英語初心者がTOEIC600点に到達するまでにかかる勉強時間は?

2023年におけるTOEICの平均点は612点です。
英語初心者の方で平均点に近いスコア600点を目標にしている方も多いのではないでしょうか?
しかし、「600点を取るまでにどれくらいの時間がかかるんだろう?」「1日1.5時間でも達成できるのかな?」という疑問が出てきますよね。
実際、現状から600点までに必要な学習時間が分かれば学習計画を立てやすくなりますので、モチベーションアップにも繋がります。
この記事では以下の疑問に答えていきます。
- 英語初心者がTOEIC600点に到達するまでにかかる勉強時間は?
- TOEIC600点を最短で達成するためのポイントは?
英語初心者がTOEIC600点に到達するまでにかかる勉強時間は?
英語初心者がTOEIC600点に到達するまでには、225~1200時間程度の学習時間が必要と推定できます。
英語初心者と一口に言っても、TOEICが平均点612点にギリギリ到達していない人を初心者と捉えるのか、まったく英語に触れてこなかった人を初心者と捉えるのかによってスタート地点に開きがあります。
以下の表は現状のスコアから目標のスコアまでに推定される必要な学習時間の一覧表です。
データは650点到達までにかかる時間を表しており少しズレがありますが、誤差の範囲と考えてよいでしょう。
→目標のスコア ↓現状のスコア | 350点 | 450点 | 550点 | 650点 | 750点 | 850点 | 950点 |
250点 | 200 | 425 | 700 | 950h | 1150 | 1450 | 1750 |
350点 | – | 225 | 450 | 700h | 950 | 1225 | 1550 |
450点 | – | – | 225 | 450h | 700 | 975 | 1300 |
550点 | – | – | – | 225h | 450 | 725 | 1050 |
650点 | – | – | – | – | 225 | 500 | 825 |
750点 | – | – | – | – | – | 275 | 600 |
850点 | – | – | – | – | – | – | 325 |
現状TOEIC200点未満の人が600点到達までに必要な学習時間は1200時間
TOEICスコア200点未満から600点へ上げるのに必要な学習時間は1200時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 600点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 3年4ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 2年3ヶ月 |
2時間(週14時間) | 1年8ヶ月 |
3時間(週21時間) | 1年1.5ヶ月 |
TOEICスコアが200点未満の場合は英語の基礎からしっかり腰を据えて取り組むことがおすすめです。
中学レベルの語彙・英文法を一つ一つ理解することが遠回りに見えて一番の近道です。
現状TOEIC200点の人が600点到達までに必要な学習時間は950時間
TOEICスコア200点から600点へ上げるのに必要な学習時間は950時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 600点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 2年8ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 1年9ヶ月 |
2時間(週14時間) | 1年4ヶ月 |
3時間(週21時間) | 10.5ヶ月 |
TOEICスコアが200点の場合は、中学英単語・文法学習からスタートしましょう。
かんたんな読み・聞きも始めてみるといいでしょう。
現状TOEIC300点の人が600点到達までに必要な学習時間は700時間
TOEICスコア300点から600点へ上げるのに必要な学習時間は700時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 600点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 1年11ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 1年1ヶ月 |
2時間(週14時間) | 11.5ヶ月 |
3時間(週21時間) | 6.5ヶ月 |
TOEICスコアが300点の場合は、中学英文法に不安があればそちらから始めてみましょう。
基本的には中学レベルの読み・聞きのトレーニングを中心に英検準2級〜2級レベルの英単語帳で語彙の拡張を図るといいでしょう。
現状TOEIC400点の人が600点到達までに必要な学習時間は450時間
TOEICスコア400点から600点へ上げるのに必要な学習時間は450時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 600点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 1年3ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 10ヶ月 |
2時間(週14時間) | 7.5ヶ月 |
3時間(週21時間) | 5ヶ月 |
TOEICスコアが400点の場合は、高校レベルの英文法+語彙を固めましょう。
文法が終わったら語彙学習と高校教科書レベルの英文で読み・聞きのトレーニングを始めましょう。
現状TOEIC500点の人が600点到達までに必要な学習時間は225時間
TOEICスコア500点から600点へ上げるのに必要な学習時間は225時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 600点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 8ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 5ヶ月 |
2時間(週14時間) | 4ヶ月 |
3時間(週21時間) | 2.5ヶ月 |
TOEICスコアが500点の場合は、高校英文法に不安があればそちらからスタートしましょう。
基本的には語彙力を増強しつつ、高校教科書レベルの英文で読み・聞きを行いましょう。
学習時間の推測のために、現状のTOEICスコアを把握しよう
必要な学習時間をある程度正しく把握するためには、TOEICのスコア予測テストを受けてみるのがおすすめです。
AI搭載アプリを使えば、20分以内で誤差6%の精度で現在の予測TOEICスコアを算出することができます。
具体的なアプリや診断テストの受け方は以下の記事で詳しく解説しています。

