TOEICのやめどきは800点!英会話に移行するべき理由とは?
英検や一般的な試験と違って合否が存在しないTOEICはやめどきが難しいですよね。
上を見上げればきりがないし、かといってどれくらいのスコアを持っていれば安心できるのか、というのが難しいところです。
特にTOEICから英会話の学習へシフトしたい人は、「TOEIC何点取ったら英会話の学習に移行するべき?」と悩んでしまいがちです。
この記事ではTOEICのやめどきについて以下の疑問に答えていきます。
- TOEICは800点がやめどきなのはなぜ?
- TOEIC800点の後は何を勉強するべき?
- TOEIC卒業後に受けるべき資格は?
- TOEIC卒業後の学習を成功させるポイントは?
TOEICは800点がやめどきなのはなぜ?
もしTOEICの学習を一旦卒業して、英会話の学習をメインにしていきたいと考えている場合、TOEICは800点がやめどきにするのがおすすめです。
理由は以下の4つです。
- TOEIC800点なら十分英語の基礎ができているから
- 就職・転職活動、昇進・昇格に有利だから
- TOEIC800点以上はコスパが悪いから
- TOEICの学習だけでは英会話が伸びないから
TOEIC800点なら十分英語の基礎ができているから
平均点が612点の中で、TOEIC800点は偏差値でいうと61、上位16.2%の位置にいます。
下の図はTOEICスコアの受験者の得点分布で800点の人がいる場所を赤枠で囲った図です。
TOEIC800点を保有しているということは、語彙・文法の基礎がしっかりしており、英会話におけるスピーキングやリスニングに十分活用できるレベルだと言えます。
TOEIC800点の場合、リスニング420点、リーディング375点と仮定するとリスニングは82/100問、リーディングは10問解き終わらずに解いた90問のうち72/90といった正答率になることが予想されます。
ナチュラルスピードに近いTOEICのリスニングで8割以上正答し、非常に処理量の多いリーディングでも10問残しで8割の正答率を出せるということは英語の基礎としては十分な力だと言えるでしょう。
就職・転職活動、昇進・昇格に有利だから
TOEIC800点を持っていれば、ほとんどの企業で就職・転職活動、昇進・昇格に有利に働くでしょう。
TOEICを運営するIIBCによると、TOEICのスコア別のレベル感と企業が期待するスコア、コミュニケーションは以下のようになります。
スコアが10〜215点はEランク、220〜465点はDランク、470〜725点はCランク、730〜855点はBランク、860〜990点はAランクとなり、海外部門の社員には570~810点のスコアを期待する企業が多いということです。
また、以下の図を見ると実際に多くの企業がTOEICのスコアを採用・昇進の基準に持っていることが分かります。
日系大企業では最低要件として平均スコアと同程度の600点以上を掲げています。また特に海外との取引や駐在が多い業界や外資系企業では800点以上を必要とする企業もあります。
これらはあくまで目安であり、管理職以上の役職、外資系投資銀行、海外部門などではより高いスコアが求められる傾向があります。
TOEICスコア800点を保有していれば、多くの企業の選考で高い英語力をアピールすることができるため、一旦TOEIC受験を卒業して英会話の学習に移行してもいい時期だと言えるでしょう。
TOEIC800点以上はコスパが悪いから
TOEICは点数が上がるにつれて、スコアアップまでにかかる学習時間が長くなっていきます。
→目標のスコア ↓現状のスコア | 350点 | 450点 | 550点 | 650点 | 750点 | 850点 | 950点 |
250点 | 200h | 425 | 700 | 950 | 1150 | 1450 | 1750 |
350点 | – | 225h | 450 | 700 | 950 | 1225 | 1550 |
450点 | – | – | 225h | 450 | 700 | 975 | 1300 |
550点 | – | – | – | 225h | 450 | 725 | 1050 |
650点 | – | – | – | – | 225h | 500 | 825 |
750点 | – | – | – | – | – | 275h | 600 |
850点 | – | – | – | – | – | – | 325h |
黄色くしている箇所が、それぞれのスコアから100点上げるのに必要な時間を表しています。リストにしてみると以下のようになります。
- TOEICスコア250から350点へ上げるのに必要な学習時間は200時間
- TOEICスコア350から450点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
- TOEICスコア450から550点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
- TOEICスコア550から650点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
- TOEICスコア650から750点へ上げるのに必要な学習時間は225時間
- TOEICスコア750から850点へ上げるのに必要な学習時間は275時間
- TOEICスコア850から950点へ上げるのに必要な学習時間は325時間
スコアが高くなるほどに難度の高い問題に正答する必要が出てくるため、スコアを100点伸ばすのに必要な学習時間が長くなっていることが分かります。
TOEIC250点から350点に上げるのには200時間、TOEICスコア850から950点へ上げるのには325時間必要であり、同じ100点のスコアアップを達成するにもハイスコアの人がさらに得点を伸ばすのは時間が多くかかるためコスパが悪いと言えます。
TOEICの学習だけでは英会話が伸びないから
TOEICのスコアアップに必要なのは、語彙、文法、リスニング、リーディングといった英語のインプット能力です。
TOEICのスコアアップを目指すことでこういった能力は向上していきますが、一方でスピーキングやライティングといったアウトプットの能力はTOEICの学習だけでは身につきません。
英語を「知っている」のと「使える」という能力には大きな乖離があり、英語が読める・聞けるからといって必ずしも書ける・話せるわけではありません。
もちろんTOEIC学習の中で身につく語彙、文法、リスニング、リーディングもインプットとしては非常に有用です。
しかし、英語を使えるようになるためにはそれとは別にアウトプット能力を高めるためのトレーニングを行う必要があります。
TOEIC800点を取った後、さらなるハイスコアを目指すのも素晴らしいですが「スピーキングを鍛えたい」「英会話の力を向上させたい」という目標があるならばTOEIC学習からアウトプット能力を向上させるトレーニングにシフトするのがおすすめです。
TOEIC800点の後は何を勉強するべき?
