今日から実践できる!英会話上達7つのコツ
「英会話のコツは何ですか?」と聞かれたときには、2つの観点からコツがあると言えます。
1つ目は「英会話の勉強を成功させるコツ」で、英会話の学習を長期間かつ効率的に進めるために役立つポイントと言えます。
2つ目は「英会話を成り立たせるためのコツ」で、こちらは英会話の中で相手とのコミュニケーションをスムーズにするために、今日からでも活用できるポイントです。
この記事では以下の悩み・疑問に答えていきます。
・英会話学習を成功させるコツは?
・すぐに実践できる英会話上達のコツは?
英会話のコツを抑えることで、ぐんぐん上達していきますよ〜!
英会話学習を成功させる9つのコツ
英会話の学習を長期間かつ効率的に進めるために役立つ「英会話学習成功のコツ」は9つあります。
闇雲に英会話に取り組むのは非効率的ですし、何より英会話に対する恐怖心が芽生えてしまう可能性があるため、ここで紹介するポイントをしっかり抑えて学習しましょう。
英会話学習成功9つのコツ
- 英作文をする
- 例文データを増やす
- スキマ時間を活用する
- フィードバックをもらう
- 発音・単語・文法を固める
- 英会話の予習・復習を行う
- 1つの教材を繰り返し練習する
- 英会話中のアウトプット割合を高める
- インプット7割・アウトプット3割で勉強する
1つずつ確認していきましょう!
①英作文をする
英会話の導入・補助として、英作文がおすすめです。
第二言語習得理論において、英会話のプロセスは「①概念化②文章化③音声化」であり、英作文のプロセスは「①概念化②文章化」です。
つまり、両者は「①概念化②文章化」のプロセスが共通しており、英作文のトレーニングをすることで、英会話の能力も鍛えられるということです。
英会話と比べたときの、英作文のメリットは以下の3つです。
- 英会話の前に導入しやすい
- 文法的なミスを可視化できる
- 疲れていても取り組みやすい
英会話では即座にレスポンスが求められますが、英会話では少し考える時間があっても大丈夫です。
また、いきなり対人で英会話をするのには抵抗がある人も多いでしょう。
アウトプットの経験がない状態からいきなり英会話に入ると「全然言いたいことが言えなかった」「いざ相手を目の前にすると固まってしまった」とたくさんの壁が一気に押し寄せてきます。
英作文なら「①概念化②文章化」のプロセスのみに集中出来るので、英作文で慣らしてから英会話に進むのがおすすめです。
英作文は英会話と違って自分のアウトプットが可視化されるので、自分の書いた英文をじっくり復習できます。
例えば、「同じ表現ばかりを使ってしまっている」「動詞の時制が崩れている」なども後から見返してみるとよく分かります。
理想は誰かに書いた英文を添削してもらうことですが、自己添削でも自分の癖や間違いに気づくことが出来ます。
英会話は対人のコミュニケーションなので、正直気疲れします。
しかも、初対面の相手と第二言語でコミュニケーションを取るというわけですから、かなり疲れます。
仕事終わりに「今日は疲れちゃったから、英会話をしたくない。。。」というのはよくある悩みです。
英作文は英会話に比べると、心理的なハードルは低くなるため、英会話が出来なくても英作文をすることでアウトプットの学習時間を確保できます。
②例文データを増やす
英会話ができる人・できない人の決定的な違いは「例文データの有無」です。
例文データとは「即座に口をついて出る形で頭に入っている英文」のことです。
例えばTOEICが900あっても英会話に自身がない人がいるのは、たくさん英単語を知っていたり、英文法を深く理解していたりしてもこの例文データが不足しているためです。
ある程度勉強している人なら、so~that…構文を読んで理解することは難しくないはずですが、これを英会話の中で即座に英文としてアウトプットできるか、というと話は別です。
このように英会話では、英単語や英文法を「知っている」だけでは駄目で、「使いこなせる」例文データとして頭の中に蓄えておく必要があります。
③スキマ時間を活用する
学生・社会人とも、すでにやるべきことがたくさんある中で英語学習を続けようとすると、まとまった時間を長期間取るのは難しいかもしれません。
そうなったときに大切なのは、スキマ時間を活用するということです。
例えば、電車の待ち時間、乗車時間、友達が待ち合わせに10分遅れるときなど、日常にはちょっとしたスキマの時間が案外多く存在します。
英語学習は長期間に及ぶので、こうしたスキマ時間を上手に活用することで、忙しい方でも無理なく英語学習を続けることが出来ます。
