TOEIC200点台はヤバい?レベルとおすすめの学習方法を解説
「TOEICの模試を解いてみたら全然分からなくて200点台だった」という方、いまいち200点台のレベル感が分からない、今からどうやって勉強して言ったらいいのかが分からない、とお悩みのことも多いと思います。
この記事ではTOEIC200点台の人のために以下の疑問にお答えしていきます。
- TOEIC200点台はやばい?どのくらいのレベル?
- TOEIC200点台から目標スコアを取るのに必要な学習時間は?
- TOEIC200点台におすすめの学習方法は?
- 最短でTOEICスコアを上げるコツは?
TOEIC200点台はやばい?どのくらいのレベル?
TOEICは満点が990点の試験ですが、200点台というのは具体的にどれくらいのレベルなのでしょうか?
具体的なデータを元に考えていきましょう。
偏差値でいうと26〜31、受験者100人中97位
以下の図はTOEICのスコア分布者に筆者が赤字でスコア200点台の人の位置をマークしたものです。
まず2023年度のTOEICの平均スコアは612点ですので、スコアが200点の人は偏差値で言うと26〜31になります。
学生時代は偏差値で模試の成績が出ますので、平均50の偏差値で表されると26〜31というのは受験者の中では最下層の集団に入ることが分かります。
次にTOEICスコア200点台の人は全体の下位2.8%であり、仮に受験者の数を100人とすると97位になるといったレベル感です。
学生時代に偏差値26~31を取ったり、100人中97位だったりしたらかなり下の位置にいると感じる人が多いでしょう。
TOEIC500点は英検2級程度の英語力
TOEIC200点のレベルは英検3〜準2級程度です。
以下の表はTOEICスコアと英検の級を対照させた表です。
TOEIC200点台の人は語彙が2000語程度と英検3級で求められる水準くらいで、TOEICのリスニングやリーディング問題は「ほとんど分からず、非常に難しい」と感じるでしょう。
TOEIC本番で流れるリスニング音源のスピードはwpm150~175程度ですが、200点台の人はwpm100程度の音源でも付いていくことは難しいでしょう。
聞き取れるスピードよりも遥かに速い問題しか出題されないため、TOEIC200点の人にとってリスニング音源は「極稀に知っている単語が登場する」と感じるでしょう。
リーディングは全100問のうちほとんどの問題が分からないため、勘でマークするというレベル感です。
TOEIC200点台から目標スコアを取るのに必要な学習時間は?
TOEIC200点台から目標のスコアを達成するまでにかかる時間はどれくらいなのかを一覧にしました。
→目標のスコア ↓現状のスコア | 350点 | 450点 | 550点 | 650点 | 750点 | 850点 | 950点 |
250点 | 200h | 425h | 700h | 950h | 1150h | 1450h | 1750h |
350点 | – | 225 | 450h | 700 | 950 | 1225 | 1550 |
450点 | – | – | 225h | 450 | 700 | 975 | 1300 |
550点 | – | – | – | 225 | 450 | 725 | 1050 |
650点 | – | – | – | – | 225 | 500 | 825 |
750点 | – | – | – | – | – | 275 | 600 |
850点 | – | – | – | – | – | – | 325 |
黄色に塗ったセルが各スコアから目標のスコア到達までにかかる学習時間です。
- TOEICスコア250から350点へ上げるのに必要な学習時間は200時間
- TOEICスコア250から450点へ上げるのに必要な学習時間は425時間
- TOEICスコア250から550点へ上げるのに必要な学習時間は700時間
- TOEICスコア250から650点へ上げるのに必要な学習時間は950時間
- TOEICスコア250から750点へ上げるのに必要な学習時間は1150時間
- TOEICスコア250から850点へ上げるのに必要な学習時間は1450時間
- TOEICスコア250から950点へ上げるのに必要な学習時間は1750時間
TOEICスコア250から350点へ上げるのに必要な学習時間
TOEICスコア250から350点へ上げるのに必要な学習時間は200時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 350点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 7ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 4.5ヶ月 |
2時間(週14時間) | 3.5ヶ月 |
3時間(週21時間) | 2ヶ月 |
TOEICスコア250から450点へ上げるのに必要な学習時間