TOEIC800点を取得した後は英会話、特にスピーキング力の養成に力を入れていくのがおすすめです。
TOEIC800点とっていても、「英会話に自信がない」「かんたんな英語も話すことができない」というコンプレックスをお持ちの方は本当に多いです。
実際TOEICを武器に就職・転職しても、英語での会議で発言を求められたり、外国人の同僚・取引先と英語で話をしなくてはいけない場面が出てくるでしょう。
そんな状況にも自信を持って対応できるように、TOEIC800点を取った後はスピーキングをメインに勉強するのがおすすめです。
スピーキングの4つの成長段階
何も話せない状況からいきなりペラペラになるわけではなく、スピーキングには大きく分けて4つの習熟段階があります。
- 中1から中3の文法項目別に短文を口頭で作文できる
- はじめは文字ありで、徐々に音だけで英訳する
- 中1から中3の文法項目をシャッフルして即座に口頭で英作文できる
- 中1から中3の文法項目をシャッフルして即座に口頭で英作文できる
- 文字ありで複雑な日本語を即座に英語の構造に変換して作文できる
- フレーズ集などで身につけたい分野のフレーズを覚える
- 和文和訳を駆使して幅広い状況に英語で対応できる
STEP1:かんたんで短い文章が口をついて出るようにする
- 中1から中3の文法項目別に短文を口頭で作文できる
- はじめは文字ありで、徐々に音だけで英訳する
スピーキングにおける一番最初の目標はかんたんな短い文章が口をついて出るようにすることです。
まずはかんたんな英文を即座に口頭で英作文できるようにしましょう。
具体的には「SVO」「動名詞」など中学レベルの文法項目別に英文を作れるようにしましょう。
例えば「SVO」の項目では以下のように第3文型の文章を単語を替えながら瞬間的に行動で作文できるように練習していきます。
例:SVOの文章の口頭英作文
・私は猫が好きです。
→I like cats.
・彼女はりんごを食べます。
→She eats an apple.
・彼らはサッカーをします。
→They play soccer.
STEP1の教材としてはどんどん話すための瞬間英作文トレーニングがおすすめです。
中1〜中3の文法項目別に720の日本語と対応した英語の文章がセットになった参考書です。
付属のCDもしくはアプリの音声を使って、慣れてきたら日本語の文章を見ずに音声を聞いて英語に直すように負荷を上げていくといいでしょう。
学習のゴールは耳から日本語を聞いて即座に淀みなく英語に直せるようにすることです。
アプリ版もあるので学習スタイルに合わせて活用してください。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
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より詳細な使用方法については以下の記事で解説しています。
STEP2:文法項目をシャッフルしてもかんたんで短い文章が口をついて出るようにする
- 中1から中3の文法項目をシャッフルして即座に口頭で英作文できる
中学レベルのかんたんな英文が口をついて出るようになったら、次は文法項目をごちゃ混ぜにした状態でも対応できるようにしましょう。
例えばSTEP1では、「SVO」の項目ではすべて同じ文法項目が用いられていますが、それでは実際の英会話では使い物になりません。
STEP2では文法事項をシャッフルした状態で次から次へと日本語を英語に口頭で直せるようにします。
文法項目をシャッフルした例
・あなたはよく映画を見ますか?
