英語の現在形は現在のことを表さない!進行形との違いも解説

英語で現在形といえば学習の始めに「現在のこと」を表す動詞の形として習いますよね。

しかし、名前とは裏腹に現在形は現在のことを表しているわけではありません。
例えば「I go to school.」は「私は学校に通っている」と訳せます。

ここに「今現在学校に向かっている」というニュアンスはありませんよね?
現在形を「現在のことを表している」と覚えてしまうと文の意味を取り違えたり、自分の考えを上手く伝えられなくなってしまいます。

この記事では現在形がどんな意味を持ち、どんなときに使うのかを解説していきます。

目次

現在形は過去・現在・未来を表す

英語では動詞の表す動作や状態がいつ起こったかによって動詞の形が変わります。

これを時制といい、基本時制には現在・過去・未来の3つがあります。

過去と未来時制は言葉通りそれぞれ過去・未来の一時点を表しています。

「I bought this book.」は本を買った過去の一点を表しているでしょうし、「I will do my homework.」はこれから先の時間に宿題をするということが分かります。

しかし、現在時制は違います。
現在時制は「過去・現在・未来」のすべての時間を表しています。

記事の冒頭に「I go to school.」という例文を出しました。
「私」は今現在という一時点に学校に向かっているわけではありません。
この文章では「私」は学生で昨日(過去)も今日(現在)も明日(未来)も学校に行っていて「(一貫して)学校に通っている」という意味になります。

つまり、現在形≠現在であり現在形は過去・現在・未来を貫く時制を表しているのです。
イメージはこんな感じです。

過去から未来にかけて一貫した矢印が現在形のイメージです。
過去・未来時制がそれぞれ過去・未来の一時点を表しているのと対比して覚えておきましょう。

現在進行形との違い

現在形は「現在のこと」でなはく「過去・現在・未来のこと」を表すと説明しました。
では「現在のこと」はどうやって表すのでしょうか?

答えは「現在進行形を使用する」です。

過去形・未来系と同じように現在の一時点を示すには現在進行形を使用します

例えば今この瞬間にテニスをプレイしていることを表現するには現在形ではなく、現在進行形を用います。
現在形を使ってしまうと普段テニスをしている、という意味になり今現在やっているという意図を表現できません。

  • I am playing tennis.【現在進行形】
    ➔今この瞬間テニスをプレーしている最中
  • I play tennis.【現在形】
    ➔普段テニスをする習慣がある。今この瞬間やっていなくてもよい。

現在形の表す意味を例文で確認!

現在形は過去から未来を貫く矢印のイメージだと説明しました。
頭の中に矢印をイメージしながら例文を読んで定着させましょう。

現在の性質・状態を表す現在形

  • I am sixteen years old.(私は16歳です。)
  • We have three dogs.(うちでは3匹犬を飼っています。)
  • He lives in a big house.(彼は大きな家に住んでいます。)
  • Mary likes playing tennis.(メアリーはテニスをするのが好きです。)

頭に矢印が浮かんでいますか?

例文の意味を確認していきましょう。

年齢は誕生日が来ない限り昨日も今日も明日も変わりませんから、現在という1点では表せませんね。
現在を中心として過去・未来に16歳という状態が広がっているイメージです。

犬を「飼っている」というと「〜している」という日本語から現在形進行形をイメージするかもしれません。
現在進行系は動作の「途中」の状態を表しますから「犬を飼っている途中」というのはおかしいのでNGです。

「住んでいる」「〜が好きだ」というのも同様です。
1日毎に住む家が変わったり、昨日好きだったものが翌日には嫌いになっているということは考えづらいです。

いずれも「現在を中心に過去から未来まで幅を持っている」ことを表している文章だと分かります。

現在の習慣的な動作・反復的な出来事を表す現在形

皆さんは日常生活で毎日必ず行うことや定期的に行うことがありますよね。

このような習慣や反復を表す場合も現在形を使用します。
イメージは変わらず過去から未来へ突き抜ける矢印です。

歯磨きや趣味の釣りは過去にも未来にも変わらず行うことだと考えれば納得できるかと思います。

例文で確認しましょう。

  • I usually get up at six.(私は普段6時に起きます。)
  • My father teaches English at a high school.(私の父は高校で英語を教えています。)

1つめの英文中の「usually」に注目です。
この単語は「普段は」という意味を表しており、過去にも未来にもたいてい朝は6時に起きているという習慣が分かります。

また、2つ目の文章で父が高校で英語を教えているというのは一回きりではなく仕事として過去から現在、そして未来も繰り返し行っていることであり反復を表しています。

真理や社会通念を表す現在形

世の中には普遍の真理やことわざなどの社会通念があります。
こういったものも常に変わらない一貫している考え方ですから現在形で表すことができます。

  • The Earth goes around the Sun.(地球は太陽の周りを回っている。)
  • Time is money.(時は金なり。)

「地球は太陽の周りを回っている」というのは普遍の真理です。
地球は昨日も今日も明日も太陽の周りを回り続けます。

また、「時は金なり」というのはことわざとして過去から現在、未来まで世間一般に知られる通念です。

これらは時制の影響を受けずに常に現在形で表します。

おさらい

いかがでしたでしょうか?

現在形は「現在」という名前に引っ張られがちですが「過去・現在・未来」の時制を表します。

しっかりと矢印のイメージを定着させましょう。

現在形まとめ

  • 現在形は現在のことを表しているわけではない
  • 現在形は過去・現在・未来を貫く矢印のイメージ
  • 例文で矢印のイメージを定着させる
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この記事を書いた人

現役の英語コーチ・講師が英語学習に関するお役立ち情報を発信中!
TOEIC985・英検1級保有

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