【TOEIC985の実体験】英語の音読をはじめて1 ヶ月の効果は?
英語の達人ほど英語学習方法について聞かれると「音読がおすすめ!」と答えます。
ただ実際に音読に取り組んでみると、どのような効果があるのでしょうか?
また具体的にどのような取り組み方をすれば良いのでしょうか?
この記事では以下の疑問に答えていきます。
・英語の音読をはじめて1 ヶ月で得られた効果は?
・具体的な英語音読の学習方法は?
・英語の音読を1 ヶ月続けて辛かったことは?
実際に私が1ヶ月目に取り組んだときの詳細をお伝えします!
英語の音読をはじめて1 ヶ月で得られた効果
結論から言うと、英語の音読をはじめて1ヶ月で以下のような効果を実感しました。
- 発音が良くなった
- リスニング能力が向上した
- リーディングのスピードが上がった
- スピーキングで言葉が出やすくなった
それぞれどのように実感したか説明します!
①発音が良くなった
音読をはじめて一番最初に成長を実感したのは、発音です。
音読を始める前に発音の勉強をしていたのですが、音読を始めた時に中学レベルの英文が音読できなくなっていることに気づきました。
正確に言うと、もともと読めてはいたのですが正しい発音を学んだ後だと今まで読めていたはずの英文が読めなくなっていたのです。
/r/, /l/, /f/, /v/などもともと正しく発音出来ていなかった部分でいちいち引っかかったり、音声変化を分析して自分でも再現しようとしているとスラスラ読むことなど出来なかったのです。
1ヶ月音読をして、やっと新しく身に付けた発音で中学レベルの英文が読めるようになりました。
すると、音読を聞いていた家族から「外国人みたいな発音だね!」と言ってもらえることがあったり、英会話で/r/, /l/の違いなどが一切指摘されなくなったりしました。
②リスニング能力が向上した
最初に取り組んだのは中学の教科書レベルの英文でしたが、1ヶ月が過ぎる頃には中学レベルの英文をしっかり聞き取れるようになってきました。
音読を始める前のTOEICスコアは860でしたが、音読をはじめて見ると、案外中学レベルの英文でも細部まで聞き取ることは出来ていなかったことに気が付きました。
高校レベルの英文での音読に取り組んだのは、このあとの2, 3ヶ月目なのでこの時点ではまだTOEICレベルとは言えませんが、中学レベルの英文が一発で聞き取れるようになるとその後の学習で「聞こえないけど類推して聞く」ということがなくなったので非常に楽に学習を進められました。
スピードが速い音源でリスニングをするのもいいですが、しっかり聞き取れるレベルの英文を徐々に上げていくことで結果的には効率よくリスニングの力をつけられることを体感しました。
③リーディングのスピードが上がった
正直、音読を始めた時点でリーディングの能力には自信がありました。
大学受験を通して難解な英文を読み解く力が身につき、センター試験でも余裕で解き終わるスピードで英文を読めていたためです。
しかし、より多くの英文を短時間で読む必要があるTOEICでは、時間内にリーディングが解き終わらなかったのです。
つまり私は精読の力はあっても、スピードはなかったのです。
私は大学受験のときには音読をしておらず、一つの文章を繰り返し読むということをしていなかったので、持っている知識を即座に引き出して高速で意味を解釈するのが苦手だったのです。
これは3ヶ月の後で気づいたことなのですが、音読トレーニングを行ったことでリーディングのスピードが速くなっていたのです。
音読開始前はTOEICのリーディングで10分足りなかったのが、10分余って終わるスピードで英文を読めるようになっていたのです。
私が実践した音読トレーニングでは、一つの英文を繰り返し練習するので、自然と英文法や語彙の知識を瞬時に引き出せるようになっていたのです。
具体的にはリーディング時の「返り読み」がなくなったのです。
返り読みとは、一つの英文を理解するのに同じ英文を何回か読み返して意味を解釈する読み方です。
これが英文を読むスピードを遅くさせていたのです。
音読を繰り返したことで、一読で意味を理解できるようになったため、リーディングが速く・正確になりました。
④スピーキングで言葉が出やすくなった
1ヶ月目はスピーキングをしていなかったので、気づきませんでしたが後で英会話に取り組んだ際に、1ヶ月目に取り組んだ英文が口をついて出ることがありました。
音読トレーニングで、1つの文章を合計100回ずつ読んでいたので気づいたら覚えてしまっていたようです。
100回も繰り返せば、しばらく経っても英文を覚えているものだな、と感心しました。
具体的な英語の音読方法
音読に使用した教材
音読1ヶ月目に使用したのは「英会話・ぜったい・音読」シリーズです。
入門編・標準編・発展編と3段階のレベルに分かれていますが、1ヶ月目の序盤は入門編からスタートしました。
ただ、入門編は中1・中2の教科書レベルということであまりに簡単すぎたので、途中からは一つ上のレベルの標準編に切り替えました。