→Do you often watch movies?(一般動詞の疑問文)
・彼は今、英語を勉強しています。
→He is studying English now.(現在進行形の文)
・私たちは去年、京都に行きました。
→We went to Kyoto last year.(過去形の文)
・彼女はすでに宿題を終えました。
→She has already finished her homework.(現在完了形の文)
・彼らは明日、美術館を訪れる予定です。
→They will visit the museum tomorrow.(未来の文)
STEP2の教材としてはスラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニングおすすめです。
この教材は前半の「シャッフル編」と後半の「コンビネーション編」に分かれており、STEP2では前半のシャッフル編を活用します。
付属のCDもしくはアプリの音声を使って、慣れてきたら日本語の文章を見ずに音声を聞いて英語に直すように負荷を上げていくといいでしょう。
学習のゴールは耳から日本語を聞いて即座に淀みなく英語に直せるようにすることです。
アプリ版もあるので学習スタイルに合わせて活用してください。
スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング
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STEP3:文章を組み合わせて、長めの文章も話せるようにする
- 文字ありで複雑な日本語を即座に英語の構造に変換して作文できる
STEP2までが完璧になれば、この時点でかんたんな英会話なら対応できるようになり、旅行中の英会話には十分なレベルと言えます。
一方でこの時点では、日本語で普段話しているようなもっと複雑な内容のスピーキングはまだまだ難しいです。
さらに高いレベルのスピーキング力を身につけるためには、複雑な日本語を即座に英語の構造に変換して作文できるようになりましょう。
例えば以下の文章は複数の文法項目を組み合わせて長めの日本語を英語に直す際の一例です。
複数の文法事項を使った長めの文章の例
・子どもの頃、私は毎週末友達とサッカーをしていました。
→When I was a child, I used to play soccer with my friends every weekend.(従属接続詞、過去を表す文章の組み合わせ)
・彼は試験のために一生懸命勉強したにもかかわらず、期待していた結果を得ることができませんでした。
→Although he had studied hard for the exam, he didn’t get the results he expected.(従属接続詞、過去を表す文章の組み合わせ)
・もしあなたがもっと早く私に電話していたら、一緒にコンサートに行けたのに。
→If you had called me earlier, we could have gone to the concert together.(従属接続詞、仮定法過去、過去を表す文章の組み合わせ)
STEP1・2で作った日本語・英語と比べると長く・複雑になっていることが分かります。
「I was a child」「I used to play soccer with my friends every weekend」というパーツ自体を英作文するのは難しくありませんが、これを接続詞Whenを使って、一気に一つの文章を作るとなると一気に難しくなります。
STEP3では長く複雑な日本語を即座に英語の構造に変換して口頭で作文できるようにトレーニングしていきます。
STEP3の教材としてはスラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニングおすすめです。
この教材は前半の「シャッフル編」と後半の「コンビネーション編」に分かれており、STEP2では後半のコンビネーション編を活用します。
これは負荷が高いトレーニングなので、音声を使う必要はなく日本文を見ながらできるだけ素早く口頭で英語に直せることをゴールにしましょう。
アプリ版もあるので学習スタイルに合わせて活用してください。
スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング
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STEP4:定型表現や場面を想定して適切な表現ができる
- フレーズ集などで身につけたい分野のフレーズを覚える
- 和文和訳を駆使して幅広い状況に英語で対応できる
STEP3までできるようになれば、英会話の苦手意識はなく十分スピーキング力は身についてきている状態と言えます。
STEP4ではさらなる高みを目指して、決まったフレーズや適切な語彙を使用できるようにしましょう。
まずは自分の身につけたい分野のフレーズ集などを活用してインプットを行っていきましょう。
例えば、日常英会話のシチュエーションで使えるフレーズを増やしたいなら「日常英会話フレーズ集」などがいいでしょう。
ビジネス表現ならば「ビジネスフレーズ集」や「医療系英語フレーズ」など分野に特化したフレーズ集などでもいいですね。
次にアウトプットの場面では、和文和訳を駆使して頭に浮かんだ日本語を英語に直しやすい形に整形するトレーニングがおすすめです。
例えば「この機械には高額なパーツがある」という日本語を瞬時に「この機械は高額なパーツを持っている」と考えてhaveを動詞に用いる、など頭に浮かんだ日本語を「英語らしい日本語」に直すのが和文和訳です。
和文和訳の能力を鍛えることで、多くの場面ですでに知っている英語を使って表現できるようになります。
和文和訳のトレーニングとしては、英検3級の全文訳から問題文の英語へと直していく復文がおすすめです。
英検3級 過去6回全問題集はTOEIC800点を取っている人からすれば非常にかんたんでしょう。
しかし、解答の全文訳の日本語を英語に直そうとすると意外と「英語ならなんて言えばいいのかな」と悩んでしまいがちです。
英検3級の文章は中学レベルまでの英文で構成されていますから、すでに知らない表現はないはずです。
この復文トレーニングによって、すでに知っている語彙・表現で日本語を英語に直すための対応力がつきます。
TOEIC卒業後に受けるべき資格は?
