テスト当日でもすぐに使える!TOEICの裏技12選
日本の就職・転職市場で英語力を示すのにもっとも有効なTOEICですが、実は試験直前からでも使える「裏技」ともいえるようなテクニックが存在します。
この記事ではTOEICが目前に迫っている方に向けて、当日のスコアアップに役立つ裏技を12個紹介していきます。
リスニングパートの説明・例題は聞かない
TOEICのリスニングでは各パートの冒頭にパートの出題についての説明と例題の音声が流れます。
TOEICでは毎回パートごとの出題数や内容は固定されているため、これらは聞かずに先読みの時間として有効活用しましょう。
パート2は最初の疑問詞に注目
Part2の問題文は非常に短いので、一つの単語を聞き取れないだけで命取りです。
しかし、最低限冒頭の疑問詞さえ聞き取っておけば正答率を上げることができます。
疑問詞とは5W1Hで表される以下のようなものになります。
- When→いつ
- Where →どこ
- Which→どれ
- Why→なぜ
- What→なに
- How→どのように
Part2の解答の選択肢は3つですから、疑問詞を聞き取るだけでも明らかにおかしい選択肢を削ることができます。
例えば次のような問題。
(問題文)
When is your business trip to Miami?(マイアミへの出張はいつですか?)
(応答文の選択肢)
A. It was a nice trip.(いい旅でした。)
B. Around early December.(12月の下旬です。)
C. By plane.(飛行機で行きます。)
問題文の後半が聞き取れなくても冒頭の疑問詞「when」さえ聞き取ればなんとか正解できます。
この問題では「時」に関する答え方としておかしくないものを選んでおけば正答率は高くなります。
「問題文は疑問詞whenが入っていたな。Bは時期を答えているからこれっぽいな。」
くらいの感覚です。
もちろん問題文すべてを聞き取るのが一番ですが、試験本番ではどうしても聞き逃しが起きるものです。
パート2はそらし解答に注意する
Part2の問題文ではよく「what, where, when, who」などの疑問詞が用いられます。
それぞれ「具体的なもの、場所、時、人」などを答えるのが普通ですが、TOEICでは必ずしも疑問詞に対応した応答文が正解になるわけではありません。
例えばこちらをご覧ください。
(疑問文)
Where did you go yesterday?(昨日どこへ行ったんですか?)
(応答文の選択肢)
A. So did I.(私もそうでした。)
B. Actually I was sick in bed.(実は病気で寝込んでいたんです。)
C. I want to go to the library.(私は図書館に行きたいです。)
問題文では場所を尋ねる疑問詞「where」が使われています。
通常、答えとなる文章では具体的な場所が答えになることを予想しますよね。
しかし、実際にはB. Actually I was sick in bed.(実は病気で寝込んでいたんです。)が答えになります。
Bの文章では具体的な場所は答えていません。
ですが、「どこへ行ったのか?」という質問に対して「病気だったからどこへも行っていない」という応答は自然です。
このようにTOEICでは一般的な流れから「そらした」応答が正解になることがあります。
疑問文での応答が正解になることもある
通常、疑問文で聞かれたら疑問文で返すことはありませんよね。
疑問文には2択で聞かれたら「Yes, No」、疑問詞で聞かれたら「場所や時間」を答えましょう、と習ってきていますよね。
しかし、TOEICのPart2では疑問文に対して疑問文で応答している文章が正解になることがあります。
例えばこちらの文章。
(問題文)
What should I prepare for tomorrow’s meeting?(明日の会議に向けて何を準備したらいいでしょうか?)
(応答文の選択肢)
