【TOEIC900点突破!】レベル・メリット・勉強時間・おすすめの勉強法と教材は?

「TOEIC 900点」――この数字は、多くの英語学習者にとって、目標であり、憧れであり、時には高い壁として立ちはだかる存在かもしれません。しかし、このスコアがもたらすメリットは計り知れません。国内外のビジネスシーンで即戦力として活躍できる高度な英語力の証明となり、キャリアアップや新たな挑戦の扉を開く鍵となります。

「本当に自分にも900点が取れるのだろうか?」「どうすれば効率的にスコアを上げられるのか?」そうした疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、TOEIC 900点というスコアが示す「真の英語力」から、その取得があなたの人生にもたらす具体的なメリット、そして目標達成のために必要な勉強時間、さらに最短ルートで900点に到達するための具体的な学習法と厳選された教材、そして成功への「最後のひと押し」となる実践的なコツまで、TOEIC 900点を目指すすべての方に役立つ情報を網羅的に解説します。

さあ、このガイドを羅針盤として、あなたの英語学習を次のステージへ進め、TOEIC 900点という輝かしい目標を達成するための第一歩を踏み出しましょう。

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目次

TOEIC900点のレベル・難易度は?

TOEIC900点というのはどれくらいの英語力で、達成の難易度はどの程度のものなのでしょうか?様々なデータをもとに、TOEIC900点のレベルと難易度について検証していきましょう。

上位4.4%のトップレベル

TOEIC900点は受験者全体の上位4.4%という非常に高い英語力を持ち合わせていることになります。

TOEIC受験者の中でスコア900の人の位置をマークした図
TOEIC公式より引用した図に筆者が赤で加筆

TOEIC900点は英検準1〜1級、CEFR B2~C1程度の英語力

TOEIC900点のレベルは英検準1〜1級程度で、CEFRでいうとB2〜C1程度です。

以下の表はTOEICスコアと英検の級、CEFRを対照させた表です。

英検とTOEICをCEFRで並べたときの対応表

TOEIC900点はB2・英検準1級の785点〜という基準は大きく超えていますが、C1・1級の945点にはまだ及ばないという位置にあり、C1・1級寄りのB2・準1級レベル、というレベル感です。

日本企業での評価:即戦力となるグローバル人材

日本企業において、TOEIC 900点は非常に高く評価されます。多くの企業が求めるTOEICスコアが700~800点程度であることを考えると、900点はそれを大きく上回るスコアです。

  • 入社・昇進・海外駐在の優遇:
    • 外資系企業や商社、メーカーの海外部門: 900点台を「応募条件」や「推奨スコア」とする企業も少なくありません。即戦力として、海外の顧客やパートナーとの交渉、会議、プレゼンテーションを英語で滞りなく行える人材とみなされます。
    • 日系グローバル企業: 昇進の必須条件や、海外赴任の候補者選定において、極めて有利に働きます。英語での業務遂行能力が保証されていると判断されるため、重要なポジションを任される可能性が高まります。
    • 通訳・翻訳業務: 専門職として英語を使用する場合、900点台は必須に近いスコアとなります。
  • 社内公用語化企業での活躍: 楽天やユニクロなどのように社内公用語を英語としている企業では、900点クラスの英語力があれば、社内でのコミュニケーションや業務遂行に全く支障がなく、中心的な役割を担うことができます。
  • 評価へのインパクト: スコアシートを見ただけで「この人は英語ができる」と一目置かれ、採用面接や人事評価において有利に働きます。自己PRの強力な武器となるでしょう。

具体的に何ができるレベルか

TOEIC 900点を持つ人は、日常生活やビジネスシーンにおいて、以下のような高度な英語運用能力を有していると判断されます。(ただしTOEIC L&Rはアウトプットの試験はないため、あくまでTOEIC900点の評価として)

  • ビジネス会話:
    • ネイティブスピーカーとの高度なビジネス交渉や議論を流暢に、かつ正確に行える。 専門的な内容や微妙なニュアンスも理解し、適切に意見を述べることができます。
    • 海外のクライアントやサプライヤーと、電話会議やオンラインミーティングで円滑にコミュニケーションが取れる。
    • 英語でのプレゼンテーションやスピーチを、説得力を持って行うことができる。質疑応答にも的確に対応できます。
  • 情報収集・理解:
    • 海外のニュース記事、学術論文、専門書などを読み、複雑な内容や筆者の意図まで深く理解できる。 大量の英語情報を効率的に処理し、要点を把握する能力が高いです。
    • 英語の契約書や報告書など、専門性の高い文書を正確に読み解くことができる。
  • ライティング:
    • ビジネスメール、報告書、企画書などを、正確かつ論理的な構成で作成できる。 相手に誤解を与えることなく、意図を明確に伝えることができます。
    • 複雑な情報を簡潔にまとめたり、詳細な説明を加えたりする際に、適切な語彙と文法を使いこなせる。

