【英語コーチが教える】短期間でリスニング力をつけるにはどうしたらいい?
英語のリスニング力を短期間で上げることは十分可能です。
ただし実現するためには、自分のリスニング能力の弱点を正しく把握して、弱点を鍛えられるトレーニングに取り組むことが不可欠です。
この記事では、英語学習のプロである私が以下の疑問に答えます。
・短期間でリスニング力を高めるためにはどうしたらいい?
・リスニングができないのはなぜ?
・短期間でリスニング力をつけるには、具体的にどんな勉強をしたら良い?
・英検やTOEICなどの試験直前にリスニングスコアを上げるには?
・短期間でリスニング力がつくおすすめの教材は?
英語学習のプロが科学的に正しいリスニングの学習法をご紹介します!
短期間でリスニング力を高めるには?
短期間でリスニング力を高めるには以下の流れを踏んでいくといいでしょう。
- 「リスニングとは何か」を分解して理解する
- 自分のリスニング上の課題を特定する
- 特定した課題にピッタリのトレーニングでカリキュラムを作る
- 実際にトレーニングする
それぞれのステップを詳しく見ていきましょう!
リスニングがどんなものかを知らずしては、短期間でリスニング力をつけることは出来ません。
なぜなら脳内のリスニングのプロセスが分からないと、自分の課題が特定できないためです。
第二言語習得理論によると、リスニングは以下の画像のプロセスで進んでいきます。
音声知覚は「読まれている英語を正しく聞き取る」プロセスです。
例えば「英語が速くて、何を言っているか分からない」場合は音声知覚で失敗していることになります。
意味理解は「聞き取った英語を読まれているスピードで正しく理解する」プロセスです。
例えば「聞き終わったときに頭に意味が残っていない」場合は意味理解で失敗していることになります。
それぞれのプロセスでは、英単語の発音や音声変化のルール、英単語の意味や英文法などの知識のデータベースを参照しながら処理が進んでいきます。
STEP1の概念図をもとに、自分のリスニングの課題を特定してみましょう。
概念図から大きく分けると、リスニングが出来ない原因は以下の3つに大別できます。
- 音声変化で失敗している
- 意味理解で失敗している
- データベースが不足している
もちろん、上記の複数が絡み合ってリスニングができない、というのが実際のところですが、特にどこの部分が弱いのかがわかれば対策が立てやすくなります。
自分のリスニング上の課題が分かったら、その課題を解決するためにピッタリのトレーニング計画を作成しましょう。
闇雲に取り組むのではなく、計画的・戦略的に取り組むことで短期間で高い学習効果が期待できます。
・音声変化で失敗している
→個別の音素・音声変化の勉強をする、シャドーイングを行う
・意味理解で失敗している
→スラッシュリーディングを取り入れる、英文の精読を行う
・データベースが不足している
→基礎的な英単語、英文法を勉強する
経験的には音声変化で失敗している方がもっとも多いです。
というのも日本の学校では、リーディング偏重で授業で英文を聞いた経験が、圧倒的に不足しているためです。
「結構難し目の英文でも読めるのに、リスニングになると中学レベルの英文でも聞き落とす」というのが、音声変化が苦手な方の特徴です。
こういった場合は、まず個別の音素・音声変化の知識から勉強するといいです。
音素というのは発音記号などでよく見かける/tíːθ/などの記号の正しい発音の最小単位です。
音声変化は例えば「get out」が速く読まれると「ゲラウト」に聞こえるようになるというルールのことです。
音声変化というのはあらゆる音源に登場する、いわばリスニング上の文法のようなものです。
しかし日本の学校教育では、英文法は多くの時間を書けて学ぶのに対して、音声変化については習うどころか先生自体も存在を知らない、なんてことがまかり通っています。
音素・音声変化の基礎を習得したら、シャドーイングを行いましょう。
シャドーイングは音声変化を鍛えるのに、非常に効果的なトレーニングです。
詳しいやり方は後述します。
次に、意味理解で失敗している場合のトレーニングを紹介します。
意味理解で失敗している場合は、たくさん音を聞くトレーニングは非効率です。
というのも「読んで分からない」英文が「聞いて分かる」はずがないためです。
この場合は、データベースに欠陥があることがほとんどなので、まずは基礎語彙5,000語程度を単語帳で覚えて、高校レベルの英文法を習得して、実際に英文を精読(1文ずつ完璧に意味が取れるように読んでいく)していくことで読解力=意味理解の処理能力を上げていきましょう。
トレーニングのカリキュラム(いつ、どれくらいの時間、どんな教材を使って、どのような回数、意識で取り組むのか)が決まったらあとは実行するだけです。
自分の課題に即した最適なトレーニングを実践することで、短期間で効率的にリスニング能力を育てることが出来ます。
【弱点診断】リスニングが出来ないのはなぜ?