TOEICを卒業したあとも、他の資格試験を受験することで学習のモチベーションの維持や日々の学習の成果を確認できます。
TOEIC800を取得した後は、目的に応じて以下のような資格試験を受けてみるのがおすすめです。
- ビジネス英語の能力を向上させたい
→VERSANT、PROGOS - アカデミックの分野での4技能を鍛えたい
→英検 - 留学・移住に備えたい
→IELTS、TOEFL
いつでもどこでも受験できるビジネススタンダード VERSANT English Speaking Test
VERSANT English Speaking Testは、主にビジネスパーソンのための英会話・スピーキング能力検定試験と言えます。
社内評価などでよく用いられる指標です。
自宅で気軽に受けられる上、AI判定によってすぐに結果が返ってきます。
公式HP | https://www.versant.jp/ |
試験場所 | オンライン |
受験資格 | なし |
日程 | 24時間365日受験可能 |
検定時間 | 約20分 |
受験料 | 5,550円 |
受験方式 | ■スマホアプリ ■ウェブブラウザ ■ソフトウェアインストール |
検定内容 | ■A:音読 8問 提示された文章を、指示された順序で声を出して読むことで、「流暢さ」「発音」を診断 ■B:復唱 16問 音声で流れた文章を聞こえた通りに繰り返すことで「文章構文」「流暢さ」「発音」を診断 ■C:質問 24問 質問で使用された単語を使って回答することで「語彙」を診断 ■D:文の構築 10問 ばらばらに並び替えられた単語または単語の連なりを聞き、文章を正しく作り答えることで「文章構文」「流暢さ」「発音」を診断 |
レベル | ■C2:79~80 微妙な意味合いを正確かつ自然に伝達できる。 自由に、自然な口語体で自分の考えを詳細に説明できる。複雑な構文でも、適切に接続詞や結束装置を使用して、文法的、音韻的に幅広く一貫して対応できる。 ■C1:69~78 流暢で自由な表現を、適切な構文を使って明確に話すことができる。 流暢に、自由に、ほとんど意識することなく、自然な言葉遣いで自分の考えを説明できる。正確で、間違いが 少ない。接続詞や結束装置を的確に使用できる。 ■B2+:63~68 ■B2:58~62 大きな負担を感じさせずに、情報や視点を明確 に述べることができる。 一定のテンポで一定量話すことができる。発音やイントネーションを明確に発することができる。誤解を生むような間違いがない。明確で一貫した、意味のつながりがある会話ができるが、時々「抜け」が起こる。 ■B1+:53~57 ■B1:47~52 身近な事柄において伝えたいことの要点を包括的に述べることができる。 構文や語彙の選択、もしくは修正のために途切れることが多々あるが、おおむね包括的に話し続けることができる。時々外国語特有のなまりが出ることや発音のミスがあるが、発音は理解可能である。予想可能な状況では、主要な、使い慣れている語彙や構文をほどほどの正確さで使うことがで きる。 ■A2+:41~46 ■A2:36~40 基本的な情報 (仕事や経歴、家族、余暇など)について述べることができる。 途中で途切れることや出だしの誤り、言い直しが多々あるが、非常に短い文章であれば自分の考えを述べることができる。発音は、外国語特有のなまりが目立つが、相手が無理なく理解できる程度には発音できる。単純な構造は正しく使えるものの、規則的に基本的な間違いをする。 ■A1:26~35 個人的なことや、よく知られたテーマについて簡単に述べることができる。 発話は非常に短く、断片的であり、ほぼ定型表現のみである。語彙が少ないので、表現を探すために頻繁に途切れる。発音は、外国語特有のなまりが非常に多く残る。 ■A1>:20~25 A1で定義されるよりも下位レベルである。 直接かつゆっくり話されればいくつかの単語を理解できることがあり、基本的な挨拶ができることがある。全般的に語彙力が非常に限られている。 |
採点項目 | 語彙:20% 文章構文:30% 発音:20% 流暢さ:30% ■語彙 80~69点:日常会話での単語を流暢かつ自然な口語体のなかで幅広く理解し、使える。 68~57点:日常会話での単語の大部分を自然な口語体の中で理解し、使える。 56~45点:はっきりと話されれば、日常会話で使われる単語を理解し使える。 44~33点:簡単ではっきり話されれば、限られた基礎的な英単語を理解できる。 33~21点:非常に基本的な単語をゆっくりと話された場合でしか理解できない。 20点:正解がほとんどない。回答の声が小さすぎる。 ■文章構文 80~72点:幅広い語句や文脈を理解、使用できる。 正確で複雑な文を常に発言できる。 71~60点:様々な語句や文節を理解して使える。 概ね正確で意味のある文を話せる。 59~47点:多くの語句や文節を理解して使える。 様々な意味のある文を話せる。 46~31点:いくつかの語句や文脈を理解し、使える。 意味の通った簡単な文を話せる。 30~21点:簡単な語句や文でも英語で理解し発言することは難しい。 20点:正解がほとんどない。回答の声が小さすぎる。 ■流暢さ 80~75点:ネイティブのようなリズム、語句の切れ目、タイミングで話せる。 74~62点:全体的にリズムよく話せる。 語句の切れ目も適切。 61~49点:語句の切れ目などが不適切なこともあるが、ある程度リズムよく話せる。 48~39点:複数の単語をつなげられることもあるが、途切れ途切れに話す傾向にある。頻繁にポーズがあり、語句がつながらない。 38~28点:不適切な区切りやリズムが多く、言い淀みや言い誤りも目立つ。発言は途切れ途切れで、明らかに流暢ではない。 27~20点:ゆっくりと苦労しながら話す。躊躇や言い誤り、長いポーズが目立つ。単語単位で話すことが多く、単語や語句の自然な境目がない。 ■発音 80~75点:母音と子音の発音は明快で曖昧さがない。 74~61点:母音と子音の発音は明瞭。 常用語の多くを正しく発音できる。 60~48点:発音は全体として明瞭だが、外国語訛りが分かりにくいこともある。 47~38点:一部の子音と母音の発音が不正確。 外国語訛りに慣れないと分かりにくい。 37~25点:多くの子音と母音が不正確。 聞き手はかなりの部分を理解できない。 24~20点:非英語的な発音発言が多い。 聞き手は発言内容のほとんどを 理解できない。 |
