TOEIC対策におすすめ!金のフレーズはどんな教材・アプリ?
書店のTOEIC対策おすすめコーナーに行くと、必ずと行ってもいいほど並んでいるのが通称「金フレ」と呼ばれるフレーズ集です。
多くの英語学習者のブログ記事やXでも「金フレのおかげでTOEICスコアが伸びた!」「TOEIC受験するなら必須!」という声が多く見られます。
Amazonでもベストセラーになっており、4810件のレビューで☆4.4/5という高評価を獲得しています。
実際に私もこちらの参考書を使いましたが、TOEIC受験を控えた方にはぜひおすすめしたい優れた教材だと感じています。
この記事ではTOEIC対策フレーズ集、金のフレーズについて以下の疑問に答えていきます。
- 金のフレーズってどんな教材?
- 金のフレーズはアプリでも学習できる?
- 金のフレーズがおすすめの人は?
- 金のフレーズのおすすめの使い方は?
- 金フレの学習ステップは?
金のフレーズってどんな教材?
金のフレーズは通称「金フレ」と呼ばれる「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ」というTOEIC対策用のフレーズ集です。
累計230万部の売上を誇る参考書で、「TOEIC受験者のバイブル」とも言えます。
金のフレーズの仕様は以下のようになります。
分類 | フレーズ集 |
---|---|
収録語数 | 1000語 |
定価 | 979円(税込) |
著者 | TEX 加藤 |
発売日 | 2017年1月6日 |
サイズ | 新書サイズ |
対応版 | 書籍版・アプリ版 |
音声 | ダウンロードorアプリ再生 |
ページ数 | 288ページ |
対象レベル | TOEICスコア600〜990 |
金フレの特徴はその名の通り、単語帳というよりもフレーズ集であるという点です。
フレーズというのは2語以上のカタマリになった英語のことで、一般的な単語帳は「imply→ほのめかす」というように英単語と日本語訳が一対一で併記されているのですが、金フレは下の画像のように「ホテルについて何がほのめかされていますか?→What is i______d about the hotel?」とTOEICフレーズの日本語訳とキーワードが穴抜きになった英文が併記されています。
英単語帳で語彙学習をしたことがある方は「単語帳で覚えた単語がリスニングやリーディングの実践ですぐに意味が出てこない」という状況を経験するのではないでしょうか?
英単語はキーワードが含まれるフレーズや例文とセットで覚えることで、リスニングやリーディングで該当の単語が出てきたときにも意味がパッと出てきやすくなります。
また金フレのフレーズはTOEICの試験の中でそのままの形で登場することが多いです。
例えば上の画像にもある「What is implied~?」という形は設問の文章で頻出です。
実際、私もTOEICの模試を解いていると、金フレで覚えたフレーズがそのままの形で出てきたことが何度もあります。
特にTOEIC初心者は、設問や問題文に含まれるTOEIC頻出の表現に慣れていないために苦戦することが多くあると思います。
金フレで学習することでTOEIC頻出のフレーズをそのままの形で覚えられる点が金フレ最大の特徴です。
金のフレーズはアプリでも学習できる?
金のフレーズは書籍版以外に、アプリでの学習が可能です。
アプリは現在2種類存在しており、abceedというTOEIC対策の参考書が使い放題(月額1983円〜)のサブスクアプリ内で金フレを使うか、物書堂という会社が提供する英単語アプリ内で金フレを購入(650円)する2つの方法があります。
なお、書籍を購入した方で音声だけ使用したいという場合は無料でHP上から音声をダウンロードするか、abceedアプリ内で音声の利用が可能です。
abceed内で金フレを使う場合は、金フレだけを購入するという形ではなく、他のTOEIC対策教材も含めて470冊の参考書が使い放題になるプランで、その中の一冊としてabceedを利用する形になります。
abceedは月額1983円から利用できるサブスク型のサービスですので、金フレ単体での利用にに比べると割高ですが、TOEIC模試28回分の演習ができたり、AIによるスコア診断ができたりとオールインワンでTOEIC対策ができるためトーータルで考えると非常にコストパフォーマンスが優れています。
abceedは実際に私も普段の学習で使っており、非常に大きな効果を感じています。
abceedについて詳しい説明は以下の記事をご覧ください。
abceed: TOEIC®対策/AI英会話/英語アプリ
Globee Inc.無料posted withアプリーチ
アプリで金フレを利用する、もう一つの選択肢は物書堂の英単語アプリ内で金フレを購入することです。
こちらはiPhone(iOS)のみの提供になります。
買い切り方で一度購入したらアプリ内で金フレをずっと使い続けることができます。
英単語 by 物書堂
物書堂無料posted withアプリーチ
金のフレーズがおすすめの人は?
