英語コーチが教える!英会話の練習方法

英会話の勉強は、学校で習ったことがないので「どうやって勉強するの?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?

英会話は練習すれば必ず上達します。

この記事では以下の悩み・疑問に答えていきます。

・英会話を上達するための練習方法は?
・英会話を効率的に練習するコツは?
・英会話の練習で気をつけるべきことは?

Kai

英会話は練習すれば必ず出来るようになりますよ〜!

目次

英会話を上達させるための練習方法7選

英会話を上達させる練習法として有効なものを7つ紹介します。

  1. 発音
  2. 英作文
  3. 独り言
  4. 瞬間英作文
  5. シャドーイング
  6. オンライン英会話
  7. AIアプリと英会話する
Kai

どれも一長一短ありますので、自分に合うものを探してみましょう!

①発音

英会話を始める前におすすめなのが発音の勉強です。

発音は読む・聞く・書く・話す4技能すべての基礎となります。

英会話に限って言えば、聞く・話す活動では自分が発音出来ない音は聞き取れないですし、相手にも聞き取ってもらえません。

発音は1ヶ月集中して取り組んだ後は、実際の英会話の中で実践していく中で鍛えていけるので英会話の準備として取り組むのがおすすめです。

英会話の中で最初に取り組むのは、発音・単語・文法という英語の基礎です。

中でも発音学習からスタートしましょう。


以下の2つをマスター出来るまで練習します。

  • 個別の音素
  • 音声変化

音素とは音の最小単位です。

例えば、/tíːθ/などの発音記号に含まれている/t/, /íː/, /θ/のことを指します。


この最小単位の音素の時点で発音を誤っている場合、英文全体を読んだときに相手に英文を認識してもらえない可能性が高くなります。

例えば、日本語の「ア」に相当する音素は/ə/, /æ/, /ʌ/, /ɑ/の4つ存在します。

hat/hæt/, hut/hʌt/, hot/hɑt/はこの音素の発音が出来ないと、大きな誤解に繋がってしまいます。

音素の習得には以下のテキストがおすすめです。

次に、音声変化とは単語内、および英単語同士の間で発音される際に辞書通りの読まれ方とは異なる読まれ方になる際のルールです。

例えば、例えば「get out」が速く読まれると「ゲラウト」に聞こえるようになるのは一定のルールに沿って「ゲット アウト」という読みから変化しているためです。

音声変化がマスターできていないと、発音が忙しく聞こえたり、なめらかに読むことができなくなったりしてしまいます。

発音の合格基準としては、発音矯正ができるELSAというアプリの無料テスト内で「中級」とします。

音声変化のマスターには以下のテキストがおすすめです。

②英作文

英作文は、英会話と同じアウトプットに分類される活動です。

例文データがないうちに英会話に飛び込んでもまともなコミュニケーションが出来ないので、導入として英作文から入ることもあります。

英作文のメリットは以下です。

  • 対人のプレッシャーがない
  • 語数が増えていく=発話できる量が可視化される
  • 文法的なエラーが可視化される

英会話と違って即座のレスポンスが求められないので、英会話に比べると気軽です。

私が提供している英作文シートでは自動で語数がカウントされるので、一定時間あたりに書ける語数が増えていくのが目に見えて分かります

始めは20分で50語くらいしか書けなかったのが、軽く100語を超えるようになってくると受講者さんも成長を感じられますし、実際に英会話での発話量は増えていきます。

今までの受講者さんのデータからすると、各語数ごとのレベル感はこんな感じです。

  • 50語:中学英語に不安があったり、アウトプットの経験がほとんどない方のスタート地点。英会話は成り立たない。
  • 100語:中学英語はある程度理解しているが、まだまだアウトプットには不慣れ。簡単な応答は可能。
  • 150語:しっかり大学受験までされてきた方のスタートライン。言いたいことに対して英文が出てこないが、短文での応答は可能。
  • 200語:一定期間アウトプットを継続した方のみが超えられる壁。日常英会話程度なら成立させることが可能。
  • 300語:アウトプットを長期間行い、「英語が話せる」と自信を持って言えるライン。込み入った話題に準備なしでは厳しい。
  • 400語:英検1級ホルダーレベルで、周りからは完全に「ペラペラ」と思われる。英語で一通りの事ができる。
  • 500語:フリーカンバセーションに事前準備なしでも全く問題ない。ここからは趣味の領域。

