【TOEIC800点突破!】レベル・勉強法・時間配分・学習計画を徹底解説!

「TOEIC800点」と聞いて、あなたはどんなレベルを想像しますか?「高嶺の花」だと感じている人もいるかもしれません。しかし、TOEIC800点は、ビジネスで通用する英語力の証であり、あなたのキャリアアップや国際的な活躍を強力に後押ししてくれる、現実的に目指せるスコアです。

このスコアは決して特別な人だけのものではありません。正しい勉強法と効率的な時間配分、そして継続できる学習計画があれば、誰でも達成可能です。

この記事では、TOEIC800点のレベル感を明確にし、スコア達成に必須の勉強法おすすめの参考書、試験本番でのパート別戦略、さらには具体的な学習計画モチベーション維持のコツまで、あなたの「800点の壁」を突破するための全てを徹底的に解説します。

目次

TOEIC800点ってどんなレベル?

TOEIC800点と聞くと、「すごい!」と感じる方も多いのではないでしょうか。このスコアは単なる数字以上の意味を持ち、あなたの英語力がビジネスシーンでどのように評価され、実際に何ができるようになるのかを具体的に示します。

偏差値でいうと61、受験者100人中16位

以下の図はTOEICのスコア分布者に筆者が赤字でスコア800点の人の位置をマークしたものです。

TOEICスコアの受験者の得点分布で800点の人がいる場所を赤枠で囲った図
 TOEIC公式より筆者が赤字・赤枠部分を追加

まず2023年度のTOEICの平均スコアは612点ですので、スコアが800点の人は偏差値で言うと60.5になります。
学生時代は偏差値で模試の成績が出ますので、平均50の偏差値で表されると60.5というのは優れた成績であることが分かります。

TOEICスコア795~840の人は全体の上位16.2%であり、平均よりもかなり高い位置にいることが分かります。
仮に受験者の数を100人とすると、16位になるといったレベル感です。

TOEIC800点は英検準1級程度の英語力

TOEIC800点のレベルは英検準1級程度です。以下の表はTOEICスコアと英検の級を対照させた表です。

英検とTOEICをCEFRで並べたときの対応表

企業における評価とビジネスシーンでの実践力

TOEIC800点は、多くの日本企業において「英語を使って十分に業務を遂行できるレベル」として高く評価されます。一般的に、グローバル企業や外資系企業で英語を使う部署への配属、海外駐在の選考基準、あるいは昇進・昇格の要件として、800点が目安とされることが少なくありません。

具体的には、以下のようなビジネスシーンであなたの英語力が「通用する」と判断されるでしょう。

  • 海外とのメール・書類作成: 定型的なビジネス文書はもちろん、やや複雑な内容のメールやレポートも正確に作成・理解できます。
  • 英語での会議参加・議論: 意見を述べたり、質疑応答に参加したりと、会議の流れを理解し、自身の主張を適切に伝えることができます。ただし、専門性の高い分野や議論をリードするには、まだ努力が必要です。
  • 海外出張・海外顧客対応: 現地での商談や、海外の顧客とのコミュニケーションも円滑に行えます。製品説明やサービスの紹介なども、専門用語に多少の戸惑いがあっても対応可能です。
  • 英語での情報収集・分析: 英語のニュース記事や業界レポート、論文などを読み込み、必要な情報を効率的に収集・分析する能力が向上します。

つまり、800点は「英語をツールとしてビジネスで活用できる基礎力が確立された段階」と言えます。英語が原因で業務に支障が出ることはほとんどなくなり、むしろ英語力を強みとして活かせる機会が増えるでしょう。

800点で「できること」と「まだ難しいこと」

800点は素晴らしいスコアですが、万能ではありません。現実的な目標設定のためにも、「できること」と「まだ難しいこと」を把握しておきましょう。

800点で「できること」

  • ビジネスにおける一般的なコミュニケーション: 会議、電話、メールなど、日常的なビジネスシーンでのやり取りは問題なくこなせます。
  • 英語での情報理解: 英語のニュース記事、ビジネスレポート、簡単な専門書などを理解し、要点を把握できます。
  • 自分の意見を明確に伝える: 論理的に自分の考えを組み立て、英語で相手に伝えることができます。
  • 多様な英語への対応: 様々な国のアクセントや話すスピードにも、ある程度対応できます。

800点で「まだ難しいこと」

  • ネイティブレベルの流暢な会話: とっさの返答や、スラングを交えたユーモラスな会話はまだ難しい場合があります。
  • 高度な専門分野の議論: 自身の専門外の非常に高度な専門用語が飛び交う議論では、理解に苦しむことがあります。
  • 文化的な背景を踏まえた細やかなニュアンスの理解: 言葉の裏にある文化的なニュアンスや、比喩表現などを完全に理解し、適切に使いこなすには、さらなる経験と学習が必要です。
  • 複雑な交渉やプレゼンテーションのリード: 高度な説得力や心理戦が必要な交渉、聴衆を引き込む魅力的なプレゼンテーションを単独でリードするには、まだ実践経験を積む必要があります。

これらの「まだ難しいこと」は、今後の学習で伸ばしていくべき目標として捉えることができます。800点は、さらに上を目指すための確固たる土台となるでしょう。

どんな人が800点を目指すのか?あなたの学習動機は?

