文脈型の単語帳の使い方に注意!英単語は効率よく覚えるべし!

英語学習の情報サイトや勉強法を調べていると、英単語学習は「文章で覚えること」に重きが置かれています。

私も単語は文章の中で覚えたほうが、頭に残りやすいし実際に使える形で覚えられると思っています。

しかし、英単語を文章で覚えることにはデメリットがあります

この記事では文脈型単語帳を使うデメリットと正しい使い方をお伝えします!

Kai

文脈型の単語帳のメリット・デメリットを正しく理解して、日々の学習に取り入れましょう!

目次

文脈型の単語帳とは?

文脈上の単語帳とは、単語と和訳を一対一で暗記するのではなく、英文の中で出てきた英単語を覚えるように作られた参考書です。

以下は実際の文脈型単語帳を撮影したものです。(著作権の都合上モザイク処理を施しております。)

1枚目の画像が英文の掲載ページです。

一見すると普通の長文読解の参考書のように、ページが英文で埋め尽くされています。

見開き左側の英文のうち太字になっているのが、覚えたい英単語となっており、見開き右ページには英文の和訳が載っています。

また、2枚目の画像は単語リストのページです。

文脈型の単語帳の場合は単語だけ別ページにまとまっていることが多いです。

このように、文脈型の英単語帳では、英文の中にある覚えたい英単語を文脈の中で記憶していく作りになっています。

英単語を文脈で覚えるメリット

英単語を文脈型の単語帳を使って覚えることのメリットは以下です。

  1. 記憶に残りやすい
  2. 読解力がつく
  3. 単調さがない

記憶に残りやすい

英単語は単語と和訳を一対一で覚えるよりも、様々な情報と一緒に覚えたほうが記憶に残りやすいです。

例えば、単語カードの裏表で意味を暗記するよりも、単語の発音、リーディングの中で出会った記憶などできるだけ多くのものと結びつけて覚えることで記憶に深く定着します。

よって、英単語を和訳だけ確認したときに比べて、文脈型の単語帳の中で出会ったときのほうが記憶に残りやすいのです。

読解力がつく

文脈型の単語帳は冒頭でも画像で示した通り、「英文の中で出会った単語を覚えていく」というコンセプトです。

そのため、必然的に単語帳の学習がリーディングの学習にもなるため、読解力を鍛えながら語彙力を増強できるというメリットがあります。

実際、私も英検を受験する際に文脈型の参考書を使い、読解力と語彙力を同時に増強していたことがあります。

単調さがない

通常の単語帳に比べて、文脈型の単語帳では英文を読みながら単語を覚えていくため、そこまで単調ににならないというメリットがあります。

学生時代に普通の単語帳を使った学習で、単調さから単語学習をトラウマに感じている方でも、文脈型の単語帳なら継続できるかもしれません。

英単語を文脈で覚えるデメリット

英単語を文章で覚えるデメリットは英単語を1つ覚えるのに時間がかかってしまうことです。

文章で覚えるという英単語の覚え方は、記憶への残りやすさの観点で言えば正しいと思います。

前後の文章や、話の内容などが絡み合った状態で知識を取り入れたほうが印象に残りやすいのは確かです。

しかし、英単語を文章で覚えようとすると多大な時間がかかってしまうのです。

例えば、300語の英文に新出単語が10個ほど出現する文脈型単語帳を考えてみましょう。

新出単語が多めに出てくるように書かれている文章ですから、1つの文章を読むのに3分ほどはかかるでしょう。

そしてこのとき、単語に触れた回数は1回です。

1つの単語に触れるのに18秒ほどかかっている計算になります。

通常の単語帳であれば、英単語の発音と意味を5回以上は確認できる時間です。

そして、この時間差は覚えようとする単語の数が多いほどに広がっていきます。

そうすると、必然的に繰り返し同じ新出の英単語に触れる回数は減っていきます

英単語を覚える上では繰り返しの作業が絶対的に重要です。

この「文脈で覚える」勉強方法は1回あたりで記憶に残る量は大きいですが、時間がかかるという特性のため繰り返しの学習には不向きです。

文脈型英単語帳がおすすめの方

ここまで、文脈型英単語のメリット・デメリットを紹介しました。

それらを踏まえて、文脈型の単語帳がおすすめできる方の特徴は以下です。

  1. 試験までに時間がある方
  2. 単語帳での学習にアレルギー反応が出る方
  3. 読解力を付けたい方
Kai

1つずつ確認していきましょう!

