【書き込み禁止】試験前に確認したいTOEIC独自のルールとは?

TOEIC会場で受験する際に守らなくてはならないルールがあります。
その多くは一般的な試験のルールと共通していますが、中にはTOEIC独自とも言えるルールも存在します。
TOEICでルール違反をすると、厳重注意、最悪の場合は退場や今後の受験資格を失う可能性があります。
せっかく勉強をしてきたのに、ルール違反を犯すことがないようにこの記事では以下の点について解説していきます。
- TOEICで禁止されているルール一覧
- 特に注意が必要なTOEIC独自のルールとは?
- 本番でルール違反しないための対策は?
TOEICで禁止されているルール一覧
TOEIC公式によると試験中には以下の行為が禁止されています。
- 撮影・録画・録音・複写・通信
- 問題用紙・解答用紙の持ち出し
- 問題用紙への書き込み、解答用紙の所定欄以外への書き込み
- 試験教室内での食事
- 試験問題の漏えい
- 試験中に解答の援助を受ける
- 試験開始前や終了後に問題を見る・解く
- リスニング中にリーディングの問題を見る・解く
- カンニング行為
- 電子機器類の使用
- 暴力行為・器物破損・他受験者への迷惑行為
試験を受けたことがある人ならほとんどは社会常識とされる一般的なルールとなっていますが、なかには知らず知らずのうちに違反してしまうTOEIC独自のルールがあります。
特に注意が必要なTOEIC独自のルールとは?
すでに紹介したTOEICの禁止行為のうち、特に無意識に破ってしまいがちなルールについて解説します。
- 問題用紙・解答用紙の持ち出し
- 問題用紙への書き込み、解答用紙の所定欄以外への書き込み
- リスニング中にリーディングの問題を見る・解く
- 電子機器類の使用
問題用紙・解答用紙の持ち出し
TOEICでは問題用紙・解答用紙の持ち出しが禁止されています。
解答用紙が持ち帰れないのは他の試験と共通していますが、問題用紙が持ち帰れないというのはTOEIC独自の禁止事項です。
実際、問題用紙を持ち帰ることができる試験もありますが、TOEICでは過去問が公開されておらず、試験で使用した問題を持ち帰ることはできないので注意しましょう。
問題用紙への書き込み、解答用紙の所定欄以外への書き込み
TOEICでは問題用紙への書き込みが一切認められていません。
問題用紙は最後に回収されるため、書き込みのないきれいな状態で返却する必要があります。
普段、リスニング・リーディングで書き込みをしながら解く人が多いため、この点は特に注意が必要です。
リスニングでは聞いた内容のメモを取ることができないため、長めの英文を聞いて頭の中に記憶を残しておく必要があります。
リーディングでは文章にカッコや下線を引いて読み進める人が多いため、何も書き込まずに文章を読み進めて問題に解答する必要があります。
リスニング中にリーディングの問題を見る・解く
TOEICでは最初に45分間のリスニングの後に、75分間のリーディング問題を解きます。
序盤のリスニングの時間にリーディングの問題を見たり、解いたりすることは禁止されています。
そもそもリスニング中にリーディング問題を見るのは難しいですが、仮にリスニング問題の合間に時間ができたり、例題を聞いている時間にリーディングの問題を見たりするのはルール違反になります。
電子機器類の使用
スマホなどが使えないのは当然ですが、最近はアップルウォッチなどを普段着けている人も多いので注意が必要です。
デジタル系の時計は禁止されているので、持ち込できないということがないように時計機能のみを有するものを用意しましょう。
本番でルール違反しないための対策は?
本番でルール違反しないための対策は以下の4つです。
- 先読みをする
- メモを取らずにリスニングする
- 設問の内容をリテンションする
- 書き込みをせずに読解する
先読みをする
先読みとはリスニングで問題の音声が流れる前に、設問を読んで備えるテクニックです。
TOEICのリスニングはPart1~4までの4パートに分かれていますが、Part3, 4は先読みをすることで有利に解答することができます。
パート3, 4で出題される以下の2つの問題は、先読みが鍵を握ります。
- 図表問題
- 意図問題
まず、意図問題は” “の中の発言の意図を前後の文脈から考えます。
What does the woman imply when she says, “you’re familiar with, hasn’t it”?
例えば上の設問では“you’re familiar with, hasn’t it”の発言の意図が問われています。
この文章はそのまま音声で流れますから、ここをしっかり先読みしておくとこの前後の流れに集中してリスニングができます。
次に図表問題です。
図表問題ではリスニングの音声と手元の図表を頼りに解答をしていきます。
パート3で出題される図表問題の例(再掲)
Product | Price |
NPX-203 | $345 |
CW-405 | $390 |
SK-2003 | $450 |
GP-553 | $500 |
Look at the graphic. Which device will they buy?