TOEIC800点を目指す学習者は多岐にわたりますが、主に以下のような方が多い傾向にあります。

  • 現在のスコアが600~700点台の方: もう一歩上のレベルを目指したい、ビジネスで英語をもっと活用したいと考えている方が多く、具体的な目標として800点を設定しています。
  • 外資系企業への転職を考えている方: 転職先の応募条件として800点以上が求められることが多いため、集中的に学習に取り組んでいます。
  • 社内での昇進・昇格を目指す方: 多くの企業で英語力が評価される中で、自身のキャリアアップのために800点を目指す方がいます。
  • 海外赴任や海外留学を視野に入れている方: 英語圏での生活や学業、仕事に備えて、実践的な英語力を身につけたいと考えています。
  • 英語学習の明確な目標が欲しい方: 漠然と英語を勉強するのではなく、具体的な目標を達成することで、学習のモチベーションを維持したいと考えている方もいます。

あなたが上記に当てはまるのであれば、TOEIC800点を目指すことは、間違いなくあなたの英語学習の次なるステップとして最適な目標です。このセクションで提示したレベル感を参考に、ぜひ具体的な目標スコアを設定し、学習計画を立ててみてください。

TOEIC800点を取得するメリットは?

TOEIC800点を取得することでビジネス上で大きなメリットがあります。ここでは具体的な取得によるメリットを紹介していきます。

年収が高くなる

転職大手サイトdodaによるとTOEICテストのスコアと年収には一定の相関が見られます

https://doda.jp/global/guide/004.htmlより引用

スコアなしの人に比べて、TOEIC800以上の人は100万円以上年収が高いことが分かります。

就職活動や転職活動で英語力をアピールできる

TOEICを運営するIIBCによると、TOEICのスコア別のレベル感と企業が期待するスコア、コミュニケーションは以下のようになります。

TOEICL&Rのスコア別レベルと企業が期待するスコアの一覧表
「英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2019」より引用

スコアが10〜215点はEランク、220〜465点はDランク、470〜725点はCランク、730〜855点はBランク、860〜990点はAランクとなり、海外部門の社員には570~810点のスコアを期待する企業が多いということです。

また、以下の図を見ると実際に多くの企業がTOEICのスコアを採用・昇進の基準に持っていることが分かります。

転職にTOEICと英語力は有利なの?TOEICで年収アップを目指す転職方法とは?より引用

日系大企業では最低要件として平均スコアと同程度の600点以上を掲げています。また特に海外との取引や駐在が多い業界や外資系企業では800点以上を必要とする企業もあります。
これらはあくまで目安であり、管理職以上の役職、外資系投資銀行、海外部門などではより高いスコアが求められる傾向があります。
いずれにせよ、TOEICスコア800点を保有していれば、多くの企業の選考で高い英語力をアピールすることができます。

昇進に活用できる

以下の2022年の調査では企業・団体が管理職を中心に英語力において一定のスキルを求めていることが分かります。

企業・団体が求める英語スキルの水準
IIBCによる英語活用実態調査2022より引用

つまり、英語スキルは社会人にとって年収アップ・昇進・転職において大きな影響があると言えます。

さらに以下の図を見ると、企業・団体が昇進・昇格時にTOEICスコアを評価して入ることが分かります。
係長・主任クラスでは、TOEICスコアを昇進・昇格の「要件としている」「参考としている」企業・団体が21.5%、今後「要件・参考とする可能性がある」回答を含めると、46.5%がTOEICスコアを査定に入れる可能性があることが分かります。

企業・団体が、役職別の昇進・昇格にTOEICのスコアを要件として設定しているか、また設定している場合の役職別に要件となる平均スコアを表した図。
IIBCによる英語活用実態調査2022より引用

また、昇進・昇格の要件となる場合の平均スコアは役職別に以下のようになっています。

  • 係長・主任→520点
  • 課長→560点
  • 部長→555点
  • 役員→590点

これは平均値ですので、グローバル事業を手掛けている会社や外資系の企業ではもっと高いスコアが要件となるでしょう。

いずれにせよ、TOEIC800点は昇格・昇進においても大きな役割を果たすであろうことが分かります。

国際的なプロジェクトに参加しやすくなる

コロナ禍でオンライン会議システムが普及したこともあり、国内にいても国際的なプロジェクトに携わる機会は急速に増えました。
国際的な会議は英語で共通語の英語で行われることが多く、まだまだ英語会議に参加できるレベルの英語力を持っている社会人は多くありません。

TOEIC800を持っている人はリスニングが420点程度で、場数さえ踏めば英語での会議にも付いていくことができるポテンシャルを十分秘めていると言えます。
そして国際的なプロジェクトでは高い英語力が必要であることは、管理職の人も理解しているのでTOEIC800点という高得点を持っていればそういったプロジェクトにも積極的に登用されるでしょう。

海外赴任・社費留学しやすくなる

以下の図を見ると、多くの企業・団体が海外出張・赴任者選抜の際にTOEICスコアを参考にしており、海外赴任者に着目すると、TOEICスコアを「要件としている」「参考としている」企業・団体が43.7%、今後「要件・参考とする可能性がある」と回答している企業・団体を含めると実に80.5%がTOEICを考慮に入れて海外赴任者を決定する可能性があると言えます。