ここでは、英語のリスニングができない理由・原因を詳しく見ていきましょう。
以下にリスニングのプロセスを図式化したものを再掲します。
これに沿ってリスニングが聞こえない原因を分析していきます。
パターン①語彙・文法の基礎知識が欠落している
語彙・文法の知識が欠落している場合、データベースに欠陥があると言えます。
英単語で言えば、文章中に登場する98%の英単語が瞬時に理解できないとその英文の意味を正確に解釈するのは難しくなります。
英文法で言えば、英文法を知らずに英文を正確に読むことは出来ません。
英単語の意味をつなげて読むのには限界がありますし、英文法を理解していれば、文の切れ目が分かったり、その後の構造が予測できるため、聞き直しが出来ないリスニングでも大いに理解度が上がります。
パターン②個別の音素・音声変化のルールを知らない
音素・音声変化は、リスニングにおける知識のことなので、これを知らないというのは、データベースと音声知覚の両方にまたがる問題です。
音素というのは発音の最小単位のことで、/tíːθ/などの発音記号に含まれている/t/, /íː/, /θ/のことを指します。
リスニングは音の世界ですから、その最小単位を知らないのは、アルファベットが読めない状態で英文を読もうとしているのと同じです。
音声変化というのは単語内、および英単語同士の間で発音される際に辞書通りの読まれ方とは異なる読まれ方になる際のルールです。
例えば、例えば「get out」が速く読まれると「ゲラウト」に聞こえるようになるのは一定のルールに沿って「ゲット アウト」という読みから変化しているためです。
これはいわばリスニングにおける文法のようなものですから、これを知らずにリスニングを行うのは、英文法を知らないまま英文を読もうとしているのと同じです。
「音素」と「音声変化」の2つの基礎を身につけることで、その後のリスニング学習の効率が劇的に向上します。
パターン③スピードやリズム・発音に慣れていない
日本の学校英語では、リスニングが重視されていないため、そもそも英文を読んだ量に対して、英文を聞いた量が圧倒的に不足しています。
そのため、頭の中に知識はあってもそれを実践的に活用する機会が足りていないわけです。
これは音声知覚上の課題であり、簡単な英文をゆっくりなスピードから正確に聞いていく「精聴」トレーニングが有効です。
少ない教材を何度も完璧に真似できるようになるまで、聞き込み・発音することでリーディング力とリスニング力の乖離をなくしていくことが出来ます。
質の高い精聴トレーニングを重ねることで、リスニングの英文のスピード、リズム、発音に慣れていきます。
パターン④英語の語順のまま理解できない
リスニングで「音は取れるけど、処理が追いつかなくて、聞き終わったときに内容が頭に残らない」というのは意味理解における課題です。
そもそもスクリプト(リスニングの原稿)を読んで理解できない場合は、データベース上の課題ですが、読めば分かるのに聞いたら追いつかないというのは意味理解上の課題です。
案外、大学受験を経て「かなり難解な英文でも、時間を掛ければ意味が取れる」という方でも、その読み方の特性のために意味理解が追いつかないケースがあります。
リスニングでは、次から次へと英文が流れてくるため、日本語と語順が正反対の英語を「日本語の語順に直して、後ろから」という解釈は通用しません。
学校英語では、何度も書いている通りリーディング偏重の傾向があるので、英文の意味を後ろから取っていても問題ないですし、先生も気づきません。
しかし、リスニングでは遡って文章を確認することは出来ません。
英文の意味を前から、英語の語順のまま解釈していくことが求められます。
この場合は、スラッシュリーディングで英文の構造を捉えながら切れ目ごとに意味をカタマリで前から取っていく読み方を身につける必要があります。
弱点別!短期間でリスニング力を付ける学習方法
ここでは具体的に短期間でリスニング力をアップさせるための学習方法を紹介します。
上のセクションで診断した弱点別に、なるべく短期間でリスニングを上げるトレーニングを紹介します。
・データベースに不安がある人
→発音・語彙・文法を固めてから、リーディング・シャドーイングなどのトレーニングに移行しましょう。
・音声知覚に不安がある人
→音声変化を学んだ後、シャドーイングのスピードを徐々に上げていきましょう。
・意味理解に不安がある人