TOEIC 900点は、単に高得点というだけでなく、グローバルなビジネス環境において即戦力として活躍できる、高度な英語コミュニケーション能力の証と言えるでしょう。このレベルに到達するには、単語や文法の知識だけでなく、複雑な情報を処理する速読力・速聴力、論理的思考力、そして幅広い知識と経験が求められます。

TOEIC900点を取得するために必要な正答率

TOEIC900点を取得するには、リスニングで470点、リーディングで430点程度の得点配分になることが多いです。正答数でいうと、リスニングは92/100問、リーディングは92/100問程度で、200問中184問、92%の正答率が必要になるため、非常に取得が難しいスコアだと言えます。

TOEIC900点を取得するメリットは?

TOEIC 900点というスコアは、キャリア、私生活、そして自己成長のあらゆる面で大きなメリットをもたらします。ここでは、その具体的な利点について詳しく見ていきましょう。

年収が高くなる

転職大手サイトdodaによるとTOEICテストのスコアと年収には一定の相関が見られます

https://doda.jp/global/guide/004.htmlより引用

スコアなしの人に比べて、TOEIC900以上の人は100万円以上年収が高いことが分かります。これは年間での差分ですから、10年、30年と積み上がっていけばその差は数千万円となり、TOEIC900点の年収における利点が非常に大きいことが分かります。

就職・転職活動で圧倒的に有利になる

TOEIC 900点は、就職や転職市場において非常に強力な武器となります。多くの企業が求める英語力はTOEIC700点台と言われる中で、900点台は突出した英語力の証明となるため、他の応募者と大きな差をつけることができます。

  • 応募できる職種の幅が広がる: 外資系企業、総合商社、メーカーの海外部門、国際協力機関、通訳・翻訳、専門性の高い研究職など、高度な英語力が必須となるポジションへの門戸が開かれます。中には、TOEIC900点以上を応募条件としている求人も存在します。
  • 書類選考の通過率が格段に上がる: 履歴書や職務経歴書に900点というスコアを記載することで、採用担当者は「英語ができる人」「努力家」「知的好奇心が高い人」といったポジティブな印象を抱き、書類選考の段階で高い評価を得やすくなります。
  • 面接で自信を持ってアピールできる: 客観的なスコアがあることで、面接時に「私の英語力はビジネスレベルで通用します」と自信を持ってアピールできます。また、実際の面接で英語での質疑応答があった場合でも、スムーズに対応できる可能性が高まります。

社内での評価が高まり、キャリアアップに直結する

現在働いている企業においても、TOEIC 900点はあなたの市場価値を大きく高めます。

  • 昇進・昇給のチャンスが増える: 多くの企業では、昇進・昇格の要件にTOEICスコアが設けられている場合があります。900点というハイスコアは、そうした社内規定をクリアするだけでなく、英語力を評価する上司や人事担当者からの高い評価につながります。中には、900点以上で一時金や資格手当を支給する企業も存在します。
  • 海外赴任・海外出張の機会が増える: グローバル化が進む現代において、英語力は海外事業展開に不可欠です。900点の英語力があれば、海外の支社への赴任や、重要な国際会議・商談のための海外出張の機会が優先的に回ってくる可能性が高まります。これは、キャリアの幅を大きく広げるだけでなく、異文化に触れる貴重な経験にもなります。
  • 社内で頼られる存在になる: 英語での情報収集や、海外からの問い合わせ対応、外国籍の同僚とのコミュニケーションなど、英語が必要な場面で中心的な役割を担うことができます。結果として、社内での存在感が増し、より責任のある業務を任されるようになるでしょう。
  • 専門性を英語で活かせる: 特定の専門分野(会計、IT、法務など)の知識に加えて高い英語力があれば、その専門性を国際的な舞台で発揮できます。例えば、公認会計士が900点の英語力を持てば、海外のクライアントを担当したり、国際会計基準に関わる業務に携わったりといった、より高度な仕事が可能になります。