TOEICスコア250から450点へ上げるのに必要な学習時間は425時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 450点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 1年3ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 9ヶ月 |
2時間(週14時間) | 7.5ヶ月 |
3時間(週21時間) | 4.5ヶ月 |
TOEICスコア250から550点へ上げるのに必要な学習時間
TOEICスコア250から550点へ上げるのに必要な学習時間は700時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 550点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 1年11ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 1年4ヶ月 |
2時間(週14時間) | 11.5ヶ月 |
3時間(週21時間) | 8ヶ月 |
TOEICスコア250から650点へ上げるのに必要な学習時間
TOEICスコア250から650点へ上げるのに必要な学習時間は950時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 650点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 2年4ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 1年9ヶ月 |
2時間(週14時間) | 1年2ヶ月 |
3時間(週21時間) | 10.5ヶ月 |
TOEICスコア250から750点へ上げるのに必要な学習時間
TOEICスコア250から750点へ上げるのに必要な学習時間は1150時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 750点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 3年2ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 2年1ヶ月 |
2時間(週14時間) | 1年7ヶ月 |
3時間(週21時間) | 1年0.5ヶ月 |
TOEICスコア250から850点へ上げるのに必要な学習時間
TOEICスコア250から850点へ上げるのに必要な学習時間は1450時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 850点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 4年 |
1.5時間(週10.5時間) | 2年8ヶ月 |
2時間(週14時間) | 2年 |
3時間(週21時間) | 1年4ヶ月 |
TOEICスコア250から950点へ上げるのに必要な学習時間
TOEICスコア250から950点へ上げるのに必要な学習時間は1750時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。
1日の学習時間 | 950点までにかかる期間 |
---|---|
1時間(週7時間) | 4年10ヶ月 |
1.5時間(週10.5時間) | 3年2ヶ月 |
2時間(週14時間) | 2年5ヶ月 |
3時間(週21時間) | 1年7ヶ月 |
TOEIC200点台におすすめの学習方法は?
- 語彙を5000を目指して単語を覚える
- 中学英文法を固める
- 中学校1・2年生レベルの教材で読み・聞きトレーニングする
語彙を5000を目指して単語を覚える
語学において意味が分かる単語の数は非常に重要であり、語学力=語彙力といっても過言ではありません。
TOEICも例に漏れず、意味がパッと出てくる英単語の数が増えればスコアも自然と伸びていきます。
TOEICでは目標スコアの10倍の語彙力が理想です。
500点が目標なら語彙力は5000程度を目指すと良いでしょう。
現在の語彙力を知りたい場合は、Test your English vocabularyというサイトで5分程度でチェックすることができます。
回答を終えると以下のように結果が表示されます。例えば以下の場合だと語彙力は10,436語あることになります。
意味が分かる英単語にチェックを入れていくだけで語彙力が簡単に測定できます。いろいろ試しましたがこちらのサイトは割と正確だと思います。
単語帳はレベル感に合ったものを選ぶのが大切です。すでに実施した語彙力テストの結果をもとに、自分のレベルに合った単語帳を一冊やり抜きましょう。
TOEIC200点台ということは中学レベルの語彙に不安があるレベルで、おそらく語彙数は800〜2000台でしょう。
その場合英検でる順パス単シリーズで、5、4、 3、準2、2級と一冊ずつ仕上げていくのがおすすめです。