語数とともに大切なのは正確性です。

英作文では、自分で書いた英文が残るので可視化された状態で添削を受けることが出来ます。

特に初期は致命的な文法エラーがたくさん出るので、英会話よりも英作文でしっかり添削を受けたほうが後で楽になります。

④独り言

独り言はその名の通り、英語で独り言をブツブツ言うトレーニングです。

決められた時間で独り言を行うというよりかは、日常生活の中で英語で考えてみたり、散歩の中で目にしたものを英語にしてみるという習慣の一つです。

メリットとして①アウトプットの機会が増やせる②実際に自分がよく目にするものを英語に出来るということが挙げられます。

一方デメリットとしては①モチベーションを保ちにくい②初学者の場合自分であっているかが分からないという点が挙げられます。

英語の上級者が「過去に取り組んだ英会話学習」としておすすめしていることが多いです。

⑤瞬間英作文

瞬間英作文とは、口頭で日本語の文章を英語に直していくトレーニングのことです。

まずは中学レベルの英文が、口をついて出るように繰り返し、繰り返し瞬間英作文していきます。

1日45分やって、「すべての英文が口をついて出る」ようになるまでに3~4ヶ月位かかると思います。

多くの人が「考えれば英文が出せる」レベルで辞めてしまいますが、それでは意味がありません。

英会話では英作文と違って、即座にレスポンスする必要があるので、すべての英文がバネ仕掛けのようにポーンと出てくるまでやり込みます。

進め方は、上の書籍内に詳細に記載されているのでこちらをメインの学習に据えましょう。

⑥シャドーイング

シャドーイングとは、その名の通りシャドー(影)のように聞こえてきた音を、即座に発音していくトレーニングです。

音声を流しっぱなしにして、後から一定の距離感で追いかけるように発音するのがポイントです。

もともとは同時通訳者向けのトレーニングとして利用されていましたが、最近では一般学習者向けにシャドーイングの取り組み方を解説した書籍も多く出版されています。

シャドーイングは、リスニングとスピーキングのどちらにも効果があるので英会話にピッタリのトレーニングと言えます。

ただし、本来「同時通訳者向け」ということもあり、教材選定や取り組み方を間違えると効果が出づらいのが難点です。

下の記事で音読からシャドーイングまでのステップの踏み方を詳しく解説しています。

⑦オンライン英会話

オンライン英会話はその名の通り、インターネット経由で世界中の講師と英会話のレッスンが出来るサービスです。

教室型の英会話スクールと比べると、レッスン費用が安く1ヶ月6,000円〜利用できます。

英会話の練習としてはうってつけのサービスで、多くの学習者がオンライン英会話を通して英会話の練習をしています。

⑧AIアプリと英会話する

「オンライン英会話は緊張しちゃう」「まだ対人で英会話が成り立たない」という場合は、AIを相手に英会話の練習が出来ます。

AI英会話アプリの金字塔と言えば「スピークバディ」です。

スピークバディは、高機能AIと英会話ができるスピーキングアプリです。

月額1,983円〜という低価格で、まるで対人で話しているかのようにAIと英会話の練習が出来ます。

インプット教材もしっかりと揃っており、800を超えるシーン別のレッスンで自然と語彙・表現が身につきます

スピークバディAIとの英会話には以下のようなメリットがあります。

  • 発音分析してくれる
  • 対人での緊張や気疲れがない
  • いつでも受講できる

搭載しているAIにより、学習者の発音を音素レベルで分析してくれるため、発音の学習も一石二鳥です。


対人の英会話と違って、AIが相手なので心理的なハードルがグッと下がります

個人的には、これがAI英会話の一番の魅力だと思っています。

私も学習者として英会話を始めた時、仕事終わりなどにはハードルが高くて英会話に対する心理的障壁は高かったです。

AI相手なら、自己紹介を毎回したり、相手に気を遣ってうまくしゃべれない、ということもなくなり、一気にアウトプットの時間を増やすことが出来ます


相手がAIなので、自分が思い立ったときに予約いらずで受講できるのも嬉しいですね。

仕事終わりや家事の合間などにも空き時間にサッとアウトプットが出来るのは忙しい方にはぴったりです。

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英会話を効果的に練習するための5つのポイント

英会話の練習は漫然とやっていてはどんな教材を使ってもなかなか成長しません。

以下の5つのポイントを抑えることでより短期間でレベルアップが出来ます!