スキマ時間を有効活用するには、アプリの使用がおすすめです。
ちょっとした待ち時間でも、アプリならサッと勉強をはじめて、サッと終わることが出来ます。
また心理的にもアプリは学習者を応援してくれる機能が豊富なので、「アプリならやってもいいか」と思えるようになります。
実際私も、スキマ時間に英単語アプリを使うようになったら、1週間で2時間学習記録がついていたのには驚きました。
④フィードバックをもらう
英会話においても、英作文と同様自分の話した内容にフィードバックをもらうようにしましょう。
自分の弱点はなにか、強みはなにか、勉強していることが反映出来ているか、というのを定期的にチェックしましょう。
理想は日本人の英語指導者に英会話の様子を見てもらうことですが、難しければ外国人の英会話講師やセルフフィードバックでもOKです。
自分の英会話の記録を取っていくことで、思い描いた成長曲線をたどっているか、修正すべきポイントはなにか、というのが分かってきます。
⑤発音・単語・文法を固める
英会話には最低限の基礎が必要です。
もしあなたがTOEIC550未満(CEFR B1未満)なら、英語の基礎が不足していると言っていいでしょう。
英語の基礎とは「発音・単語・文法」のことです。
これらが最低限身についていないと、英会話の練習に入っても高い学習効果が得られません。
まずはこの基礎をしっかりと見につけてから、英会話に取り組みましょう。
⑥英会話の予習・復習を行う
英会話はただ漫然と英会話レッスンをこなすよりも、前後にしっかりと予習・復習をすることでより高い効果が期待できます。
具体的な予習・復習の取り組み方を紹介します。
予習の段階では、事前に英作文をしておくことで話題に困らずに話したいことを話すことが出来ます。
また、毎回の英会話で新しく使ってみたい表現を決めておくことで、表現が固定化されずに幅を広げることが出来ます。
復習では、英会話の中で言いたかったけれど咄嗟に出てこなかったフレーズや表現などをメモにとっておき、レッスン後に再考してみましょう。
ポイントはすぐに調べるのではなく、一旦自分の知っている表現で言えないかどうかを考えてみる、という工程を挟むことです。
その後に、直接的に表せる表現をWebなどで調べてみましょう。
例えば、英会話中に「処方箋」という英単語が咄嗟に出てこずにメモしておいたとします。
レッスン後にはまず「処方箋を他の表現で表せないか」を考えます。
例えば「診察の後でもらえる薬の指示書」と言い換えれば「an instruction on the medicine which we can get after we see a doctor」とできます。
ここで自分なりの言い換えをせずに、すぐに調べてしまえば処方箋=prescriptionということがわかります。
しかし、これではいつまで経っても「辞書・ネットがないと話せない人」止まりで、咄嗟の言い換え能力は身につきません。
ぜひ英会話の復習の際には、「自分の知っている言葉でなんとか伝えられないか」を考えてみましょう。
⑦1つの教材を繰り返し練習する
英会話で必要なのはハイレベルな語彙・文法ではなく、「かんたんな」語彙・文法を使いこなせる能力です。
例えばTOEIC900で英会話に苦手意識がある人の特徴は、「読み・聞き」はできるけど、「書き・話す」ことはできないレベルの知識がたくさんある点です。
反対にTOEICが550でも英会話が得意な人の特徴は「読み・書き」できる知識と「書き・話す」ことのできる知識の差が少ないことです。
以下にこれを図にしたものを示しています。
左右の円を比べてみると、TOEIC900でも英会話が苦手な人は「知っている知識」が多いですが「使える知識」の円の大きさは、TOEIC550でも英会話が得意な人よりも小さいことが分かります。
英会話が出来るようになるためには、この「使える知識」の円を大きくしていくことが必要です。
そのためには、1つの簡単な教材をひたすら繰り返すことが近道です。
どこまで繰り返すかと言えば、「口をついて出るようになるまで」です。
そこまで繰り返して定着した知識は「使える知識」になっていると言えます。
⑧英会話中のアウトプット割合を高める
英会話の受講時間=アウトプットの時間、というわけではありません。
英会話では相手の話を聞いている時間、音読や単語の確認などのアクティビティなどもレッスン時間に含まれています。
25分のレッスンで、自分で英文を考えて口にしている時間はせいぜい7, 8分くらいではないでしょうか??