ほとんどの書店で売っているので、3割程度知らない単語が含まれるものからスタートするといいでしょう。
アプリで学習したい場合はmikanがイチ推しです。(2024年時点でmikan内でパス単語使えます。)
スマホでスキマ時間に学習したり、音声が自動で再生できたり、覚えている度で出題を変えられたり、自動で学習記録が付けられたりする点がおすすめです。
mikanの詳しい使い方は以下の記事で詳しく解説しています。
中学英文法を固める
現状のTOEICスコアが200台の場合は中学英文法を学習することが最優先です。
英文法は英語の「ルール」であり、ルールを知らずにリーディング・リスニングの学習をしてもすぐにスコアは頭打ちになってしまうでしょう。
英文法はすべての学習の基礎になります。TOEICのPart5は語彙・文法問題ですが、それ以外のPartでも英文法を理解していないと学習の効率が下がってしまいます。
中学文法のおすすめ参考書は中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版です。
わかりやすい挿絵もあり、演習もセットになっているので一冊仕上げれば十分です。
文法を学習するときは以下のポイントを押さえましょう。
- わからない部分は動画を見る
- 問題を解く
- 完璧主義を捨てる
- 1つの参考書を3周する
- 早めに4技能の学習に進む
文法学習で分からないところは何度読んでもわからないことが多いので、理解度が高まる動画視聴がおすすめです。Youtubeで該当の文法事項の名前で検索すれば文法講義の動画が見つかるはずです。
文法を学ぶときは説明を読んだあとに問題を解きましょう。アウトプットしてみると理解度が低いところが分かったり、記憶に残りやすくなったりします。
文法事項は参考書の学習だけでは100%分からない部分があります。実際に英語を読んだり書いたりする中で分かることもあるので、この時点で100%理解する必要はありません。
分からない箇所に詰まって時間をかけすぎるのは得策ではありません。
文法の参考書はコロコロ変えず、これと決めた一冊を最低三周しましょう。周回を重ねることで次第に理解が深まるので、三周を目安に取り組みましょう。
また、一周したら参考書を変える人がいますが、記憶が定着しないうちに参考書を変えるとせっかく深まりかけた記憶がリセットされるのでおすすめしません。
中学校1・2年生レベルの教材で読み・聞きトレーニングする
TOEICのリスニングのスピードは200点台の人にとっては「非常に速い」と感じることでしょう。
TOEICを受けるからと言って、無理に速い音源でリスニング練習をすることはおすすめしません。
リスニングは初見で7割聞き取れる音源で練習するのがもっとも効果的です。
TOEIC200点台の場合、中学1・2年生レベルの英文を丁寧に繰り返し読み・聞くトレーニングが効果的です。
具体的には英文を丁寧にすべて意味が分かるように解釈し、解釈が終わった英文の音声を聞き、自分でも音読していくのがおすすめです。
以下の教材は中学1・2年生の教科書から集めた英文で構成されており、文法も自然な形で散りばめられているので非常におすすめです。
詳しい音読の方法はこちらの記事で解説しています。
最短でTOEICスコアを上げるコツは?
- 学習計画を立てる
- 基礎基本を大事にする
- アプリを利用する
- 英語コーチングを利用する
学習計画を立てる
TOEICについて理解が深まったら、いよいよ学習計画を作っていきましょう。0からのTOEIC受験を想定した学習計画の作り方の一例をご紹介します。
ここまでに確認した事項を織り込んで、自分専用の学習プランを作りましょう。
- TOEICの基礎知識を得る
→OK - スコア別のレベル感を知る
→OK - 目標のスコアを決める
→まずは500点(1年後) - 直近のTOEICに申し込む
→翌月のTOEICをに申し込み済 - 公式問題集を解いてみる
→解いた結果350点(リスニング200点、リーディング150点) - 1日の学習時間を決める
→1日1.5h - 机に座れる時間、電車で取れる時間などを確認する
→机に座れるのは1h、電車やスキマ時間で30分
仮にここまでの項目をもとに自分の状況・目標がはっきりしたとしましょう。
その後最終的に以下のような学習計画を立てるとよいでしょう。
こちらの学習計画では、まず最初に単語・文法・発音を学習し、発音の学習が終わったら単語・文法を4ヶ月で仕上げ、その後は中学英語の音読&シャドーイングを行うと良いでしょう。
基礎基本を大事にする
TOEIC200点台の人はTOEICの問題を解くよりも、もっと基礎の学習に取り組むのがおすすめです。
「TOEICのスコアを上げるなら、TOEICを解きまくってTOEIC研究したほうがいいのでは?」と思うかもしれませんが、それは長期的に見ると遠回りになります。
たとえTOEIC慣れしてスコアが100程度上がっても、そこからは英語力が追いつかずにスコアは停滞してしまうでしょう。
語彙は中学レベルから、高校レベル、次にハイレベルの語彙へと地道に増やしていけば自然にスコアは伸びていきます。