結果発表 | 自動採点され、すぐに結果を確認可能 |
圧倒的低価格で受験できるAI判定テスト PROGOS
PROGOSは近年、その低価格(法人価格550円)と高度なAI判定による英会話試験として注目を集めているサービスです。
低価格であるため、気軽にアプリで受験が可能で、1ヶ月に1回など英語学習の経過観察として利用できるのが魅力です。
結果がその場で確認できるのも嬉しいですね。
公式HP | https://progos.ai/ |
試験場所 | オンライン |
受験資格 | なし(ブラウザ版は法人会員のみ) |
日程 | 24時間365日受験可能 |
検定時間 | 約20分 |
受験料 | 無料 ※法人用は550円 |
受験方式 | ■スマホアプリ ※ブラウザ版は法人用 |
検定内容 | ■Part1:インタビュー 設問数 10問 準備時間 なし 回答時間 各20秒 10個の質問に、一問一答式で様々な質問に答えます。 質問に的確に回答しているか、その回答の質全般を評価します。 ■Part2:音読 8つの文章が表示され、その文章を声に出して読みます。 発音だけでなく、読み方から文章の理解度も評価します。 設問数 8問 準備時間 なし 回答時間 各10秒 ■Part3:プレゼンテーション 「○○について触れて下さい」という条件のトピックを与えられ、それについて話します。 長めの説明をどのように行うか評価します。 設問数 1問 準備時間 40秒 回答時間 60秒 ■Part4:グラフ・図を用いたプレゼンテーション テスト問題内のグラフや図を見ながら話します。 事実をどのように提示するかを、実際のグラフ・図の説明を通して評価します。 設問数 1問 準備時間 40秒 回答時間 60秒 ■Part5:ロールプレイ トピックを与えられ、そのトピックについて音声と会話を続けます。 一方的な発話でなく、やりとりの発生する場での発話が評価されます。 設問数 1問 (関連質問含む) 準備時間 40秒 回答時間 各回答につき30秒 |
レベル | CEFR-J準拠レベルB2 High and above〜Pre-A1の9段階 ■B2 High and above 幅広い話題に関して、その場で詳細なプレゼンテーションができます。幅広い口語表現を使い、話題が広範囲に渡る会話でも積極的に参加することができます。 ■B2 自分が興味ある話題に関して、準備をすれば詳細なプレゼンテーションができます。十分な範囲の単語や表現を使い、自分が興味のある話題に関して議論ができます。 ■B1 High 自分が興味のある社会情勢について、ある程度スムーズなプレゼンテーションができます。詳細な説明を加えながら、社交的な会話を続けることができます。 ■B1 幅広い単語、フレーズ、表現を使い、身近な話題に関してより詳細に伝えることができます。幅広く基本的な単語や表現を使い、社交的な会話を続けることができます。 ■A2 High 一連の簡単な単語、フレーズ、文章を使い、日常生活に関連した話題について話すことができます。幅広く基本的な単語や表現を使い、日常でのありふれた状況においてやりとりすることができます。 ■A2 一連の簡単なフレーズや文章を使い、ある程度の身近な話題に関して話すことができます。一連のフレーズや文章を使い、身近な話題に関して基本的な情報や簡単な意見を伝えることができます。 ■A1 High 限られた範囲の構文の中で、簡単な単語やフレーズを使い、限られた身近な話題に関して話すことができます。限られた表現を使い、身近な話題に関して簡単な質問をしたり答えたりすることができます。 ■A1 暗記した表現を使って、家族や日課、趣味などの自分自身のことを伝えることができます。暗記した表現を使い、自分自身に関する話題について尋ねたり答えたりすることができます。 ■Pre-A1 差し迫った状況では、非常に基本的なフレーズを使って、欲しいものを訴えることができます。簡単な単語や基本的なフレーズを使って、名前や年齢などの自分自身についてのとても限られた情報を伝えることができます。 |
採点項目 | ■表現の幅 使える文法、構文、語彙、フレーズの量 ■正確さ どの程度正しく文法・語法を使えるか ■流暢さ どの程度スムーズに英語が口から出てくるか ■やりとり 会話を始めたり終わらせたり維持したり、 意図する方向にどの程度意思表示できるか ■一貫性 筋道の通った話し方の順序、言語選択 ■音韻 どの程度正しく(相手に誤解を与えない) 発音 / イントネーション / 抑揚ができるか |
結果発表 | 約2分で返却 |
圧倒的ネームバリューで進学・転職に強い 実用英語技能検定(英検)
老若男女言わずと知れた老舗の検定試験で、二次試験(4・5級はスピーキングテスト)において、面接形式で英会話・スピーキング能力を測定することが出来ます。
従来型の試験では、対面・対人で英会話能力を測定してもらうことが出来ます。
新たに登場したS-CBT(テストセンター受験)形式では、パソコンに吹き込み録音したスピーキング音声を後で人が判定していきます。
国内では根強い人気と知名度があるため、進学や転職で英会話・スピーキング能力をアピールするのにおすすめです。
公式HP | https://www.eiken.or.jp/eiken/ |