A. NPX-203
B. CW-405
C. SK-2003
D. GP-553
上の例では選択肢が商品名になっています。
リスニングの音声ではっきりと「この値段のものを買います」ということはありません。
「予算が400ドルだからその中で一番いいものを買おう」や「2番目に高いものを買おう」など、図表を使わないと解けないようになっています。
この設問の選択肢は商品名なので、価格のほうが音声でヒントとなることが予想されます。
図表を先読みしておけば、リスニング中予算などの具体的な金額や価格の順番などに備えておくことができます。
時には13秒の先読み時間で3つの設問に目を通すのが難しいことがあります。
その場合は意図問題と図表問題の先読みを優先させましょう。
3つの設問のうち、意図問題と図表問題はどちらか1つだけなのでこの2つが出た時はここだけ先読みしておくだけでいいです。
メモを取らずにリスニングする
TOEICでは問題用紙や解答用紙への書き込み行為が禁止されているため、普段からメモを取らずにリスニングの演習を行いましょう。
Part3, 4は長めの音声が読まれるため、メモをしながら解答したくなるところですが、頭の中でポイントを整理しながら記憶していく必要があります。
普段メモを取ってTOEICのリスニングを解いてしまうと、本番で「メモがないと覚えられない」という状況に陥ってしまいます。
慣れてくるとメモを取らなくてもPart3, 4の内容もきちんと短期記憶に残すことができるようになりますので、普段から演習時にはメモを取らない習慣をつけましょう。
設問の内容をリテンションする
TOEICのPart3, 4では長めの音声1本に対してそれぞれ3つの設問があり、設問と4つの選択肢は事前に先読みすることができます。
例えば以下の音声と設問は1つのセットになっています。

すでに先読みの重要性は前節で説明していますが、先読みする際は設問の内容を頭の中で反復して「今から流れる音声で〇〇を聞き取るんだ」と意識付けしましょう。
見聞きした英文を一時的に覚える行為をリテンションといい、長文を聞く際には必ず設問の内容をリテンションしましょう。
上の例で言えば以下の3点を頭の中で反芻するだけでグッと集中しやすくなります。
- 女性はなんで電話してるの?
- 男性は何を尋ねている?
- 男性は何することを提案してる?
リテンションの際には、直訳調でなく馴染みやすい言葉で簡潔に聞き取るべき内容をまとめましょう。
書き込みをせずに読解する
読解時に「スラッシュを入れながら英文を読んでいる」「関係代名詞をカッコでくくりながら読んでいる」というように書き込みをすることで文章を読みやすくしている方も多いと思います。
Studies show that deep breathing can be an effective way to reduce tension, or stress, at work.
→Studies show that / deep breathing can be an effective way / to reduce tension, or stress, / at work.
しかし、TOEICでは書き込みが一切禁止されているので、長文読解時も頭の中だけで文章を理解する必要があります。
精読の練習として、書き込みはどんどん行ってほしいのですが、TOEIC対策として初見問題を解くときは本番を想定して書き込まずに解答するようにしましょう。
TOEIC独自のルールまとめ
この記事では、TOEIC独自のルールについて以下の項目について解説してきました。
- TOEICで禁止されているルール一覧
- 特に注意が必要なTOEIC独自のルールとは?
- 本番でルール違反しないための対策は?
TOEICで禁止されているルール一覧は以下のとおりです。
- 撮影・録画・録音・複写・通信
- 問題用紙・解答用紙の持ち出し
- 問題用紙への書き込み、解答用紙の所定欄以外への書き込み
- 試験教室内での食事
- 試験問題の漏えい
- 試験中に解答の援助を受ける
- 試験開始前や終了後に問題を見る・解く
- リスニング中にリーディングの問題を見る・解く
- カンニング行為
- 電子機器類の使用
- 暴力行為・器物破損・他受験者への迷惑行為
中でも特に注意が必要なTOEIC独自のルールは以下のとおりです。
- 問題用紙・解答用紙の持ち出し
- 問題用紙への書き込み、解答用紙の所定欄以外への書き込み
- リスニング中にリーディングの問題を見る・解く
- 電子機器類の使用
本番でルール違反しないための対策は以下のとおりです。
- 先読みをする
- メモを取らずにリスニングする
- 設問の内容をリテンションする
- 書き込みをせずに読解する
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