金のフレーズがおすすめの人は以下が当てはまる人です。
- TOEIC500点以上の人
- TOEIC受験がはじめての人
TOEIC500点以上の人
金フレはTOEIC500点以上の人がさらにスコアを伸ばしていくのに使用するのがおすすめです。
反対にTOEICが500点未満の人は基礎的な語彙を別の単語帳などで覚えてから取り組むことをおすすめします。
TOEICのスコアは語彙力と比例し、スコア×10倍の語彙が目安です。
例えば650点を目指す人は語彙が6500語になるようにするといいですし、逆に語彙が6500くらいならスコアは650くらいになると予測できます。
現状のTOEICスコアが500点以下の場合、語彙力も5000に満たない可能性が高く、金フレに収録される1000語では基礎語彙をカバーすることができません。
著者のTEX加藤氏も「500点以上の人におすすめ」と書いており、収録されている単語レベルも600点以上のみとなっています。
英語学習者のレベルとして語彙数5000語というのは脱初心者の基準とも言える数字で、語彙が5000語に満たない人はまず5000語を目標に学習をするのがおすすめです。
現在の語彙数はTest your English vocabularyというサイトで5分程度でチェックすることができます。
回答を終えると以下のように結果が表示されます。例えば以下の場合だと語彙力は10,436語あることになります。
意味が分かる英単語にチェックを入れていくだけで語彙力が簡単に測定できます。いろいろ試しましたがこちらのサイトは割と正確だと思います。
TOEICスコアが500点以下の方向けに語彙の学習方法をレベル別に解説している以下の記事も参考にしてください。
TOEIC受験がはじめての人
TOEICの受験がはじめての人は、金フレを使うことでTOEICで頻繁に使われるフレーズを効率良く学習できます。
例えば「What is implied~?」という表現はTOEICの設問で頻出ですが、目にしたことがないという方も多いのではないでしょうか?
金フレは英単語の意味ではなく、TOEICの中でそのままの形で使われるフレーズを覚えていく形式なのでTOEIC受験がはじめての人にとっては「TOEICらしいフレーズ」に順応するのに非常に便利です。
金のフレーズのおすすめの使い方は?
金のフレーズを使うときには以下の5点を意識するのがおすすめです。
- 音声もセットで覚える
- フレーズを声に出す
- 浅く広くを繰り返す
- 最低でも10周する
- 見出し語以外も覚える
音声もセットで覚える
金フレは書籍版、アプリ版ともに音声が利用できるため、学習のときにはフレーズの意味と一緒に音声を聞くようにしましょう。
金フレのフレーズはTOEICの設問、問題文でそのままで使われる形で収録されているため、音声もセットで覚えることでリスニングのスコアも効率的に上げることができます。
例えば「What is suggested about the woman?」というフレーズがあったとしましょう。
これは「女性について推測されることはなんですか?」TOEICのリスニングのPart3, 4の設問文でそのままの形で頻繁に登場します。
音を聞かずにフレーズの意味だけを覚えても、耳で聞いて即座に意味を出す瞬発力がないとリスニングではあまり役に立ちません。
単語やフレーズを覚えるときは音声もセットで学習しましょう。
フレーズを声に出す
金フレでフレーズを覚えるときは、黙読するのではなく英語・日本語を声に出して学習しましょう。
黙読をしているときと音読をしているときとで、脳の活性度は大きく異なります。
音読をすることで脳が活性化し、学習への集中力が増し、記憶にも残りやすくなります。
理想はしっかりと声を出して、自分の発音も確認することですが、電車内など声を出せない状況もあるかと思います。
その時には口パクでもいいので、口を動かすようにしましょう。
黙読するよりも効率的に学習ができます。
浅く広くを繰り返す