当然ですが、レッスン中にたくさん話す人のほうが、狙い通りアウトプットの時間になっていると言えます。
英会話で発話量を増やすためには、次のポイントを抑えましょう。
- ディスカッション形式で進める
- 1ターンでの発話量を増やす
- 予習をしっかり行う
英会話の教材でよくあるのは「このレッスンで習う英単語・英文法」、「リーディング・アクティビティ」などが前半にあり、後半に「ディスカッション」パートが含まれている構成です。
効率的に英会話の力をつけるなら、前半のインプットのパートは不要です。
これらは自分一人でも出来るので、もしやるなら英会話の前に終わらせておきましょう。
自分でこれらの下読みを終えた上で、レッスンの冒頭に「ディスカッションパートだけをやりたい!」と講師に伝えればOKです。
講師に質問をされたときに、1つの文で返すよりも、できるだけ多くの情報を付け加えて返答するようにしましょう。
講師の質問の数も限られていますし、なにより積極的に話そうとしないとレッスン内での発話の割合が低くなってしまいます。
英会話のレッスンの前に、ディスカッションパートで質問されていることに対して英作文を書いておくと話す内容に困りません。
初心者の方がいきなり、英語でディスカッションをするのは大変ですから、事前にテーマに対して自分の考えをまとめておくと安心して取り組むことが出来ます。
⑨インプット7割・アウトプット3割で勉強する
第二言語習得理論によると、英語学習の黄金比率はインプット7割、アウトプット3割です。
英会話においても話した時間の2倍以上インプットを確保することが大切です。
英会話の勉強で英会話だけ続ける人もいますが、それではインプットが不足して伸び悩みに陥ります。
反対に、インプットばかりで英会話の時間を確保しない人もいますが、それでは当然アウトプットが不足しています。
「英会話ができるようになるには、英会話をする」というのは当然のようですが、案外英会話を避ける・先延ばしにしている人が多いようです。
「もっと話せるようになってからやろう」と考える人もいるかも知れませんが、基礎が出来たら(TOEICが550点を超えたら)実際にアウトプットの機会として英会話を導入してみましょう。
今日から実践できる!英会話上達7つのコツ
ここからは、英会話の中で相手とのコミュニケーションをスムーズにするために、今日からでも活用できる「英会話を成り立たせるためのコツ」を7つ紹介します。
英会話上達7つのコツ
- フィラーを用いる
- Yes, Noで終わらない
- 結論ファーストで話す
- 大げさに抑揚をつける
- 簡単な単語・文法で話す
- 分かるまで質問を聞き直す
- ジェスチャー・表情も有効に使う
①フィラーを用いる
フィラーとは会話中のつなぎ言葉のことで、「今、考え中です!」という意思表示になるので、相手を不安にさせずに済みます。
一番まずいのは沈黙です。
フィラーには以下のようなものがあります。
・well:えーと
・um, umm:えーと
・Let me see:えーと
・like:〜みたいな
・Actually:実際は
・I mean:つまり
・As I said:今述べたように
・How can I say:なんていうか
状況に応じて使い分けてみましょう。
フィラーはつなぎ言葉ですから、理想はこれらを使わずに言葉がスラスラ出ることです。
あまり頻繁に使うとノイズが多くて、相手が苛立ちます。
②Yes, Noで終わらない
英会話を上達させるためには、相手からの質問に対してyes, noだけで答えないようにしましょう。
これでは話が広がりませんし、講師も次に聞きたいことがなくなってしまいます。
発話量を増やすことで、積極的なコミュニケーションへの参加意識が伺えて相手にも暖かみのある印象を与えられます。
③結論ファーストで話す
英語では「結論ファースト」が大切です。
書き言葉ほど厳密ではありませんが、スピーキングにおいても、まず自分の意見を簡潔に述べた後、肉付け部分を話していくということが重要です。
意外と多いのが「猫は好きですか?」という質問に対して
といった流れです。
結論ファーストの伝え方ではまず伝えるのは「猫が好きかどうか」です。
なぜ好きなのか、具体的な理由や肉付けは後からいくらでも付け足せばいよいですが、始めにこちらを話し始めると聞いている側は「で結論は?」とずっとお預けのまま、結局結論から逸れた回答を聞かされることになります。
これは意識次第ですぐに改善出来るので、「結論ファースト」を意識して論理的なスピーチが出来るようになりましょう。
④大げさに抑揚をつける
日本語は一定のリズムで発音されるため、外国人が日本語のリスニングで苦しむのはこの抑揚のなさということが言われています。