企業・団体が海外出張・赴任者選抜の際にTOEICスコアを要件としているか、また要件とする場合の平均スコアを表した図
IIBCによる英語活用実態調査2022より引用

また要件とする場合には、645点というスコアを求めていることが分かります。

さらに以下の図はビジネスパーソンがそれぞれのTOEICスコアを持つ人が、英語でどんなことができるかを回答しているデータです。
これを見るとビジネスパーソン側の実感値としては、800点以上の人は「海外赴任できる」を現在の英語力にもっとも近いスキルだと回答していることが分かります。

IIBCによる英語活用実態調査2022より引用

つまり、企業・団体目線からはTOEIC645点が海外赴任の要件となるスコアとなり、ビジネスパーソン目線からはTOEIC800点以上が海外赴任できるレベルである、と感じているようです。

TOEIC800点を持っていれば、海外赴任の要件を満たしたうえで、実際に赴任しても英語で仕事が十分できると言えるでしょう。

TOEIC800点を取るのにどれくらいかかる?

TOEIC800点に到達するまでには、275~1450時間程度の学習時間が必要です。ただし、これでは範囲が広すぎて自分がどれくらいかかるのかがわかりませんよね。ここでは、現在のTOEICスコア別にTOEIC800点達成までにかかる時間の目安をお伝えしていきます。もしTOEICを受けたことがない、受けてから時間が経っている、という方は下の記事でTOEICの予測スコア、語彙力を測定してみましょう。

TOEICスコア200から800点へ上げるのに必要な学習時間

TOEICスコア200から800点へ上げるのに必要な学習時間は1450時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。

1日の学習時間800点までにかかる期間
1時間(週7時間)4年
1.5時間(週10.5時間)2年8ヶ月
2時間(週14時間)2年
3時間(週21時間)1年4ヶ月

TOEICスコアが200点の場合は中学英語の基礎からしっかりと積み上げることが必要です。
中学レベルの英単語と中学英文法の学習を中心に時間をかけるといいでしょう。

TOEICスコア300から800点へ上げるのに必要な学習時間

TOEICスコア300から800点へ上げるのに必要な学習時間は1225時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。

1日の学習時間800点までにかかる期間
1時間(週7時間)3年4ヶ月
1.5時間(週10.5時間)2年3ヶ月
2時間(週14時間)1年8ヶ月
3時間(週21時間)1年2ヶ月

TOEICスコアが300点の場合は中学英語の読み・聞きトレーニングで英語のインプット処理能力を鍛えるといいでしょう。
中学語彙・文法に不安があればまずはそちらから復習するのがおすすめです。

TOEICスコア400から800点へ上げるのに必要な学習時間

TOEICスコア400から800点へ上げるのに必要な学習時間は975時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。

1日の学習時間850点までにかかる期間
1時間(週7時間)2年8ヶ月
1.5時間(週10.5時間)1年8ヶ月
2時間(週14時間)1年4ヶ月
3時間(週21時間)10ヶ月

TOEICスコアが400点の場合は、高校英語の基礎学習が必要です。
高校レベルの語彙5000語と高校レベルの英文法の参考書を仕上げるのが最優先になります。

TOEICスコア500から800点へ上げるのに必要な学習時間

TOEICスコア500から800点へ上げるのに必要な学習時間の目安は725時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。

1日の学習時間800点までにかかる期間
1時間(週7時間)2年
1.5時間(週10.5時間)1年4ヶ月
2時間(週14時間)1年
3時間(週21時間)8ヶ月

TOEICスコアが500点の場合は高校英語の読み・聞きトレーニングで英語のインプット処理能力を鍛えるといいでしょう。
高校語彙・文法に不安があればまずはそちらから復習するのがおすすめです。

TOEICスコア600から800点へ上げるのに必要な学習時間

TOEICスコア600から800点へ上げるのに必要な学習時間の目安は500時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。

1日の学習時間800点までにかかる期間
1時間(週7時間)1年4ヶ月
1.5時間(週10.5時間)11ヶ月
2時間(週14時間)8ヶ月
3時間(週21時間)5.5ヶ月

TOEICスコアが600点の場合は高校英語を超えたレベルのリーディング・リスニングをたくさん実施するといいでしょう。
語彙力が6000未満の場合は、語彙学習も並行していくといいでしょう。

TOEICスコア700から800点へ上げるのに必要な学習時間

TOEICスコア700から800点へ上げるのに必要な学習時間の目安は275時間です。
1日に確保できる学習時間に応じた必要な学習期間は以下の表の通りになります。

1日の学習時間800点までにかかる期間
1時間(週7時間)9ヶ月
1.5時間(週10.5時間)6ヶ月
2時間(週14時間)4.5ヶ月
3時間(週21時間)3ヶ月

TOEICスコアが700点の場合は、TOEICの模試を復習することでリーディングとリスニングの力を伸ばしていきましょう。
TOEIC800を取得するには高い語彙力が必要ですから、語彙8000語に足りない場合がほとんどなので単語帳での学習も行いましょう。

TOEIC800点達成に必須の勉強法とおすすめの参考書・アプリ

TOEIC800点という目標を達成するためには、やみくもに問題を解くだけでは非効率です。現在のあなたの英語力と目標スコアのギャップを埋めるために、何を、なぜ、どのように学ぶべきかを理解し、最も効果的な学習法とツールを選ぶことが成功の鍵となります。