→スラッシュリーディングを用いた精読を簡単な英文から始めましょう。
発音の学習方法・おすすめ教材
リスニングの学習を始めるにあたって、一番最初に取り組むのは「発音」です。
具体的には以下の2つを学びましょう。
- 個別の音素
- 音声変化
他にもフォニックスの学習もしたいところですが、「短期間で」となると優先順位は下がります。
個別の音素を取得するには「DVD&CDでマスター英語の発音が正しくなる本」で十分です。
DVDがついているので、母音・子音それぞれ完璧に真似できるまで繰り返します。
ある程度出来たらCDで実際に英単語の中で発音が再現出来るように練習します。
音声変化は「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」がおすすめです。
5つのルールと総合問題の構成になっており、10日で1週する計算になっていますが2週間で3周くらいすればOKです。
この発音学習と音声変化の習得は毎日取り組めば、1ヶ月で終わります。
語彙の学習方法・おすすめ教材
リスニングのためには、最低限の語彙と文法が身についている必要があります。
語彙に関しては、会話の大半を占める「基礎語彙」と呼ばれる5,000語を習得すれば語彙の問題で全く聞き取れないということはなくなるでしょう。
中学レベルの英単語から怪しい方はキクタンの2,000語レベルからスタートするといいでしょう。
高校基礎レベルの英単語が怪しい方はキクタン4,000語レベルからスタートするといいでしょう。
高校修了レベルの英単語が怪しい方はキクタン6,000語レベルを仕上げるといいでしょう。
英単語の学習方法については以下の順序で進めていきます。
1周目は、覚えられていない単語のみマークします。
このときは覚えるのではなく単語を仕分けるのが目的なので、1日500単語以上進めましょう。
これは機械的な仕分け作業なので、必ず1週間以内に終わらせましょう。
1周目でマークした単語のみを「単語の発音→和訳→例文」の順で声に出して読みます。
無理に覚えようとしなくてOKです。
1週間で200〜300単語毎日同じ単語で、上記のやり方を繰り返します。
覚えていない単語が100〜150語くらいになるようにするといいです。
例えば始めから8割くらい覚えている範囲なら、500語進んでも、実際に触れている数は100語になりますし、3割くらいしか覚えていない範囲なら、200語しか進まなくても覚えていない語数が140語くらいあるので負荷はかなり高いです。
赤シートで和訳を隠しながら、意味が瞬間で出るようになった単語は次回以降触れなくてOKです。
7日目に全ての単語の意味が瞬間で出るようになるのが目標ですが、1周目はせいぜい60%くらいです。
基本的にステップ2をどんどん前に進めていきますが、定期的にそれまでに覚えた単語の復習を行いましょう。
例)1週間毎日触れる→1週間後に復習→2週間後に復習→1ヶ月後に復習→2ヶ月後に復習→3ヶ月後に復習
定期的に触れることで、長期記憶に定着させる狙いがあります。
英文法の学習方法・おすすめ教材
英文法に関しては、高校基礎レベルの英文法が習得できていればOKです。
リスニングでは、書き言葉に比べるとそこまで高度な構文が登場することは少ないので、大学受験で求められるような細かな英文法までは必要ありません。
とはいえ、中学レベルの英文法だけだと心許ないため、高校基礎レベルまでは最低限学習しておきましょう。
中学の基礎から怪しい方は、「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」に取り組みましょう。
動画講義もついているので、とにかくわかりやすさを重視する方におすすめです。
下の参考書は中学の復習+高校の基礎レベルの英文法を扱っている教材です。
細かい表現までは不要ですが、「Mr.Evineの英文法ブリッジコース」に載っていることを理解できればリスニングのデータベースとしては過不足がなくなります。
スラッシュ・リーディングの学習方法とおすすめ教材
スラッシュリーディングとは、英文を意味・構造の切れ目で区切りながら、英語の語順のまま意味を解釈していく英文の読み方のことです。
リスニングでは英文を遡って読み直すことが出来ないため、日本語の語順に直そうとして後ろから構造を取っていく読み方は通用しません。