TOEIC600点を最短で達成するためのポイントは?
TOEIC600点を最短で達成するためのポイントは以下の5つです。
- 学習計画をしっかり立てる
- 語彙6000語を目指す
- 高校英文法までを体系的に学習する
- 中学→高校教科書レベルで読み・聞きのトレーニングをする
- 英語コーチングを利用する
学習計画をしっかり立てる
TOEICの受験前には基礎知識を入れたうえで、学習計画を作っていきましょう。
基礎知識は以下の記事で詳しく解説しています。

0からのTOEIC受験を想定した学習計画の作り方の一例をご紹介します。
- TOEICの基礎知識を得る
- 公式問題集を解いてみる
→解いた結果350点(リスニング200点、リーディング150点) - 1日の学習時間を決める
→1日1.5h - 机に座れる時間、電車で取れる時間などを確認する
→机に座れるのは1h、電車やスキマ時間で30分
仮にここまでの項目をもとに自分の状況・目標がはっきりしたとしましょう。
その後最終的に以下のような学習計画を立てるとよいでしょう。



こちらの学習計画では、まず最初に単語・文法・発音を学習し、発音の学習が終わったら単語・文法を4ヶ月で仕上げ、その後は中学英語の音読&シャドーイングを行うと良いでしょう。
語彙6000語を目指す
語学において意味が分かる単語の数は非常に重要であり、語学力=語彙力といっても過言ではありません。
TOEICも例に漏れず、意味がパッと出てくる英単語の数が増えればスコアも自然と伸びていきます。
TOEICでは目標スコアの10倍の語彙力が理想です。
現在の語彙数が3000と仮定すると、スコア600点を達成するためには6000語の語彙が必要となります。
テストを通して現在の語彙力を知りたい場合は、Test your English vocabularyというサイトで5分程度でチェックすることができます。

回答を終えると以下のように結果が表示されます。例えば以下の場合だと語彙力は10,436語あることになります。

意味が分かる英単語にチェックを入れていくだけで語彙力が簡単に測定できます。いろいろ試しましたがこちらのサイトは割と正確だと思います。
単語帳はレベル感に合ったものを選ぶのが大切です。すでに実施した語彙力テストの結果をもとに、自分のレベルに合った単語帳を一冊やり抜きましょう。
キクタンTOEIC(R) L&Rテストシリーズです。4冊出ていますので、語彙力が3500程度の人で600点を目指す人はSCORE600を選ぶといいでしょう。
語彙力が2500~3500の人は英検準2級レベルの単語帳を、語彙力が2500以下の場合は英検5〜3級レベルの単語帳を学習するといいでしょう。
英検準2級 でる順パス単がおすすめです。
kindle版とペーパーバック版があるので好きな方を選ぶといいでしょう。
アプリで学習したい場合はmikanがイチ推しです。
スマホでスキマ時間に学習したり、音声が自動で再生できたり、覚えている度で出題を変えられたり、自動で学習記録が付けられたりする点がおすすめです。
mikanの詳しい使い方は以下の記事で詳しく解説しています。