語彙力強化:語彙8000語を目指す

TOEIC800点を取るためには、基礎語彙5000語に加えてTOEIC英単語3000語が必要です。語彙が8000語あればほとんどの英単語の意味がわかるため、正確かつ迅速な解答ができるようになります。

絶対覚えられる!英単語の学習方法

  1. 何度も繰り返し触れる: 「単語を覚える上で最も大切なのは、「繰り返しの数」です。2、3周で覚えられないのは当然のこと。単語学習では、諦めずに繰り返しの回数を確保することが、何よりも重要です。
  2. 意味を一つだけに絞る: 単語の意味は一つだけに絞って覚えましょう。複数の意味を一度に覚えようとすると、脳に過度な負担がかかり、かえって記憶の定着を妨げてしまうのです。
  3. 音と意味をセットで覚える: 英単語を覚える際、目で黙読するだけではもったいない!必ず音(発音)と意味をセットで覚えましょう。音と結びつけて覚えることで、単語が記憶に残りやすくなるだけでなく、リスニングでも瞬時に意味を理解できる「使える知識」になります。
  4. 自分で発音する: 必ず自分でも単語の発音、和訳、例文を声に出して発音してください。実際に口を動かすことで、運動神経と記憶が結びつき、効率的に単語を習得できるようになります。
  5. 例文とセットで覚える: 英単語単体で和訳だけを覚えた単語は、記憶から抜けやすく、実際のリーディングやリスニングで遭遇した際に、なかなか意味がスムーズに出てこないことがあります。例文を繰り返し読み、発音し、その意味をイメージしながら定着させましょう。
  6. 復習の頻度を空ける: 頻繁に復習しすぎると脳がフル回転しないため、覚えた気にはなっても、実際には長期記憶に定着しにくいのです。
  7. 一日に触れる単語の数を多くする: 復習の間隔を空けることで、1日に触れることができる単語の数を劇的に増やすことができます。

効率的に英単語を覚えるコツ

英単語学習はコツをおさえることで、効率よく長期記憶に遷移させることができます。以下に英単語を覚えるときにぜひ実践してほしい覚え方のコツを紹介します。

  • 音声を聞き、発音する: 単語帳は黙読せずに、音を聞いて発音しましょう。
  • 繰り返し学習: 一度で完璧に覚えようとせず、軽く触れるだけでいいので何度も繰り返し目にする・耳にする機会を作りましょう。
  • 例文と一緒に覚える: 単語と和訳一つを覚えたら、例文とセットで覚えましょう。実際の文脈(例文)の中でどのように使われるかを知ることで、記憶に残りやすくなります。
  • スキマ時間を活用: 通勤・通学中や待ち時間など、ちょっとしたスキマ時間に単語アプリや単語帳を開く習慣をつけましょう。

800点突破したい人必携のおすすめ単語帳

TOEIC800点突破に必要な語彙数は7000~8000語です。反対に言えば、現状800点が取れないのは語彙不足が原因であることがほとんどです。800点を突破したい人にピッタリのレベル感の単語帳・アプリを紹介します。

  • TOEIC(R)L&R TEST英単語スピードマスター: 入門レベルからハイスコア狙いの方まで1冊でニーズを賄う3,000語収録の単語帳です。500点〜800点の単語を総復習したい人におすすめです。
  • TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ: 230万部の売上を誇るTOEIC新形式完全対応のフレーズ集です。TOEICでそのまま出る「フレーズ」の形で覚えていくため、学んですぐに効果を実感することができるでしょう。収録語数は少なめなので、すでに6000語レベルの単語帳を終えた後に取り組むのがおすすめです。

文法力向上:弱点を克服し、応用力を磨く

TOEIC800点を目指す上では、Part5で失点しない、そしてリーディング・リスニングの実践に役立つ英文法の運用能力が必要です。もし、現在500点以下で単元レベルでニガテな文法事項がある場合は高校英文法の復習から始めると良いでしょう。

おすすめの文法問題集

  • 1駅1題 TOEIC L&R TEST 文法特急: 「特急シリーズ」の文法特化の一冊で、Part5とPart6の文法問題に対応しています。550点目標の問題42題、730点目標の問題46題、900点目標の問題30題とレベル別の合計153題が収録されており、現状スコアが600〜700点の方におすすめの一冊です。
  • TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問: 1049問収録という大ボリュームでTOEICパート5で出題されるあらゆるパターンを網羅しています。ニガテ項目を徹底的に学習したい方やとにかく問題数が欲しい方におすすめです。

学習手順

  1. 1問20秒の制限時間内で解く
  2. 正誤によらず、根拠を持って答えられたかを基準に解説を読む
  3. 文法項目が怪しい箇所は文法テキストなどに戻って確認する
  4. 間違った問題を中心に最低3周はする

文法演習は「合ってたらOK」ではなく、正解した問題も外れの選択肢が「なぜこれが正解にならないのか」を根拠を持って説明できるようになるまで復習することで文法の穴がなくなっていきます。

リスニング力向上:英語の音を「聞く」から「理解する」へ

TOEIC800点を取るためにはリスニングで420点程度取ることが必要になります。Part1, 2で余計な失点をせずに、3, 4でも各問2/3は正答したいところです。