単語やフレーズを覚えるときは、1日30個など少ない数を丁寧に学習するよりも1日200個など広い範囲の単語を忘れてもいいのでどんどん進めていきましょう。
例えば、1日30個学習する場合、1000語掲載の金フレを一周するのに約1ヶ月かかります。
一方で、1日200語学習する場合、5日で1周でき、1ヶ月で6周することができます。
英単語やフレーズ学習で大切なのは「定期的に繰り返すこと」です。
1日に何度も同じ単語に触れたり、書いて覚えたりというのは「勉強している感」がありますが、1つの単語に時間をかけてしまうと単語帳・フレーズ集全体の単語を満遍なく繰り返し学習するのが難しくなります。
学習した当日の定着度で言えば、狭く深く学習するほうが優れていますが、1ヶ月後にテストをすれば軽く触れただけでも6周したほうが単語全体の定着率は高くなります。
ミルフィーユのように薄い記憶を重ねるイメージで、学習することで効率よく金フレ全体のフレーズをインプットできます。
最低でも10周する
すでに述べたように英単語やフレーズ学習で大切なのは「定期的に繰り返すこと」です。
「単語帳やフレーズ集を使っても覚えられない」「記憶力が悪いから単語帳での学習が向いていない」という人のほとんどは単純な繰り返し不足です。
「1つの単語帳を何周しましたか?」と尋ねると「2, 3周はしました!」と答える方が多いのですが、2,3周で覚えられる人がいたとしたら、天才的な記憶力の持ち主だと言えます。
私は英語の学び直しのときに、単語帳を使って学習をしましたが苦手な部分は30周してやっと覚えることができました。
Xでも繰り返し学習してボロボロになるまで使い込んだ単語帳の画像が見られます。
単語帳・フレーズ集での学習は非常に効率的ですが、2,3周で効果が出るものではありません。
最低でも10周するまでは効果が出ないものだ、と構えておくことが大切です。
見出し語以外も覚える
金フレの見出し語の収録語数は1000語ですが、それ以外にSupplementとして上記のようなTOEIC頻出語が各章の間のページに掲載されています。
これらの単語もTOEICに頻出ですので、見出し語以外の単語もぜひ学習しましょう。
金フレの学習ステップは?
金フレのおすすめの使い方を5つ紹介しましたが、具体的にどのようなステップで進めていくのかを紹介します。
以下の3つのステップで仕分け→学習→テストのサイクルで学習していきます。
- すぐに意味が浮かぶフレーズと知らないフレーズとを仕分ける
- 覚えることが目的ではないので、3日以内に終わらせる
- 1日200語学習する(30分想定)
→通し番号で200語分進めるので、仕分けた時点で覚えている単語は飛ばしてOK - 毎日違う200語を進める
- 音声も聞く
- 自分も発音する(口パクでもOK)
- 見出し語も学習する
- 10周ごとに覚えられた単語とまだ覚えきれていない単語をチェックする
- STEP1同様、3日程度ですべてのフレーズをチェックする
- ここで覚えられていない単語でSTEP2の学習をまた10周する
STEP1:仕分け
- すぐに意味が浮かぶフレーズと知らないフレーズとを仕分ける
- 覚えることが目的ではないので、3日以内に終わらせる
一番はじめに取り組んでほしいのはフレーズの仕分けです。
フレーズを聞いた・見た瞬間に意味が分かるものとそうでないものに仕分けて、その後の学習に強弱をつけていきます。
一周目の時点ですぐに意味がわかるフレーズは学習に時間をかけずに、意味を知らないフレーズの学習に時間をかけられるようにしましょう。
アプリの場合はタップで簡単に仕分けることができ、書籍の場合はチェックマークなどを書き込みましょう。
仕分けの段階では覚えることが目的ではないので、3日以内に終わらせることを意識しましょう。
機械的に意味がすぐに浮かぶかをチェックしてテンポよく進めていきましょう。
STEP2:1日200語ずつ学習する
- 1日200語学習する(30分想定)
→通し番号で200語分進めるので、仕分けた時点で覚えている単語は飛ばしてOK - 毎日違う200語を進める