  1. 習慣化する
  2. スキマ時間を活用する
  3. 興味のある内容で練習する
  4. 英会話を録音して聞き直す
  5. インプット7割・アウトプット3割で勉強する
Kai

最低限抑えるべき内容を5つにまとめました!

①習慣化する

英会話上達においてもっとも大切なのが、継続することです。

どんなに効率的に勉強しても、すぐに辞めてしまっては効果がありません。

特にアウトプットの能力は、インプットに比べて使わないと錆びやすいです。

無理なペースで始めずに、「1年後もこの勉強習慣を継続できるか?」を基準に英語学習を続けていきましょう。

②スキマ時間を活用する

忙しい社会人がガッツリ英語学習に時間を割ける、というのは珍しいです。

皆さん仕事やご家庭のことで忙しく、短い時間の中で英会話を練習し、習得したいと考えています。

その上で、時間を確保するためのポイントとして日々のスキマ時間を英会話の練習に活用するということが挙げられます。


例えば、電車の待ち時間、通勤時間、突発的な待ち合わせ相手の遅刻など日々の中で生まれるスキマの時間はないでしょうか?

私も始めは「スキマ時間なんて勉強時間の足しにならない」と考えていましたが、アプリを使って継続すると1週間で2時間英語学習に回せる時間があることが分かりました。

1年に換算すれば、約100時間の勉強になるわけです。

スキマ時間を活用するにはテキストよりも、アプリでの学習が便利です。

③興味のある内容で練習する

学生時代の英語勉強と違って、社会人の英会話学習は自由です。

教材は何だって選べます。

効果は高そうなメソッドがどうしてもやりたくない内容で挫折するなら、多少遠回りでも自分の興味のある内容で英会話の練習に挑んだほうがいいでしょう。

例えば、英作文・英会話の内容を趣味のサッカーに関連するものにしたり、インプットを好きな映画や書籍から得るようにするなど自分の「好き」と関連付けることで長く楽しく勉強を続けられることでしょう。

④英会話を録音して聞き直す

英会話を効率的に練習したいなら、自分の英会話の録音を聞いて改善に活かしましょう

自分の声、ましてや苦手な英会話の音声を自分で聞くなんて恥ずかしい、と感じる方もいるかも知れません。

しかし、自分の現状を知らずして改善はありません

「こういう癖がある」「発話の量が少ない」「この英文法がいつも出てこない」など第三者目線で自分の英会話を振り返ることで、効率的に弱点にアプローチすることが出来ます。

⑤インプット7割・アウトプット3割で勉強する

英語学習の黄金比率はインプット7割・アウトプット3割です。

アウトプットを成長させたい場合でも、英会話ばかりしていると必ず伸び悩みます

基礎が完成した後は、英会話に掛けた時間の倍以上は、インプット学習に取り組みましょう

英会話のためのおすすめのインプットとしては「瞬間英作文」による例文データの取り込み、多読・多聴による知識の内在化などです。

英会話を練習する際の注意点

英会話の練習においてNGな行動や考え方を5つ紹介します。

特に初学の場合に陥りがちな点を抑えてあります。

  1. 定期的に試験を受ける
  2. フィードバックをもらう
  3. 中学英語を疎かにしない
  4. インプット・アウトプットのバランスを崩さないようにする
Kai

目からうろこの情報が入っていますよ!