標準編は中3の教科書レベルですが、1冊目にちょうどいいレベルだと感じました。
教材を選ぶときには以下の点を満たしているかを注意しました。
- 本が小さめ
- 教科書からの抜粋
- 音源が聴きやすいこと
- レベル別になっていること
繰り返しのトレーニングになることが分かっていたので、なるべく小さめの本の方が疲れないと思っていました。
学校の教科書というのは、必ずテーマとなる文法事項が1ユニットの中にふんだんに詰め込まれています。
そのため、音読トレーニングで自然と英文法が頭の中に刷り込まれていきます。
例えば、現在完了形がテーマになっているユニットでは、現在完了形を用いた英文が何度も登場します。
また、音源が聴きやすいのも重要ですね。
最後に、教材のレベルがしっかりと自分のレベルに合っているかを微調整するためにレベル別でなっているシリーズ物の教材を選択しました。
「英会話・ぜったい・音読」では、3段階に教材のレベルが分かれているため「どこから始めようか?」と迷っている人にもおすすめです。
以下の記事で、「英会話・ぜったい・音読」について実際に使ってみた上でレビューを載せています。
取り組んだ回数・時間
基本的にすべての英文を100回読むように練習しました。
ただし、最初の1冊に選んだ「入門編」は60回くらい読んだところで、すべての英文を暗唱できるようになってしまったので、切り上げて次のレベルの「標準編」に進みました。
1日30回練習して、1ヶ月半くらいで1冊が終わるように練習しました。
1日30回練習するのに、大体1日1.5時間かかっていました。
1日45分くらい取れる人なら1冊終えるのに3ヶ月位、1日30分取れる人なら4.5ヶ月くらいかかるイメージですね。
具体的な取り組み方
次の4ステップで音読をしていました。
- CDで正しい音声を聞き、テキストを見ながらポーズのあとに続いて音読する
- テキストを見ながら音読する
- バリエーションを加えて音読する
- テキストを見ずにポーズのあとに続いて音読する
やり方次第では効果が出づらいのでこだわったほうがいいと思います。
それぞれのステップの詳しいやり方やバリエーション組み方などを結果が出る音読のやり方とおすすめの参考書で紹介しています。
スケジュール感としては以下で進めました。
テキスト周回数 | 音読の内容と回数 |
---|---|
1、2周目 | 音声を聞き、テキストありでリピーティング×5回、通常の音読×15回、シャドーイング×5回、テキストなしリピーティング×5回 |
3、4周目 | 音声を聞き、テキストありでリピーティング×2回、通常の音読×7回、シャドーイング×3回、テキストなしリピーティング×3回 これを2レッスン分すすめる |
5周目 | 音声を聞き、テキストありでリピーティング×1回、通常の音読×5回、シャドーイング×2回、テキストなしリピーティング×2回 これを3レッスン分すすめる。 |
英語の音読を1 ヶ月続けて辛かったこと
英語の音読をはじめて、1ヶ月で感じた辛いことは以下の点です。
- 疲れる
- 飽きる
具体的に何が辛かったのか、対策として何をしたのかをお伝えします!
①疲れる
私が取り組んだ音読トレーニングは、繰り返し読み・聞き・声に出す活動だったので、とにかく疲れました。
1ヶ月目は特に、それまで英文を聞く・声に出す機会がほぼなかったので「英語の勉強ってこんなに疲れるんだ」と感じたのを覚えています。
学校の英語しかやっていない状態だったので、黙って読むことには慣れていても、聞いたり・話すことに慣れていなかったんですね。
さらに、トレーニング項目の最後に設定した「レシテーション」つまり何も見ずに英文を一文聞いて、そのまま一文を発音するというトレーニングはめちゃくちゃ脳が疲れました。
あとは、はじめて7日くらいのときに、口の奥の方に血豆のようなものが出来て、めちゃくちゃ出血したのを覚えています笑
②飽きる
私が実践した音読トレーニングでは、1つの英文を繰り返し練習するので飽きが来やすかったです。
もちろん工夫はしましたが、それでもたくさん新しい英文を読むのに比べればどうしても内容をほぼ覚えているので面白みはありませんでした。
毎日同じレッスンにならないようにしたり、ただ音読するだけでなく、バリエーションを持たせてトレーニングすることである程度飽きは緩和できたと思うので、気になる方は以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
音読を1日1.5時間、1ヶ月続けると、英語の総合力とも言える力が底上げされているのを感じられました。
もちろん、ただ音読するだけでなく「何を目的にしたトレーニングなのか」を意識することで、高い成果を感じられます。
また、繰り返しのトレーニングでは飽きとの戦いになるので、あらかじめ、カリキュラムにバリエーションを持たせたり、毎日レッスンを変えるなどして対策をしましょう。
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