勉強法

  1. シャドーイング: 音声を聞きながら、少し遅れて影(シャドー)のように発音していく練習です。発音、イントネーション、リズムを体得し、リスニングとスピーキングの両方の能力を向上させます。
    • やり方:
      1. スクリプトを見ずに一度聞いて、大まかな内容を把握。
      2. スクリプトを見ながら、意味を確認し、発音の難しい箇所をチェック。
      3. 音声を再生しながら、スクリプトを見ずにシャドーイング。最初はついていけなくても、徐々に慣れてきます。
      4. スムーズにできるまで繰り返す。特に長めのPart 3, 4の音源で取り組むのがが効果的です。
  2. 先読みの練習: Part 3, 4では、設問と選択肢を事前に読み込むことで、聞くべきポイントが明確になり、正答率が上がります。問題間のインターバルを有効活用する練習を重ねましょう。

シャドーイングにおすすめの音源

  • 公式TOEIC Listening & Reading 問題集: TOEICの音源が7割程度聞き取れる場合は公式問題集のリスニングパート3, 4を題材にシャドーイングに取り組むのがおすすめです。
  • 英会話・ぜったい・音読 【挑戦編】: TOEICの音源はwpm150~175と速いため、所見で7割程度聞き取るのがまだ難しいという方は、高1の教科書から抜粋した英文でwpm135~145程度の音源が収録されているこちらの参考書がおすすめです。

リーディング力向上:速読力と精読力の両輪を回す

TOEIC800点を取るためにはリーディングで400点弱の得点が必要になります。Part 5, 6で満点近く、Part 7で時間内に問題を解き終えられるようにしましょう。

勉強法

  1. スラッシュリーディング・チャンクリーディング: 英文を意味の区切り(チャンク)でスラッシュ(/)を入れながら読む練習です。前から順番に理解できるようになり、返り読みを防ぎ、速読力を高めます。
  2. 精読: スラッシュリーディングで速読力を鍛えつつ、公式問題集や模試で間違えた問題、難解な長文は、時間をかけて丁寧に精読しましょう。一文一文の構造、単語の意味、文脈を徹底的に分析することで、読解の精度を高めます。
  3. Part 5, 6の瞬発力強化: これらのパートは時間との勝負です。文法問題と語彙問題のパターンを体に染み込ませ、見た瞬間に正解がわかるレベルまで演習を重ねます。目標は1問20秒以内。
  4. Part 7の時間制限演習: 最も時間がかかるPart 7は、時間を測りながら解く練習が不可欠です。目標は1問1分程度。シングルパッセージから始め、ダブル、トリプルパッセージへと難易度を上げていきます。
  5. 情報検索スキルの向上: Part 7では、文章全体を細かく読むだけでなく、設問に対応する情報を素早く探し出す「スキャニング」のスキルも重要です。キーワードを意識して読む練習をしましょう。

リーディング学習におすすめの参考書

  • TOEIC L&R 公式問題集: 題形式、問題形式、音声のスピード、難易度が本番と全く同じなので、最も信頼性の高い教材です。これを徹底的に使い込むことが、スコアアップへの一番の近道です。最低でも最新2冊は購入し、精読した英文を繰り返し読み込みましょう。

おすすめのTOEIC対策アプリ

  • abceed (エービーシード): TOEICの公式問題集や人気参考書の多くが連携しており、音声再生、採点、単語帳作成などが一括でできる有料アプリです。学習記録も自動で残るため、モチベーション維持にも役立ちます。
  • スタディサプリ ENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース: 20回分の本番形式模試と動画解説が魅力の初中級者におすすめのオールインワンアプリです。
  • mikan: 英単語帳が安価で使い放題のサブスクで、使い勝手が良いアプリです。すでに紹介した英単語帳も利用できます。
  • YouTube (英語学習チャンネル、TED Talks): 興味のある分野の英語コンテンツに触れることで、楽しみながら学習を継続できます。

これらの参考書やツールを上手に組み合わせ、自分に合った学習計画を立てて、TOEIC800点達成に向けて着実にステップアップしていきましょう。大切なのは、継続することと、間違えた問題から学び、次に活かすことです。

TOEIC800点突破のためのパート別時間配分と戦略

TOEIC800点を確実に突破するには、英語力だけでなく、本番で実力を最大限に発揮するための戦略的な時間配分各パートの攻略法が不可欠です。限られた時間の中で効率よく解答し、マークシートまで完璧に塗り終えるための具体的な戦術を解説します。