自己成長と自信、そして世界が広がる

TOEIC900点取得は、単なるテストの点数以上の価値を人生にもたらします。

  • 揺るぎない自信の獲得: 高い目標を設定し、それを達成する過程で培われる忍耐力、計画性、継続力は、英語力だけでなく人間としての総合力を高めます。特に900点という難関を突破したという事実は、自己肯定感を大きく高め、何事にも臆せずチャレンジできる自信につながります。
  • 「英語ができる人」として一目置かれる存在に: 日本ではTOEICスコアが英語力の指標として広く認知されているため、900点というスコアは「英語ができる人」として周囲から一目置かれる存在になります。これにより、英語に関する相談を受けたり、教える機会が生まれたりすることもあるでしょう。
  • 海外旅行や異文化交流がより豊かに: 英語でのコミュニケーションに自信が持てることで、海外旅行の自由度が増し、現地の人々との交流をより深く楽しむことができます。異文化理解も深まり、視野が大きく広がります。
  • 新しい挑戦への原動力: TOEIC900点取得という成功体験は、英語学習以外の分野でも新たな目標に挑戦する原動力となるでしょう。

TOEIC 900点の取得は、あなたのキャリアパスを大きく広げ、人間的な成長を促し、そして世界の扉を開く、非常に価値のある投資と言えます。

TOEIC900点を取るのに必要な勉強時間は?

現状のTOEICスコアからTOEIC900点を取るのにかかる時間はどれくらいなのかについてまとめました。

TOEICスコア200から900点へ上げるのに必要な学習時間

TOEICスコア200から900点へ上げるのに必要な学習時間は1750時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。

1日の学習時間900点までにかかる期間
1時間(週7時間)4年10ヶ月
1.5時間(週10.5時間)3年2ヶ月
2時間(週14時間)2年
3時間(週21時間)1年4ヶ月

TOEICスコアが200点の場合は中学英語の基礎からしっかりと積み上げることが必要です。
中学レベルの英単語と中学英文法の学習を中心に時間をかけるといいでしょう。

TOEICスコア300から900点へ上げるのに必要な学習時間

TOEICスコア300から900点へ上げるのに必要な学習時間は1550時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。

1日の学習時間900点までにかかる期間
1時間(週7時間)4年3ヶ月
1.5時間(週10.5時間)2年10ヶ月
2時間(週14時間)2年1.5ヶ月
3時間(週21時間)1年5ヶ月

TOEICスコアが300点の場合は中学英語の読み・聞きトレーニングで英語のインプット処理能力を鍛えるといいでしょう。
中学語彙・文法に不安があればまずはそちらから復習するのがおすすめです。

TOEICスコア400から900点へ上げるのに必要な学習時間

TOEICスコア400から900点へ上げるのに必要な学習時間は1300時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。

1日の学習時間900点までにかかる期間
1時間(週7時間)3年7ヶ月
1.5時間(週10.5時間)2年4ヶ月
2時間(週14時間)1年9.5ヶ月
3時間(週21時間)1年2ヶ月

TOEICスコアが400点の場合は、高校英語の基礎学習が必要です。
高校レベルの語彙5000語と高校レベルの英文法の参考書を仕上げるのが最優先になります。

TOEICスコア500から900点へ上げるのに必要な学習時間

TOEICスコア500から900点へ上げるのに必要な学習時間の目安は1050時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。

1日の学習時間900点までにかかる期間
1時間(週7時間)2年11ヶ月
1.5時間(週10.5時間)1年11ヶ月
2時間(週14時間)1年5.5ヶ月
3時間(週21時間)11.5ヶ月

TOEICスコアが500点の場合は高校英語の読み・聞きトレーニングで英語のインプット処理能力を鍛えるといいでしょう。
高校語彙・文法に不安があればまずはそちらから復習するのがおすすめです。

TOEICスコア600から900点へ上げるのに必要な学習時間

TOEICスコア600から900点へ上げるのに必要な学習時間の目安は825時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。

1日の学習時間900点までにかかる期間
1時間(週7時間)2年3ヶ月
1.5時間(週10.5時間)1年6ヶ月
2時間(週14時間)1年1.5ヶ月
3時間(週21時間)9ヶ月