試験場所 | ■従来型:全国各地試験会場 ■S-CBT受験:全国各地テストセンター ※1級の二次試験は全国14受験地(札幌、仙台、横浜市、千代田、新宿・豊島、世田谷、新潟、名古屋、京都、梅田、天王寺、広島、福岡、沖縄本島南部)で実施 |
受験資格 | なし |
日程 | ■従来型:年3回(1・6・10月) ■S-CBT型(3級〜準1級):毎週土日(エリアによっては平日も) |
検定時間 | ■従来型 ※二次の面接試験のみ ・1級:約10分 ・準1級:約8分 ・2級:約7分 ・準2級:約6分 ・3級:約5分 ・4,5級:約5分 ※4・5級は合否に影響のないスピーキングテスト ■S-CBT型(3級〜準1級) ・3〜準1級:15分 |
受験料 | ■本会場(一般受験) ・1級:11,800円 ・準1級:9,800円 ・2級:8,400円 ・準2級:7,900円 ・3級:6,400円 ・4級:4,500円 ・5級:3,900円 ■準会場(団体受験) ・2級:6,400円 ・準2級:5,700円 ・3級:4,700円 ・4級:2,900円 ・5級:2,500円 ■S-CBT受験 ・準1級:9,900円 ・2級:9,000円 ・準2級:8,500円 ・3級:7,200円 |
受験方式 | ■従来型 ・1級:面接委員2人と対面 ・準1級〜3級:面接委員1人と対面 ・4,5級:コンピュータへの録音 ■S-CBT受験 コンピュータへの録音 |
検定内容 | ■1級 ・自由会話:面接委員と簡単な日常会話を行う。 ・スピーチ:与えられた5つのトピックの中から1つ選び、スピーチを行う。(2分間) ・Q&A:スピーチの内容やトピックに関連した質問に答える。 ◎過去の出題例:科学の発展は常に有益か、芸術への財政的支援増加の是非、世界経済における日本の役割、選挙権の行使を義務化するべきか、遺伝子組み換え食品の安全性、公共の場における治安改善の必要性 ■準1級 ・自由会話:面接委員と簡単な日常会話を行う。 ・ナレーション:4コマのイラストの展開を説明する。(2分間) ・受験者自身の意見を問う質問:イラストに関連した質問に答える。 ・受験者自身の意見を問う質問:カードのトピックに関連した内容についての質問に答える。 ・受験者自身の意見を問う質問:カードのトピックにやや関連した、社会性のある内容についての質問に答える。 ◎過去の出題例:在宅勤務、レストランでの喫煙、チャイルドシート、住民運動、キャッチセールス、護身術 ■2級 ・音読:60語程度のパッセージを読む。 ・パッセージについての質問:音読したパッセージの内容についての質問に答える。 ・イラストについての質問:3コマのイラストの展開を説明する。 ・受験者自身の意見など:ある事象・意見について自分の意見などを述べる。(カードのトピックに関連した内容) ・受験者自身の意見など:日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見などを述べる。(カードのトピックに直接関連しない内容も含む) ◎過去の出題例:環境にやさしい素材、オンライン会議、屋上緑化、ペット産業、新しいエネルギー、サプリメント ■準2級 ・音読:50語程度のパッセージを読む。 ・パッセージについての質問:音読したパッセージの内容についての質問に答える。 ・イラストについての質問:イラスト中の人物の行動を描写する。 ・イラストについての質問:イラスト中の人物の状況を説明する。 ・受験者自身の意見など:カードのトピックに関連した内容についての質問に答える。 ・受験者自身の意見など:日常生活の身近な事柄についての質問に答える。(カードのトピックに直接関連しない内容も含む) ◎過去の出題例:ホームシアター、ボランティアガイド、電子辞書、食品フェア、映画祭、プリペイドカード ■3級 ・音読:30語程度のパッセージを読む。 ・パッセージについての質問:音読したパッセージの内容についての質問に答える。 ・イラストについての質問:イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する。 ・受験者自身のことなど:日常生活の身近な事柄についての質問に答える。(カードのトピックに直接関連しない内容も含む) ◎過去の出題例:携帯電話、ラジオを聴く、読書週間、冬のスポーツ、朝市、四季 ■4級 ・音読:25語程度のパッセージを読む ・パッセージについての質問:音読したパッセージの内容についての質問に答える ・イラストについての質問:イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する ・受験者自身のことなど:日常生活の身近な事柄についての質問に答える(カードのトピックに直接関連しない内容も含む) ■5級 ・音読:20語程度のパッセージを読む ・パッセージについての質問:音読したパッセージの内容についての質問に答える ・受験者自身のことなど:日常生活の身近な事柄についての質問に答える(カードのトピックに直接関連しない内容も含む) |
レベル | ・1級:大学上級程度 ・準1級:大学中級程度 ・2級:高校卒業程度 ・準2級:高校中級程度 ・3級:中学卒業程度 ・4級:中学中級程度 ・5級:中学初級程度 |
採点項目 | ・1級:スピーチ・応答の内容、語い、文法、発音の正確さなどの観点で評価 ・準1級:ナレーション、応答の内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価 ・2級:応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価 ・準2級:応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価 ・3級:応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価 |