逆に言えば、英語を日本語のように一定のリズムで話してしまうと、聞き取ってもらえないことが多いです。
例えばorangeというのは日本語にも「オレンジ」というカタカナが存在しますが、英語では「オゥレンジ」というように、誤答にアクセントを置いて話します。
これは単語レベルの話ですが、文章を読む場合にはさらにどの単語を強く読むのか、という観点も加わります。
思っている以上に抑揚をつけて、強く読むところは強く・長く・ゆっくりと、弱く読むところは弱く・短く・素早く発音するようにしましょう。
⑤簡単な単語・文法で話す
話し言葉は、書き言葉に比べてより簡単な語彙・文法を用いる傾向があります。
特に英会話では即時のレスポンスが重要であるため、英作文のときのように難しい語彙・表現や文章が長くなる構文などは避けて話すほう即座に相手に返答ができるようになります。
⑥分かるまで質問を聞き直す
英会話でのご法度は「質問の意図があやふやなまま答える」ことです。
相手の発言を100%理解する必要はありません。
細かいところを気にして、発言の趣旨が分からなくなってしまってはだめです。
しかし「相手が何を聞きたいのか」が分からない状態で、答え始めるのは辞めましょう。
「何度も聞き返したら失礼かな…」と考えてしまうかもしれませんが、質問が分からないまま答え始めるほうが失礼です。
言語はコミュニケーションのツールであり、目的は意思疎通を成立させることです。
質問が聞き取れないときに、恥ずかしさ・申し訳なさから聞き返さないのは「コミュニケーションを成立させる気がない」と宣言しているようなものです。
とはいえ、何度もお願いするのは心苦しいと感じることもあるかと思うので、私がよく使っているテクニックをご紹介します。
質問の聞き返し
・1回目:Could you say that again?(もう一度言っていただけますか?)
・2回目以降:You mean ~ , right?(〜ということでしょうか?)
1回目であれば、普通にCould you say that again?でOKですが、2回目・3回目となってくると何度も相手に質問をさせてしまうことになります。
その場合はYou mean ~ , right?(〜ということでしょうか?)というフレーズを使ってみましょう。
なんとなくでもいいので「こういうことを聞いているのかな?」と思っていることを「〜」の部分に当てはめて「あなたが聞きたいのって、こういうことですか?」と聞いてみましょう。
すると相手は「この人は一生懸命、質問を聞き取ろうとしてくれている」と感じるはずです。
聞き返した質問の意図が合っていれば「そうです!そういうことを聞きたかったのです。」と返してくれるでしょうし、間違っていれば「いいえ、そうではなく〇〇ということを聞きたかったのです。」と今度は別の言い回しで質問をしてくれるはずです。
始めは抵抗があるかもしれませんが、しっかりと相手の質問の意図を理解しようとする態度は、言語学習者として素晴らしい姿勢ですし、相手に敬意を払うこととなります。
⑦ジェスチャー・表情も有効に使う
コミュニケーションにおいては、言葉だけでなくジェスチャーや表情も有効な表現です。
もちろんジェスチャーや表情に頼り切ってしまうのは好ましくありませんが、より分かりやすく伝えるという観点では非常に有効です。
例えば嬉しい話をするときは笑顔で身振り手振りも興奮を伝えるようにすれば、聞いている側も入り込んでいけます。
特に「勉強」という意識で英会話をしていると、発話の内容ばかりに意識が向きがちですが、相手に分かりやすく伝えるという観点も持っておきましょう。
まとめ
この記事では
・英会話学習を成功させるコツは?
・すぐに実践できる英会話上達のコツは?
という疑問・悩みにお答えしていきました。
英会話学習成功9つのコツ
- 英作文をする
- 例文データを増やす
- スキマ時間を活用する
- フィードバックをもらう
- 発音・単語・文法を固める
- 英会話の予習・復習を行う
- 1つの教材を繰り返し練習する
- 英会話中のアウトプット割合を高める
- インプット7割・アウトプット3割で勉強する
英会話上達7つのコツ
- フィラーを用いる
- Yes, Noで終わらない
- 結論ファーストで話す
- 大げさに抑揚をつける
- 簡単な単語・文法で話す
- 分かるまで質問を聞き直す
- ジェスチャー・表情も有効に使う
英会話は一朝一夕では身につきませんが、成功・上達のコツを抑えることでより早く成長することが出来ます。
ぜひ楽しみながら、英会話の力をのばしていきましょう!
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