対訳本って何?英語多読におすすめの対訳本を紹介

皆さんは対訳本という本をご存知ですか?

対訳本とは本の見開き左ページに英語、右ページに対応する日本語訳が書いてある本です。
英語の原著を辞書無しで読むのが難しい人向けの英語教材としてよく使用されています。

この記事では、対訳本を読むメリットと読む上での注意点について解説していきます。

目次

実際に対訳本を見てみよう

古いものですが、こちらが私の家にある対訳本です。

対訳本としては南雲堂のものが有名です。

中身はこの様になっています。

少し見づらいですが、左側に英文が、右側に日本語訳が載っています。
この1:1の対応から対訳本と呼ばれています。

この対訳本ですが、基本的には左側を読み進めていき、意味が上手く取れない箇所は右側の訳を読んでいくことになります。

対訳本を読むメリット

対訳本は英語教材としてはあまりメジャーではありませんが、対訳本ならではのメリットがあります。
しっかりと使いこなせば英語力を伸ばす上で大きく役立ってくれます!

対訳本を読むメリット

  • 語彙が増える
  • 独学しやすい
  • 小説独自の表現が覚えられる

語彙が増える

対訳本は語彙制限本と違って、使用されている語彙に制限がない場合がほとんどです。
ですから、対訳本を読んでいるときには多くの未習単語に出会うことになります。

文章中の単語を、すぐに日本語訳で意味を確認できるのでたくさんの単語を覚えることができます。

また、ストーリーの流れの中で単語を覚えられるので、定着度が高く、単語帳での学習が苦手な方には理想的な単語の覚え方だと言えます。

独学しやすい

対訳本は右側にプロの翻訳家が書き下ろした日本語訳が付いています。

社会人になると、誰かが隣について英語を教えてくれる状況というのは多くありません。
特に初期の段階から独学で進めてきた場合、自分の英語の正確性に頭を悩ませることも多いでしょう。

しかし、対訳本では英文を読んだ後すぐに正しい訳を確認できるので、それまで気づかなかった単語や文法のミスに気づくことができます。

独学の際、この対訳本はあなたの隣にいてくれる先生のような存在になってくれるでしょう。

小説独自の表現が覚えられる

文章は大別すると、論理的に事実や仮説を伝える「論説」と登場人物がストーリーを紡ぐ「小説」に分かれます。

例を挙げると「地球環境の現状と各国の対応策」のような内容が論説、「アリス・イン・ワンダーランド」のように物語が存在しているのが小説です。

大学受験まで英語の教材として使用されるほとんどの文章が論説文です。
そのせいか、僕は論説の読解に比べて、小説の読解が非常に苦手です。

多読の際に用いられる指標YL(=読みやすさレベル)では、論説の場合最高クラスのレベル7の文章をスラスラと読めますが、小説になるとレベル3でも時々内容を追えなくなることがあります。

これは小説独自の表現が多いからだと思います。
日本語でも論説と小説とでは使われる言い回しや、語彙、表現は大きく異なりますよね?

それと同じで、論説文ばかり読んできた日本人にとって、小説はもはや別言語で書かれた文章とさえ言えます。

対訳本の多くは小説を題材にしています。
ですから、対訳本をたくさん読むことで自然と小説によく使用される表現や語彙、そして読み方を身につけることができます。

対訳本を読む上での注意点

ここまで対訳本のメリットを見てきました。

しかし、対訳本を読む上ではいくつか注意点があります。

対訳本を読む上での注意点

  • すべての訳を読む必要はない
  • 英語は英語のまま理解する

すべての訳を読む必要はない

対訳本を教材として考える場合、すべての日本語訳を読むのは得策ではありません。

理由は時間がかかりすぎるからです。

自分の解釈があっているか自信がないと、すぐに日本語訳を見たくなりますよね?
ですが、極力日本語訳を確認するのは本当に意味が取れていないときだけにしましょう。

すべての文章の対訳をみて一言一句意味を取り違えていないかを確認するのは時間がかかるし、なによりストーリーを楽しめなくなります。

英語は英語のまま理解する

対「訳」本を勧めておいてなんですが、基本的に英文を読むときは頭の中で日本語訳を行わないようにしましょう。

学校教育では、教科書の内容を丁寧に日本語に訳していく学習をしていたと思います。
しかし、対訳本を読む段階は「多読」と呼ばれ、たくさんの文章を浴びるように読むことで読解のスピードを上げていく必要があります。

各種検定試験や受験でも、学校英語のようにいちいち日本語訳を組み立てていては大量の英文を読みこなすことはできません。

ですから、対訳本を読むときも日本語訳を考えて読むのではなく英語のまま読み進めることをオススメします。
文章の意味がつかめないときや語彙・表現がわからない箇所だけ日本語訳をさっと確認する程度にしましょう。

まとめ

この記事では対訳本の使い方とメリット・注意点を紹介しました。

対訳本まとめ

  • 語彙が増える
  • 独学しやすい
  • 小説独自の表現が覚えられる
  • すべての訳を読む必要はない
  • 英語は英語のまま理解する



英語の多読では、語彙制限本と対訳本が役に立ちます。

どちらもメリット・デメリットがありますが、対訳本を上手に活用できている人は多くありません。
ぜひ日常の多読にも対訳本を取り入れてみてくださいね!

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この記事を書いた人

現役の英語コーチ・講師が英語学習に関するお役立ち情報を発信中!
TOEIC985・英検1級保有

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