- 音声も聞く
- 自分も発音する(口パクでもOK)
- 見出し語も学習する
仕分けが終わったら、覚えられていない単語だけを学習していきましょう。
1日30分学習する場合は最低でも通し番号で200語分は進めましょう。
毎日違う200語を勉強するようにしましょう。
以下のように1日ずつ番号をずらしていきます。
- 1日目:1〜200番
- 2日目:201〜400番
- 3日目:401〜600番
- 4日目:601〜800番
- 5日目:801〜1000番
- 6日目:1〜200番(2周目)⋯
こちらの例だと5日で一周することができます。
学習をするときは音声を聞いて自分も発音するようにしましょう。
単語を書いたり、作文したりするのは時間がかかるので音声と文字を確認して、自分でも発音するくらいでいいでしょう。
金フレには見出し語の1000語以外にも章間に補助単語が収録されているので、そちらもぜひ学習しましょう。
STEP3:10周ごとに全体のテストをする
STEP2の学習で10周できたら、勉強していない単語も含めてすべての単語をテストして即座に意味が出てくるかをチェックしましょう。
取り組みとしてはSTEP1と同じやり方で、あらためて意味が瞬時に出ない単語にチェックを入れてテスト後に学習すべき単語をあぶり出しましょう。
10周もすればSTEP1で仕分けしたときよりも、瞬時に意味が出るようになった単語が増えているはずです。
テストが終わったら、チェックが付いた単語でSTEP2の学習に戻りましょう。
周回を重ねるごとにチェックが付く単語の数も減ってくるため、STEP2とSTEP3の間隔は狭くなってくるはずです。
このように学習することで、苦手な単語により多くの時間をかけつつ、全体のフレーズも定期的に確認することができます。
金のフレーズについてのまとめ
この記事ではTOEIC対策フレーズ集、金のフレーズについて以下の疑問に答えてきました。
- 金のフレーズってどんな教材?
- 金のフレーズはアプリでも学習できる?
- 金のフレーズがおすすめの人は?
- 金のフレーズのおすすめの使い方は?
- 金フレの学習ステップは?
金のフレーズってどんな教材?については以下のとおりです。
分類 | フレーズ集 |
---|---|
収録語数 | 1000語 |
定価 | 979円(税込) |
著者 | TEX 加藤 |
発売日 | 2017年1月6日 |
サイズ | 新書サイズ |
対応版 | 書籍版・アプリ版 |
音声 | ダウンロードorアプリ再生 |
ページ数 | 288ページ |
対象レベル | TOEICスコア600〜990 |
金のフレーズはアプリでも学習できる?に関しては2種類のアプリが利用可能です。
abceed: TOEIC®対策/AI英会話/英語アプリ
Globee Inc.無料posted withアプリーチ
英単語 by 物書堂
物書堂無料posted withアプリーチ
金のフレーズがおすすめの人の特徴は以下の2つです。
- TOEIC500点以上の人
- TOEIC受験がはじめての人
金のフレーズのおすすめの使い方は以下の5つです。
- 音声もセットで覚える
- フレーズを声に出す
- 浅く広くを繰り返す
- 最低でも10周する
- 見出し語以外も覚える
金フレの学習ステップは以下の3ステップです。
- すぐに意味が浮かぶフレーズと知らないフレーズとを仕分ける
- 覚えることが目的ではないので、3日以内に終わらせる
- 1日200語学習する(30分想定)
→通し番号で200語分進めるので、仕分けた時点で覚えている単語は飛ばしてOK - 毎日違う200語を進める
- 音声も聞く
- 自分も発音する(口パクでもOK)
- 見出し語も学習する
- 10周ごとに覚えられた単語とまだ覚えきれていない単語をチェックする
- STEP1同様、3日程度ですべてのフレーズをチェックする
- ここで覚えられていない単語でSTEP2の学習をまた10周する
コメント