①定期的に試験を受ける

英会話を練習する場合は、定期的に試験を受けることで学習の成果を目で確認出来るようになります。

英会話は成果が見えづらいので、慣れてくるとついつい「英語が話せるようになっている」と勘違いしがちです。

きちんとスピーキングのテストで、日々の学習の成果が出ているのかを確認しましょう。

スマホで手軽に受けられるPROGOSやVERSANTといった試験がおすすめです。

英会話・スピーキングの試験については以下の記事で詳しくまとめています。

もし掛けた時間に対して、結果が出ていないなら日々の学習の取り組み方を見直すようにしましょう。

②フィードバックをもらう

英会話を含むアウトプット活動はプロから添削という形でフィードバックをもらうと、成長の角度を上げることが出来ます。

やりっぱなしの英会話を10本するなら、きちんとフィードバックをもらって、それをもとに意識的に取り組む1本の英会話の方が価値があります

英会話なら講師の先生にきちんとフィードバックをしてほしい旨を伝えましょう。

その際

  • 発音に問題がないか
  • 文法的に問題がないか
  • 聞き取りに問題がないか
  • きちんと意図が伝わっているか

などどんな観点のフィードバックがほしいのかを明確に伝えることが大切です。

③中学英語を疎かにしない

英会話の根幹をなすのは「中学英語」です。

「中学英語くらい、分かっているよ」と思う方もいるかも知れませんが、分かっているだけでは不十分で中学英語を使いこなせるようにならないといけないのです。

普通に勉強していると、使いこなせる知識は知っている知識の十分の一程度になります。

英会話のためには高度な語彙・文法を知っているよりも、中学英語を最大限使いこなせるようになることが必要です。

下の図を見ると、左側の学習者はTOEICが900あり使える知識は多いですが、使いこなせる知識が少ないため中学英語を使って満足に英会話ができません。

反対に右側の学習者はTOEICが550程度ですが、知っている知識の多くを使える形にしているため、十分英会話が出来るわけです。

知っている知識を使える知識に変えるためには「徹底的な繰り返し」が有効です。

簡単な日本語が、口をついて出る用になるまで徹底的にドリル学習するわけです。

このようなトレーニングは学校やTOEICの勉強では扱いませんから、日本人はインプットに対してアウトプットが苦手になりがちです。

反対に言えば、一定の知識さえあれば中学英語を繰り返すだけである程度話せるようになります

④インプット・アウトプットのバランスを崩さないようにする

英会話の上達のためにはインプット7割・アウトプット3割になるように勉強しましょう。

この記事の中でもすでに述べていますが、大切なので注意点の一つとして挙げます。

インプットばかりして、アウトプットしないのもNGですし、反対に英会話ばかりしてインプットしないのもNGです。

1週間で10時間学習できるなら、3時間は英会話や英作文、7時間は瞬間英作文やシャドーイング、多読多聴などのインプット学習に注力しましょう。

英文法の理解から始める場合は、アウトプットに英会話を入れても辛いだけなので英作文から始めるといいです。
出来れば瞬間英作文が仕上がったくらいで英会話がいいですが、時間がない場合は並行してもOKです。

英会話の練習に関するよくある質問

英会話は独学でも上達する?

はい。
独学でもしっかり時間を掛ければ出来るようになります。
ただしプロの手を借りると学習効率が上がるので、資金に余裕があるならば「英語コーチング」を選択肢に入れることをおすすめします。

英会話の練習は一人で出来る?

はい。
インプットならどの教材もほぼ独りでできます。
アウトプットなら独り言やAI英会話アプリなどが使えます。

練習の成果はどうやって確認する?

定期的にスピーキング試験を受けるといいでしょう。
発音ならELSAが便利です。
スマホでスピーキング力を測るテストとして、学習の指標としてならPROGOS(無料)、会社に提出が必要ならVERSANT(有料)があります。

英会話はどれくらいで出来るようになる?

大卒の方が独学した場合、日常英会話までで860時間、ビジネス英会話までで2800時間ほどかかります。
詳しい計算などは以下の記事にて解説しています。

大人になってからでも話せるようになる?

はい。
ただし子供のように「慣れ」で話せるようにはなりません。
第二言語習得理論に沿って、地道に練習すれば大人から学習しても英語が話せるようになります。

英会話の練習パートナーは日本人と外国人どちらがいい?

スピーキング能力を上げたいだけなら非ネイティブでも十分です。
アウトプットしているときには相手がネイティブであるか否かは無関係です。
一方で、ネイティブ圏の人とやり取りが出来るようになりたい、実際に現地で使われている表現を知りたい、という場合はネイティブが相手の方がいいでしょう。

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この記事を書いた人

現役の英語コーチ・講師が英語学習に関するお役立ち情報を発信中!
TOEIC985・英検1級保有

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