「TOEICは日本だけでしか通用しない」は気にしなくてOK!
TOEICを勉強していると周りの人やSNSで「TOEICは日本だけでしか通用しない」という意見を聞いたことがあるかもしれません。
社会人になると英語力を証明する試験としてTOEICを受験する人が大勢いますが、本当にTOEICは日本でしか通用しない試験で受ける意味がないのでしょうか?
この記事では「TOEICが通用するのは日本だけなのか?」について以下の疑問にお答えしていきます。
- 「TOEICは日本だけでしか通用しない」は気にしなくてOKな理由
- TOEICを受けるべき人の特徴は?
- TOEICを受けなくてもいい人の特徴は?
「TOEICは日本だけでしか通用しない」は気にしなくてOKな理由
結論、TOEICが英語力の証明として通用するのは日本国内だけです。
しかし「TOEICが国内でしか通用しない=受験する価値がない」ということではありません。
「TOEICは日本だけでしか通用しない」は気にしなくてOKな理由は3つあります。
- 国内では大きな知名度があるから
- 比較的短期間でスコアの上昇を見込めるから
- スコアで小さな成長も測れるから
国内では大きな知名度があるから
TOEICは国内で大きな知名度があり、国内で英語力を証明する資格としては非常に有効です。
同じ英語力を測る試験でもそれぞれ特徴があり、英検は学生中心、TOEFL・IELTSは留学や移住希望の人が中心です。
一方TOEICは大学生の就職試験や社会人の転職活動や、昇進・昇格の際にもっとも頻繁に評価される英語資格です。
国内で英語力を証明し、日本の社会人として英語力を武器にしたい場合は知名度の高いTOEICを受験することに十分価値があると言えます。
比較的短期間でスコアの上昇を見込めるから
TOEICは英語資格の中でも比較的対策がしやすく短期間でのスコアアップも十分目指すことができます。
他の英語資格に比べてTOEICは「リスニング・リーディング」の2技能に特化しており、明確な出題傾向や多くの参考書が出版されているため、「短期間でTOEICスコアをアップさせて、就職・転職活動に利用したい!」という場合はTOEICはおすすめです。
ただし、短期間でスコアアップを目指す場合は、自分に合った学習方法や計画が必須となるので不安な場合は英語コーチングを利用するといいでしょう。
スコアで小さな成長も測れるから
TOEICは英検などの「合格」「不合格」といった評価ではなく、10~990点の5点刻みのスコアで評価されるため、小さな成長もスコアで把握することができます。
例えば英検2級に2回連続で不合格だったとしましょう。結果は同じ不合格ですが、実際には2回目の方が点数が良く、限りなく合格に近かったとしても、(英検にもスコアはありますが)やはり「合格なのか不合格なのか」という点に目が向いてしまいます。
TOEICの場合は一律のスコア評価なので、前回550点で次が600点というように細かく成長を把握できるので日々の学習の成果を確認したい場合にもおすすめです。
TOEICを受けるべき人の特徴は?
