大人の英語学び直しを成功させるための8つのポイント
グローバル化が進むにつれて、社会人になってから再び英語を勉強する必要に迫られている人が増えています。
最近は大人になってから、昔学んだことのあるものに再び取り組む「学び直し」がトレンドになっています。
英語学習は学び直しのテーマとして取り組む人が多いですが、挫折する人が多いのも事実です。
この記事では以下の疑問に答えていきます。
・大人が英語を学び直す上で、成功するためのポイントは?
英語学習を始める前にぜひ見てくださいね〜!
ポイント①他人の勉強法に左右されない
自分の軸を持たずに、他人の勉強方法に左右される人は危険です。
学習者によって効果的な勉強方法は変わってきます。
どのような教材で、どのように取り組めば英語が上達するかというのは様々な要因が絡んでくるため、特定するのは難しいです。
「誰でも英語ができるようになる方法」のような勉強方法にいちいち振り回されては、どれも中途半端になってしまいます。
またWeb上に掲載されている「英語学習法」というのはあくまで個人の体験談に過ぎません。
専門知識がない状態ではどれが正しい情報で、どれが誤った情報であるかも判断するのは難しいです。
英語学習を成功させるためには、きちんと戦略を練って自分にあった学習方法を貫きましょう。
ポイント②第二言語習得理論に基づいて勉強する
上でネット上の英語学習法は個人の体験談に過ぎない、と書きましたが「正しい英語勉強の方法」は存在するのでしょうか?
現在学術的な研究をもとにした「第二言語習得理論」という学習理論が英語教育では広まってきています。
これは、母語以外の言語を習得する際にどのように学習するのが効率的であるのか、というのを研究する学問・理論です。
これまで英語学習の世界では「有名な予備校の先生が推奨する英語学習法」や「Youtuberが語る英語学習の成功法」というように成功した英語学習者個人の体験談が、正しい英語学習法として認知されてきました。
もちろんこれらは素晴らしい1つの成功例ですが、再現性があるのか、学習の成果と因果関係があるのかなどが十分に検証されているとは言えません。
そこで近年では、第二言語習得理論を背景にした科学的に正しい英語学習方法が日本に入ってきました。
まだまだ英語教育や学校教育では浸透していない分野ですが、現在だと「英語コーチング」という業界ではこれらに基づいて英語学習者に専用のカリキュラムを提供し始めています。
ポイント③1つの教材を繰り返す
大学受験のときに、勉強法にやたらとくわしい「勉強法マニア」、やたらと教材をたくさん持っている「教材マニア」のようなクラスメートに出会ったことはないでしょうか?
私の経験では、そういった浅く広く手を出している人よりも1つの教材を繰り返し学習している人のほうが成績が良かったりしたものです。
残念ながら人間の脳は、一度見ただけのものを長期記憶に残すことは出来ません。
英語学習においても当然同じで、教材を1周しただけでは到底暗記などは出来ないわけです。
教材の学習を1周終えると、達成感があり「別のテキストで勉強したい」という気持ちが出てくるのは私もよく分かります。
しかし、実際にはテキストを1周終えても、そのテキストから学べることはまだまだ定着していません。
いろんな教材に手を出すよりも、1つの教材を何周も繰り返すことではじめて自分の血肉となり実力がついていきます。
ポイント④インプット:アウトプット=7:3を心がける
言語活動には「インプット」と「アウトプット」の2種類があります。
インプットとは、書いてある文字を読んだり、聞こえてくる英語を聞き取ったりといったように外部から情報を取り入れる活動を指します。
反対にアウトプットとは、何も見ずに自分で考えた英作文を書いたり、英語を話したりといったように自分の中から情報を外部に発信する活動を指します。
第二言語習得理論では、学習時間の割合をインプット7割、アウトプット3割にするのがもっとも効率的であるとされています。
例えば、スピーキングができるようになりたい方でもスピーキングのトレーニングだけをやっていればいいというわけではなく、倍の時間はインプット活動に取り組むことで結果的に効率よくスピーキング能力が向上します。
この割合でいくと、週に10時間学習時間を確保できる場合、単語・文法学習、リスニング、リーディングなどのインプットを7時間、英作文や英会話などのアウトプットを3時間行うと効率的に英語の力を伸ばせるということになります。