TOEICスコアが600点の場合は高校英語を超えたレベルのリーディング・リスニングをたくさん実施するといいでしょう。
語彙力が6000未満の場合は、語彙学習も並行していくといいでしょう。

TOEICスコア700から900点へ上げるのに必要な学習時間

TOEICスコア700から900点へ上げるのに必要な学習時間の目安は600時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。

1日の学習時間900点までにかかる期間
1時間(週7時間)1年8ヶ月
1.5時間(週10.5時間)1年1ヶ月
2時間(週14時間)10ヶ月
3時間(週21時間)6.5ヶ月

TOEICスコアが700点の場合は、TOEICの模試を復習することでリーディングとリスニングの力を伸ばしていきましょう。
TOEIC900を取得するには高い語彙力が必要ですから、語彙8000語に足りない場合がほとんどなので単語帳での学習も行いましょう。

TOEICスコア800から900点へ上げるのに必要な学習時間

TOEICスコア800から900点へ上げるのに必要な学習時間の目安は325時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。

1日の学習時間900点までにかかる期間
1時間(週7時間)11ヶ月
1.5時間(週10.5時間)7ヶ月
2時間(週14時間)5.5ヶ月
3時間(週21時間)3.5ヶ月

TOEICスコアが800点の場合は、弱点に応じて対策をするといいでしょう。
ただし、語彙が900語に満たない場合が多いと思いますから、900点に必要な語彙9000語を目指しましょう。

最短でTOEIC 900点に到達する勉強法とおすすめの教材

TOEIC 900点という高得点は、単なる知識の量だけでなく、試験への戦略的なアプローチと効率的な学習が求められます。ここでは、限られた時間で最大限の成果を出すための勉強法と、それを支える厳選された教材をご紹介します。

語彙

TOEIC900点レベルでは、ビジネスで使われる専門的な語彙や、多義語の理解が求められます。知らない単語が多いと、設問を正確に理解できず、スピードも落ちます。目標スコアに見合った単語レベルを徹底的に習得することが、リーディング・リスニング双方の鍵となります。

  • 目標: 9000語。基礎語彙5000語+発展・ビジネス語彙4000語を覚えることでグッと900点が近づきます。
  • 勉強法:
    1. 何度も繰り返し触れる: 「単語を覚える上で最も大切なのは、「繰り返しの数」です。2、3周で覚えられないのは当然のこと。単語学習では、諦めずに繰り返しの回数を確保することが、何よりも重要です。
    2. 意味を一つだけに絞る: 単語の意味は一つだけに絞って覚えましょう。複数の意味を一度に覚えようとすると、脳に過度な負担がかかり、かえって記憶の定着を妨げてしまうのです。
    3. 音と意味をセットで覚える: 英単語を覚える際、目で黙読するだけではもったいない!必ず音(発音)と意味をセットで覚えましょう。音と結びつけて覚えることで、単語が記憶に残りやすくなるだけでなく、リスニングでも瞬時に意味を理解できる「使える知識」になります。
    4. 自分で発音する: 必ず自分でも単語の発音、和訳、例文を声に出して発音してください。実際に口を動かすことで、運動神経と記憶が結びつき、効率的に単語を習得できるようになります。
    5. 例文とセットで覚える: 英単語単体で和訳だけを覚えた単語は、記憶から抜けやすく、実際のリーディングやリスニングで遭遇した際に、なかなか意味がスムーズに出てこないことがあります。例文を繰り返し読み、発音し、その意味をイメージしながら定着させましょう。
    6. 復習の頻度を空ける: 頻繁に復習しすぎると脳がフル回転しないため、覚えた気にはなっても、実際には長期記憶に定着しにくいのです。
    7. 一日に触れる単語の数を多くする: 復習の間隔を空けることで、1日に触れることができる単語の数を劇的に増やすことができます。
  • おすすめの単語帳:
    • TOEIC(R)L&R TEST英単語スピードマスター: 入門レベルからハイスコア狙いの方まで1冊でニーズを賄う3,000語収録の単語帳です。現状スコアが700点程度の方はまずこちらを仕上げましょう。
    • TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ: 230万部の売上を誇るTOEIC新形式完全対応のフレーズ集です。TOEICでそのまま出る「フレーズ」の形で覚えていくため、学んですぐに効果を実感することができるでしょう。現状800点程度の方におすすめです。