A. Let’s meet in front of the station.(駅前で会いましょう。)
B. Either will do.(どちらでも結構です。)
C. Why don’t you ask Alice?(アリスに聞いてみたらどうでしょうか?)
この問題では「What should I do for tomorrow’s meeting?」という問題文に対して「C. Why don’t you ask Alice?」が正解になります。
疑問文に疑問文で答えているため、違和感があるかもしれませんが「明日の会議に向けて何を準備したらいいでしょうか?」という質問に対して「アリスに聞いてみたらどうでしょうか?」とアドバイスをしているのは自然ですよね。
TOEICではこの手の「疑問文返し」が正解になることは多々あるので気をつけましょう。
パート3,4は解答を指で押さえておく
リスニングのパート3,4は一つの音声につき設問が3つあり、選んだ選択肢がどれになるのかを忘れがちです。
(TOEICは問題用紙への書き込みが禁止されています。)
リスニング中は音声に集中したいため、一つの設問ごとにマークをするのは難しいです。
聞き手とは逆の手で3つの設問でそれぞれ回答となる選択肢を指で抑えるようにしておくと、後でまとめてマークする時に楽になります。
例えば下の写真では32番は(A)、33番は(B)、34番は(C)の選択肢を指で抑えて後で転記しやすくしています。
パート3,4は設問の先読みをする
リスニングのパート3, 4は設問と選択肢が試験用紙に書かれています。
音声が流れる前にこれらに目を通すことで英文の内容を予測したり、何が問われるかを知ることができます。
いわゆる「先読み」と言われるテクニックです。
パート3, 4はリスニングの音声1つにつき3つの設問があり、それぞれ解答時間が13秒与えられています。
つまり、1つの音声につき39秒の解答時間があるわけです。
これを1題解答するのにフルに使ってしまっては先読みはできません。
理想は26秒で1題をとき終えて、残りの13秒で次の問題の下読みに入るという時間配分です。
3問目の設問が読み上げられるまでに解答を終えて、3問目の設問が読まれているうちに次の問題の先読みに取り掛かりましょう。
パート3, 4では先読みが重要と述べましたが、選択肢は先読みしなくて大丈夫です。
理由は2つです。
- 時間が足りない
- かえって混乱する
まず、13秒の中で3つの設問の問題文と選択肢全てに目を通して理解するのは時間的に厳しいです。
それと、選択肢を読むと情報量は増えますが混乱します。
4つの選択肢の内、3つの選択肢は誤っている内容です。
4分の3間違っている情報に時間を割くのはナンセンスです。
これらの理由から選択肢の先読みはオススメしません。
最後にパート3, 4で出題される図表問題と意図問題は、先読みが鍵を握ります。
というか先読みしないと解答が難しいです。
まず、意図問題は” “の中の発言の意図を前後の文脈から考えます。
What does the woman imply when she says, “you’re familiar with, hasn’t it”?
例えば上の設問では“you’re familiar with, hasn’t it”の発言の意図が問われています。
この文章はそのまま音声で流れますから、ここをしっかり先読みしておくとこの前後の流れに集中してリスニングができます。
次に図表問題です。
図表問題ではリスニングの音声と手元の図表を頼りに解答をしていきます。
パート3で出題される図表問題の例(再掲)
Product | Price |
NPX-203 | $345 |
CW-405 | $390 |
SK-2003 | $450 |
GP-553 | $500 |
Look at the graphic. Which device will they buy?
A. NPX-203
B. CW-405
C. SK-2003
D. GP-553
上の例では選択肢が商品名になっています。
リスニングの音声ではっきりと「この値段のものを買います」ということはありません。
「予算が400ドルだからその中で一番いいものを買おう」とか「2番目に高いものを買おう」とか図表を使わないと解けないようになっています。
この設問の選択肢は商品名なので、価格のほうが音声でヒントとなることが予想されます。
この図表を先読みしておけば、リスニング中予算などの具体的な金額や価格の順番などに備えておくことができます。
こう考えると、意図問題と図表問題の先読みは結構しっかり目にやらなくてはいけないことが分かります。
しかし、時には13秒の先読み時間で3つの設問に目を通すのが難しいことがあります。
その場合は意図問題と図表問題の先読みを優先させましょう。
他の設問は目を通さなくてOKです。
3つの設問のうち、意図問題と図表問題はどちらか1つだけな
パート5は品詞問題を優先する
パート5の出題パターンは品詞・語彙・文法の3つに大別できます。
TOEICのパート5は全ての問題の意味を理解する必要はありません。
解き終わらなくなりますし、余計なところで躓いてさらに時間がなくなってしまいます。
ですから、まずは「形から」解いて、それでもわからなかったら意味を考えるのがもっとも効率的です。
理由はその方が早く、正確に解けるからです。
英文の意味を考えるのは時間がかかります。
また、文法問題は前後の文脈がないので意味が非常に取りづらくなっています。
そのため、単語の意味に引っ張られて間違った選択肢を選んでしまう可能性が高くなります。
「ㅤㅤㅤㅤ」wasting time waiting for packages to arrive, First Direct customers can track packages online to know exactly when they will come.
A. In order to
スタディサプリEnglishより作成
B. Rather than
C. How about
D. In case
例えば、この問題は文の意味を考える間もなく、即答できます。
Aは後ろが動詞の原形を取るから✕。
Cは疑問文の時に使う表現なので✕。
Dは後ろに節を取るので✕。
答えはBです。
このように多くの問題が形だけで解ける、もしくは選択肢を絞ることができます。
文法問題は「形から解く」のが鉄則です。
しかし、意味を考えなければ解けない問題もあります。
New parking lots have been opened at Granston Airport,「ㅤㅤㅤㅤ」 300 meters from Terminal 2.