文法は中学英文法、高校英文法、そしてリーディング・リスニングでの応用ができるようになれば確実に英語力が付いてスコアもみるみる伸びていくでしょう。
難しすぎるTOEICの問題を解くよりも、今の自分の英語力を受け入れて適切なレベルから基礎基本を大切に学習していくことが王道かつ最短でTOEICスコアを伸ばしていく方法だと言えるでしょう。
アプリを利用する
効率的なTOEICのスコアアップにおすすめしたいのが、アプリの活用です。
アプリでのTOEIC対策には以下のようなメリットがあります。
- 電車内でも取り組みやすい
- パッと始めてパッとやめられる
- 学習記録が自動化される
- 音声の再生がしやすい
- 継続しやすい仕組みがある
実際私もアプリを使う前は「勉強は参考書派。紙だからこそ勉強している実感がある。」と思っていましたが、一度試してみると、非常に便利でしっかり学習効果も出ました。
アプリはスマホ上でできるので、電車内で参考書を広げられない状況やホームで電車を待っているほんの少しの時間でも学習をすぐに始めてすぐに辞められるので、スキマ時間の活用が圧倒的にしやすくなります。
学習記録が自動化されるうえ、アプリからの通知で学習忘れが防げるので継続のハードルを下げてくれる仕組みが整っています。
私の英語コーチングを受講者も「アプリの学習記録を途絶えさせたくない!」というモチベーションで学習を継続できている方が多くいます。
また、何より便利なのが音声がセットで学習できるという点です。アナログの教材だと参考書を開きながら、音声再生ツールを開いて操作して…と音声をセットで勉強するにはひと手間必要です。
しかし、アプリでは文章表示画面でそのまま音声が再生できるので非常に便利です。
TOEIC対策のためにおすすめしたいのが「mikan」「スタディサプリ」「abceed」の3つです。
単語だけの学習ならmikanがおすすめです。
スタディサプリは動画での解説が付いているので初中級者向けですが、単語学習機能が弱いです。
abceedは解説動画はありませんがデジタル化された参考書を使い放題、というイメージの参考書で、単語帳もいろいろ選べるので中上級者向けです。
ただし、TOEIC400点から600点の場合はTOEIC模試を教材として使うのは時期尚早なので、直前の対策に使うか、単語だけのmikanの利用がおすすめです。
mikanの使い方はこちらの記事で詳しく解説しています。
英語コーチングを利用する
一人で英語学習を継続するのに不安がある方は英語コーチングがおすすめです。
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具体的には
- 週次の面談
- 毎日の学習進捗チェック
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といったサポートを提供することで、TOEICスコアアップに必要な時間を1/2~1/3にまで短縮することができます。
英会話教室やオンライン英会話はレッスン時間にのみ英会話の機会を提供しますが、英語コーチングは面談以外の時間にも毎日学習進捗の確認や課題の添削などのサポートを行っている点が最大の違いです。
学習の継続と効率的な学習の2つに重点を置くことで、効率的なスコアアップをサポートしてくれます。
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TOEIC200点台はヤバい?についてのまとめ
この記事では以下の疑問に答えてきました。
- TOEIC200点台はやばい?どのくらいのレベル?
- TOEIC200点台から目標スコアを取るのに必要な学習時間は?
- TOEIC200点台におすすめの学習方法は?
- 最短でTOEICスコアを上げるコツは?
TOEIC200点台はやばいのか?については、偏差値でいうと26〜31、受験者100人中97位というレベル感です。
TOEIC200点台から目標スコアを取るのに必要な学習時間は以下のとおりです。
- TOEICスコア250から350点へ上げるのに必要な学習時間は200時間
- TOEICスコア250から450点へ上げるのに必要な学習時間は425時間
- TOEICスコア250から550点へ上げるのに必要な学習時間は700時間
- TOEICスコア250から650点へ上げるのに必要な学習時間は950時間
- TOEICスコア250から750点へ上げるのに必要な学習時間は1150時間
- TOEICスコア250から850点へ上げるのに必要な学習時間は1450時間
- TOEICスコア250から950点へ上げるのに必要な学習時間は1750時間
TOEIC200点台におすすめの学習方法は以下の3つです。
- 語彙を5000を目指して単語を覚える
- 中学英文法を固める
- 中学校1・2年生レベルの教材で読み・聞きトレーニングする
最短でTOEICスコアを上げるコツは以下の4つです。
- 学習計画を立てる
- 基礎基本を大事にする
- アプリを利用する
- 英語コーチングを利用する
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