リスニングセクション各パートの概要と時間配分、攻略法

  • Part 1: 写真描写問題 (6問)
    • 概要: 写真を見て、内容を最も適切に描写している選択肢を選ぶ。
    • 時間配分: 1問あたり約10秒。音声の合間に次の問題の選択肢に目を通す。
    • 攻略法:
      • 写真全体の状況把握: 人物の動作、物の配置、風景などを瞬時に把握します。
      • 動詞と名詞に注目: 選択肢は、動詞と名詞が正しいかどうかがポイントになります。類似した音の単語や、写真に写っていないものを描写する選択肢には注意が必要です。
      • 消去法: 不適切な選択肢を積極的に消去し、残ったものを選ぶようにしましょう。
  • Part 2: 応答問題 (25問)
    • 概要: 質問文が読み上げられた後、最も適切な応答を選ぶ。選択肢は印刷されていない。
    • 時間配分: 1問あたり約8秒。
    • 攻略法:
      • 疑問詞を聞き取る: “What,” “When,” “Where,” “Why,” “Who,” “How” といった疑問詞を正確に聞き取ることが重要です。これらが答えの方向性を決めます。
      • ひっかけに注意: 質問文中の単語と同じ音似た音の単語を含む選択肢は、ひっかけであることが多いので注意が必要です。
      • 間接的な応答も考慮: 直接的な答えだけでなく、「分からない」「担当者が不在」といった間接的な応答も正解になります。
  • Part 3: 会話問題 (39問/13会話)
    • 概要: 2~3人の会話を聞き、それに関する3つの設問に答える。会話と設問・選択肢が印刷されている。
    • 攻略法:
      • 最重要!先読み: 音声が始まる前に、必ず3つの設問と選択肢に目を通し、何が問われているかを把握します。これがPart 3、4の鍵です。
      • 後半の図表の先読みに注意: Part 3, 4の後半には図表問題です。固有名詞が含まれることもあるので、一度頭の中で発音しておくと安心です。
      • パラフレーズに注意: 会話中の表現が、選択肢では別の表現(パラフレーズ)に言い換えられていることが多いため、同義語や類義語の知識が問われます。
  • Part 4: 説明文問題 (30問/10モノローグ)
    • 概要: 1人の話し手によるアナウンスやメッセージなどを聞き、それに関する3つの設問に答える。設問・選択肢が印刷されている。
    • 攻略法:
      • Part 3同様、最重要は先読み: 音声が始まる前に、必ず3つの設問と選択肢に目を通し、何が問われているかを把握します。特に後半の図表問題は固有名詞が含まれる場合があるため、頭の中で一度発音しておきましょう。
      • 後半の図表の先読みに注意: Part 3, 4の後半には図表問題です。固有名詞が含まれることもあるので、一度頭の中で発音しておくと安心です。

リーディングセクション各パートの概要と時間配分、攻略法

  • Part 5: 短文穴埋め問題 (30問)
    • 概要: 不完全な英文の空欄に当てはまる語句を選ぶ。語彙と文法知識が問われる。
    • 時間配分: 1問あたり20秒以内。合計10分。
    • 攻略法:
      • 選択肢から問題形式を判断: Part 5は①語彙②品詞③文法④いずれかの組み合わせ、という4パターンで出題されます。選択肢を見てどのタイプの問題かを判断すると文全体を読む必要があるかが分かり、素早く解けます。
      • 形から解く: 品詞・文法問題は意味から考えずにまず文法的知識を使って「形から解く」ようにしましょう。時間、集中力を使わず、速く・正確に解けるようになります。
      • 迷ったら直感で: 20秒考えても分からない問題は、深追いせず直感でマークし、次の問題に進みましょう。
  • Part 6: 長文穴埋め問題 (16問/4長文)
    • 概要: 長文中の空欄に当てはまる語句や文を選ぶ。文法、語彙、文脈理解が問われる。
    • 時間配分: 1長文(4問)あたり2分30秒。合計10分。
    • 攻略法:
      • 空欄前後と選択肢: 空欄に当てはまる語句を選ぶ問題は、Part 5と同様に空欄の前後と選択肢をよく見ます。選択肢を見て何が問われているかを確認してから解くといいです。
      • 文挿入問題は文脈を重視: 1文を挿入する問題は、すぐに答えずに、空欄が所属するパラグラフを一読してから答えましょう。英語は1パラグラフに1テーマというルールがあるので文脈に沿って解答できます。
  • Part 7: 読解問題 (54問/約15長文)
    • 概要: 広告、Eメール、記事などの長文を読み、それに関する設問に答える。シングル、ダブル、トリプルパッセージがある。
    • 時間配分: 残り時間すべて(54分)。設問一つにつき1分で設定すると、残り時間の計算もしやすくなります。
    • 攻略法:
      • 設問を先に読む(重要): パッセージ全体を読み込む前に、必ず設問と選択肢に目を通し、何が問われているかを把握します。これにより、本文を読む際に「どこに注目すべきか」が明確になります。
      • パラフレーズに注意: Part 3, 4と同様、本文中の表現が選択肢では言い換えられていることが多いです。
      • 時間配分を意識: 800点レベルでも全問じっくり取り組むのは難しいです。時間のかかるnot問題や難度の高いimply問題は捨てる、トリプルパッセージは2問目まで解く、などニガテな問題パターンは機械的に塗り絵するなどして、後半にも潜む比較的解きやすい問題に到達できない状況を避けましょう。
      • 塗り絵を避けるための対策:
        • 全問に目を通す: 少なくとも一度は全問に目を通せるよう、ペース配分を意識します。
        • 残りの時間が1分を切ったら: 潔く残りの問題をすべて同じ選択肢(例えばC)でマークしましょう。空欄で出すよりは正解する可能性があります。

TOEIC800点のための学習計画とモチベーション維持のコツ

TOEIC800点という高い目標を達成するには、ただがむしゃらに勉強するだけでは続きません。効果的な学習計画と、それを着実に実行し続けるためのモチベーション維持が不可欠です。ここでは、あなたの目標を現実に変えるための具体的なロードマップと、挫折せずに走りきるためのヒントをご紹介します。