高校英文法までを体系的に学習する
現状のTOEICスコアが350点の場合中学レベルの文法に怪しさが残ります。
もし、中学文法の学習が終わっているのならば、高校基礎レベルの英文法まで学習してしまいましょう。
英文法は英語の「ルール」であり、ルールを知らずにリーディング・リスニングの学習をしてもすぐにスコアは頭打ちになってしまうでしょう。
英文法はすべての学習の基礎になります。TOEICのPart5は語彙・文法問題ですが、それ以外のPartでも英文法を理解していないと学習の効率が下がってしまいます。
中学文法のおすすめ参考書は中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版です。
わかりやすい挿絵もあり、演習もセットになっているので一冊仕上げれば十分です。
高校文法のおすすめ参考書はMr.Evineの英文法ブリッジコース[中学修了→高校基礎]です。
中学レベルの復習と高校基礎レベルの学習が一冊で完成します。
文法を学習するときは以下のポイントを押さえましょう。
- わからない部分は動画を見る
- 問題を解く
- 完璧主義を捨てる
- 1つの参考書を3周する
- 早めに4技能の学習に進む
文法学習で分からないところは何度読んでもわからないことが多いので、理解度が高まる動画視聴がおすすめです。Youtubeで該当の文法事項の名前で検索すれば文法講義の動画が見つかるはずです。
文法を学ぶときは説明を読んだあとに問題を解きましょう。アウトプットしてみると理解度が低いところが分かったり、記憶に残りやすくなったりします。
文法事項は参考書の学習だけでは100%分からない部分があります。実際に英語を読んだり書いたりする中で分かることもあるので、この時点で100%理解する必要はありません。
分からない箇所に詰まって時間をかけすぎるのは得策ではありません。
文法の参考書はコロコロ変えず、これと決めた一冊を最低三周しましょう。周回を重ねることで次第に理解が深まるので、三周を目安に取り組みましょう。
中学→高校教科書レベルで読み・聞きのトレーニングをする
TOEICのリスニングのスピードは多くの人にとっては「非常に速い」と感じることでしょう。
TOEICを受けるからと言って、無理に速い音源でリスニング練習をすることはおすすめしません。
リスニングは初見で7割聞き取れる音源で練習するのがもっとも効果的です。
初見で7割程度意味が理解できるレベルの教材がおすすめです。
TOEIC300レベルの場合は、中学1年レベルの英文を、TOEIC400レベルの場合は中学卒業レベルの英文を、それ以上の場合は高校教科書レベルを教材にするといいでしょう。
「英会話・ぜったい・音読」シリーズはレベル別になっていますので、初心者の方は入門編から仕上げていくといいでしょう。
詳しい音読の方法はこちらの記事で解説しています。

英語コーチングを利用する
一人で英語学習を継続するのに不安がある方は英語コーチングがおすすめです。
英語コーチングとは、英語学習のプロである英語コーチが専属であなたの英語学習を徹底的にサポートするサービスです。
具体的には
- 週次の面談
- 毎日の学習進捗チェック
- 学習計画の作成
- 発音・英作文の添削
- チャットでの質問対応
といったサポートを提供することで、TOEICスコアアップに必要な時間を1/2~1/3にまで短縮することができます。
英会話教室やオンライン英会話はレッスン時間にのみ英会話の機会を提供しますが、英語コーチングは面談以外の時間にも毎日学習進捗の確認や課題の添削などのサポートを行っている点が最大の違いです。
学習の継続と効率的な学習の2つに重点を置くことで、効率的なスコアアップをサポートしてくれます。
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英語初心者がTOEIC600点に到達するまでにかかる勉強時間まとめ
英語初心者がTOEIC600点に到達するまでにかかる勉強時間について以下の観点から解説してきました。
- 英語初心者がTOEIC600点に到達するまでにかかる勉強時間は?
- TOEIC600点を最短で達成するためのポイントは?
英語初心者がTOEIC600点に到達するまでには、225~1200時間程度の学習時間が必要と推定できます。
TOEIC600点を最短で達成するためのポイントは以下の5つです。
- 英語コーチングを利用する
- 学習計画をしっかり立てる
- 語彙6000語を目指す
- 高校英文法までを体系的に学習する
- 中学→高校教科書レベルで読み・聞きのトレーニングをする
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