
- 公式問題集はどこで手に入る?
-
直近のものは一般書店でたいてい売っています。
通販でも入手可能です。
中古でも入手できますが、旧形式のものが混じっていますので注意しましょう。
- 公式問題集は過去問とは違うのですか?
-
TOEICの過去問は公開されていません。
公式問題集はあくまで模試です。
- 公式問題集はデジタルでも利用できる?
-
できません。
kindleやアプリ版はありません。
- 公式問題集は何回解くべきですか?
-
スコアが600点未満の場合、教材として使うのは難しいので1〜2回解いて、出題の内容や時間制限などTOEICへの慣れを養う感覚で使いましょう。
600以上のスコアでTOEICレベルの英文で演習したい場合、間を空けて最低3〜5回は取り組みましょう。
- 公式問題集だけでTOEICハイスコアは取れますか?
-
人によります。語彙・文法がしっかりしていて、そもそも英語力が高ければ、公式問題集で慣れるだけでハイスコアを取れるでしょう。しかし、そうでない場合試験慣れ以外の部分で根本的な英語力不足が考えられます。その場合は、文法学習、単語帳、リーディングテキストなどで個別の能力をトレーニングするのがおすすめです。
- 公式問題集の解説は十分ですか?
-
解説はあっさりめです。訳も付いていますが、解説も淡白なので、もっとテクニックに言及している参考書や解説が詳しいテキストを求めている場合は市販の別の模試を使うのもいいでしょう。
おすすめのTOEIC公式問題集についてのまとめ
TOEICスコアアップを目指す上で、公式問題集はまさに最強の武器です。このブログ記事では、なぜ公式問題集が必須なのか、そして985点取得者である私が実践してきた「失敗しない選び方」と「最大限に活かす学習法」を徹底的に解説してきました。
重要なのは、ただ問題を解くだけでなく、「最新版を適切に選び」、「目標スコアと現状のレベルに合わせて使い方を調整し」、そして何より「徹底的な復習サイクルを回すこと」です。特に、リスニングの音読・シャドーイング・ディクテーション、リーディングの徹底的な分析は、地味ながらもスコアを確実に押し上げる鍵となります。
TOEIC学習は決して楽な道のりではありませんが、公式問題集を正しく、そして深く使いこなせば、必ず目標とするスコアに到達できます。今日から早速、あなたに合った方法で公式問題集を手に取り、学習をスタートさせてください。
あなたのTOEIC学習の成功を心から応援しています!さあ、次の一歩を踏み出しましょう!
なんとなく続けてるけど、手応えがない。
「英語力の成長が止まってる気がする…」
それ、”やり方”のせいかもしれません。
今すぐ【あなたの学習タイプ】をチェックして、“最短ルート”の英語学習を見つけましょう。
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