学習計画の立て方:逆算思考で効率的な学習を

TOEIC800点達成の学習計画は、現在のスコアと目標達成までの期間から逆算して立てるのが最も効果的です。

目標スコアと現在のスコアからの逆算

まずは現在のあなたのTOEICスコアを確認し、目標とする800点との差を把握しましょう。この記事の前半で紹介した800点取得までにかかる時間の目安と1日の勉強時間をもとに、800点までにかかる時間を確認しましょう。

  • 学習期間と1日の学習時間:
    • 6ヶ月で達成したい場合 (例: 600点→800点)
      • 必要学習時間: 500時間
      • 1日あたりの学習時間: 500時間 ÷ 180日 (6ヶ月) = 約2.8時間
      • 社会人にとってはかなりハードな目標ですが、土日の集中学習で補うなどの工夫が必要です。
    • 1年で達成したい場合 (例: 600点→800点)
      • 必要学習時間: 約500時間
      • 1日あたりの学習時間: 500時間 ÷ 360日 (12ヶ月) = 約1.4時間
      • 無理なく継続しやすい現実的な目標設定と言えます。

自身のライフスタイルに合わせて、無理のない範囲で具体的な学習時間を設定しましょう。ただし、TOEIC学習は毎日継続することが何よりも重要です。たとえ短時間でも、毎日英語に触れる習慣をつけましょう。

週単位・月単位での学習内容計画例

全体像が見えたら、具体的な学習内容を週単位、月単位で計画に落とし込みます。最初は完璧でなくても大丈夫。進捗に応じて柔軟に見直しましょう。

【月単位の学習計画例】(6ヶ月で600点→800点を目指す場合)

  • 1ヶ月目:基礎固めと語彙力強化
    • 目標: TOEIC頻出単語の習得(金フレ前半~中間)、基本文法の再確認。
    • 学習内容:
      • 単語: 「金フレ」を1日50~100語ペースで進め、徹底的に反復学習。
      • 文法: 「出る600」などの文法問題集でPart 5, 6の基礎を固める。
      • リスニング: 公式問題集のPart 1, 2の音声を使ったディクテーション・シャドーイング。
      • リーディング: Part 5, 6の文法・語彙問題を中心に学習。
  • 2~3ヶ月目:リスニング・リーディングの基礎固めと演習
    • 目標: リスニング各パートの解き方習得、Part 7の基本的な読解練習。
    • 学習内容:
      • 単語: 金フレの後半部分を継続し、全体を何度も復習。
      • リスニング: 公式問題集のPart 3, 4で先読み練習とシャドーイングを本格的に開始。
      • リーディング: Part 7のシングルパッセージ問題でスラッシュリーディングを実践。時間配分を意識し始める。
      • 文法: 「出る1000問」など、より実践的な文法問題集で演習量を増やす。
  • 4~5ヶ月目:実践演習と弱点克服
    • 目標: 公式問題集を時間を測って解き始める。苦手パートの徹底克服。
    • 学習内容:
      • 模擬試験: 公式問題集を週に1回、2時間計って本番同様に実施。
      • 徹底復習: 模擬試験の結果を分析し、間違えた問題や時間がかかった問題を徹底的に復習。特に弱点となっているパートやスキルに集中して対策を練る。
      • 精読・音読: 模擬試験の長文を精読し、シャドーイングや音読で実践力を高める。
      • 単語: 継続して復習し、知識の定着を図る。
  • 6ヶ月目:最終調整と仕上げ
    • 目標: 模擬試験で目標スコアに近い点数を安定して出す。本番のシミュレーション。
    • 学習内容:
      • 模擬試験: 最新の公式問題集を使い、試験慣れと時間配分の最終調整。
      • 苦手潰し: 最後の模擬試験で特に苦手と判明した部分を重点的に復習。
      • 総復習: これまで学習した単語、文法、頻出表現などを総復習。
      • 体調管理: 試験当日に向けて、生活リズムを整える。

模擬試験の活用方法と結果の分析方法

模擬試験は、単に実力を測るだけでなく、学習の進捗を確認し、今後の計画を修正するための重要なツールです。

  • 模擬試験の活用方法:
    1. 本番同様の環境で: 2時間集中し、途中で休憩を挟まず、マークシートまで塗る練習をしましょう。
    2. 時間を厳守: 各パートの時間配分を意識し、タイマーを使って解く練習をします。
    3. 公式問題集を使用: 最も信頼性の高い公式問題集を模試として活用しましょう。
  • 結果の分析方法:
    1. 採点とスコア換算: まずはスコアを計算し、目標との差を確認します。
    2. 正答率の確認: リスニング・リーディング、そして各パートごとの正答率を出しましょう。
    3. 間違えた問題の分析:
      • なぜ間違えたのか?: 語彙不足、文法ミス、聞き取りミス、読み間違い、時間不足など、ミスの原因を特定します。
      • どのスキルが不足しているか?: 「単語を知らなかったから」「文法が分からなかったから」「集中力が続かなかったから」など、根本的な原因を探ります。
    4. 復習の徹底: 間違えた問題は解説を熟読し、なぜその答えになるのかを完璧に理解しましょう。リスニングはスクリプトを見てシャドーイング、リーディングは精読を徹底します。
    5. 弱点対策の計画: 分析結果に基づいて、次週以降の学習計画で強化すべきポイントを明確にします。例えば「Part 3の先読みができていないから、毎日5分間、先読みの練習をする」といった具体的なアクションに繋げましょう。