文法

複雑な英文を正確に理解し、素早く処理するためには、文法の知識が不可欠です。あいまいな知識は、長文読解や複雑なリスニング問題での致命的なミスにつながります。品詞、時制、仮定法、関係詞、分詞構文など、TOEICで頻出する項目は完璧に理解しましょう。

  • 目標: Part5, 6で安定してミスは3問以内にできるようにしましょう。
  • 勉強法:
    1. 1問20秒の制限時間内で解く
    2. 正誤によらず、根拠を持って答えられたかを基準に解説を読む
    3. 文法項目が怪しい箇所は文法テキストなどに戻って確認する
    4. 間違った問題を中心に最低3周はする
  • おすすめの単語帳:
    • TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問: 1049問収録という大ボリュームでTOEICパート5で出題されるあらゆるパターンを網羅しています。こちらで文法に穴がないか確認しましょう。

リスニング

TOEIC900点を取るためにはリスニングで安定してハイスコアを取る必要があります。リスニングでスコアを落とす原因は「音声知覚」の能力不足です。音声知覚を鍛えるには、シャドーイングというトレーニングが有効です。

  • 目標: 安定して470点、正答数でいうと92/100問正答できるようにしましょう。特にPart3, 4の長文パートでいかに失点しないかがカギです。
  • シャドーイング: 音声を聞きながら、少し遅れて影(シャドー)のように発音していく練習です。発音、イントネーション、リズムを体得し、リスニングとスピーキングの両方の能力を向上させます。
    • やり方:
      1. スクリプトを見ずに一度聞いて、大まかな内容を把握。
      2. スクリプトを見ながら、意味を確認し、発音の難しい箇所をチェック。
      3. 音声を再生しながら、スクリプトを見ずにシャドーイング。最初はついていけなくても、徐々に慣れてきます。
      4. スムーズにできるまで繰り返す。特に長めのPart 3, 4の音源で取り組むのがが効果的です。
  • 先読みの練習: Part 3, 4では、設問と選択肢を事前に読み込むことで、聞くべきポイントが明確になり、正答率が上がります。問題間のインターバルを有効活用する練習を重ねましょう。
  • おすすめの教材:
    • 公式TOEIC Listening & Reading 問題集: TOEICの音源が7割程度聞き取れる場合は公式問題集のリスニングパート3, 4を題材にシャドーイングに取り組むのがおすすめです。
    • 英会話・ぜったい・音読 【挑戦編】: TOEICの音源はwpm150~175と速いため、所見で7割程度聞き取るのがまだ難しいという方は、高1の教科書から抜粋した英文でwpm135~145程度の音源が収録されているこちらの参考書がおすすめです。

リーディング

TOEIC900点を取るには、リーディングですべての問題を解ききるスピードと文法と語彙をフル活用して正確に文意を読み取る精読力が必要です。

  • 目標: 安定して430点、正答数でいうと92/100問正答できるようにしましょう。特にPart7の長文パートを時間内に解ききることができることが必須です。
  • 勉強法:
    1. スラッシュリーディング・チャンクリーディング: 英文を意味の区切り(チャンク)でスラッシュ(/)を入れながら読む練習です。前から順番に理解できるようになり、返り読みを防ぎ、速読力を高めます。
    2. 精読: スラッシュリーディングで速読力を鍛えつつ、公式問題集や模試で間違えた問題、難解な長文は、時間をかけて丁寧に精読しましょう。一文一文の構造、単語の意味、文脈を徹底的に分析することで、読解の精度を高めます。
    3. Part 5, 6の瞬発力強化: これらのパートは時間との勝負です。文法問題と語彙問題のパターンを体に染み込ませ、見た瞬間に正解がわかるレベルまで演習を重ねます。目標は1問20秒以内。
    4. Part 7の時間制限演習: 最も時間がかかるPart 7は、時間を測りながら解く練習が不可欠です。目標は1問1分程度。シングルパッセージから始め、ダブル、トリプルパッセージへと難易度を上げていきます。
    5. 情報検索スキルの向上: Part 7では、文章全体を細かく読むだけでなく、設問に対応する情報を素早く探し出す「スキャニング」のスキルも重要です。キーワードを意識して読む練習をしましょう。
  • おすすめの教材:
    • TOEIC L&R 公式問題集: 題形式、問題形式、音声のスピード、難易度が本番と全く同じなので、最も信頼性の高い教材です。これを徹底的に使い込むことが、スコアアップへの一番の近道です。最低でも最新2冊は購入し、精読した英文を繰り返し読み込みましょう。