合格基準 | ・1級:社会性の高い幅広い話題についてやりとりすることができる。 ・準1級:社会性の高い話題についてやりとりすることができる。 ・2級:社会性のある話題についてやりとりすることができる。 ・準2級:日常生活の話題についてやりとりすることができる。 ・3級:身近なことについてやりとりすることができる。 ・4級:簡単な内容についてやりとりすることができる。 ・5級:初歩的な内容についてやりとりすることができる。 |
結果発表 | ■Web発表 二次試験の9日後 ■郵送 二次試験の約2週間後 |
特記事項 | *団体申込に必要な志願者数は、本会場・準会場と共に10名以上 |
欧州への留学・移住のための英語力証明ならIELTS
IELTSは主に欧州への留学・移住の際に求められる英語力を証明する資格として有名です。
公式HP | https://www.ielts.org |
試験場所 | 全国のテストセンター |
受験資格 | なし |
日程 | 年間を通じて随時実施(テストセンターにより異なる) |
検定時間 | 約2時間45分(以下の4セクションで構成) 1.リスニング:30分 2.リーディング:60分 3.ライティング:60分 4.スピーキング:11〜14分 |
受験料 | 約27,000円(実施団体や為替による変動あり) |
受験方式 | ■ペーパー版(筆記試験は紙、スピーキングは対面) ■コンピュータ版(筆記試験はコンピュータ、スピーキングは対面) |
検定内容 | ■リスニング 4つのセクションから構成される音声を聴き、問題に回答。 ■リーディング 学術的または一般的なトピックに関する文章を読み、40問に回答。 ■ライティング 2つの課題に回答: 1.図表の説明や報告(学術的)または手紙(一般的) 2.意見や議論についてのエッセイ ■スピーキング 3つのパートで構成。 1.日常的な話題についての質問 2.与えられたトピックについて1〜2分間のスピーチ 3.より抽象的な話題についての質問 |
レベル | バンドスコア1〜9で評価 大学進学に必要なスコアは一般的に6.0〜7.5 |
採点項目 | ■リスニングとリーディング:正答数による評価 ■ライティングとスピーキング:内容、語彙、文法、発音などで評価 |
合格基準 | バンドスコアで目標スコアを達成すること |
結果発表 | ■試験日から約13日後(ペーパー版) ■約3〜5日後(コンピュータ版) |
特記事項 | ■試験形式によるスコアの違いはない。 ■スピーキングは試験官と対面で実施。 |
アメリカへの留学・移住のための英語力証明ならTOEFL
TOEFLは主にアメリカへの留学・移住の際に求められる英語力を証明する資格として有名です。
公式HP | https://www.toefl.org |
試験場所 | 全国のテストセンター |
受験資格 | なし |
日程 | 年間を通じて随時実施(テストセンターにより異なる) |
検定時間 | 約3時間(以下の4セクションで構成) 1.リーディング:54〜72分 2.リスニング:41〜57分 3.スピーキング:17分 4.ライティング:50分 |
受験料 | 約27,000円(実施団体や為替による変動あり) |
受験方式 | インターネット版(iBT:コンピュータでの受験) |
検定内容 | ■リーディング 学術的な文章を読み、約30〜40問に回答。 ■リスニング 講義や会話の音声を聴き、約28〜39問に回答。 ■スピーキング 4つの課題に回答: 1.日常的な質問への応答 2.リーディングとリスニングを組み合わせた課題への回答 3.リスニングのみを基にした課題への回答 ■ライティング 2つの課題に回答: 1.リーディングとリスニングを組み合わせたエッセイ 2.自分の意見を述べるエッセイ |
レベル | スコアは0〜120点で評価 大学進学に必要なスコアは一般的に80〜100点 |
採点項目 | ■リスニングとリーディング:正答数による評価 ■ライティングとスピーキング:内容、語彙、文法、発音などで評価 |
合格基準 | 目標スコアを達成すること |
結果発表 | 試験日から約6日後(オンライン) |
特記事項 | ■試験結果はETSの公式アカウントで確認可能。 ■リーディングとリスニングでパフォーマンスレベルが示される。 ■一部のセクションではリスニング中にメモを取ることが可能。 |
TOEIC卒業後の学習を成功させるポイントは?
- 目標を数値化する
- インプット8割、アウトプット2割で勉強する
- 仲間やコミュニティを見つける
- 実践的な教材を活用する
- 継続可能な学習計画を作る
- 進捗を可視化する
目標を数値化する
TOEICの目標スコアを達成した後は、TOEICと別の新しい目標を設定することで英語学習へのモチベーションを維持しやすくなります。
TOEICはスコアという数字で分かりやすく学習成果が目に見えます。
そのため、スコアを追っていた人がいきなりTOEIC受験を辞めると目標を失って学習へのモチベーションを失いがちです。
「海外旅行で困らない英会話力を身につける」「ビジネスの現場で使えるスピーキング力をつける」といった定性的な目標は数値化して定量的な目標に変換してあげると達成への意欲が高まります。
以下の図はVERSANTという英会話の技能試験の運営元が、ビジネスシーンごとに英会話でできることをスコア別に一覧にしたものです。
これを使うと会議で「仕事に関する業務(期日、仕様など)の詳細について議論できる。」という定性目標は、CEFRでいうとB2、VERSANTスコアでいうと58をとれば達成できそうだと言うことが分かります。
このように英会話の能力も資格試験などを活用することで数値化できるため、TOEICを卒業した後はぜひ自分の現状と目標を設定するところから始めましょう。
インプット8割、アウトプット2割で勉強する