ポイント⑤短い時間でも毎日続ける
英語を習得するためにもっとも大切なことはなにか?と聞かれたら、「続けること」が答えになります。
短期間で集中的に取り組むことも効果的ですが、その後一切英語に触れなければ実力は落ちていく一方です。
ですから社会人の方でなかなか時間を確保できない、という場合15分でも毎日続けることが重要です。
また習慣化の観点からすると、66日の間に2日連続で休まずに1つのことに取り組み続けられれば習慣化するというデータがあります。
2日連続で学習時間がゼロになってしまうと、またイチからになってしまうため少しでも英語に触れることで習慣化に近づけることが出来ます。
一度習慣化してしまえば「頑張って英語を勉強しよう」と重い腰をあげる状態から「英語を勉強しないと気持ち悪い」という状態に取り組み方が変わってきます。
ポイント⑥レベルに合った教材を使う
英語を勉強する際には教材を使用しますが、教材を選ぶ際には「自分のレベルに合っているか」というのが非常に大切です。
特に学び直しの場合、何から手を着けていいのかが分からず「Youtuberがオススメしていたから」「とりあえず生の英語で勉強しよう」というように周りの情報だけで決定してしまう傾向にあります。
第二言語習得理論の観点からすると、リーディングでは、自分の実力より少し高めの英文を、リスニングでは自分の実力よりも少し低めの英文を教材のレベルに設定するのがよいとされています。
リーディングでは初めて取り組んで7割程度理解できるもの、リスニングでは話の流れは分かるがところどころ聞き取れないものといったレベル感の教材を選定するのがオススメです。
大人だからといっていきなり英字新聞を読み始めたり、洋画を字幕なしで見たりしても学習効果は期待できません。
反対に中学の基礎を「知っているレベル」から「使いこなせるレベル」まで引き上げるようなトレーニングから取り組み始めるべき人のほうが多いです。
ポイント⑦長期計画を立てて進める
長期のロードマップがないまま、英語学習を続けていくのは至難の業です。
英語学習に本格的に取り組むのであれば「3年後にどうなっていたいか」という長期目標を立ててそれに沿って「1年後にどうなっていなくてはいけないか」「3ヶ月後にどうなっていなくてはいけないか」というように短期目標をマイルストーンとして設定していくのが重要です。
計画がないまま進めている場合、少し忙しくなったときに英語学習へのモチベーションが切れてしまったり、ふと「何のために時間を割いて頑張っているのだろう」と考えてしまうようになります。
長期計画を立てて、年ごと、月ごと、週ごと、日ごとに何に取り組んでいくかを設定しておくことでしっかりと目標に向かってまっすぐ進むことが出来ます。
また長期計画を持っておくことで、外部からの情報に左右されずに学習を進めることが出来ます。
例えば英語学習に取り組んでいると、友人が使っているテキストやインフルエンサーがオススメするような教材に浮気したくなることがあるかと思います。
このとき、長期目標を持って「この教材は10周して完璧に仕上げる」という志があればそういったものに惑わされずに自分の勉強に集中できるわけです。
ポイント⑧プロの手を借りる
大人の英語学び直しでは、始めたての時期の取り組み方が一番重要です。
この記事でお伝えしたポイントを実践することで、確実に英語学習を成功に導きやすくなります。
一方で、その道中では「長期目標がうまく立てられない」「具体的な学習方法を自分で組み立てられない」というような悩みが出てくるのも事実です。
そこでオススメしたいのが「英語コーチング」というサービスです。
英語コーチングとは、英語学習のプロである英語コーチがマンツーマンで学習者の英語学習をサポートしてくれるサービスです。
英語コーチングでは具体的にどんなサービスが受けられるのかについては以下の記事で詳しく紹介しています。
英語コーチングを受講することで以下のようなメリットがあります。
メリットの7番目「サービス終了後に自走できるようになる」とありますが、学習の初期に英語コーチングを受けることで名が英語学習の旅で最高のスタートが切ることが出来るだけでなく、その後自力で英語学習を進めていけるだけの力が着きます。
英語コーチングのメリットについては以下の記事で詳しく解説しています。
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