以下の特徴に当てはまる人はTOEICの受験がおすすめです。
- 国内の就職・転職活動で英語力をアピールしたい
- 会社の昇進や昇給に活用したい
- インプット学習の成果を確認したい
国内の就職・転職活動で英語力をアピールしたい
国内の就職・転職活動において、英語力をアピールしたい場合、TOEICは非常に有効です。
TOEICを運営するIIBCによると、TOEICのスコア別のレベル感と企業が期待するスコア、コミュニケーションは以下のようになります。
スコアが10〜215点はEランク、220〜465点はDランク、470〜725点はCランク、730〜855点はBランク、860〜990点はAランクとなり、海外部門の社員には570~810点のスコアを期待する企業が多いということです。
また、以下の図を見ると実際に多くの企業がTOEICのスコアを採用・昇進の基準に持っていることが分かります。
日系大企業では最低要件として平均スコアと同程度の600点以上を掲げています。また特に海外との取引や駐在が多い業界や外資系企業では800点以上を必要とする企業もあります。
これらはあくまで目安であり、管理職以上の役職、外資系投資銀行、海外部門などではより高いスコアが求められる傾向があります。
いずれにせよ、高いTOEICスコアを保有していれば、多くの企業の選考で高い英語力をアピールすることができます。
会社の昇進や昇給に活用したい
以下の2022年の調査では企業・団体が管理職を中心に英語力において一定のスキルを求めていることが分かります。
つまり、英語スキルは社会人にとって年収アップ・昇進・転職において大きな影響があると言えます。
さらに以下の図を見ると、企業・団体が昇進・昇格時にTOEICスコアを評価して入ることが分かります。
係長・主任クラスでは、TOEICスコアを昇進・昇格の「要件としている」「参考としている」企業・団体が21.5%、今後「要件・参考とする可能性がある」回答を含めると、46.5%がTOEICスコアを査定に入れる可能性があることが分かります。
また、昇進・昇格の要件となる場合の平均スコアは役職別に以下のようになっています。
- 係長・主任→520点
- 課長→560点
- 部長→555点
- 役員→590点
これは平均値ですので、グローバル事業を手掛けている会社や外資系の企業ではもっと高いスコアが要件となるでしょう。
いずれにせよ、TOEIC850点は昇格・昇進においても大きな役割を果たすであろうことが分かります。
インプット学習の成果を確認したい
一般的にいうTOEICはTOEIC L&Rを指しますが、これはリスニングとリーディングの2技能の運用能力を測定するものになります。
英語での「読み」「聞き」といったインプットの能力の成長を確認したい場合、TOEICの受験をおすすめします。
TOEICは英検などの「合格」「不合格」といった評価ではなく、10~990点の5点刻みのスコアで評価されるため、小さな成長もスコアで把握することができます。
「当面の目標はないけれど、必要になった時に英語力を武器にしたい」と考えている場合、学習の成長も測定できて就職・転職市場でも高く評価されるTOEICはおすすめです。
TOEICを受けなくてもいい人の特徴は?
以下の特徴に当てはまる人はTOEICではなく、他の英語資格の受験がおすすめです。
- 海外移住や留学に使いたい
- 英会話を身につけたい
海外移住や留学に使いたい
海外移住や留学の際に英語力を証明するために提出する資格が欲しい場合はTOEICではなく、TOEFLやIELTSを受験したほうがいいでしょう。
TOEICは国内での知名度はありますが、海外では認知されておらず留学・移住の際の英語力の証明としては効果が薄いです。
英会話を身につけたい
一般的にいうTOEICはTOEIC L&Rを指しますが、これはリスニングとリーディングの2技能の運用能力を測定するものになります。
スピーキングやライティングといったアウトプット問題は出題されないので、「英会話を身につけたい」「英作文を評価してほしい」といった目的の場合はTOEIC L&Rは適切ではありません。
英会話の能力を測る専門的な資格試験もありますので、ぜひこちらの記事で確認してみてくださいね。
TOEICは日本だけでしか通用しない?についてのまとめ
この記事では「TOEICは日本だけでしか通用しない」について以下の質問に答えてきました。
- 「TOEICは日本だけでしか通用しない」は気にしなくてOKな理由
- TOEICを受けるべき人の特徴は?
- TOEICを受けなくてもいい人の特徴は?
「TOEICは日本だけでしか通用しない」は気にしなくてOKな理由は以下の3つです。
- 国内では大きな知名度があるから
- 比較的短期間でスコアの上昇を見込めるから
- スコアで小さな成長も測れるから
TOEICを受けるべき人の特徴は以下の3つです。
- 国内の就職・転職活動で英語力をアピールしたい
- 会社の昇進や昇給に活用したい
- インプット学習の成果を確認したい
TOEICを受けなくてもいい人の特徴は以下の2つです。
- 海外移住や留学に使いたい
- 英会話を身につけたい
コメント