英会話を習得しようと思うと「英会話だけをやっていればいい」と思いがちですが、実は英会話以上にそれ以外の時間でのインプット学習が大切です。
インプットというのは、単語、文法、リーディング・リスニングといった自分の外側から英語で情報を受信する活動を指します。
アウトプットというのは、ライティング、スピーキングといった自分の内側から英語で情報を発信する活動を指します。
外国語を習得するプロセスを明らかにする第二言語習得論では、インプット8割、アウトプット2割の時間配分で勉強するのが効率的とされています。
ですから、週に10時間勉強する場合、8時間をインプットに、2時間をアウトプットに配分するのが適切です。
英会話のレッスンを一回あたり25分とすると、1週間で5回程度英会話のレッスンを受講し、あとの時間はインプット学習に費やすのがいいでしょう。
仲間やコミュニティを見つける
社会人の英語学習は自然に仲間がいた学生時代と違って孤独になりがちです。
思っているよりも仲間がいることは大切で、切磋琢磨する相手がいる、自分の頑張りを見てくれている人がいる、というのは長期間モチベーションを維持するうえでは非常に大切です。
周りに自己研鑽をしている知り合いがいればそれでいいでしょうし、今の時代はX(旧Twitter)でもたくさんの英語学習者と簡単に繋がることができます。
試しにXで「#英語学習」と検索すると、リアルタイムで英語学習を頑張る学習者のつぶやきを見つけられました。
直接の知り合いで仲間がいなくても、Web上で簡単に日本中で英語学習を頑張っている人と仲間になることができます。
他にも英会話カフェに参加したり、掲示板などで学習者のコミュニティを見つけて参加するのも一つの手です。
実践的な教材を活用する
TOEIC対策では教科書的な参考書やアプリを使うことが多かったと思いますが、TOEIC卒業後はリアルな英語を扱う教材を使うことで楽しみながら学べます。
特に英会話ではTOEICで登場するようなハイレベルの語彙・文法よりも、かんたんなフレーズや言い回しをたくさん習得するのが大切です。
以下のようなコンテンツをインプットの題材にして実践的な英語力を高めるのもいいでしょう。
- 英語のニュースサイト(BBC, CNN)
- YouTubeやポッドキャスト(趣味や仕事関連のトピック)
- 英会話フレーズ集
継続可能な学習計画を作る
自分の現状を知り、何を優先して学習すべきかが分かったら学習スケジュールに落とし込みましょう。
まずは月間スケジュールで、何の教材をやるのか、大まかな学習時間の配分を決めましょう。以下は1日の学習時間が2時間の場合の月間のスケジュールの例です。
次にこれを1週間毎に分割して、具体的な1日の学習時間と学習項目を作成しましょう。
毎日決まって2時間とれない場合、毎週計画を立てるときにそれも織り込んでしまいましょう。
以下は2時間学習する場合、1週目に毎日それぞれ何をするのかをチェックリスト形式にした計画表です。
こういった週間計画は週が始まる前、確保できる学習時間が確定したうえで、毎週立てていくと良いでしょう。
進捗を可視化する
学習をはじめたら計画に沿って学習ができているのか、ぜひ学習の記録をつけていきましょう。
学習の足跡を記録として残すことで、挫けそうなときも「これだけ頑張ってきた」と踏みとどまれることがあるものです。
1日の学習の目標時間を設定すると、それを達成しようとする気持ちが働くので継続に役立ちます。
私も利用しているスタティプラスという無料アプリは、操作もシンプルで一通りの機能が揃っているのでオススメです。
Studyplus(スタディプラス) 日々の学習管理に
Studyplus Inc.無料posted withアプリーチ
教材ごとに「何を、何分取り組んだのか」が自動でグラフ化されるので後で見返しやすいです。
またSNSのようにフォロー、フォロワー機能があり、同じような目標で頑張っている人たちの学習の記録を覗きに行くことも出来ます。
TOEICのやめどきは800点!についてのまとめ
この記事ではTOEICのやめどきは800点!について以下の疑問に答えてきました。
- TOEICは800点がやめどきなのはなぜ?
- TOEIC800点の後は何を勉強するべき?
- TOEIC卒業後に受けるべき資格は?
- TOEIC卒業後の学習を成功させるポイントは?
TOEICは800点がやめどきなのはなぜ?について理由は以下の4つです。
- TOEIC800点なら十分英語の基礎ができているから
- 就職・転職活動、昇進・昇格に有利だから
- TOEIC800点以上はコスパが悪いから
- TOEICの学習だけでは英会話が伸びないから
TOEIC800点の後は何を勉強するべき?については以下の4つのステップでそれぞれ学習を進めていくといいでしょう。
- 中1から中3の文法項目別に短文を口頭で作文できる
- はじめは文字ありで、徐々に音だけで英訳する
- 中1から中3の文法項目をシャッフルして即座に口頭で英作文できる
- 中1から中3の文法項目をシャッフルして即座に口頭で英作文できる
- 文字ありで複雑な日本語を即座に英語の構造に変換して作文できる
- フレーズ集などで身につけたい分野のフレーズを覚える
- 和文和訳を駆使して幅広い状況に英語で対応できる
TOEIC卒業後に受けるべき資格は目的に応じて以下のようになります。
- ビジネス英語の能力を向上させたい
→VERSANT、PROGOS - アカデミックの分野での4技能を鍛えたい
→英検 - 留学・移住に備えたい
→IELTS、TOEFL
TOEIC卒業後の学習を成功させるポイントは以下の6つです。
- 目標を数値化する
- インプット8割、アウトプット2割で勉強する
- 仲間やコミュニティを見つける
- 実践的な教材を活用する
- 継続可能な学習計画を作る
- 進捗を可視化する
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