TOEIC対策におすすめのアプリ

場所を選ばず学習でき、効率的に苦手分野を克服できるのが魅力です。私も以前は紙の参考書で勉強する派でしたが、アプリの便利さに魅了されて以来積極的にアプリを使って学習しています。

  • abceed (エービーシード): TOEICの公式問題集や人気参考書の多くが連携しており、音声再生、採点、単語帳作成などが一括でできる有料アプリです。学習記録も自動で残るため、モチベーション維持にも役立ちます。
  • スタディサプリ ENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース: 20回分の本番形式模試と動画解説が魅力の初中級者におすすめのオールインワンアプリです。
  • mikan: 英単語帳が安価で使い放題のサブスクで、使い勝手が良いアプリです。すでに紹介した英単語帳も利用できます。

TOEIC900点達成するためのコツは?

TOEIC 900点という高得点は、単に英語力があるだけでなく、効率的な学習戦略と試験本番でのパフォーマンスが大きく影響します。ここでは、これまでの学習法に加えて、900点という壁を突破するためのより実践的で具体的な「コツ」をご紹介します。

本番を想定した模試の通し演習

効率よくTOEIC900点を達成するには、個別の学習はもちろん、直前にはTOEIC本番を想定した模試の通し演習で「TOEICに慣れる」ことが重要です。

  • 目標: 900点を目指すなら最低10回は通しで模試を解きましょう。
  • 模試の取り組み方:
    1. 120分時間を測って通しで解く
    2. 予測のスコアを出す
    3. ボトルネックのパートをあぶり出す
    4. 解いた時間の3倍かけて復習する
    5. 弱点に気づいた場合、別で対策する
  • ポイント:
    • 本番想定で書き込まない
    • 直前は紙の模試でマークシートを使う
    • リーディングは各パートにかかった時間も記録

リーディングセクションの時間管理

TOEICは時間との戦いです。特にリーディングセクションは、いかに速く正確に解答できるかが900点達成の鍵となります。

  • Part 5 & 6の瞬殺:
    • 目標: Part 5(30問)を10分以内、Part 6(16問)を8分以内で解くことを目指しましょう。これにより、Part 7に十分な時間を確保できます。
    • コツ:
      • 文法問題は「目で解く」: 選択肢を見て瞬時に問われている内容(品詞、時制、語法など)を判断し、迷う時間をなくします。
      • 語彙問題は「一語一句」にこだわる: 選択肢の単語だけでなく、空欄の前後の単語や文脈全体を見て、最適な語彙を選ぶ練習をします。
      • 不正解の選択肢も確認: なぜそれが間違いなのかを理解することで、より正確な知識が定着します。
  • Part 7の「捨てる勇気」と「キーワード読解」:
    • 目標: 54問を57分程度(だいたい設問1つにつき1分)で解くことになりますが、トリプルパッセージ(3つの文書)やグラフ問題など、時間のかかる問題も含まれます。
    • コツ:
      • 設問の先読み徹底: 長文を読む前に必ず設問を読み、何が問われているのか、どの情報に注目すべきかを把握します。
      • キーワード検索(スキャニング): 設問のキーワード(固有名詞、数字、日付など)を手がかりに、本文中の該当箇所を素早く探し出します。本文全体を全て読み込む必要はありません。
      • 段落ごとの要点把握(スキミング): 各段落の冒頭や結論部分を軽く読み、大まかな内容を把握する練習をします。
      • 「取捨選択」の意識: 900点を目指すとはいえ、全問正解は現実的ではありません。あまりにも時間がかかりそうな問題や、複雑な推測を要する問題は、潔く飛ばして後回しにする「捨てる勇気」も必要です。ただし、完全に捨てるのではなく、後で見直す余裕がある場合に備えてマークだけはしておきましょう。
      • 時間配分のシミュレーション: 模擬試験を通じて、自分がどのパートにどれくらいの時間をかけると良いのか、常にシミュレーションし、本番での時間配分を最適化します。