スタディサプリEnglishより作成
A. casually
B. lightly
C. approximately
D. immensely
この問題は選択肢がすべて副詞ですから、形から解くことは不可能です。
素直に英文を読んで意味を考えなくてはいけません。
また、中には形と意味の両方の視点を使って解く問題があります。
The organizers of the New York Philharmonic Concerts developed strict rules about interruptions 「ㅤㅤㅤㅤ」 symphony performances.
A. among
スタディサプリEnglishより作成
B. during
C. while
D. between
この例題ではまず「形から」考えると、接続詞のwhileは✕ですね。
その他は全て前置詞なので、形だけでは解けません。
ここで初めて「意味から」考えます。
どれも意味が似通っていますが、後ろに「交響曲の演奏」という具体的な「期間」を表せるduringが正解になります。
パート6の文挿入は飛ばす
TOEICのパート6は長文穴埋めで、一つの長文に対して4つの設問を1セットとすると合計4セット出題されます。
解答時間の目安は8分で、一つの長文にかけられるのは2分とかなり時間制限が厳しいパートです。
4つの設問のうち、1つは文挿入問題といって空欄に当てはまる英文を一つ選ぶ問題があります。
2枚目の写真のように明らかに選択肢の語数が多く、一文丸ごとが選択肢になっているのが特徴です。
この問題は前後の文脈把握が必要で難度が高く、時間もかかるため目標スコアが800点以下の場合は捨て問にしてしまって3/4の問題を解くのがおすすめです。
以下のように一文丸ごとが選択肢になっており、前後の文脈からの判断が必要となる難題。
パート7のNOT問題、推測問題は飛ばす
Part7で時間がかかるのがNOT問題です。
NOT問題とは、以下のように4つの選択肢のうち本文に当てはまらない、「〜でない」ものを選ぶ問題です。
こちらは正しい選択肢を一つだけ選ぶ問題に対して、4つ根拠を探しに行く必要があるため時間がかかります。
長文が解き終わらない場合、この問題を飛ばしてしまうのもアリです。
次に、Part7で難しいのは「推測問題」問題です。
本文内に直接的な答えが明示されておらず、本文の内容から正解を推測することが求められます。
例えば、上記の問題で仮に(C)が正解の選択肢だったとしましょう。
このとき、本文中に直接「#3397は2月に出荷された」と書かれることはなく
- メールの日付が3月である
- 本文中に「先月頼んだ商品が届いていない」
- 担当者からの返信メールに「その月に発送されている」
といった手がかりから答えを推測する必要があります。
他にも以下のような設問は類推問題と言われる問題で時間がかかるため、後半の参照箇所が多いダブルパッセージ、トリプルパッセージ問題では塗り絵にしてもいいでしょう。
- What is implied about~?
- What can be inferred about~?
- What is suggested about~?
- What is most likely~?
- Who is most likely〜?
問題用紙とマークシートは重ねておく
TOEIC本番では問題用紙を見て回答となる選択肢を解答用紙に転記していきます。
全部で200問転記をする必要があるため、問題用紙と解答用紙はなるべく近くに置くことで交互に見る際のストレスを軽減できます。
写真のように問題用紙と解答用紙を重ねてすぐに転記できるようにしておきましょう。
マークシート用のシャーペンを使う
TOEIC本番では200問マークシートを塗りつぶす必要があります。
このとき、通常のシャープペンシルでは芯が細く、一つマークするのにも何度もペンを往復させる必要があります。
本番で「マークに思いのほか時間がかかってしまった」というのはよくあることです。
また細いシャープペンシルでマークすると、筆圧が強くなりマークが消しゴムでなかなか消えなくなってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、マーク用の芯が太いシャープペンシルを使うことです。
通常の0.5mmのシャープペンシルに比べて、マークシート用のペンは芯が1.3mmと非常に太くなっています。
芯が太くなることで、選択肢を速く塗りつぶせる上、間違えた際にも消しゴムで消しやすくなります。
私はこちらのペンを使っています。
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TOEICの裏技まとめ
この記事ではTOEICの裏技を12個に厳選して紹介しました。
こちらの裏技を活用してぜひ少しでも当日のスコアを伸ばせるようにしましょう!
- リスニングパートの説明・例題は聞かない
- パート2は最初の疑問詞に注目
- パート2はそらし解答に注意する
- 疑問文での応答が正解になることもある
- パート3,4は解答を指で押さえておく
- パート3,4は設問の先読みをする
- パート5は品詞問題を優先する
- パート6の文挿入は飛ばす
- パート7のNOT問題、推測問題は飛ばす
- 問題用紙とマークシートは重ねておく
- マークシート用のシャーペンを使う
- 英語コーチングを利用する
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