またリーディングにおいても、前からカタマリに分けて理解するようにすることで、一読で英文の意味をつかめるようになるため、読解スピードアップに繋がります。
スラッシュリディーングの学習方法としての理想は、教師についてもらって都度修正を入れてもらうことです。
とはいえ、なかなか時間や予算の都合で難しい方は独学で取り組むこともあるかと思います。
その場合は、簡単な英文からスタートして、徐々にレベルを上げながらスラッシュリーディングを身につけましょう。
「大学入試英語長文ハイパートレーニング」は大学受験用ですが、スラッシュが入った解説があるので独学にはぴったりです。
超基礎編・標準編・難関編とありますが、リスニングの基礎としては標準編まで進めればいいでしょう。
他に、大学受験の教材が苦手な方には大人向けのスラッシュリーディングの参考書「英語スラッシュリスニングトレーニング」をオススメします。
どの教材を使用するかは必ず事前に書店などで英文を眺めて、一読では理解できないものを選ぶといいでしょう。
シャドーイングの学習方法とおすすめ教材
リスニング・トレーニングの中心になるのは「シャドーイング」です。
シャドーイングとは、名前の通り影=shadowのように聞こえてきた音声をそのまま自分で発音していくトレーニングです。
実際に発音してみると、うまく発音出来ない箇所が分かり「聞こえているつもり」を脱却できます。
しっかりと細部まで聞き取れていないと、シャドーイングはうまく出来ないため、負荷は高いですが、非常に効果的なトレーニングです。
取り組み方は以下のようになります。
・これ以上聞いても変わらない時点でストップ(3回目安)
・意味と音の両方を取り、終わった後に「どんな内容だったか」を話して録音する
・スクリプトに書いてあるのに、録音で言及していなかった、自分で聞き取れていなかったと感じる箇所にマーク
・このとき同時に英文の解釈(単語調べや英文の意味をすべて解き明かす)も行っておく
・英文を1文流して、一時停止→スクリプトを見ながら真似して発音する
・音声変化やイントネーションなどもきちんと再現する
・きれいに万出来るまで3回程度繰り返す
・音源を流して、同じスピードで読めるように練習する
・速さについていけないところ、発音がグチャッとなるところは③に戻って繰り返し練習する
・音無しで、音源そっくりになるように繰り返し発音練習する
・スクリプトを見ずに、全体を通しでシャドーイングを完璧に出来るまで練習する
・録音して、自分の音声がお手本と相違なくなるまで練習する
スラッシュ(意味・構造の切れ目)ごとに前から意味を取りながらシャドーイングする
使う教材としては、7割程度、初見で意味が取れるものからスタートしましょう。
初心者の方なら、Web上で無料で使えるESL Fastという教材がおすすめです。
WPM(1分間に読み上げられる語数で、数字が大きいほどスピードが速い)が100程度のものから、120くらいまではこの教材でOKです。
もう少し早くなるとWPM130程度で、このあたりは中学英語で構成されている「英会話・ぜったい・音読(標準編)」がおすすめです。
終わったら、続編のWPM150程度の音源が揃った「英会話・ぜったい・音読(挑戦編)」がおすすめです。
WPM150程度の教材が終わったら、あとは好きな音源でシャドーイングしてみましょう。
TEDでも良いですし、英語のニュースなどでも時間を掛ければしっかりシャドーイング教材として活用できるレベルになります。
TOEICや英検などの試験直前にリスニング力をつけるには?
ここまで読んだ方の中には「短期間でと言っても、数ヶ月単位でかかるじゃないか!もっと試験直前でも使える方法を教えて!」と感じている方もいるかも知れません。
残念ながら少なくとも私は短期間でリスニング力が爆発的に上昇する魔法のようなメソッドを知りません。
しかし、冷静に考えてみれば試験直前の短期間でリスニング力を上げる方法があれば、もうそんな方法は広まっているはずです。
そういった方法論が浸透していないのは、「存在しないから」です。
とはいったものの、試験直前にリスニング力を高める方法はなくても、リスニングの得点を上げるための手立てはあります。
このセクションでは、短期間でリスニング試験の得点を上げる方法を紹介します。
具体的には以下の3つになります。
- 先読みをする
- マンブリングをしながら、聞く
- 試験問題を題材にシャドーイングを行う
試験当日・直前で使える技を紹介します!