苦手パートと弱点の徹底分析と克服

900点台を目指す段階になると、特定の部分での失点が大きな痛手となります。自分の弱点を明確にし、集中的に対策することが不可欠です。

  • 詳細な「自己分析」:
    • 模擬試験や公式問題集を解いた後、ただ点数を見るだけでなく、各パートで何問間違えたのか、なぜ間違えたのかを徹底的に分析します。
    • リスニング: 聞き取れなかった原因(単語を知らない、発音の連結、文法構造が複雑、集中力不足など)を特定します。特にPart 3, 4では、問題タイプ(目的、主題、推測など)ごとに苦手がないかも確認します。
    • リーディング: 時間不足で解けなかったのか、文法ミスなのか、語彙不足なのか、情報検索に時間がかかったのかを細かく分析します。Part 7では、シングル、ダブル、トリプルパッセージのどこでつまづくのかを明確にします。
  • 弱点集中対策:
    • 分析によって判明した弱点に特化した学習を行います。
      • 例:特定の文法項目が苦手なら、その文法書の問題を重点的に解く。
      • 例:イギリス英語のアクセントが苦手なら、イギリス英語の音源でシャドーイングやディクテーションを繰り返す。
      • 例:Part 7のトリプルパッセージが苦手なら、トリプルパッセージだけを集中して解く練習をする。
    • 弱点を克服することで、全体のスコアが底上げされ、安定した高得点につながります。

TOEIC 900点達成は、一朝一夕で成し遂げられるものではありません。しかし、これらのコツを意識し、日々の学習に真摯に取り組むことで、必ず目標を達成できるはずです。諦めずに、粘り強く学習を継続しましょう。

目標設定とモチベーション維持の方法

高得点取得には、長期的な学習の継続が必要です。

  • 明確な目標設定: 最終目標(900点)だけでなく、中間目標(例:〇ヶ月後に800点、週に〇時間学習する)を設定し、達成するごとに自信をつけましょう。
  • 学習時間の確保と習慣化: 毎日決まった時間に学習する習慣をつけましょう。たとえ短時間でも、継続することが重要です。通勤・通学時間などのスキマ時間を有効活用する工夫も必要です。
  • 学習記録をつける: 毎日の学習時間や内容、模擬試験のスコアなどを記録することで、自分の成長を視覚的に確認でき、モチベーション維持につながります。
  • ご褒美を設定する: 中間目標達成時や、学習継続期間に応じて、自分にご褒美を設定するのも良い方法です。
  • 英語学習仲間を見つける: 一緒に学習する仲間がいると、情報交換ができたり、お互いを励まし合えたりするため、モチベーション維持に役立ちます。

まとめ:TOEIC 900点達成は、新たな自分と世界へのパスポート

本記事では、TOEIC 900点というスコアが示す英語力のレベルと難易度から、その取得がもたらす計り知れないメリット、そして目標達成に必要な具体的な勉強法、おすすめの教材、さらに高得点を勝ち取るための実践的なコツまで、多角的に解説してきました。

TOEIC 900点という数字は、単なる試験の点数ではありません。CEFRのC1レベルに相当する「経験豊富な使用者」としての高度な英語力の証であり、日本企業においては「即戦力となるグローバル人材」として高く評価されます。就職・転職市場での圧倒的な有利さ、社内でのキャリアアップ、そして英語学習の効率向上と自己成長といった具体的なメリットは、あなたの人生に計り知れない価値をもたらすでしょう。

もちろん、900点への道のりは決して平坦ではありません。現在のスコアによっては、数百時間にも及ぶ地道な努力と継続が求められます。しかし、基礎固めからパート別対策、シャドーイングやディクテーションなどの効果的な学習法、そして公式問題集を中心とした質の高い教材を戦略的に活用し、徹底的な復習を繰り返すことで、目標は必ず達成できます。

TOEIC 900点達成は、あなたの英語学習における一つの大きな節目に過ぎません。この難関を突破した自信と英語力は、あなたのキャリアパスを大きく広げ、世界中の情報へのアクセスを可能にし、異文化理解を深めることで、人生そのものをより豊かにしてくれるはずです。

さあ、今日から具体的な行動を始めましょう。あなたの努力が実を結び、TOEIC 900点という「新たな自分と世界へのパスポート」を手にする日が来ることを心から応援しています。

まずは、あなたの英語学習に関するお悩みや目標を、ぜひお聞かせください。 Satelliteでは、無料カウンセリングを実施しています。具体的な学習アドバイスや、あなたの疑問に丁寧にお答えします。無理な勧誘は一切ございませんので、お気軽にご相談ください。

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TOEIC985・英検1級保有

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