目標達成までのマイルストーン設定

大きな目標を達成するためには、小さな目標(マイルストーン)を設定し、それをクリアしていくことが重要です。

  • :
    • 1ヶ月後: 金フレの800点レベルまでの単語を8割覚える。
    • 2ヶ月後: Part 5, 6の正答率を8割にする。
    • 3ヶ月後: 公式問題集1冊目で750点を取る。
    • 4ヶ月後: リスニングのシャドーイングで、スクリプトなしで8割ついていけるようになる。
    • 5ヶ月後: Part 7のシングルパッセージを時間内に解き終える。

マイルストーンをクリアするたびに、自分を褒め、達成感を味わいましょう。これが学習継続の大きな原動力になります。

モチベーション維持法

TOEIC学習は長期戦になりがちです。モチベーションを維持するための工夫を知っておきましょう。

定期的な進捗確認と小さな目標達成を祝う

  • 学習記録をつける: 毎日どれくらい学習したか、何を勉強したかを記録しましょう(手帳、アプリなど)。可視化することで、自身の努力を実感でき、継続のモチベーションになります。
  • 「ご褒美」を設定する: マイルストーン達成時や、学習計画を1週間やり遂げた時などに、自分への小さなご褒美を設定しましょう。美味しいものを食べる、好きな映画を見る、欲しかったものを買うなど、学習の合間の楽しみを作ることが大切です。

外部モチベーションの活用

  • 一緒に学ぶ仲間を見つける: 友人やSNSを通じて、同じ目標を持つ仲間を見つけましょう。学習の進捗を共有したり、悩みを相談し合ったりすることで、一人では乗り越えられない壁も乗り越えられます。
  • SNSで学習記録を発信する: TwitterやInstagramなどで「#TOEIC勉強垢」といったハッシュタグを使って、日々の学習記録を発信してみましょう。フォロワーからの応援や、他の学習者の投稿に刺激を受けることで、モチベーションを高く保てます。
  • 学習コミュニティへの参加: オンラインの英語学習コミュニティや、地域のTOEIC学習会に参加することも有効です。

気分転換の方法やスランプ時の乗り越え方

  • 無理はしない: 疲れている時は無理に勉強せず、休息を取りましょう。適度な休憩は学習効率を高めます。
  • 学習内容を変える: 毎日同じ勉強ばかりだと飽きてしまうこともあります。たまには好きな洋画を英語字幕で見る、英語の歌を聞く、英語のニュース記事を読むなど、気分転換を兼ねて英語に触れる形を変えてみましょう。
  • 短期的な目標に集中: スランプに陥ったと感じたら、一度大きな目標を忘れ、目の前の小さな目標(例: 「今日は単語を50個覚えるだけ」「リスニングを10分だけやる」)に集中してみましょう。
  • なぜTOEICを勉強しているのかを再確認: 初めてTOEIC学習を始めたときの動機(例: 「昇進のため」「海外出張のため」)を思い出し、目標達成後の自分を想像してみましょう。

英語学習の楽しさを見つける

TOEICはあくまで「テスト」ですが、英語は「コミュニケーションのツール」です。テスト対策だけでなく、英語学習そのものを楽しむことで、モチベーションは格段に上がります。

  • 興味のある分野で英語に触れる: 好きな洋楽の歌詞を調べる、趣味に関する英語のYouTube動画を見る、海外のニュースサイトを読むなど、自分の興味と英語学習を結びつけましょう。
  • 英語でのアウトプットの機会を作る: 英会話カフェに参加する、オンライン英会話レッスンを受ける、英語で日記をつけるなど、実際に英語を使ってみる機会を作りましょう。座学で得た知識が「使える」喜びを感じられれば、学習はさらに楽しくなります。

まとめ

この記事では、TOEIC800点突破を目指すあなたのために、その具体的なレベル感から、効率的な勉強法とおすすめの参考書パート別の時間配分と戦略、そして実践的な学習計画とモチベーション維持のヒントまで、すべてを網羅的に解説してきました。

TOEIC800点というスコアは、決して手の届かない夢ではありません。この点数を取ることで、あなたはビジネスシーンで通用する英語力を身につけ、キャリアアップや国際的な活躍のチャンスを広げることができます。

大切なのは、自分の現在のレベルを把握し、今回ご紹介した「語彙力」「文法力」「リスニング力」「リーディング力」という4つの力をバランス良く、戦略的に鍛えることです。特に、公式問題集を使った実践的な演習と、弱点克服のための徹底的な復習は欠かせません。

また、長期的な学習を続ける上で、モチベーションの維持は非常に重要です。小さな目標を設定して達成感を味わい、時には仲間と励まし合いながら、英語学習そのものを楽しむ工夫も取り入れてみてください。

さあ、今日からあなたの「TOEIC800点突破」に向けた学習をスタートさせましょう!あなたの努力は必ず報われます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

現役の英語コーチ・講師が英語学習に関するお役立ち情報を発信中!
TOEIC985・英検1級保有

コメント

コメントする

目次