試験までに時間がある方

すでに触れた通り、単語を覚えるということだけについて言えば、文脈型の単語帳よりも一般的な単語帳を使ったほうが速く語彙を増やすが出来ます。

しかし、試験までに時間がある場合で単調な暗記に頼らず、読解の中で英単語を身に付けたい場合は文脈型の単語帳を使うのがおすすめです。

私自身、中高生のときにはほとんど単語帳を使わずに長文読解の中で英単語を覚えました。

効率だけを考えれば、普通の単語帳を使ったほうが速く覚えられたのでしょうが、時間はかかった分、英文の内容を楽しみながら自然と語彙力が付きました

単語帳での学習にアレルギー反応が出る方

学生時代に英語の授業の単語テストが大嫌いだったという方も多いのではないでしょうか?

毎週のテストのために、一夜漬けでひたすら単語を覚えるという単調な作業に辟易して、「英単語」と聞くだけでアレルギー反応が出る方もいるかも知れません。

そういった場合は、効率は度外視して文脈型の単語帳や長文読解の中で英単語を覚えていくのがおすすめです。

もちろん多少我慢すれば、単語帳での学習も継続できる場合は問題ないですが、無理に一般的な単語帳で学習して挫折するくらいなら文脈型の単語帳で英単語を覚えていくのも一つの手です。

読解力を付けたい方

英検の語彙対策として「文で覚える単熟語」シリーズがあります。

これは、英検の各級の文章を題材に自然と受験級の合格に必要な英単語が習得できるという優れものです。

実際私も英検準1級の対策として、「準1級レベルの読解演習もしたいし、英単語も覚えたい」というときに「文で覚える単熟語」を利用しました。

実際、かなりの数の英文を精読しながら準1級レベルの英単語に触れられたので、非常によい対策になりました。

文脈型英単語帳の使い方

文脈型の単語帳のおすすめの学習方法を紹介します。

3ステップを踏んで効率的に単語を定着させましょう。

STEP
文章を黙読

なるべく訳を見ないで読んでみてください。
文脈から単語を予測することで脳が活性化して、後で単語が記憶に残りやすくなります。

STEP
意味を確認

和訳はすべて読む必要はないです。
単語や表現でうまく意味が入ってこなかった箇所だけ確認して、文章の意味を理解した状態を作ります

STEP
音読

仕上げに音読でインプットしていきます。
インプットの際は黙読よりも音読をオススメします。
声に出すことで運動記憶として単語の意味が定着し、また自然と発音も意識するためリスニング対策になります。

1周目はこの3つのステップをそれぞれの文章で行います。
2周目以降は音読だけすれば十分でしょう。

音読している途中で意味があやふやな場所があれば和訳や単語リストなどを参照しましょう。

何周すればよいかについては、決まった回数はありません。

音読していて意味がすっと入ってくるようになったらOKです。

おすすめの文脈型英単語帳

最後に目的別におすすめできる文脈型の英単語帳を紹介していきます。
自分のレベルや目的に合わせてマッチしそうなものを選んでみてくださいね。

5000語(英検2級レベル)の語彙を習得したい方におすすめの文脈型英単語帳

この記事では、5000語レベルまでの語彙は単語帳を使わずとも自然に覚えていくのが理想とお伝えしました。
とはいっても実際には早い段階で語彙を増強したいと考えている方もいるでしょう。

そんな方におすすめの文脈型単語帳が「DUO」です。

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この記事を書いた人

現役の英語コーチ・講師が英語学習に関するお役立ち情報を発信中!
TOEIC985・英検1級保有

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