①先読みをする
試験直前にリスニングの得点をもっとも手っ取り早く上げるには、「先読み」を導入するのがおすすめです。
先読みとは、リスニングの音声が流れる前に設問文や図表などに目を通しておく作業のことです。
先読みをすることで、流れてくる英文の概要を使んだり、集中して聞くポイントが分かったりしてリスニングを有利にすすめることが出来ます。
先読みのポイントは以下になります。
- 問題説明・選択肢が流れている間に行う
- 選択肢は読まない
- 先まで読みすぎない
先読みを行うタイミングは、問題説明や選択肢が流れているときです。
英検やTOEICでは、問題の説明や例題が流れている時間があります。
過去問をしっかり取り組んでいれば、問題の形式は聞かずとも分かるので、こういった説明が流れている間に先読みを進めます。
また、すでに印字されている選択肢が読み上げられている時間も親切にすべて聞く必要はありません。
パッと答えてどんどん先読みを進めましょう。
選択肢が印字されている問題もあると思いますが、選択肢は読まなくてOKです。
理由は、選択肢うち1つ以外は偽情報であり、読む時間がもったいないためです。
選択肢が4つあったら、正解は1つで、残りの3つは偽の情報です。
そもそも4つも選択肢を先読みする時間はないですし、読んでも3つが必要ない情報なので時間をかける価値はありません。
先読みは基本2問先くらいまでを限度としてください。
実際にやってみると分かりますが、5問先などの設問を先読みしても、問題を解く頃には忘れています。
②マンブリングをしながら、聞く
マンブリングとは、聞こえてきた音声をぶつぶつ口に出す行為です。
リスニング試験を終えた後によく聞くのが「なぜか集中できず、頭に残らなかった」という声です。
試験本番は、普段の学習環境とは違い、他の受験生もいて、音源も遠く、緊張なども相まって普段どおりの実力を発揮できないことがあります。
これを解決するために、ただ聞くのではなくマンブリングをすることをオススメします。
マンブリングするためには、きちんと音を聞き取る必要があるため自然と音声に意識を向けることが出来ます。
またマンブリングをすることで、頭の中に内容が残りやすくなります。
もちろん試験会場で本当に声を出したら迷惑なので、口パクでOKです。
③試験問題を題材に大量にシャドーイングを行う
本来、リスニングのトレーニングは初見で7割位、理解できる教材で行うのがベストですが、試験直前の場合は受験する試験の過去問で実施するほうが短期間で成果を出しやすいです。
TOEICを受けるなら、TOEICの公式問題集や模試を題材にシャドーイングして、英検を受けるなら受験級の音源でシャドーイングしましょう。
試験というものはいずれも問題の傾向や特徴があります。
もちろん長い期間をかけて根本的なリスニング力を上げることが重要ですが、試験直前でどうしようもないときは「20回分解く」ことで、問題傾向をがっちりつかみ、試験直前でもある程度のスコアを取得しやすくなります。
よくある質問
- 本当に短期間でリスニング力はつく?
-
はい。
この記事で紹介しているように、しっかりと自分の弱点に合った学習をすることで短期間でもしっかりとリスニング能力を上げることが出来ます。 - 1つの教材を繰り返したほうがいい?それともたくさんの音源を聞いたほうがいい?
-
学習の初期は1つの教材を繰り返し、上級者になるにつれてたくさんの音源を聞くと良いでしょう。
初心者はまだ音声変化や個別の音素がしっかりと定着していないため、同じ音源を繰り返し聞き・発音することでリスニングの基礎回路が定着します。
一方、基礎回路がしっかりと出来ている上級者の場合は、多様な音源でトレーニングすることで、より音声知覚の能力を上げることが出来ます。 - シャドーイングは効果がないという記事を見ましたが、本当でしょうか?
-
そんな事はありません。
シャドーイングは音声知覚能力を鍛えるのに非常に有効なトレーニングです。
一方で、基礎的なデータベースやリーディング能力に問題がある場合は、効果は薄いでしょう。
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